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2008年3月22日 (土)

TBSに苦悩する佐藤大輔インタビュー(抜粋)

紙プロスペシャル、2008ラストスプリング号より

・(TBSとの連立・放送に関して)これまで水と油の関係だったのが、一緒にやるのは難しい
・僕が一人で乗り込んで総合演出をやることはありえない。僕がやる番組というのは、「チーム佐藤」で行かないとできない。そのチーム佐藤というのは、旧PRIDEのチームということです。
・大晦日の二元中継では、三崎vs秋山でのカメラのスィッチング一つで揉めていた
・谷川は「僕が環境を整備するからやってよ」と言われていた
・会見の5日前に「やれんのか」実行委員会から「FEG、TBSと一緒にやるから」みたいなことを言われた。しかし、その時点では「まだ(DREAMの番組チーフディレクターを)あなたがやるとは決まってません」とTBSの方から言われた
・僕が演出をやるとしたら、僕のチームで行って、初めて地上波の番組なんてできるが、TBSからの条件は「あなたにやってもらってもいいけど、一人で来ること。ほかのディレクターは入れないこと」という条件だった。それは、すなわち「スタッフになりなさい」ということだった。
・他のディレクターは、これまで「HERO'S」をやっていたドリマックス(番組制作会社)・あと「TBSに常駐すること」という条件もあった
・「格闘王」の会議に出てみたら、スタッフの数の多さに驚いた。フジテレビの制作チームの3倍だった
・人の多さがソフトの性質を形作る。PRIDEの場合、2~3人のディレクターでファジーに仕事を振り分けて作っていた。でもTBSは人が多いから、一人の選手に一人担当ディレクターをつけて、その人が取材をしてVTRも作る。そして各試合、別の人間が作った映像を集約していくとどういうことが起こるかと言うと、全部同じようなものになっていく。一人の人間が全部作ると、全体でバランスをとって、ここで笑わせてとか、泣かせてとか、パッケージ感が出るように作る。でも、それぞれ別の人がやると、みんなが特ダネを狙いにいく。コース料理のはずが、メインディッシュばかり出てきてしまうみたいな。
(無理矢理、背負ってる不幸を探し出したりする)
・所英男のコンビニ弁当とか安田忠夫の借金とか、小比類巻の根性焼きとかヒット作はある。ただ樋口潮さんが抜けてから、そういうのもなくなった。
・ディレクターは、ほかのゴールデンでバンバン活躍する精鋭3人ぐらいでいい。
・PRIDEのアンチテーゼで番組を作ってきた。「それなのに、なぜ佐藤を入れるんだ?」という考えも、当然、内部にはあるだろう
・そういうひどい状況に追い打ちをかけるように、フジテレビから「立木文彦をDREAMで使うことは許さん」という通達が谷川さんと僕に来た。理由は「立木文彦はフジテレビ格闘技版海の顔、すなわちK-1WGPの顔だから」と。そんな扱いしてきたか?
・確かにテレビ業界の慣例で言うと、似たような番組がかぶることは許さないみたいなことはなくもない。ただ経緯が経緯だ。フジテレビが切ったソフトを頑張って続けようとしたのは俺たちだ。そういうことを言っていて、フジがやることはSRSで「やれんのか!」をぱくった「にてんのか!」だ。どっちがぱくりなんだ。PPVと会場用VTRだけなんて、立木さんに申し訳ない。
・自分のスタッフもいない。立木さんもいないという、手足をもがれた状態。立木さんもすべて含めてチームなんだ。そこを分かって欲しい。中途半端なものにしたくないからこそ、チームに拘りたい。僕に「総合演出」という名前がつくなら、なおさらだ。
・みんなが妥協しなかったから、PRIDEは地上波でもあれだけ盛りあがった。アナウンサーから何から、みんな熱があって。そういう番組はなかなかない。だから僕もDREAM.をやるからには、出向して奮闘する島耕作ばりに「うるせえのが来たぞ」と思われながらも、妥協せずにやんなきゃいけないんだけど、状況は全く良くない。
・総合演出というのは、映画監督みたいな立場。しかし映画監督は黒澤組とか市川組を動かせるから映画監督。それからカルロス・ゴーンがカルロス・ゴーンたりえたのは人事権があるから。でも、僕には佐藤組も人事権もない。でも、TBSのプロデユーサーさんは、環境を作ってくれるとも言ってくれてるので、さて、どうしようかと。
・TBSというステーションイメージ自体が、フジテレビに比べて地味なわけだから「HERO’S」と同じナレーターで同じ構成じゃ絶対にダメだ。同じだと、KIDのいないHERO’Sトーナメントみたいな見え方になってしまう。
このイベントの「ただごとじゃなさ」というか、ちょっと先を言ってる感じというか、未来のスポーツみたいな空気を作ることがまず大事。
・格闘王の会議、青木真也の切り取り方で出てきたのが:「早稲田大学卒業」「警察を辞めた」「お父さんとの関係」だったけど、今回は、そこから入ったらダメだろう。(ほっておくと、「格闘王」で、いつの間にか、青木vsカルバンの家族愛対決にされる危険性はあります)
・家族だとか、そういうサイドストーリーは絶対に必要で、どこかのタイミングで背負えばいい。(隠されたエピソードとして、ここぞという時に出せばいいこと)その方が効くんだよ。

***これだけ会場とTVで見た感想が違うイベントは珍しい。その最も大きな原因はTBSの編集だろう。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2008/03/tbsdream_415a.html#more
こうして佐藤大輔氏のインタビューを抜粋してみると、結局、TBSは佐藤大輔を生かさずに、それまでのHERO’Sと同じ編集をしたことが分かる。(佐藤大輔氏は、結局、総合演出ではなく、ディレクターの一人という扱いだった)
TBSに佐藤大輔を生かせるだけの器があるかどうか、そんなことは分からない。だが、生かせなければ、地上波でのDREAM.には未来がないだろう。

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