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2008年2月 9日 (土)

ファンの夢を壊す男、その名は谷川貞治

現在(2008年2月9日)、本屋に出ている格闘技通信(NO440)に高田延彦氏のインタビューが掲載されている。多くの格闘技ファンの想いを代弁しているインタビューなので、部分的にだが、抜粋する。(あえて名指しはしてないが、多くは谷川貞治に対しての高田氏のメッセージだろう)

・(大晦日のやれんのか!について)ケジメのイベントしかり、交わることがない両雄が交わったという独特な緊迫感もあるし、震えが走るような、心地よい空気感。凄いものを味わった
・(三崎vs秋山戦について)本当に試合は凄かった。あの時間は周りの景色が見えないほど、感情移入をしていたよ、皆が。あんな時間を与えてくれた、あの二人への敬意・感謝の気持ちは薄れることはない。
・(ノーコンテスト裁定について)私は試合直後から一貫して「あの裁定には一切問題なし!」と言ってるし、いまもこれからも「三崎のKO勝ち!」と。それは変わらない。たとえVTRで何百回見ても、当日見たあの結果から何も変わるものではないという結論なんだ。多くのスーパーファイトを見てきてるけど、あれだけ格別なもの、濃密な勝負論と大きなうねりと化した多くの人間の思いが交錯した闘いだった。だからこそ最高の作品が生まれたわけだよね。それに対して「みそ」をつけてはいけないよ。いつかまた、二人がぶつかり合う時が必ず来るんだよ。
・(再戦に関して、谷川が三崎の戦極行きを批判したことに関して)ファイターは自分の立ち位置が自由であるなら、自分自身の価値を評価してくれるところに行くのは自由。とにかく、刻一刻と自分の旬を信じ、向き合いながら、あれだけ過酷なプレッシャーの中で競技をしているファイターが、自分の思う闘いの場を選ぶことに関して、あんまり他人がとやかく言うのは失礼だよ。もっと選手に対してリスペクトする気持を持っても良いと思う。
焦点をピンポイントに当てすぎて物事を発信すると格闘技界のイメージが悪くなるだけだよね。もっとゆったり構えて、どこかでまた交われば良いわけだからさ。そんなこと言ってる場合じゃないという時期にね、あいつはダメだ、こいつはダメだって、この場合ああだった、こうだったって、あれだけのスーパーファイトに対して、やっぱり触りすぎずに、次の機会をじっくり待てばいいんじゃないの。いろんな意味で、ノーコンテストになったことは、業界にプラスにはなってないよ。むしろマイナスだろうね。ファンを置き去りにすることは絶対に避けなければダメだよ、ホントに。
自己の利益とか、敵対心が根底にあって、表面上の利益を得る為の政治的な何とかね、こんなものは今、スケルトンでみえる時代だからね。どんな綺麗ごと言ったって。本質的な部分で、総合格闘技界を夢のあるメジャーなものにしていこうという意識を強く持って、取り組んでいかなければ、「ウチの選手が」とか「ウチのイベントの利益が」とだけ考えるのであれば、やらない方が良いと思うんだよね。夢を壊していく。一回作り上げた夢を、今、ちょっと業界自身が壊し始めてると思う。だからもうこれ以上壊さないでくれと。そんな悲痛な叫び声が聞こえているのよ。
・(谷川が「やれんのか!」スタッフとまた一緒にやりたいという話について)私は知らないよ(苦笑)。そういう話は。(再び聞かれて)。しつこいよ(苦笑)
・(今後、格闘技に関わっていくかどうかに関して)ファンのこと、ファイターのこと、総合格闘技界の未来のことをパッケージで考えながら、大きく作っていく気持と体力が揃っていて、UFCと勝負ができる可能性があるものであれば、その組織が、ファン代表としての私に、何か話があるのであれば、その時にまた考えるよ。何か小さい醜い争いみたいなものだったら関わりたくない。
・ずっとPRIDEに携わってきて、で、あの大晦日を過ごして。あれだけの緊張感を感じさせてくれる闘いっていうのは、他にないんだよね。今、私同様にそう思っている人が日本中に数多くいると思うんだ。その人たちの気持ちをまたグッーと引き寄せるインパクトがなければ、そういうものを感じるときが来なければ、無理だと思う。

**谷川貞治は「大連立」を唱えるたびに、「日本の総合格闘技界のために」という謳い文句を出すが、実際は「自分のところのイベントの利益しか考えていない」。このノーコンテスト事件は、そのことを多くの格闘技ファンに対して「海よりも深く」刷り込んだように思う。谷川貞治が関わる限り「大連立はダメ連立」であることから決して脱却できないだろう。谷川には、ファイターへのリスペクトがない、そしてファンに対するリスペクトもない。それがイベントの空洞化を生む。2007年の大晦日、ダイナマイトの大阪ドームには熱がなかった。さいたまスーパーアリーナの熱さの1万分の1の熱さもなかった。
だが、この「谷川の笛」は、「たまアリ」にあった「熱」さえもかなり冷ましてしまったように思う。
「谷川黒魔術は、触るもの全てを腐らせていく」。
しかし、高田氏のしごくまっとうな批判は、谷川には全く届かないだろう。そのことが多くの格闘技ファンを失望させている。夢を壊していることだけは確かなのだ。

シアー・バハドゥルザダ(修斗世界ライトヘビー級王者、3/5戦極での三崎和雄の対戦相手)の秋山成勲に関するコメントも抜粋する。
・(三崎vs秋山戦がノーコンテストになったことに対して)え? 何か問題あったのですか?試合では勢いでああいうことは起こりますよ。反則というより過失でしょう。それに秋山はほぼ立ち上がってましたよ。
・(秋山について)桜庭戦で全身にクリームを塗って出場したと聞いてます。試合中の反則よりももっと悪質ですね。故意ですから。反則による勝利、これは武士道の対極ですね、日本の格闘選手のほとんどが、武士道精神を大切にしていると思います。秋山にはそういう精神があまりありません。何か、そういうものが非常に乏しい気がします。でも秋山はいいことを教えてくれました。以前の桜庭戦で秋山はズルをして勝利を得た。1年経った大晦日の三崎戦では倒されてしまった。因果は巡る糸車ですね。過去にやったことが原因で一年経って結果がきっちり返ってきたんですよ。
フェアに闘い、クリーンに闘い、激しく闘う。勝てば、ファンも報酬も尊敬も全てを手にできます。そして負けたとしても失うのは報酬だけです。ファント敬意の念を失うことは絶対にありません。それこそが本当の勝利だと私は思います。

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