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2008年1月25日 (金)

格通、4点ポジションを考える、レフリー特集

4点ポジション(グラウンドポジション)の定義と、それに付随する禁止事項
PRIDE
4点ポジションの定義:両手、両足、両肘、両膝の内、4点以上がマットに接地してる状態。ただしミドル級で体重差が10kg以内、ヘビー級で15kg以内の場合、4点ポジションでの頭部・顔面へのヒザ蹴り&蹴りによる攻撃は認められていた。またスタンド状態にある選手がグラウンド状態にある選手の頭部を蹴るサッカーボールキックも認められていた。

やれんのか!
4点ポジションのの定義:身体の部位4点がマットに着いた状態という規定。(両手両足、両足両膝でも4点。背中とか腹などがベタッと着いた状態は、接地しているのが1カ所であってもグラウンドポジジョンと判断
*OK:ヒザ蹴り、反則:サッカーボールキック&踏みつけ(グラウンド状態にある選手に対しての)

HERO’S
・スタンドポジション状態の選手によるグラウンドポジション状態の選手への顔面、頭部への蹴り (但し、双方がグラウンド状態での攻防については、顔面、頭部への蹴り技は有効とする)
・4点ポジション等を含むあらゆるグランドポジション状態の選手の顔面・頭部への膝蹴り

DEEP(野口大輔&梅木良則)
グラウンド状態:足の裏以外が1カ所でも接地していたらグラウンド状態と定義(他にZST、ケージフォース、スマックガールも同様の定義。そのため4点ポジションを定義する意味がない)
2Rルール:グラウンド状態の選手への首から上への足での攻撃は禁止(上記のほとんどの団体が採用)
3Rルール:グラウンド状態の選手への首から上への「蹴り」はOK,「ヒザ蹴り」は反則
女子ルール:グラウンド状態の選手への首から上への「打撃」は一切禁止

パンクラス(梅木良則)
グラウンドポジション
・両手・両膝、(手は掌だけでなくヒジや肩でもOK。足はあくまでもヒザだけを点として数える)のうち3点以上がマットに着いた状態
・腹部、背中、臀部のうちいずれかがマットに着いた状態
*両者がグラウンドポジションの場合、顔面へのヒザ蹴りは反則
*片方がスタンドポジションでの顔面へのヒザ蹴りはOK
*ヒザ蹴り以外の蹴りは、どんな状態の相手にも蹴りはOK

旧UWF系(和田良覚)
4点:両手&両膝を4点としていた。そのうち片手でも上がっていたら、両膝片手の3点になったら蹴ってもいいというルール

修斗(鈴木利治&若林太郎)
グラウンド状態:足の裏以外が1カ所でも接地していたらグラウンド状態と定義
・グラウンド状態の選手に対しての蹴りは反則
日本の総合の中で唯一ダウンカウントが存在する
*総合にはスタンドとグラウンドだけではなく、その中間がある。
・中間の状態:グラウンドからスタンドへの移行中であれば、それは継続的に立ってないのだから、グラウンドと見なす。スタンドからグラウンドへの移行中であれば、それはまだ継続的にマットについていないからスタンドとなる

UFC(WIKIより)
グラウンド状態の相手の頭部への蹴り(サッカーボールキック)
グラウンド状態の相手の頭部への膝蹴り(いわゆる4点ポジションの膝蹴り)
グラウンド状態の相手を踏みつける行為
グラウンド状態の定義は不明

野口大輔(三崎vs秋山戦のレフリー)
(紙プロインタビューでの内容以外を抜粋)
・試合後のジャッジを含めた審判団でのミーティングでも、反則ではなく有効な攻撃だというのを確認している。その際、ビデオも見ているが秋山の両膝も両手もマットから離れていたので、いわゆる4点には当たらないと判断。正直、それほど微妙な状況だと思っていなかったので、後から騒ぎになっていることを知って驚きました。あとはどう見えるかの水掛け論にしかならない。
・蹴りがスタートした時点での体勢を問題にするという考え方もよく分からない。我々としては当たった瞬間で判断するしかない
・「やれんのか!」ルールに関しては、身体の部位4点がマットに着いた状態という規定。(両手両足、両足両膝でも4点。背中とか腹などがベタッと着いた状態は、接地しているのが1カ所であってもグラウンドポジジョンと判断
・野口はルールミーティングには出席していない。ルールディレクターの島田裕二が仕切って行われた。
・立ち上がり際についての規定はなかった
・(PRIDEでは途中からグラウンドでのヒザ蹴りやサッカーボールキックを途中から解禁したが、それを巡る混乱は?)混乱はなかったが、技術は変わった。選手はルールに対応した練習をしてくる。ルールが違えば、また違う練習をしてくる。
・(三崎の左フックで)完全に効いた倒れ方でした。だから、おそらくは無意識で立ってしまったのだと思いますが、それはあくまでも想像でしかない。
・(立ち上がるところやタックルに入ったところの蹴りに対しての「流れ」を重要視することに関して)DEEPだとタックルに来た相手が流れの中で手や膝を着いて、そこにヒザ蹴りが当たっても反則には取らない。あくまで流れの中でのことだ。逆にタックルを受け止めて、流れが止まったところでヒザ蹴りを入れたら、これは明らかに反則。もちろん流れの中でも明かな反則は取る。

和田良覚
・総合の場合、団体によって、どの姿勢を4点と規定してるかは異なる。そのことがいろいろとややこしくしている。どこを点とするかの規定が異なるから。
・昔のUWF系では、同じ両手両膝を4点としていましたが、そのうち片手でも上がっていたら、蹴ってもいいルールだった。
・また足裏以外の身体部位が接地してればすべてグラウンド状態と規定する団体もあり、今はこちらの方が多くなって来ています。

・足裏以外が接地していたらグラウンド状態とみなして、なおかつグラウンド状態への顔面・頭部への打撃を禁止しているルールだと「片手をマットにつけながら相手に近づく」という問題が出てくる。(外国では、そういう選手が出てきているようだ)その問題に対しては「消極的行為」と捉え、ブレイクを命じ、それでも繰り返すようなら警告を与え反則で減点を取ることになります。

*タックルに来た選手の片膝がついている状態でヒザ蹴りなどを合わせた場合
・コンタクトの瞬間にヒザ蹴りを合わせるのはOK
・タックルを受け、ヒザをついている相手の動きを止めてから蹴るのは反則としているのがほとんど

梅木良則
団体によって同じ4点でも定義が違う
・パンクラスルールであれば、あの三崎のキックはOK
・HERO’S、ZST、ケージフォース、スマックガールでは反則
・DEEPの5分3RルールではOK
パンクラス(1998年6月2日、國奥vsリオン・ダイク戦、ダイクのKO勝利)での問題
・倒れた國奥が立ち上がった時にダイクの蹴りが顔面に入る。梅木がKO負けと判定(当時のパンクラスルールではグラウンド状態の選手への顔面への蹴りは反則)
今回の件と同じで、倒れた國奥が反射的に立ち上がろうとして腰も浮いて手もマットから離れた瞬間にダイクの蹴りが当たった。ただ國奥が立ち上がる前に蹴りがスタートしてるように見えるからセコンドが確認したくなるのも分かる。
今回の件も、三崎の蹴りがスタートした時点では秋山が4点ポジションだったという声ももある。三崎が秋山の状態をどのように思って蹴ったのかは誰にも分からない。分からない選手の心の中を推測するよりも映像に残っているヒットした瞬間で判定するしかないと思う。
・立ち上がり際の瞬間は難しい場面である。パンクラスでも一時期、立ち上がる瞬間を狙っての顔面への蹴りは反則としていた時期もある。今はプロではそのルールはなくなり、アマチュアでは残している。
・いろいろあるが、その辺の細かいことはルールミーティングで説明を徹底するしかない。実演も含めて。
・三崎と秋山はお互いにスイングした凄い試合をしました。それを反則論争だけで終わらせてしまうのは非常にもったいない。

若林太郎
・なぜ、ああいう問題が発生したのか?それは基準のはっきりしないルールを採用していたからだと思います。とにかくきちんと反則を定義していないルールで試合を実地したり、ルールが直前に決まること自体が間違っている。そのような状況下で選手が反則を犯してしまったら、それは団体の責任だと思います。
(聞き手:やれんのかルールは、PRIDEとHERO’Sの折衷ルールだと思います)
そもそも中途半端なルールで試合をやることが間違いです。事前に理解されているべきルールが、大会直前にならないと決まらないという事自体が理解できない。
・最後の蹴りだけを見ての反則論議は虚しい。問題の根本を見ていない。ルールの曖昧さが招いた出来事。まずは競技としてのシステムをきちんと確立すべき。だから反則であるかどうかの議論は無意味だ。

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