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2008年12月11日 (木)

麻生太郎・首相講演詳細(全文掲載)、その1&2

ネットの記事はいつの間にか削除される可能性があるため全文を掲載しておきます。
(特に新聞社系は、いつの間にか削除されていることが多いので)

20081206(長崎県諫早市)
【麻生首相の講演詳報】(1)「当時、不景気なんて書いた新聞なかった」
麻生太郎首相は6日夜、地方視察などのために訪れた長崎県諫早市の森山スポーツ交流館で講演し、「日本の底力」を訴え、「最初に不況から脱却する国にならねばならん」と呼びかけた。

 「土曜日になんとなく、いろいろごらんになったにもかかわらず、麻生来るらしいから、というんで動員されたかわいそうな方もいらっしゃると思いますけども、こういった時間に大勢お集まりいただき、よく見えない、立っておられる方もいらっしゃるけども、こういう機会を与えていただきまして、ありがとうございました」

 「今年の9月に行われた自民党総裁選で、ここにおみえの久間(章生)先生や、また県連会長や大勢の方のお力添えをいだだいて、今、司会の方からのお話があったように自由民主党の総裁に4度目の挑戦でなれました」

 「これまで小泉(純一郎)さんはじめ、3度目の挑戦でなられた方いらっしゃいましたけども、3度目挑戦もダメでという方は私の記憶では、佐藤栄作先生一人が3回、それから4度目は確か池田先生が病気になられて、たぶん佐藤先生になられた、確か昭和37年の12月なんで、この中で生まれてらっしゃらない、ちょっと苦しいな、あのー、そのころ、まだあまりご記憶もない方もいらっしゃるでしょうけど、そういったことになります」

 「今日、こういったかたちで久間先生、私さきほどご紹介頂きましたけども、昭和15年生まれ、年も同じ、当選回数も同じ、政調会長の時も一緒でしたし、閣僚のときも最初に閣僚になったのも一緒の時にさせていただいたので、なんとなく縁がある。およそ体形もみてくれもまったく違うんですけども、波長だけはえらく人間は合うような、合わないっていうのはありますもんですから、そういった意味では大変仲良くさせていただいている方でもあります」

「政調会長のときに、政調会長室に一緒にいて、ありとあらゆる陳情の方がいっぱいお見えになる話を聞く仕事をしてると、ああ仕事したなあと。オレも社長の時、これだけ働けば、もっと儲かっただろうとかいろんなこと考えましたけども、よーく考えてみたら、自由民主党の党本部、総裁室、もしくは幹事長室、政調会長室にこられる方はほとんど特殊な方でして、そうじゃない方のほうが多いのではないか。したがってこの中に、じーと座ってるだけじゃ世の中分からんと」

 「だから地方に行く必要があると、当時、久間先生と話し合って、それで随分地方に回ったことがあります。そのときの記憶もありましたものだから、昨年10月に無役になりましたものですから、それから今年7月まで、約10カ月間、北は小樽から南は鹿児島の指宿まで、あちらこちら講演させていただきましたが、161カ所。回ってみてはっきり分かったのが一つあります。不景気。そう思いました。特に地方は不景気なんだというのを肉体感覚。当時不景気なんてことを書いた新聞はありません」

【景気対策優先第一】

 「しかし今、1年たって統計は10月以降、数値は下降線だったのが、昨年10月だったんですが、あの歩き始めたときの地方から受けた何とも言えない勘はまちがっていなかった。やっぱり地方に行ってみたほうが正しいと改めて今確信をしております。したがって8月の1日に幹事長というのを拝命して、福田(康夫)、時の総裁に、ぜひ景気対策ということをなんとなく、みんな仰いませんが、幹事長だから景気対策というのを優先順位の一番ということを言わせていただいた。従って景気対策をやらなければ少なくとも今の日本はものすごいことになりますと申し上げて、許可をいただいて、幹事長就任と同時に景気対策という言葉をまあ言うことになり、結果として第一に補正というのを組み始めたのが8月の半ばでした」

「その2週間後に福田総裁が辞められることを予想しませんでしたし、9月の15日にはリーマンショックといわれる金融災害なども後世、2008年9月15日にこの大不況の始まりだったとたぶん後世の経済学者が書くと思います」

 「しかし、それまでにいろいろな仕様として、危ないなという数値はあがっていたと思います。米国の自動車会社だって危ないんじゃないか、というような話はちらほら出ていました。そういったようなことをまとめてどーんときたのが、たぶんリーマンブラザーズという会社の倒産だったと思います。これで一挙に金融がぐーんと縮小することになります」

 「金融が縮小する、あんまりみなさん生活に関係ないとお思いでしょうが、金融が動かないということは、皆さんが払い込まれているお金が相手の会社に届かない。皆さんへ会社が振り込んだはずの給与が、皆さんが銀行に引き落としにいくと落ちない。こら金融が動かないということはそういうことです。皆さん方のクレジットカード、皆さん方のエディーが動かなくなる、そういうことを意味します。したがって金融が動かないということは、そら普通の生活に多大なる影響を与える。したがって、この金融だけはきちんと動かさないと、こら次に普通の経済、実物経済、普通の商売が、普通の生活に間違いなく響いてきますから、従って、この金融危機というものは断固対応しないとえらいことになる」

(2)「欧米は日本の話を聞いた方がいい」
【欧米にない日本の経験】

 「それが、過日行われた米国ワシントンでの金融に関する緊急首脳会議。金融だけで首脳会議をやったことは、これまでありません。しかし、われわれはそれをやろうと、電話がかかってきましたんで、主要国だけでやれるような話じゃない。少なくとも枠を広げないといけません。中国に13億人、インドに10億人、インドネシアに2億5000万人、日本の周辺だけで、これだけで世界の人口の3分の1以上いるんだぞと。それらの国も呼んだ上での会議、いうことで結果としてブラジルも入り、G20といわれる会議を行わさせていただき、日本としては大きな国だけでなく、新興国、そういった国々の言動も見るという取り組みをしないと、えらいことになるよと」

 「われわれは日本は、1997年から8年にかけて、似たような経験がある。あのときえらい金融が困ったときの記憶を経営者だったら、まだ覚えているでしょう。10年前ですよ。貸し渋り、貸しはがしといわれたのは10年前です。何が起きましたか。三洋証券が倒産した。北海道最大の銀行・北海道拓殖銀行も倒産。すぐ山一証券も倒産した。そして98年に入って、不動産銀行、信用金庫みたいな不動産銀行が倒産、続いてあの長期信用銀行も倒産した。全部倒産して日本という国はえらい騒ぎになった」

 「そして、それがアジアの金融危機につながり、韓国、インドネシア、タイもみな破産寸前に追い込まれた。あの経験を、われわれは日本だけで、日本だけがあのとき頑張って、結果として日本の金融危機を回避して、ああいった後、いわゆるデフレ不況といわれたものにも耐えて、オレたちは今日(こんにち)がある。その経験は先進国、欧米にはない、オレたちにはある。従って、どういう対応をすればいいかということを、われわれの話を聞いた方がいい」
「今、金融政策をいろいろやっているし、オレたちもやった。金融政策というものは、人がお金を借りに来るという前提で金融政策はできるけれども、金利がゼロでも、企業はお金を返しに来ない、お金を借りに来ない、ごめんなさい、お金を借りに来ない、金利ただでもですよ。金利ただでも、お金を借りに来ないという前提で書かれた経済学の本が世界中一冊でもあるなら紹介してくれ、そう言った記憶があります」

 「事実、2001年、ブッシュ大統領の下で、当時森(喜朗)内閣の時に、そのとき随行して米国にいて、その話をした記憶があります。理解ができないというか、オレたちだって理解できなかった。今まで経済学でこういったことが書かれたことは一回もない。しかし、今日本で起きてるのはそれだと、必ずオタクでも近々起きる、その可能性はバブルがはじけたら必ずなる、オレたちはそう思ってると言い切ったんですが、8年して今そういう状況になりつつあるんだと、これに対する処方箋(せん)はどうすればいいかというのは、今、金利をパッパッパと下げてるけど、日本でも効果がなかったのと同じように、たぶんアメリカでも効果は彼らが思ってるほどはない、そう思っている」

 「従って、日本がどうやったかといった話をぜひ聞いた方がいい、といったような話をさせていただき、われわれの提案がほとんどのところで、この提案が通って、今少なくとも金融の面は動きつつあると思っております。まだ完全じゃありませんけど」

 「次に実物経済。ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラー、ビッグ3といわれた巨大な自動車会社が今破綻(はたん)寸前。覚えています?」

 「1971年にアメリカのビッグ3が上陸してくるといって日本の自動車会社がみんなつぶれる。三菱重工(三菱自動車工業)つぶれる、トヨタも日産も全部だと言ったけれども、現実は逆になった。だからみんなが言うから、そうなるのかなとまず思わないでください。新聞がそうなると言ったら危ねえなあと、逆だなあと思った方が早い。僕はそう言うから新聞にウケることはない。しかし、現実問題として当時言われた風にはならなかったでしょうが、現実問題として。それが事実ですから、みんな頑張ったんですって。日本人のこの頑張りを評価しないから、おかしな世論評価とか、調査とかいうもの(しか)が出ないんですよ。個人個人のがんばりが、それが支えてるんですから」

 「私はそういった意味で、ぜひ今の日本で第一にやらねばならんのは景気対策、異常な景気、異常な不況だから、われわれはそれに対応するにあたっても、決意というものを持って、これは異様なる対応をもってしてでも、これにあたらないと、通常通りの景気対策では効果は極めて限定されたものになると思っています」

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