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2008年2月 7日 (木)

谷川貞治によって「盗まれた三崎の勝利」と「保護された山本KIDの勝利」、そして「レイプされたプライド」

第1章:ハンドボールには「中東の笛」が存在するが、FEG主催の団体(K-1&HERO’S、そしてダイナマイト)には「谷川の笛」が存在する

2007年大晦日の三崎和雄vs秋山成勲の試合はノーコンテストになった。
http://sports.yahoo.co.jp/news/20080122-00000001-gbr-fight.html
菊田早苗の見解
http://blog.livedoor.jp/kikuta_sanae/archives/51488189.html
http://blog.livedoor.jp/kikuta_sanae/archives/51489108.html

最後の三崎の秋山への顔面へのキックが「4点ポジションにいる選手への蹴り」に抵触するのではないかという議論は確かに存在した。ただしFEG(谷川・秋山)側と「やれんのか!」側(旧DSE組、レフリー野口、島田ルールディレクター、高田延彦)では、全く意見が異なっていたのだ。

一方、三崎のようにグレーゾーンではなく、完璧なグラウンドポジションにいた選手の頭部に向かって明らかに2発蹴りを入れた(さらにその際に、ロープを掴むという反則も犯している)KIDに関しては、単なる減点1ということになった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20080206-00000020-spnavi-fight.html
・KIDvsヤヒーラ戦をビデオでもう一度見直してみた。
KIDの左フックがヤヒーラの顔面を捕らえヤヒーラはダウン。その完璧にグラウンド状態になっているヤヒーラ(この時点では柔術選手特有の動きでヤヒーラはKIDの足を取りに行っているので左フックのダウンでは勝負は決まっていない)に対し、ロープを掴み(これも明らかに反則)、まず右のキックで頭部を蹴りに行くKID(「三崎選手の明らかに四点ポジションにいる選手を蹴りに行く行為自体は、ルールに抵触していると判断せざるえません」という三崎の裁定から行けば、このKIDの行為は完璧に反則であると言えるだろう。KIDの1発目の蹴りは頭部ではなく肩に当たっているが、「グラウンドポジションにいる選手を蹴りに行く行為自体が反則」であるならば、この蹴りも間違いなく反則だ)。さらに継続してグラウンド状態にいるヤヒーラに対し、2発目の蹴りを頭部に入れるKID。この時点でレフリーは「勝負が決まった」として止めに入っている。

つまりこの2試合を比べて見ると
・三崎vs秋山では、左フックで秋山がダウン。すぐに立ち上がってスタンドに移ろうとした際(何度見てもグレーゾーン。しかもルールが1週間前に決まり選手が慣れてない中での試合)を狙った三崎の蹴りが秋山の顔面を捕らえて、そのダメージを見たレフリーが試合を止めた。
・KIDvsヤヒーラでは、左フックでヤヒーラがダウン。ヤヒーラはダウンした状態から、KIDの足を取りに行く。(明かなグラウンドポジション)、完璧にグラウンド状態のヤヒーラにロープを掴んで頭部を蹴りに行くKID。1発目は頭部に当たっていないが、2発目の蹴りは頭部に入り、ここでダメージが大きいとしてレフリーは試合を止めた。(ちなみにHERO’Sルールは、かなり前から固定されてて、KIDも慣れているルール。悪質さでいけばKIDの反則は10倍以上だろう)

つまり、この同じように議論の的になった2つの試合で「明らかにグレーゾーンであった三崎の勝利は谷川裁定によりノーコンテスト」となり、「明らかな反則を繰り返して勝負を決めたKIDは谷川裁定により単なる減点1」で済んだのだ。

三崎vs秋山戦の判定のひっくり返り方は、は1982年W杯、フランスvsクウェート戦に似ているだろう。
http://www.sanspo.com/soccer/06worldcup/data/history/12.html
だが、さすがに当時のクウェートの王族といえど、試合自体はひっくり返していない。クウェートの王族が牛耳るアジアハンドボール連盟は審判を指名し、明らかに「中東よりの笛」を吹かせて、五輪予選を「偽りの戦い」としてしまった。この2つの試合で谷川貞治が行ったことは、「中東の笛」と同じだ。ただし、ハンドボールにはアジア連盟の上に、まともな上部団体がいた。だが、谷川の上には、そういう圧力を掛けてくるテレビ局(TBS)とスポンサーしかいない。
K-1とHERO’Sは、主催者の意向で勝敗を左右してきた。その「偽りの歴史」をまたもや繰り返したのだ。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/09/post_f036.html

第2章:レイプされたプライド
FEG主催の団体(K-1やHERO’S、ダイナマイト)で、何をやられようと、基本的には、「どうぞご勝手に安っぽいプロレスでもやっててください」と言えるのだが、PRIDEの後継者のイベントにFEGが触ってきて、メチャクチャにしてしまうのには我慢がならないのだ。

もともと「やれんのか!」はPRIDEの10年を終わらせるためのイベントであった。ただし旧DSEスタッフには、金と選手が不足していた。そこに手を差し伸べた(今となっては悪魔の手だったのだが)のが谷川貞治だ。
谷川はスポンサーを引っ張り、TV局の放映権料を持ってきた。またFEG契約下の選手を「やれんのか!」に出場もさせた。谷川との連立がなければ「やれんのか!」は、あそこまで豪華に見える興行にはならなかったはずだ。だが、それは完璧に失敗だったと言えるだろう。
谷川との連立により変わったものが2つある。
・エキサイティングで総合格闘技に最も適しているPRIDEルールから、中途半端な折衷ルールへ。
・強くなった谷川貞治の影響。

*ルール問題
この詳細に関しては別にエントリーを書きたい。三崎vs秋山問題に関しての問題は、ルール問題にも原因の一つがあるのは間違いない。レフリーの見解に関しては、次のエントリーを読んでもらった方がいいだろう
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2008/01/post_d56c.html

*強くなった谷川の影響
三崎vs秋山戦の後、野口レフリーの見解、そして試合後のビデオを見ながらの反省会でも、三崎の蹴りは「流れの中での蹴りであり有効」というものでほぼ全員の意見が一致していたという。佐藤大輔氏のドキュメンタリーの中で、門馬(秋山のセコンド)も「有効な攻撃だった」と認めている。(秋山自体は、あれは有効な攻撃かどうか疑問だったようだが)。最も反則だという異論を唱えたのは谷川だ。三崎に勝てると思って秋山を出したが、見事にKOされたことに怒っていた。おそらくTBSや韓国系のスポンサーからも「どうにかしろ」という指示がきていたに違いない。さらに谷川は自分の思い通り(2試合契約?、プロレスと間違えてないか)にならない三崎に対しても怒っていたのだ。
三崎のノーコンテスト裁定は、谷川の個人的な感情から起こったものだ。この裁定を望んでいたのは、谷川と秋山とTBSと韓国系のスポンサーだけだ。
そして、谷川は、やれんのか実行委員会と審判部に圧力をかけたのだろう。「金を払わない」とごねたのか、「契約書のささいな違約事項」を盾に迫ったのかどうか、その辺は全く分からない。だが、谷川は、三崎vs秋山戦の試合の内容以外の部分で脅しをかけて、裁定をひっくり返すことに成功した。おそらく大人の事情があったのだろう。しかし、事実は谷川のレイプによって裁定がひっくり返ったといことでしかない。

谷川貞治は、2008年初頭、多くのものをレイプした。
・命を削って、この勝負を生み出した三崎和雄の勝利
・「やれんのか!」というPRIDE最終興行
・審判の誇り
・さいたまスーパーアリーナに集まった熱心な格闘技ファンの夢
・旧DSEスタッフ
・大連立という夢

この歴史を忘れてはいけない

終章:大連立はダメ連立
この事件で、谷川貞治は、「日本格闘技のために今こそ大連立を」と唱えたが、多くのファンは、それが「あくまで自分のため」に言っていることを理解してしまった。同時に「谷川がからむ限り、その団体を応援することはない」という憎しみが生まれたのだ。そして旧DSEスタッフは、谷川の「脅し」に屈したことで、多くの「信頼」を失ってしまった。

食品でいうとPRIDEは「極上の神戸牛」であったと思う。そしてFEGの主催する団体(K-1&HERO’S)は「偽装食品」だった。ミートホープは「牛肉の中に豚肉や鴨肉を混ぜたり、消費期限が切れて悪習を放っている肉を細切れにしていれるなど、さまざまな不正行為を行い」食品偽装を行ってきた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%97
FEGは「格闘技」と謳いながらも、審判の裁定、判定、主催者による裁定とさまざまな方法を使って勝敗を決めてきた。K-1やHERO’Sは実際のところ「格闘技にみせかけた安っぽいプロレス」でしかなかったのだ。FEGは格闘技界の「ミートホープ」だとも言えるだろう。そのFEGが手がけるK-1やHERO’Sは「偽装格闘技」の歴史でもある。
ミートホープにかかれば、極上の神戸牛も、豚肉や鴨肉、さらには悪習を放つ肉を混ぜられてしまうだろう。同じようにPRIDEもFEGとからむことで、さまざまな「偽装」が行われるはずだ。現に、その1回目の興行で、「偽装」は行われた。そして「大連立」は多くの熱心なファンを失ってしまった。今後、谷川が何をしようと、ファンはもう二度と戻ってこないだろう。
求心力を失った大連立。熱のない会場。日本での空洞化と韓国への傾斜と、それに伴う、多くの「偽装」。FEG(谷川貞治)がからむ限り、大連立に未来はない。そして大連立にしがみつく限り旧DSEスタッフへの信頼もなくなっていくだろう。そして日本の総合格闘技は、近い将来、滅びるだろう。

多くのファンが旧DSEスタッフと谷川との決別を望んでいる。いろいろな事情があるだろう。だが、谷川にしがみつく限り、旧DSEスタッフの未来はない。谷川にいいように使われて、ファンの信頼をなくし、そして捨てられるだけだろう。

多くのファンが旧DSEスタッフと谷川貞治との決別を望んでいる。
この事件で旧DSEスタッフは多くのものを失った。だが、まだ間に合うと思っているファンも残っている。しかし、その細い希望も「大連立継続」のニュースでぷつりと切れるだろう。
今、日本の総合格闘技は大きな岐路に立っている。そんな気がしてならないのだ。

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