« アビスパ、サポーターシンポジウム | トップページ | アビスパシンポジウム、質疑応答編、簡単なまとめ »

2007年12月12日 (水)

アビスパサポーターシンポジウム、簡単なまとめと感想、その1

パネルディスカッション議事録は以下のページでダウンロードできます
http://hakatanomoriproject.blog50.fc2.com/#entry99

ここではダイジェストで流れを追って、ところどころ感想というか、ツッコミを入れてます。(あくまで個人的な感想とツッコミです)

都筑社長:いろんなことを決めるのに「中長期的視点」で考て決めようとしました。
(社長は「中長期的」を繰り返すが、お題目とか念仏にしか聞こえない。彼は、どうやったら「中長期的」にクラブの利益になるのかが分かってないのだろう。そして実際は「目の前」の「帳尻合わせ」にしか目を向けていない)

社長:監督にリトバルスキー、統括部長に小林伸二を招聘して、私どもが求める姿を両者の方にお話ししてきていただいた。
(★★オシムをジェフに連れてきた祖母外秀隆氏は監督が生きるための条件は「クラブのトップ(社長)とTD(クラブによってはGMとも統括とも言う)と、現場の監督の三者が信頼関係で結ばれていること」と言っている。クラブのトップはTDを信頼し、そのTDが選んだ監督を信頼する。TD、監督もそれぞれ他の二者を信頼する。そういう関係が築けて、はじめて監督が「生きる」のだという。その信頼関係の発端は、TDが「この人なら」と信頼する監督を見つけることだ。
・都筑社長は、2006シーズン松田前監督を「集客力がないから」という理由で切った。リティに関しては小林前統括の意見を聞かずに「元ワールドクラスの選手で有名だ。おそらく集客力があるだろう」という理由で就任させたに違いない。監督は小林氏ではなくサッカーど素人である社長が決めたのだ。小林氏とリティの不協和音の大元の原因はここにある)

社長:育成部門の統括というポストを作って、チームの統制をはかった。
(育成部門は、この日の朝の新聞報道で知った人も多いと思うが、社長と田部はリストラを敢行した。サポーターシンポジウムで突っ込まれないためには、かなり素晴らしいタイミングだったと思う。「経費がない」という理由なのだが、基本的に金がないアビスパにとって「育成部門」は生命線である。もちろんレッズ並に「資金面で優位に立っていれば、若くて将来性のある選手を買ってくることもできるから、そこまで重要ではないかもしれない。これは3年後、5年後のクラブのチーム力にボディブローのように効いてくるだろう。このことからも社長は「短期的」にしか物事を見ていないのが分かる)

社長:監督とチーム統括部長のチームワークが取れないことは非常に大きな問題で、かなり前からずいぶん話し合いをしました。はっきり言って戦術、サッカー観の違いだと思います。強化部長というのは監督をサポートするということで契約をしたので、そういう意味では姿勢を正して欲しいと申し上げた。
(社長から見れば、監督や統括はしょせん「九電の出入りの業者、技術者」に過ぎないのだろう。この不協和音の中で、「なんで出入り業者同士で、仲良くできんのかな?」と、その程度でしか思ってなかったのだろう。
リティは、現状戦力では戦えないから「補強」を求めた。小林氏はクラブの経済状態を考えて「補強はできないから、現状で工夫して戦え」と要求した。その溝が大きくなって修復不可能になっていったということだろう。個人的には小林氏は補強に関してはできるだけやった方だと思う。16得点のリンコン、リティの要望で左サイドバックのチェッコリはホベルトを切って獲得、そして干されていた古賀誠史をレンタルに出して資金を確保した上で柏から長谷川(第一希望はハーフナーだったようだが)を獲得。アビスパの経済状態を考えるとかなり努力したように思う。結局、リティはアビスパという資金力に乏しいクラブで監督するには「能力&経験&引き出し」全てが足りなかったのだ)

中倉:リティは就任当日から「補強の必要性」を訴えていた。そのポジションについても年間を通してぶれることがなかった。小林部長は就任した当初から「今シーズンは補強は一切しないんだ」という方針だった。シーズン当初にケリをつけておくべき問題が、突っ込んだ話がされないままシーズンが過ぎ、そのズレが大きくなっていった。

社長:(この辺から社長が物事の本質を把握していないことが明らかになっていく。この社長は1年半たっても、ろくに勉強&成長せずに「ど素人」のままで来てしまったようだ)

中倉:(チームの低迷の原因は)一つになれなかったこと。選手達の意識の差が顕著だった。ピッチに出てる11人の中でもブレがあり意識統一ができていなかった。
・監督の戦術に不安がある選手
・監督の言うことをとことん突き詰めていくべきだと思う選手
・(サテライトでは)俺の方がうまいのに「なぜ出さないのか?」と不満に思う選手
選手の意識の統一ができずバラバラで、第2クールから、見事に同じような連敗、負け方をした。最後まで、その部分は修正されなかった。

信川:そういうバラバラの状態の時には、強化部長が修正、まとめることになってくるが、今シーズンは選手から「強化部長には話しました。その話が監督に行ってるかどうかは分かりません」ということを何度か聞いた。

田部:監督が外国人の場合、監督が考えるイメージを具体的に伝えていくのが(日本人)コーチの仕事であり、立場を変えた僕らの仕事だ。選手11人、監督、コーチ、絶対意見は違うので、それをディスカッションしてひとつにまとめて選手に伝えるという、そういう作業が必要だと思います。
(2006シーズン、川勝前監督の戦術が行き詰まった時、それを打開したのは、布部&久藤の直訴と戦術変更だったと思う。2007シーズンでは、降格危機にあったジェフ千葉が行ったようだ。2007シーズン終盤、久藤がベンチにも入れないことがあった。あくまで想像だが、久藤はリティに直訴し、それをリティは「監督への反乱」としか見ずにベンチからも外した。リティは、まだ監督として未熟であるだけでなく、川勝やアマルにあった度量もないように思える。それは元ワールドクラスの選手であった自分に「お前なんかが意見するな」というような、非常にちっぽけなプライドなのだろうか...)

信川:中長期的ビジョンと、今回の若い選手も含む大量解雇は食い違っているんじゃないかと思うが、社長はどう考えるのか?
社長:全然、食い違っていると感じられません。その辺は田部さんが答える方がいいでしょう(田部に丸投げ。何か不祥事を起こした政治家が「その件は秘書に聞いてくれ」とか言ってるかのような態度。何度も言うが、このど素人社長は、非常に短期的、目の前のことしか見ていない。自分がいなくなった後のアビスパのことなど想像もしていない。ひょっとしたら「どうなっててもいい」と思ってるのかもしれない。もしくは、「未来への想像力が全く欠けている」どっちかだろう。いずれにせよ、これでは九州電力で出世はできないだろう)

田部:今シーズンは成績が悪かったので何か変えないと行けない。大きく変える方法としては
・反省点を見いだしてそれを直していって、ある程度の継続性を保ちながらやっていく方法
・監督を代える方法
クラブの決断は、監督を代えないで問題点を洗い出して改善していこうという決断をした。(これは社長の決断である。来シーズン、これで結果が出なかった場合、責任は社長にあるということで間違いない)
2007シーズンの第1クールは非常に見ていて楽しいサッカーをしていたが、それだけでは継続しないし勝てないというJ2の現実がある。J1はオープンサッカー、だがJ2ではお互いが攻め合うようなサッカーができない。来シーズンの第一目標はやはり勝っていくことなので、戦術、やり方を変える。
・GKが3ないし4人、他に10個のポジションがあるので、同じくらいの競い合うレベルの選手を二人ずつ持ちたい。それで20人。当然怪我人が出るので、同等な選手をプラス3人ぐらい持ちたい。そうすると、それだけで25,26,27人ぐらいで終わる。(GK3人+フィールドプレーヤー20人+怪我人補充用3人=26人という考えのようだ)足りないポジションには他のチームから補強するなりやる。
来期を考えて上で、勝つために非常に短期、短期で勝つための編成を取っている
(田部は、正直に答えている「短期的にみた場合の編成」だと。確かに、そういう考え方もある。つまりGM自体が「中長期的」ということを否定したということだ。既に社長とGMの意見は食い違っているようだ(苦笑)

田部:社長が申し上げた中長期というのは、やはりその先のことなんで、ユースからどうやって選手を引っ張りあげるか、ユースとトップをもっと近づける。ユースとジュニアユースをもっと近づけるというのがある。そうした方法を今後とっていきたい。けれど、まず一番大事なのは来シーズン。それを理解して欲しい。
(ここまで言い切る以上、田部も「来期、昇格できなかったら責任とってやめる」ということなのだろう。しかし、ますますピッコリ時代末期の「何も残らず一から再スタート」という、あの出来事が再現されるような悪寒がしてならない。もちろん議事録にあるように「この人には地元志向やユースの子を長い目で大切に育てるという考えは欠落している」というのは当たっているだろう)

中倉:このクラブは万全な状態でまだ運営できるクラブではない。だから色んな問題は常にあるし、いろんな課題はある。だが、今シーズンに限っては「職員の不満」とか「選手の不満」とかが我々のところに直接響いてくるし聞こえてくるようになった。今までも確かに裏ではあった。しかしクラブの職員も選手もコーチ陣も当の当事者たちが部外者にまで、自分のクラブが、「こんなことが悪い」「あんなことが悪い」。こういう話がシーズン途中からよく耳に入るようになった。本当にこれでは、チームがどうとか、監督がどうとか、選手がどうとか、そういう以前の問題かなというのが非常に強くあった

信川:前回、J2に落ちた時は、地域密着型のチームを作ると。地元高校などから選手を入れて九州に名のあるチームを作りたいという方向性だったと思うんですが、その辺は今後、どうなっていきますか?

社長:現実問題としては、それが全く続かなかった。私自身も非常に残念に思う。GMの田部さんが来て、そういうシステムを作ってくれてると思う。(そして田部に振る。またかよ!しかし、矛盾点がぼろぼろ出ますね。「自分には全くビジョンはありません。全て田部さんにお任せします」と正直に宣言した方が返って好感度上がるかもね)

田部:地元の大学(福岡大学、共立大学、九州産大、教育大)や地元の高校(東福岡、筑陽、東海第五)などへ、「地元の選手は地元のチームへ」ということを訴えていきたい。

信川:これまでアビスパにはたくさんの選手が所属して、またたくさんの選手がチームを離れていった。アビスパというチームは、そういうOBをあまり大事にしないという風に感じているサポーターがたくさんいるが、その点、田部さんはどう思うでしょうか?

田部:クラブというのは歴史、このクラブも12年の歴史を持っている。歴史を作るのは人間なので、やはりOBを大事にするといいますか、OBが根付くようなそういうクラブにしないといけない。そこは変えていくべきだと本当に強く思う。

中倉:アビスパと関係ある人たちとうまく関係が保ってないのかなと思います。リスペクトが足りないのかな。特に今年のメディアは、以前J2にいた頃は、ほとんどのメディアは取材にこなかった。私以外は週に1回西日本新聞が来ればいいというレベル。今年はほとんどのメディアが毎日のようにくる。また平日の雁ノ巣には大勢の方が来られる。そういうことを本当にありがたいと思うべき。そういう心構えが、選手やフロント、クラブ職員、できてないように思う。

信川:チームの継続性。社長の任期と、社長が代わると、チームが違うビジョンになってしまうのではなく「継続性」を求めていかないといけないと思うが、そのあたりは社長はどう思うのか?

社長:継続性は全くなかった。自分自身をそういう風に考えている。今後、そういうことがないようにしたい。ということで「中長期」という言葉を使っております。
別に私は任期というものがあるわけではございません。九電人事でも全くあるわけではございません。どなたが、あと来られるか全く分かりませんけれど。別に早く辞めたいとか思っているわけではございませんし、長くやりたいと思っているございません。今、とにかく与えられた仕事を、今、やらないといけない。私自身は固い決意でもっています。(九電の子会社の社長で引退までのんびりしようかと思っていたら、とんでもないところに来てしまったというのが本音だろうか。おそらく九電の人事では「3年程度」で任期がだいたい決まっているのだろう。とにかく、この時期を(このシンポジウムだけかもしれないが)やり過ごして、退職金貰って、別の子会社に行くなり、引退したいというのが本音なのだろう。やる気がないのが明かなコメントのように思う)

田部:細かい戦術やシステムは監督が変われば変わる。そういったものはクラブとして統一したものを持つ必要はない。九州のチームなんで、ガツガツいくというかアグレッシブだとか、戦う。アビスパは洗練されたサッカーをする必要はない、激しい戦いをするチームであるべきだと思っています。それが継続性だと考えます。
(田部は横浜FCやグルノーブルを見ても分かるように、過去、GMとして成功したことはない。今回、リティの推薦でアビスパに来たが、彼も背水の陣に近いだろう。つまりアビスパで失敗したら、彼のフロントとしてのサッカー人生も終わる。そういう危機感があるように思う。非常に短期的な視点でアビスパの編成を行っていくだろう。そのためにはアビスパの3年、5年、7年後のことを犠牲にしてまで、結果を求めていくだろう。まるで焼畑農業のように。そんな気がしてきた)

中倉:2000年のピッコリ監督がやったサッカーがいいのではないか。博多の森は熱いんだと、それが日本中に知れ渡るようなチームになって欲しい。この土地というのは可能性が非常に多い。本当に町の人が温かいし福岡の人たちは勝たないと来ないんだというけれど、よく見てると全然、そうじゃない。結果はともかく頑張っている人がいれば「よか、よか」と言って応援する土地なんで、それを生かしたチーム作りにしてもらえるとありがたい。

田部:(編成についての見通し)、目的は16人のスターティングメンバー、11人の試合メンバーと同じメンバーで20人くらいのグループを作るというのが一番の目的でやっています。今いる選手と同じくらいのレベルの選手もしくはそれ以上のレベルの選手を取ることを目標に各ポジションで色々話しています。アレックスはいい選手だったが、元々FWではない。FWじゃない選手が一番多く点を取るというところが問題があったように思っている。やはりFWを取ると。外国人は入れ替えやすいので、やはり核となる日本人のFWを取ることが第一の獲得のターゲットなのかなという風に思う。
あとはリーダーシップをとる選手、ピッチの中で悪い流れの時に流れをきることができる選手、一回ゲームを壊してでもそういった流れをストップできるようなリーダーシップを持つ選手が欲しい。
(FWに関して:ハーフナーは素質はあると思うが、この1年で結果を出せるかどうかは未知数だ。おそらく彼が使えるようになるためには、あと3年ぐらいかかるような気がする。久保は昔はいい選手だった。日本人でNO1の選手だった。だがケガが多いし、人見知りが激しく精神的にも不安定だ。あまり多くは期待しない方がいいような気がしている。個人的には黒部に来てもらって再生してもらうのが一番いいが、田部が取れる保証(信頼)があるかどうかが非常に疑問だ。田部のいう「リーダーシップを取れる選手」はまるで「ホベルト」のことを言っているようだ。ホベルトは、大分でそのことを証明してくれた。だが彼を切ったのはリティだ。リティが、そういう選手を使いこなせるかどうかが最大の問題かもしれない。その前に、そういう選手を田部が取れるかどうかは非常に疑問が残るのだが...)

社長:(胸スポンサーに関して)、大変苦戦をしています(苦笑。取れなかったら社長の給料半分にして、補充に当てたらどうでしょうか?)

田部:(来シーズンどういうサッカーをしますか?)最終的には戦術は選手によって決まるので、選手が決まらないと何とも言えませんが、同時にこういったイメージでサッカーをしたいというイメージのもと選手との交渉に入っている。簡単に言えば、少しDFラインを下げる。後ろのスペースを突かれないようなサッカーを少しやっていきたいというのがあります。
中倉:戦ってるチームを作って欲しい。きちんとその場で問題点をフィールドの中できちんと整理してそれを伝えて怒鳴って、一回、それを整理してまた次のプレーに移る。福岡は、1年間、そういうのがなかった。久藤が終盤1回か2回怒鳴り散らしたことがあったが、ほとんど無かった。今年はサポーターが後押ししたが、見てる方がチームに引っ張られるような、そんなチームができるといいなと思います。

(以下、質疑応答)

2に続きます。(更新日は未定)

|

« アビスパ、サポーターシンポジウム | トップページ | アビスパシンポジウム、質疑応答編、簡単なまとめ »

アビスパ関連2007」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172163/17348794

この記事へのトラックバック一覧です: アビスパサポーターシンポジウム、簡単なまとめと感想、その1:

« アビスパ、サポーターシンポジウム | トップページ | アビスパシンポジウム、質疑応答編、簡単なまとめ »