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2008年12月11日 (木)

麻生太郎・首相講演詳細(全文掲載)、その3&4&5

(3)「記者が定額給付金もらうのおかしい」
6日夜に長崎県諫早市で行われた麻生太郎首相の講演。テーマは金融から雇用、そして定額給付金へとへ移った。

【金融機能強化】

 「従って、この年末にあたって、改めて決意を新たに景気対策を含めたものでやらなければならない。従って1次補正予算を組ませていただきました。これによって、今、中小、小規模企業の借り手側の、お金を借り手側の信用は間違いなく今、回り始めていると思います。営業日数でまだ30日にもなっていませんが、間違いなく信用保証枠は4万4000、5000件、総額約1兆円になるかと思いますが、9兆円の枠があるんですから、間違いなくこの点は十分に対応できると私たちは今の段階でそう思っております」

 「貸し手側の方は、金融機能強化法というもので、どういうわけだか民主党の方は反対しておられますけれども、この金融機能強化法をきちんと通していただいたら、われわれは貸し手側の銀行、第二地銀とか信用金庫とか信組とか、いろいろありますけれども、そういったところが銀行として企業にお金を貸す。自己資本比率という言葉がありますが、こういったもんが十分に貸せるようになるような形、これをしないと、銀行も自分がつぶれるかもしれないという気になれば、信用保証として、政府から来た1000万円の金がくれば、自分が貸した800万円返して、行って取り上げられた企業は、差し引き200万円しか使えなくなる。それじゃ意味ないでしょうが。従ってこういった部分をきちんとやることによって、次に雇用が安定してくる」

 「今、雇用というのは非常に大きな要素です。企業が倒産したら雇用はなくなります。だから、企業というものは大切なんだということを申し上げている。雇用、雇用というのは生活の基本ですから、雇用が安定して、イコール収入があるということを意味します。その意味では、雇用の安定のために中小企業対策、ましてや貸し手、借り手、双方の金融は必要なんだと思っております」

「そしてもちろん、自分の生活もあります。従って、今は近々ですから、おかげさまで石油は安くなったよ。今日、五島に行ったら150円したけれども、ここでは115円ぐらいかな。ここに自分で運転したことがない顔をしているような人がいるからわからんと思うんだけど、自分で確認してみなさい。123円になってるよ。そういうことになって、まだ、離島は40円高い。この問題、昔から谷川(弥一)先生やら久間先生が、いろいろ言われている話なんですんで、この問題は年末、いろいろ検討していかなきゃいかんとこだと思っております。そういう意味では、これは国防上も、離島っていうのはすごく大きいですから、そういう意味では、きちんと考えてもらわねばならん大事な問題の一つだと思っています」

【定額給付金は哲学、矜恃で判断】

 「いずれにしても、こういったものが安くなったとはいえ、生活を考えたときには、われわれは今、ただいま、そうかねがね言った。私どもはということで、低額所得者用に給付金ということで、低額所得者用の支援というのを決めて、まあ、これ、えらく、あっちゃこっちゃで評判が悪いというようなこと、今日、五島の市長さんたちがあんなにいいものはありません。みんなが反対だと言うけれども、インターネットで調べてみると、「さあ受け取りますか」、「はい、喜んで」が88%。これは、新聞がいっぱい、そら何か言って、記者がもらうっておかしいだろと。私はそう思います」

「あの時は定額減税と聞いたら、それは減税をされるということは、しかし、税金を払っている人が安くなる。しかし、税金を払ってないぐらい貧しい人もあるんだから、そういったところを考えたら、これは全所帯に行くべきなんじゃないのと私が言ったら、金持ち優遇と来た。あのねえ、人の言葉じりつかまえて言うけど、じゃあ、こちらの貧しい人々にやるのはどうするかって言えば、全額、全所帯に渡します。全額、税金はわずか。しかし、私はそんな金をもらいたくないという人はもらわなきゃいい。また、1億円あっても、さもしく1万2000円欲しいっていう人もいるかもしれない」

 「そりゃ、その人の哲学、矜恃、考え方の問題なんだから、それをいちいち、調べて細かくやっていったら、それだけの手間でも大変ですよ。だからご自由にされて、あとは自分でしてください。市から振り込んできたら、寄付するもよし、どこに寄付するもよし。自由にされたらいかがです。というのが私の出した案です。いずれにしても、こういったものが、3月から4月くらい年度末にもでてくると思いますけれども、ぜひ、そういったのを毎年やっているのではありませんからね。これ間違えないでください。毎年やったら、そんなことは一回も言っていない。今が緊急だから、と言ってんだから。そういったことをぜひ今やらしていただきたいと思って、これが個別の話でもあります」

 「高速道路、全部ただにするなんて勇ましい話してた方がいらっしゃった、まだいらっしゃいますが、正直申し上げて、年間2兆円くらい入ってくるお金を全部ほうりだした場合、あのメンテナンスする金、ああいったものはいったい、どなたがどうされるんですか。というのは、そりゃ税金でやるの、っていうことになるんですから、われわれはそりゃ、ちょっとおかしいんではないですか、と。現実問題として、少なくとも今、休日だけはいくら乗っても1000円です。これくらいが、われわれが申し上げる限度です」

 「申し上げておりましたら、今年11月3日、淡路島の人がきいたら普段より3割くらいっぱい人が来た。言ったせりふがみな同じ、え、まだ1000円じゃないのか、て。あのね、まだ早いって、法律がとおっていないんだから、ね。そういうような話っていうのは、われわれはすくなくとも、今いろいろな対策をやらねばならぬ、というものの一つです」

(4)「われわれには技術のネタがある」
 6日夜に長崎県諫早市で行われた麻生太郎首相の講演。首相は「いまは種をまく時期だ」と語った。

【種をまく】

 「そして先に、いま、われわれは先にやらねばならぬ、今、目先の金だけでなく、これから先にのばしていくためには、いろいろな、今ばらまくんじゃなくて、種をまいておけば、さきざきのびていくであろう研究開発費、そういったようなものは、われわれは真剣に防衛をすべきだと思っております。いろんな新しい技術というものが目を吹き出しつつあるところに、そのまま、金がないからとまっている、いくらでもあります。そういったものの、支援をしていく、われわれには、そういう技術のネタがある、もとがある」

 「自動車もガソリンから電気にあと、10年もすればかわってますよ、たぶん。そういう時代の乾電池、蓄電池、ものすごく大きな需要です。今ゴルフ場のカートだって、ほとんど電気なんだもの。しかも、早くなった。あれが何百キロも運転できます。何十時間も運転できます。っていったようなものが今できあがりつつある。まだ、高い。そういったものを応援するととたんに、CO2の話、ガソリン代の話、そういったようなものが、ものすごく大きく前進することになります。われわれはそういったようなものも…これを今のうちやっておかねばならん」

「なんせ、金を借りるんだったら、今、金利は一番安い。経営者なら金利の安いときに金をかりるべきです。金を高いときには金利は返す。金は返したほうがいい。経営者なら誰でも知っている基本です。その通りできないから、経営がうまくいかないのだと思います。したがって、ぜひそういう目で考えて、われわれとしては、こういったものは今やれば、ということで、住宅も今大幅な住宅所得減税というのを、市場過去最大というのを、この年末にやろうと思っています」

 「また、省エネにするために、いろんな意味で、ソーラー電池をつける、いろんな形で窓を二重窓にして、そして、防音効果はもちろん、温度、遮蔽(しゃへい)の率をあげる、そういったものに関しても研究します。省エネ、新しいエネルギーのための設備投資だの、設備投資は、初年度一発勝負だと、3年、5年じゃない。というような、過去やったことのないようなことも今、この年度末…この年度末の税制でやろうとしている」

 「そういったものをひとつひとつ、われわれは生活対策、中小企業のいわゆる資金繰り対策、そして地域の、ということで、今、道路の話にしても、必要な道路はきちんとやらねば。この道路を、地元の人はこの道路を、多くても予算がついている。地元で、負担しなければならない何割かの負担する金が、市にないから町にないから県にないから、できない。と、いっているものに対しては、そりゃ、きちんとできるようにすべきだ。今ありませんから。従って地方交付税など、そういった交付金などなど、いろいろなものをわれわれはあわせて一緒にやっていかねばならぬと思っております」

(5)完「日本に生まれてよかったと思える国にしたい」
6日夜に長崎県諫早市で行われた麻生太郎首相の講演。テーマは日韓関係から、世界の中の日本の役割への進み、「ここで生まれてよかった。どうせ死ぬならこの国がいい。そう思えるような国に今後とも自由民主党、全力あげてがんばります」と結んだ。

【日本が最初に不況を脱却せよ】

 「3つくらいいろいろ、申しあげましたが、第1次補正予算がロケットでいえば1段ロケット。2段目が2次補正、3段目が本予算。こういうことを組んで、少なくとも今回、世界同時不況みたい感じになりつつありますが、日本は少なくともこの中においては、最初に不況から脱却する国にならねばならんと思っております。それが日本のつとむべき、つとめるべき役目だと思います」

 「先頭切ってアジアの中で、日本だけが先進国の中で日本だけが脱却していった。そういったことになって初めて世界の中において、あらためて日本の存在が認めてもらえる。そのためには、政府だけが太鼓たたいて鐘をたたいてもだめです。企業も、また働いている人たちも一緒になってやっていくようにならなければ、私はその底力が日本というものがもっている最大の力なんだと、私はそう思っています」

 「今、来週の日曜日か、12月の日曜日に福岡で、日中韓の首脳会議をやらせていただきます。日中韓の首脳会議を単体でやるのは、今回が初めてですよ。過去30年間、日中韓だけで、単体で会議をやったことは一回もありません。それを今回やることになりました。日本のもっている多くの公害に対する技術、石油エネルギーに対する技術、そういったようなものを、金融ふくめて、韓国も、中国も日本にもっとも期待しているから。だから日中韓という話にぽーんと、もってくる」

「日本が石油1リッターで、1リッターでつくれる…(聴取不能)、ご存じかと思いますが、米国は2リッターかかります。中国は8リッターかかる。ロシアにいたっては18リットルかかる。考えられんでしょう。どうしてこれが新聞にでないのかね。燃料効率世界一ですよ。だから、中国もロシアも日本なみの燃料効率にしてくれたら、インドだって8・5倍、日本のね。インドと中国がそれぞれ8分の1にしてもらったら、アジアのこのCO2の話なんか大幅に解消しますよ。それが日本のもっている力です」

 「そして、これを日本は一緒にやろう、という話をしている。そして、今、日韓の間に貿易赤字は大幅な日本の貿易の黒字です。日本の黒字です。韓国は赤。しかし、その韓国はその話をすることを今あまりしない。なぜ? なぜ、今だったらいってきそうな話をしないの、といえば、韓国で作っておるいろいろな製品を、日本の商社が、日本の商社が韓国と一緒になんって世界で売っているから。ひとつの商社で1000億円ぐらい売っているよ、たぶん。一商社で。4大商社、5大商社は、それくらいの単位で韓国と一緒に韓国製品を日本が売っている。どうして新聞にでないのか。韓国のビジネスマンならみんな知っているよ。韓国のちょっとしたビジネスマンなら、かならずこの話を知っている。そして、感謝している」

 「今韓国のウォンはぐーんと安くなっている。ドルに対して。日本は逆に高くなっている。高くなって輸出が大変だと、わんわんわんわんいう人もいるよ、むかーしの発想で。今、日本で、海外でもうけた金で日本に帰りたい。海外でもうけたお金で日本に帰って、とたんに税金が違うから。(税金を払えと)必ず大蔵省はいうんですよ。目先しか見えねぇから。おかしいだろ、だって」

「これから子供が少なくなって、人口が減っていくんなら、あいもかわらず、GDPなんて発想はやめたらいい。海外でもうけた金を日本にもって返ってきて、税金は向こうで払って、使ってもいい。っていって、日本でバンバン使っても、使った段階で必ず消費税、人件費につかったら、個人のグロスでそこで補足すればいいんだから、堂々とそういったことやればいいじゃないですか。この法律も今年末、通ることになります。グロスナショナルインカム、そういった言葉があと5年もすれば入ってくることになる」

 

【世界に期待されている日本】

 「そういったようなことを考えてみた場合に、日本という国は今世界の中で最も期待されている国。私はそのなかであげてみたときには1番ではないかもしらんが、3本の指には必ず入ってくる。多分1番にあがってくると私はそう思っている。ぜひそういうなかで、われわれは決して隣の芝はきれいに見えるわけじゃないけど、世界で日本という国は決しておかしな国ではない。世界で堂々とやっている国だというのは、ぜひ自信を持っていただければと。それから私が言う日本の底力の一番そういう意味ではぜひ、今回こういった形で久間先生、谷川先生、また北村先生、みなさんのおかげでここに呼んでいただいて感謝します」

 「ぜひ今後とも自由民主党というのは、いろいろな人材というものを多く抱えています。それに対しましては、若い人だけがいっちゃって、年寄りがいるから、みんなまとまってやっていくのがこの国のいいところでしょうが。僕はそう思いますよ。今夜、選挙権を持っていないような若い人も随分いるでしょうし、もう選挙権を何度も使い切っちゃった方も随分お見えでしょうけども、高齢者というのはよく見ると、周りで共通点。高齢者の共通点、元気。違うかね。5人に1人が65歳以上ですよ。5人に1人が」

 「しかし、その65歳以上の方々、約2470万人といわれてますが、その方々は寝たきり老人などは、要介護老人は15%しかいないんですよ。簡単に言えば。残りの85%はまーあ、元気。もう周りが迷惑するくらいに元気な人は皆さんの周りにいっぱいいるでしょうが。しゅうとめさんの話だけじゃないよ。ねえ。周りにいっぱいいるはず。永田町にもいっぱいおられますよ」

 「ねえ。そういう元気な奴っていうのは、間違いなく使ったほうがいいですよ。特に高齢者。間違いなくそういった使えるやつは使わにゃ。そして、高齢者で働きたくないって人が働きに行ってんじゃないのか。働きたいという人に働く機会を与えるようなシステムを考えたほうがいいと思わんですか。僕はそっちほうがよっぽどいいと思うね。そういった人は働いたら金が来るんだ。金が来たらそっから納税するんだ。もらうのと納めるのはえらい違いよ」

 「僕はそういった意味で女性とか高齢者とか、いろんな表現をみんなしているけども、僕は働くというのが日本人の持っている人道力なんだと。労働に対する美学、これが日本人の持っている底力の一番なんだ。私はそう思っています。ぜひそういう意味で、働ける元気なうちはぜひ働けるような機会を作り上げて、これこそがわれわれに与えられている大きな仕事のひとつだとそう思って今後ともがんばって参りたいと思っています」

 「オレたちは、ここで生まれてよかった。どうせ死ぬならこの国がいい。そう思ってこられるような国に今後とも自由民主党、全力あげてがんばります。皆様方の変わらぬご理解とご支援を、心からお願い申し上げてごあいさつ、講演にかえさせていただきます。長時間のご静聴ありがとうございました」

(終わり)

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