« アビスパの新加入選手動向 | トップページ | 失敗しそうなヤッターマン・リメイク版 »

2008年1月14日 (月)

アビスパ移籍動向とリティの志向と限界

とりあえず現時点での移籍動向
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2008/01/post_e024.html

リティの「好み・リクエスト」がかなり反映された補強を田部GMはしてるようだ。
アビスパの資金力から言えば「不相応」とも「背伸び」しすぎとも言えるような補強と思う。まず心配なのは、胸スポンサーが決まっていない状況で、資金は足りるのかということだが、この辺は都筑社長が、その地位にふさわしい働きを見せてスポンサーを取ってきてもらうしかない。(その前に、自分の給料を半分にすべきだろう。しかし、間違いなく大赤字になりそうな気がするのだが)
逆に言えば、ここまで自分のリクエストを通したことで、リティには「逃げ場がなくなった」ということは言えるだろう。これでJ1に上がれなかった場合、日本でのリティの監督生命は終了するはずだ。

とりあえず「プレー自体をTVでも見たことがある」という選手は黒部とハーフナー(Wユースぐらいだが)のみだが、雑感を書いてみたい。
印象としては、フィジカルの強い、即戦力になり経験豊富な選手(ベテラン)を多く獲得したという印象だ。これはリティの志向が優先された結果でもある。
リティは、ゲルマン系(アングロサクソン系)のサッカーを志向しているのだろう。
非常に乱暴に言えばゲルマン系のサッカーの特徴とは
・身体のでかさ
・当たりの激しさ
を生かしたサッカーとも言うことができるだろう。激しい当たりでボールを奪い、そして素早く前線のデカイFWにクロスボールを送り込む。その一方で欠点としてはテクニック面ではラテンの国には劣っている。(もちろん基本的な技術はしっかりしてるのだろうが)
リティ自体は優れたテクニックの持ち主であったが、基本的には、そのメンタリティから離れることはできないのかもしれない。

その辺は、リティのインタビュー(2002年9月頃、CL予想)での言葉からも伺うことができる。
「(アーセナルに関して、ヨーロッパのタイトルを全て落としてきたのは)、フランス人選手に問題があると思う。イングランドのサッカーは非常にエモーショナルで熱い世界なのに、アーセナルの選手からはそういう情熱が感じられない。ベンゲルは頭がいいし、個人的に好きな監督なんだけど、彼もいわゆる闘将タイプじゃないしね(笑)」
「ドルトムントは、ブラジルの選手が多すぎる。彼らはプレーに波があるし、熱血タイプの監督ザマーとはメンタリティの点でも反りが合わないんだ」
・他、イタリア勢やスペイン勢もあまり評価していない。最も推しているのはマンU、次点がバイエルンだった。ちなみにリティ本命のマンUは準々決勝でRマドリッドに敗退、バイエルンはグループリーグで敗退、決勝は、マンUの本拠地オールドトラフォードでミランvsユベントスのイタリア勢同士の決勝となっている。結局、この時のリティの予想は大外れになった(大笑)

話がそれた。
「ゲルマン(アングロサクソン)的なサッカーがJリーグに合っているのか?」という問題も存在するように思う。
・まず審判の問題だ。激しい当たりをJでは簡単にファウルを取る傾向にある。(それは「日本サッカーが世界に追いつくためには」変えていかなければいけないが、すぐに変わるものでもないだろう)。浦和にいたトルコ代表のW杯戦士アルパイはJ基準の笛に適合できずに移籍していった。ルダンやタライに同じことが起きる可能性も少なくないだろう。
・イングランドもドイツもシーズンのほとんどは寒い時期だ。暑い時期に運動量が多く激しいサッカーをやることは難しい。だがJリーグはシーズンの半分近くが暑い夏の季節だ。その時期に激しいサッカーをやることは難しい。その時に差をつけるのは、Jリーグでは多くの場合、暑さに強いブラジル人達のテクニックだった。
・これは特にルダンに対しての不安要素だ。プレーを見たことがないので、外れてくれることを祈るだけなのだが、彼にはおそらく(身長と体重、さらに年齢を見る限り)スピードがないだろう。チェッコリが日本人サイドアタッカーのアジリティやテクニックに全くついていけなかったように、ルダンも日本人のアジリティやテクニックに対処できない可能性は非常に高いように思う。(DFにおいても、ヨーロッパの白人系よりもブラジル人の方がJでは結果を残してきた。これはブラジル人DFが、日常的にスピードとテクニックのあるFWやMFと1対1をしてきたことで、日本人のアジリティやテクニックにも十分対処できるからだろうと思う。もちろんギドのような優れたDFもヨーロッパには数多くいる。だが、優秀なヨーロッパのDFはかなり高い。費用対効果という点ではブラジル人の方が効果的なのだろう)

リティは自分の志向に従い外国人を選定し、クラブはそのリクエストに応えて補強を行った。だが、上記の理由により、その志向がJリーグに合っているのかどうかは全く分からない。他のクラブから見れば、「オーストラリアリーグから外国人3人を取ってくる」ということはギャンブルにしか見えないだろう。
リティにはJリーグを選手として経験し、監督としてもほぼ3年以上、日本での経験がある。だが、彼はまだよく「このリーグを勝ち抜くために必要なもの」が分かってない、ひょっとしたら理解したくないのかもしれない。それは彼のゲルマン志向(理想)が邪魔をしているのではないか。非常に悲観的だが、そんな気がする補強戦線なのだ。

|

« アビスパの新加入選手動向 | トップページ | 失敗しそうなヤッターマン・リメイク版 »

アビスパ関連2008」カテゴリの記事

コメント

投稿: キケ | 2008年1月21日 (月) 02:38

こんにちは。記事の方、参考にさせていただきます。ありがとうございます。

投稿: nettaro | 2008年1月21日 (月) 19:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172163/17686941

この記事へのトラックバック一覧です: アビスパ移籍動向とリティの志向と限界:

« アビスパの新加入選手動向 | トップページ | 失敗しそうなヤッターマン・リメイク版 »