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2008年10月 1日 (水)

佐藤大輔によるTBS格闘技番組批評(抜粋)

数ある佐藤大輔インタビューよりTBSの格闘技番組(含むFEGや秋山成功勲)に対する批評部分だけを抜粋してみました

かつての記者会見(ダイナマイトに対して)
・格闘技とは名ばかりとむなしい茶番。ジャンルが違う

2007年11月
・今、テレビ的には格闘技は数字(視聴率)獲れてないですもん!(K-1MAXも魔娑斗がブアカーオに勝って準優勝しても11%でしたからね)でも、あれは数字獲れませんよ。だって3年前から同じメンバーでトーナメントをやっていて、テレビで打ち出すテーマが毎回一緒なわけでしょ。魔娑斗選手のトーナメントにかける並々ならぬ意気込みは会場のファン以外には十分に伝わってない気もしましたし。
・PRIDEのスタッフはみんな、自分がやらなきゃPRIDEが終わる「俺がPRIDEだ」って思ってるんですよね。照明さんから演出家からアナウンサーからみんな。客観的に自分がいなきゃPRIDEが成り立たないかどうかじゃなくて、自分自身がそう思えるどうかですよね。そんな風に思える仕事ってなかなかないから。谷川さんと電話で話してさせていただくといつも最終的には「だってイベントは作り手とファンのものでしょう?だから朝青龍より大輔くんが欲しいんだよぉ!」と、そういういい方をするわけです。
そうやって、いろんな人をナチュラルにだまくらかしてきたのかもしれないけど(笑)
・ボクはいままでのPRIDE的な手法、発想みたいなものが、今後もずっと続くとは思えないんですよ。やっぱり、映像や演出みたいなものはどんどん変わっていくものだし、これまでも変わってきたと思ってるし。
・PRIDEが買収されて以降は、ずっと誰が移籍するとか、そういう話ばかりで、ファンの目線が試合への興味とは違うところにきてる。それは危ない傾向で、どこかで業界全体が新しいコンセプトを考えなきゃいけない。格闘技に新しいカルチャーが生まれたらいいなと思っている。
・(秋山成勲について)あれだけ強くて、自分を強いと思っていて、本音を見せないのに、ほとばしる自我をまき散らしながら入場してくる。そんな格闘家が「どんな手を使ってでも勝つ」みたいな、図太さと臆病さをみたいなものを持ってるとことがおもしろい。複雑な国籍を持っていることも関係してるのか、他の選手と考え方が決定的に違う気がするんですよね。さまよえる大王というか。

2007年12月
・(秋山成勲の魔王っぷりは、HERO’Sというお茶の間向けソフトの許容範囲を超えてますもんね)越えまくりでしょう。生身の魔王っぷりを地上波で流そうとしたら、本来ならモザイクをかけなきゃいけない(笑)。子供が見たら、夢に出てきますよ(笑)見た目は同じ人間なのに、理解できない怖さですよね。相当な練習もしてるし求道者的な面もある。元来、求道者には純であって欲しいわけだけど、それなの日焼けサロンに行く、ローションは塗る。○○○○○と。
・かつてのPRIDEのテーマだった「60億分の1の男を決める」とか、そういうことがなかなかできなくなる。だったら秋山成勲という「異形の人」と闘うということで燃えられなきゃ、しょうがないと思うですよね。秋山選手をモザイクなしで観られるんだから(笑)。その不安に駆られるような居心地の悪さを楽しんで欲しいですね。

2008年1月
・(2007年12月の「やれんのか!」と「ダイナマイト」に関して)
やっぱり三崎vs秋山、ヒョードルvsホンマンの2試合だけテイストが違いというのは嫌に決まっているでしょう。TBSとしては「ダイナマイト」と「やれんのか!」をあたかも同じイベントのようにしたかったはずだしね。(でも会場の熱の違いは、テレビで見ても一目瞭然でしたね)それは何ヶ月も待ち続けて血けっtを勝ったお客さんが集まっている会場と○○○(おそらく招待券)の違いでしょう(笑)
・日テレやテレ朝も二桁獲った中で「ダイナマイト」が15%近く獲ったというのは、去年の流れでいうと、よく獲ったなという感じですね。(K-1WGP決勝も15%に届かず、魔娑斗vsブアカーオも11%だったと考えると大健闘ですね、しかもダイナマイトは、あの作りで(笑)。延々と当日やった試合以外の映像を流したかと思いきや、入場シーンもなくいきなり試合が始まったりとか)
あれはね、TBSって選手紹介VTRとか入場シーンを流すと、スコーンと数字が落ちるんですって。でも、ボクはPRIDEをやってた頃、そんな経験ないんですよ。
「ヒョードルvsホンマン戦は入場シーンからライブですか?」とTBSの人に聞いたら「入場シーンなんで使いませんよ!」と。だから、これまで入場で数字を獲れないような番組を作っていたということなんですね。(本来なら、あの入場が気分を盛りあげるし、実況アナも腕の見せ所なんですけどね)そう、もし入場で若干数字が落ちるとしても、数字のトルクの太さがある程度持続できれば、それで平均視聴率は上がるし、それがソフトにとってプラスだったら流すべきだと思うそれにビッグマッチの時は、入場とか試合後のマイクなんかも結構、数字獲るんですよ。たとえば小川vs吉田戦は試合と同じぐらいマイクが数字獲ってますからね。なぜマイクで数字が獲れたかというと、2人のストーリー、これまでの流れをしっかりと流したことが効いてるんですよ。(煽りが効いているから、試合が終わった後、2人の人間ドラマがどんな結末を迎えるか、興味が持続するわけですね)そう、人間ドラマになってるんですよ。  そういうのも含めてプロレスっぽいといえばプロレスっぽいけど、そこを含めてソフトじゃないですか。ところが三崎vs秋山戦にしても、あの三崎のマイクの善し悪しは別として、試合後のマイクは全く放送しなかったそうですね。K-1甲子園や元ロッテの立川さんよりも、数字は持ってると思うんですが(笑)
・イベント側が作りたいソフトとテレビ側が作りたいソフトを、高い次元で一致させるのは、やはりフジテレビが一番うまい、ってことだと思います。いまはつまんないけど。
・(三崎vs秋山戦の反則裁定に関して)
主催者が「あれは反則です。再戦させましょうか」とすぐ言うのはちょっと冷めました。あれ言われると興行側の思惑が見えすぎて、冷めちゃいますよ。(谷川さんじゃなくて秋山陣営が抗議して騒ぐなら、盛りあがってくるんですけどね)

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