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2008年1月20日 (日)

なぜ谷川貞治は「三崎vs秋山」を「韓国で」再戦させたいのか

谷川貞治は、どうしても6月に韓国で「三崎和雄vs秋山成勲」を実現したいようだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/battle/news/20080120-OHT1T00032.htm
(記事はスポーツ呆痴、「谷川の希望」を受けて飛ばし記事を書いたようだ)

元々、谷川貞治は大晦日の「やれんのか!」か「ダイナマイト!」で「吉田秀彦vs秋山成勲」というカードを組むつもりだった。決まれば「柔道王決定戦」という煽りをさかんに使っただろう。これは体重差がある戦いで体重の軽い秋山にはあまりリスクはないカードだ。だが、吉田は「同じ柔道家同士でつぶし合いしたくない」し、またメリットがほとんどないカードで実現しなかった。(現在も、谷川は組みたがっているが)。そこで浮上してきたのは「三崎vs秋山」のカードだ。これは秋山自身は嫌がったらしいが、谷川の説得により実現させた。韓国での「デニス・カーンvs秋山」戦を見て、谷川の中では、「秋山が勝つ」と踏んでいたのだろう。試合の方はご存じのように素晴らしい試合になった。三崎和雄も素晴らしかったが、秋山成勲もその強さを存分に見せつけた。負けても秋山の価値が減らない戦いであり、さらに三崎のマイクにより、秋山は2006年大晦日「ヌルヌル事件」の「禊ぎ」まで済ませることができたように見えた。秋山にとっては負けて失ったものよりも得たものの方が非常に大きい試合だったのだ。

だがこの試合(結果)に全く納得していない男がいた。もちろん谷川貞治のことだ。「売り出そう」とした秋山成勲の完全KO負けに激怒したのだろう。その裏にはK-1やHERO’Sを支える韓国系企業スポンサーの意図も見える。
それは大晦日での三崎の完全勝利に「反則だ」とケチをつけるところから始まった。最初の谷川のシナリオは「ノーコンテストにして再戦に持ち込む」ことだ。その裁定が覆らないと見るや、大連立での「貸し」をネタに、6月の韓国での再戦に遮二無二向かっている。現状はそんなところだろうか。

しかし、なぜ「韓国」で行わなければならないのか?

ここでも書いたが
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/09/post_f036.html
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/07/post_b294.html
K-1やHERO’S(それを主催するFEG)は、日本のほとんどの格闘技ファンに、見放されている。その理由は上のエントリーに書いた通りだが、ともかくFEGに信用がないのだ。会場にはタダ券で来た客が多くを占め、あくまでTV用の「視聴率しか意識してないカード」には全く求心力がなく。さらにマッチメイカーの政治的な背景が勝敗に強く影響する。(それは「判定」や「審判の裁量」、「ルールの自由な解釈」などを使って、偽装される。だが少しでも見る目があれば、すぐに分かってしまうような稚拙な方法でもある)。その結果、日本でのK1やHERO’Sは全く求心力や人気がない興行になってしまった。自業自得とも言っていいだろう。
だが、最近になって、その斜陽興行団体になってしまったK-1やHERO’Sに対して人気が出た国がある。韓国という国だ。TBSとの関係、スポンサーとの関係、そして日本でのファン離れ。それらの理由によりFEGは韓国にますます傾斜していく。今回の件で、韓国系のマスコミは、この試合に関して「三崎は反則。桜庭戦の仕返しにより秋山は勝利を奪われた」という報道のようだ。韓国の人々も過熱している。もし「三崎vs秋山戦」が韓国で実現すれば、HERO’Sは、この一戦で莫大な利益を生み出すだろう。谷川は何より、その利益が欲しいのだ。

一方、韓国という国はソウル五輪での偏向判定、2002年W杯での審判買収(イタリア戦、スペイン戦)、さらに2007年では野球の五輪予選でのメンバー入れ替えなど、スポーツに対して「どんな手段を使っても勝つ」さらに「その勝利を政治的なプロパガンダに使う」ことでは実績のある国だ。その韓国とFEGとの合体は、総合格闘技を「総合格闘技の名を騙ったプロレス」と堕落させるはずだ。(具体的には、韓国で行われる大会では、さまざまな手段(正道マジック)を使って、韓国人が他国人に勝利を重ねることが予想される。そう、韓国系スポンサーや韓国国民の望みのままに)。一部の格闘技ファンは、大晦日興行での谷川の英断に賞賛していたが、これまでの実績からして、自分は全く谷川のことを信用していなかった。そして、今回の谷川の起こした「三崎反則、再戦」騒動に対し、多くのファンは愛想をつかし始めている。

三崎は大晦日後のインタビューで
「たとえば、この先秋山さんがほかの舞台で活躍して、僕もなんとかいい状態をキープできて、またそういう気運があるのであれば闘うときがくるかもしれないですよ。それは強い者と闘いたいという動物的な本能で。だけど、もちろん逃げるつもりはまったくないんですけども、今回の結果を受けての再戦というのは僕の人生に必要あるのかなって。だって、そこが最終ゴールではないですからね。」と語っている。全くの正論だ。そして大部分の格闘技ファンは、こんなに早い再戦を望んでいない。谷川が引き起こした「再戦騒動」は、あの大晦日の熱狂と素晴らしい試合を否定する暴挙なのだ。

日本の総合格闘技の最大の敵は、以前、太平洋の向こう側にいる。世界最大の総合格闘技団体になったUFCに対抗するという大儀のために行われた「大連立」だが、谷川貞治は、自身の利益しか考えていないようだ。「大連立」はFEG主体で行われる以上、空中分解するか、ファンの信用を完璧に失うという形で、大失敗に終わるだろう。
6月に「三崎vs秋山」が実現すること、それは「大連立」失敗への引き金だ。そして谷川貞治は日本の総合格闘技を窮地に陥れた人物として歴史に名を残す。そんな予感がしてならない。

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コメント

かなり、K-1への悪意を垂れ流していますが、
“あの試合”の“あの場面”を何度観ても4点の
起き際だし、反則と取られても仕方ないと思いますけどね。


こちらのブログさんでも、冷静に検証されていますが、
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20080122#1200991815

もう少し冷静になって意見を書いたほうがいいと
思うのですが。

まぁ、もちろん、秋山と三崎の再戦を韓国で6月になんて
早過ぎて観る気にもなりませんが。

投稿: 福岡県人 | 2008年1月23日 (水) 01:32

こんにちは
「もう少し冷静に書け」と言われるのはよく分かりますが、この件に関しては、なかなか難しいですね。すみません。

投稿: nettaro | 2008年1月24日 (木) 02:35

はじめまして。
日本の総合格闘技の今後の行く末に対する危惧をまとめると確かにこんな感じですね。
僕がこの記事を見た今現在は現実に裁定が覆ってしまったわけですが。

上の方がK-1への悪意とおっしゃってますがそこまでの内容ではなかったような。
そこで選手が頑張っている以上、herosにも公正な興行になることを求めるのが総合格闘技ファンの本心だと思います。

ではせっかくたどり着いたので新しい記事の方も読ませてもらいますね。

投稿: air | 2008年1月24日 (木) 03:51

airさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

HERO’S(FEG)に対しては、もの凄い危惧があります。確かに「表現」はひどいかもしれません。しかし、彼らのいくつかの「行為」は総合格闘技に対して「犯してはいけない部分にまで土足で踏み込んできている」。それに対しての「怒り」が書かせているような気がします。

ま、それはともかく(苦笑)、格闘技の方も、2008年はPRIDE系中心になりますが、記事の15%(75%はサッカーになりそうですが)ぐらいは占めるはず(これからの日本の総合格闘技の動向次第ですが)なので、これからもよろしくお願いいたします。


投稿: nettaro | 2008年1月24日 (木) 18:03

>福岡県民

工作員ですか?悪意なんて何も感じませんよ。
スローモーションでも見れば鮮明にわかりますが、どうみても蹴りが当たったとき秋山は4点ではなかったです。

投稿: | 2009年1月 1日 (木) 20:07

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