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2007年10月 4日 (木)

川崎F、ベストメンバー問題について

犬飼専務理事と川淵のコメント
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/10/04/04.html
川淵
「Jリーグはかつて、年間52試合やった年もある。強いチームゆえの日程だから、疲れたなんて言わないで頑張ってほしい」

一連のJリーグ幹部の言葉は、ACLセパハン戦第1戦前の大分戦から第2戦まで関塚監督と同じ行動を共にしてから吐いたのであれば、まだ分からないでもない。(逆に言えば、このつらい日程が、選手にどのような負担を与えているのかという想像力が、この3人(川淵、犬飼、鬼武)にないことが分かるのだ。まあ、同じ行動したら、3人の内、間違いなく一人は倒れて入院してるだろうが..)
そもそもメンバー入れ替えはJリーグの規定を満たしており、しかもJリーグに打診までして承認してもらっていたそうだ。それに文句をつけて、それが「正しい」と思っている彼らの感覚がおかしいのだ。どうやら彼らは、日本サッカーの中では、北朝鮮の金正日とその取り巻きのような権力を握っているのかもしれない。

武藤さんのエントリー
http://hsyf610muto.seesaa.net/article/58580067.html#comment

セルジオ越後のサッカー批評インタビュー
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/10/post_eac9.html

トルシエ・ナンバーインタビュー
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/10/post_9443.html

この問題は、本質的には武藤さんも書いているように「日程」問題であると言えるだろう。
今回の場合は、結論から言えば、川崎Fが打診したようにACL準々決勝の間に行われた柏戦の日程をずらせれば大きな問題にはならなかったように思う。(もちろんtotoや日程が詰まっていることの関係上、Jリーグにとっては難しいと判断したのだろうが)
Jリーグは確かにチャーター機は用意した。だが、それも一部短区間だ。(どうせ金で解決するならイランから成田までチャーター機で直行便を飛ばすべきだったのだ)だが、それよりも有効なのは日程をずらすことだった。一方、セパハンの属するイランリーグの対応は日程をずらすことだった。
第2戦の試合前に犬飼専務理事は川崎の社長を呼びつけて、関係者やマスコミの人間がいる前で、怒鳴りつけたそうだが、この時点で、Jリーグと川崎は1枚岩ではなかった。セパハンの監督がコメントしていたように力自体は川崎の方が上だったと思う。だが、結果的には川崎は準決勝に進出できなかった。敗因はいろいろあるが、支援すべきJリーグ幹部が「敵」に回ったことも大きな原因の一つであるに違いない。

この問題は、トルシエの言う「調和の取れたカレンダー(ここでは代表とリーグの調和を言っているが、ACLをリーグ全体で狙う以上、ACLとも調和の取れた日程を作らなければいけないだろう)」をJリーグが作れていないことが大きな原因の一つなのだ。
そして、「調和の取れたカレンダーを作れない」ことの最も大きな原因は、セルジオ越後が言うように日本サッカーが「金儲け」に走りすぎていることだ。2002年、日本は大きな目標であったW杯開催を無事に終えた後、「代表を強くし、サッカーを普及させる」という理念が揺らぎはじめた。
金儲けに執着する川淵三郎が2002年に日本サッカー協会の会長に就任したことも、そのことに拍車をかけたと思う。それが決定的になったのは2005年J1が18チームになって、うまく日程が組めなくなってからだろう。
2006年W杯後、代表よりもJリーグの利益が、あまりにも優先されるようになった。(ACLよりもJリーグが優先されることは最初からだったが)
代表関連で行けば、2006年のアジア大会、2007年のアジアカップ、五輪代表で行けば、アジア最終予選前の中国遠征など。ろくに準備期間を与えずに、そして期待した以上のものを得ることもなく終わった大会だ。

トルシエは
★たとえ大会に参加しても、条件を整えなければ力は出せないということだ。大会の意義を考えて、どれだけ準備ができるか。それが満足にできないのであれば、安易に参加するべきではない
★誰でも日本の勝利を望んでいる。だが、勝利を得るためには、まず使命と目的をハッキリさせたうえで大会を選ぶこと。試合の条件、準備の条件、練習の条件を厳密にすること。そうしてチェックを、フィールドの上に立つ前にしっかりとやらなければいけない

と1999年の段階で言っており、それを川淵三郎にも話してはいる。(そのおかげで2001年と2002年には、トルシエの要望通りのカレンダーを組むことができた)だが、せっかくのトルシエの提言は、全く生かされることもなく、現在の混乱を生んでいるような気がするのだ。(別に川淵がトルシエを個人的に嫌いなことは構わないのだが、トルシエのやったこと全てを否定したところにも混乱の原因はあるように思う)
この辺は「大池だより」さんが詳しいです
http://d.hatena.ne.jp/orion1014/20071003/p1#seemore

現在の日本サッカーは、Jリーグの利益を優先しすぎていると思う。もちろんJリーグは非常に大事だ。間違いなく代表よりも大事だろう。だがJリーグ幹部の怠慢によりJリーグ単体だけでは、メディアへの露出や一般層へのプロモーションが全くできていない。そこで大事なのが「代表」という存在である。さらにACLなどの国際舞台を勝ち抜くこともプロモーションとしては重要だ。(一般層へのプロモーションが十分でなければ、Jリーグの未来は先細りしてジリ貧になっていくに違いない)
またサッカーという競技の面から見れば、代表だけでなくクラブ単位で国際経験を積むことも、Jリーグのレベルアップに役立つだろう。
「調和の取れたカレンダー」を組めれば、代表とリーグ、そしてACLでの代表クラブは、お互いの利益を損なうことなく、日本サッカーの発展に寄与できるだろう。
だが現在はJリーグ、代表ともに目先の金儲けに目がくらんでしまっている。サッカー協会会長を筆頭に、Jリーグチェアマンと専務理事もおかしくなってきてるのだ。
そのことが、この川崎Fのベストメンバー問題で明らかになった。
会長が金儲けに走るから、イエスマンで固まったその周辺も金儲けに走る。そして「調和の取れたカレンダーが作れなくなり、Jリーグの試合数だけがインフレ化していく」そのことが日本サッカーをおかしくしてるのは間違いないだろう。

強引に結びつければ、やはり全ての元凶は川淵三郎に違いないのだ。そういえば、この規定も元々は川淵三郎がチェアマン時代に作ったもの。そう考えれば、この結論が、そんなに外れてないような気もしている。

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