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2007年9月19日 (水)

HERO’S観戦(会場観戦の後、TV録画分で見直す)

2007年9月17日、横浜アリーナ

最初に神様カール・ゴッチ追悼の10カウントゴング、それから前田日明挨拶。この競技にリスペクトがあるならば、TVでもやるべきシーンだろう。だが、触ったスポーツ全てを腐らせていくTBSが、そんなことをするはずはない。当然、TVではカットだった。

会場でも流れていた「谷川貞治を使ったオリンピアのCM」だが、TVで何回も流されると非常にうざい!しかし、いくら出演料がただ(おそらくほとんど無料だろう)とはいっても、谷川が登場するだけでCMが非常~に安っぽく見えるので、CMの効果がほとんどないんじゃないかと思うのだが...。

*リザーブマッチ(TVではカット)
宮田vsハラ(70kg契約)
宮田の相手は全く聞いたことがなかったが、間接やグランドの技術を見る限り、谷川が用意した「噛ませ犬」でしかなかった。当然、宮田完勝。

HERO’Sトーナメント準決勝
*宇野薫vsアンドレ・ジダ(70kg契約、TVでは第6試合)
会場で見てたら宇野の完敗だったが、1R序盤のジダのパンチや飛びヒザ蹴りでアゴを骨折していたとはビックリだ。骨折していてフルラウンド戦った宇野の精神力には脱帽。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200709/at00014709.html
だが、それを差し引いても宇野は完敗だったと思う。PRIDEの4点ポジションでのヒザ蹴りありルールであれば1Rで宇野はほとんどKOされていただろう。
この試合は桜庭vsヴァンダレイ・シウバの試合に似ていた。しかし宇野に完勝したジダもカルバンには完敗。ヴァンダレイに敗れたサクには、まだ「上の体重でやってる」というエクスキューズがあった。だが宇野にはない。HERO’Sがレベルの上でも世界最高峰を目指すのならば、宇野がトップに立つ可能性は限りなく少ないだろう。

*JZカルバンvsシャオリン(70kg契約、TVでは第5試合)
シャオリン完敗。宮田との試合を見た時に、あの姿勢はスタンドに穴がありそうだと感じていたが、その穴を完璧にカルバンに突かれて完敗したシャオリン。グランドの技術では際立っているが、スタンドをどうにかしないと、これ以上は上に行けないだろう。
ヒクソンの試合は船木戦から見ていないが、当時のヒクソンは、このシャオリンよりもスタンドの打撃に関してはディフェンス力がなかった。(もっとも当時は、グランドもできるストライカーがいなかった時代だが)。ヒクソンのスタンドがあまり進化していなければ、今日のシャオリンのようになる可能性が非常に高いだろう。

*ミノワマンvsケビン・ケーシー(85kg契約、TVでは第3試合)
煽りVは意外と面白かった。美濃輪の煽り作りやすいというのもあるだろう。ただ「佐藤大輔だったら、もっとおもしろいのにな」という感情はぬぐえない。

1R:打撃をかいくぐられ簡単に組み付かれテイクダウンされ、上から押さえ込まれてコントロールされまくる美濃輪。美濃輪の長所はアグレッシブに間接を取りにいくことだが、相手のグランド&間接の技術が上の柔術系の選手とやった場合、その特長は全く殺されてします。美濃輪がもっとも本領を発揮するのは体重が上のストライカー相手だろう。美濃輪は非常に面白い選手だが、おそらくまともに実力者と当てても、彼が輝くことはないだろう。谷川が、どう生かすのか、それとも殺すのか、今後のカードの組み方で、それは分かるだろう。1Rは終始、ケビンがコントロール。しかし、全く面白くない展開。(TVではだいぶカットされてましたね)
2R:組み付いた後、いきなり打ち合いに出たケビン。しかし美濃輪の打撃の方が勝り、KO負け。いきなりのゲームプラン変更にびっくり。結果的にはこのゲームプラン変更がまったく逆効果だった。ひょっとして1R終了後、谷川より「もっとおもしろい試合をしないと減俸だ」という脅しでも入ったのかとも思ったが、どうやら違うようだ(苦笑)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2007/2007091701/3.html
(ケビンコメント参照)
最後のSRF8回は参加してきました(苦笑)。会場の様子を見るとやはりPRIDEからだいぶ流れているようです。

*ユン・ドンシクvsゼルグ・弁慶・ガレッシック(85kg契約、TVではカット)
地上波ではダイジェストも放送されなかった試合。動画を見つけましたので、どうぞお早めに。(ハリトーノフvsアリスターもあります)
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-827.html
敗れたものの瀧本誠戦では、その潜在能力を見せた弁慶。だが、この試合では打撃をかいくぐられユンに組み付かれてテイクダウンを許すと、ほぼ一方的な展開で極められてしまった。ユンは柔道からの転向後、長い間PRIDEで苦労していた。しかし、その間の努力が実を結び、狂犬マヌーフを極めた後、そのポテンシャルが爆発しかけているかもしれない。そう思わせる完勝劇だった。

*マヌーフvsファビオ・シウバ(85kg契約、TVでは第2試合)
シウバ?号登場、何人かシウバはいたが、ヴァンダレイに動作・パフォーマンスはヴァンダレイに一番近い。この試合確かにマヌーフの強い打撃が何発か入っていたが、最後の方では、まだシウバの方は十分反応していただけに、レフリー和田良覚のストップが早すぎたと思う。ただ、10秒遅れただけで選手へのダメージが数倍になることもあるので、難しい判断ではあるのだが...。(シウバコメント参照)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2007/2007091701/10.html

*ハリトーノフvsアリスター(契約体重なし?、TVではカット)
序盤はアリスターが打撃で押す展開。だが、セルゲイの圧力とアリスターのスタミナ切れが、逆転を生んだ。このところの不振から徐々に復調しつつあるのかもしれない。もちろん現K-1の絶対王者であるセーム・シュルトをPRIDEのリングでボコボコにし、ノゲイラとほぼ互角の試合を行った時ほどではない。セルゲイはK-1でもやりたい意向を示しているが、K-1の舞台だとキックの技術が不足しているため、おそらく難しいだろう。その前に、総合でやることがいっぱいあると思うのだ。

*桜庭vs柴田(85kg契約、TVでは第1試合)
柴田が良かったのは入場だけ(苦笑)。しかし、桜庭の「煽りV」の「NO 入浴!」をTVで流さなかったのは非常に残念。あれが、この大会のHERO’Sの「煽りV」で一番面白かったのに。(その他は「はあ、そうですか..」という出来の奴が多かった)こうしてTVの構成見ると、TBS(FEG)は、かなりサクより柴田の方をプッシュしてたのが非常に分かる。どうやら秋山ヌルヌル事件の怨念はまだ消えてはいないような気がする。
試合の方は柴田の打撃を交わしてサクが完璧な片足タックルからテイクダウン。(会場で見ても完勝だったが、TVで見ると、それ以上のサク完勝だった。(動きが止まった時は、ルールを冷静に確認してたとは)柴田が弱かったとは言え、HERO’Sの長い試合間隔と適性体重85kgでの戦いで、サクは徐々に復活しつつあるように見える。いや、これはあくまで希望なのだが。やはり最後の腕を決めに行くまでのスピードのなさが非常に気になるのだ)

*KIDvsビビアーノ(63kg契約、TVでは第4試合)
KIDの煽りV、会場でも見ても「はあ、そうですか...」という感じだったが、やはりTVでも見ても出来が悪かった。TBS的にKIDの煽りは、おそらく一番力を入れていたと思うのだが、この出来では...。
さらに秋山ヌルヌル事件でブログが炎上した梅木良則レフリーのひどいレフリングが、このKID復帰戦を彩る(苦笑)。ストップ・ドント・ムーブの体勢が違っていたり、どう考えても再開不可能な体勢を再現しようとしたり、初戦の宇野vsジダ戦もおかしかったが、この試合の梅木は相変わらずの迷レフリーぶりを見せていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E6%9C%A8%E8%89%AF%E5%89%87
梅木は選手としての道を断念してレフリーの道へ進んだ。さらに数多くの試合を裁いたことで、かなりの経験を積んでるはずだ。だが毎度毎度、おかしなレフリングを行って試合を壊していく。Jリーグで行けば柏原丈二のようでもある。
http://hsyf610muto.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%94%90%8C%B4%8F%E4%93%F1
おそらく、この二人はレフリーとしての適性がないのだと思う。しかし、録画を見ても、このレフリングは笑うしかない。機転がきかないというか、ゲームの流れを読めてないというか...。おそらく、このレフリーがHERO’SでNO1である限り、HERO’Sが世界のトップに立つ日は永遠にこないだろう。
それにしても梅木が裁くと、必ず片方が不利なレフリングをしてくる。それを目の前で見ただけでも、行った価値はあったと思う。
試合の方は、スタンドで勝負したいKIDと、引き込んでグランドで勝負したいビビアーノ、お互いがお互いの得意分野につき合わないことで、時間が進むにつれ退屈な試合になっていく。判定は3-0であったが、勝負は間違いなく僅差であった。(ブラジルか中立地ならばビビアーノが勝っていた可能性も高いだろう)やはりレスリング系の五味隆典と同じようにKIDも柔術系が苦手なようだ。

HERO’Sトーナメント決勝
*JZカルバンvsジダ(70kg契約、TVでは第7試合、ラスト)
スタンドのスピードではジダが上だと見ると、すかさずテイクダウンしてのグランド勝負に切り替えるカルバン。所属するアメリカントップチームでマーカス・アウレリオあたりと十分練習を積んでいるのだろうが、グランドの技術も素晴らしい。グランドでは、ジダも抵抗を見せるが、最後は腕ひしぎで極めて完勝。コンプリートな強さを見せた。五味隆典はHERO’Sに参戦予定のようだが、カルバン相手では、間違いなく難しい試合になるだろう。リングに置いてのカルバンの強さは、それほど際立って見えるのだ。

予想されたほどひどくはなかったHERO’Sだが、最もいいPRIDEと比べると、まだ半分以下のイベントでしかなかった。今回、PRIDEで払っていたチケット代の半分以下で観戦したが、今回の出来でも、その金額に十分見合っているとは思えない。(PRIDEの場合は、その金額で、かなりの確立で満足させてくれたのだ)
現段階では、HERO’Sは、PRIDEの代用品の域にさえ達していない。そういう当たり前の結論を実感した1日だったように思う。

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