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2007年12月 5日 (水)

リティ・アビスパ総括1,選手を見る目がなかったリトバルスキー

リティは教師型とセレクター型で分ければ、セレクター型の監督になるだろう。

師型はトルシエやオシム、セレクター型としてはジーコ(日本代表時代の)が挙げられるだろう。
セレクター型の監督で重視されるのは、選手を選ぶ目とその適性な配置だろう。

リティは、まず「左サイドバックがいない」という理由で、前年のキャプテンであったホベルトを切ってチェッコリを連れてきた。さらに金古を切り、そして古賀誠史を干した。
結果的に、この行為は全て裏目に出たように思う。

チェッコリ:元オーストラリア代表で、しかもリティが自ら連れてきた選手ということで期待していたが、年齢的なものもあり、既にピークが過ぎていて活躍できなかったと思う。サイドバックとしては試合中何度もオーバーラップするスタミナに欠けていた。さらにシーズン後半には、スピードのある相手の対応に難を見せる。あくまで印象だが山形弟がいた右サイドよりも、倍以上の回数で左サイドからチャンスを創られていたように思う。フィード&パス能力はまあまあだったと思うが、それ以外はサイドバックとして機能していなかった。かえって、3バックのCBの方が適性だったように思う。(そういえばパオロ・マルディーニもスタミナ&スピードが落ちてからはサイドバックではなくCBにポジションチェンジしたな)。監督自ら連れてきた選手にも関わらず、1年で解雇という結果に終わる。一方、ホベルトは大分のボランチとして獅子奮迅活躍を見せ、J1残留に貢献。1年終わって見れば、「ホベルトよりチェッコリを選んだリティの判断は大間違い」だったことが証明されただけだった

布部:リティが選んだ4人のリーダー(布部、久藤、久永、川島)の中で一番信頼していた選手だろう。自分もリーダーとして布部と久藤と久永はふさわしい選手だと思う。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/08/post_c430.html
ここで詳細に書いているが、布部の適性はアンカーやCBではなく第二ボランチか、それより上のポジションだろう。特にCBをやっていた時の布部は可哀想なくらい苦労していたように思う。
なぜリティは布部のポジションを下げたのだろうか?それは試合後のコメントには直接触れてないようだ。仮説としてはリティは布部をリベロに当てはめようとしたのかもしれない。かつてドイツでプレーした尾崎加寿夫は、「ドイツではリベロはスイーパーではなく、ゲームをコントロールする重要なポジションとして認められている。ああしてポジションを下げていく選手が時々出る。もちろん高い能力があり、統率力も持ち合わせた選手にしかできないポジションだとみんなが認識している。ドイツはあのスタイル、つまり後ろの方に統率者がいてチャンスがあれば前へと攻め上がっていくような戦い方をサッカーの戦術として好んでいるようですよ」と言っていた。リティも布部がマテウスのような役割ができると思ったのかもしれない。だが、これも失敗に終わった。ヨハン・クライフは「選手が活躍できないのは、その選手に力がないか、適切なポジションで使われてないか、そのどちらかが理由だ」と言っていた。これはリティに聞かせてやりたい言葉の一つでもある。

DFラインの軸:ドイツサッカーではCBには何より1対1の強さが求められる。しかしリティは、中央に川島&宮本のコンビを起用することが多かった。(特に川島はリーダーに指名されてもいた)。だが宮本の適性はサイドバックだろう。川島も身長はあるが、サイドバックの方がロングフィードやドリブルの能力が生かせたかもしれない。編成の段階で、CBは長野&金古、そして精神面が成長すれば柳楽あたりで回していくものと思っていた。CBの能力としては彼ら3人の方が、川島&宮本より上で適性があるように思ったからだ。だが金古は切られ、長野&柳楽は、CBとしてチャンスをなかなか与えられなかった。(カミカゼシステムの時の3バックは、山形弟、宮本、チェッコリという全員サイドバックを起用するというリスキーな選択だった)長野は「放り込み要員」としてFWに起用された方が多かったような感じだ。それが是正されるのはJ1昇格の可能性がなくなってからだ。そしてリーダーに指名したはずの川島も戦力外通知を受けることになる。川島解雇は、チェッコリ解雇とともにシーズン当初のリティの「選択間違い」を裏付けるものになるだろう。

久藤&布部のダブルボランチ:第2ボランチを2枚並べたシステムは、ディフェンス時に厳しいものだった。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/04/post_d372.html
いろいろ書いているが、4月から基本的な考えは変わらなかった。ホベルトを切ったことが最後の最後まで響くことになった。

古賀誠史:リティの求めるウィングにはまず「単独での突破力」が必要なようだ。そういう意味で優先順位は久永&田中の二人だった。能力的には古賀も、この二人に勝るとも劣らないものを持っていたはずだ。だがリティは、古賀を生かす方法を構築できなった。そういうオプションがリティにはなかったのかもしれないが...。古賀誠史の良さをリティが理解したのは、おそらく天皇杯での神戸戦だったのかもしれない(苦笑)

いろいろ挙げてきたが、セレクター型の監督が選手の選択と適正な配置を間違えて勝てるほど、J2は甘くはない。リティは、敗戦の理由をさんざん「選手のせい」にしてきたが、その前に「選手の選択と適正な配置」に問題はあったような気がするのは、自分だけではないだろうと思うのだが。

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