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2007年8月29日 (水)

守備的にバランスを変えることができないリティ&クルーク

京都4-3アビスパ

    リンコン
久永  アレ 宮崎  田中
       久藤
チェコ 亨  布部  弟
    GK神山
控え:GK六反、柳楽、長野、恭平、長谷川

チェコ退場後
     リンコン
       アレ  宮崎
久永          田中
         久藤
   亨  布部   弟
     GK神山

後半開始、久藤→柳楽

      リンコン
   アレ    田中
           宮崎
        布部
久永 亨 柳楽 弟
    GK神山

京都
  アンドレ パウ
        徳重
斉藤       倉貫
      石井
三上 チアゴ 角田 平島
   GK平井
審判:柏原丈二

あまりにひどい試合で、しばらく書く気になれなかったが、2日経って、やっと落ち着いたので、少しまとめてみることにした。

リティの間違いの始まりは、早い時間(?、最初から4バックかどうかは分からない。もし最初から4バックだったのなら、CBの人選を完璧に間違えてると思う)に布部を下げて4バックにしたことだろう。京都のパウリーニョ&アンドレという強力な2トップ相手では布部のCBは、やや荷が重すぎた。さらに久藤のワンボランチ(アレックス&宮崎の2シャドーは攻撃面では機能した。だが、守備面でのリスクが大きすぎるものだった)にしたことでバイタルエリアに多くのスペースができ、京都に、数限りなくそのスペースを使われることになった。前半は1点しか取られなかったが、それは神山の頑張りと幸運以外のものではなかったように思う。
チェッコリ退場後、3バックで前半を終わらしたアビスパだが、後半開始、リティは久藤に代えて柳楽を入れ、4バックに変更した。これがリティはディフェンスを強化したつもりだったが、それが全く機能しなかった。逆に京都に攻められまくる原因ともなった。
まず久永を左サイドバックに下げたことで、平島が自由にアビスパの左サイドを駆け回ることになった。この時点でアビスパは両翼のうち一つを無くしたのだ。さらに柳楽では、アンドレのポストプレーやヘッドでの競り合いに対処することができなかった。高さのないCB陣の代償は73分のチアゴの決勝ゴールの場面で柳楽が競り負けたシーンに象徴されるだろう。そして最も大きかったのは、こういう非常に難しいゲームで、経験のある久藤を下げたことで、ゲームコントロールを放棄したことだろう。さらにパスの出所がなくなったことで、カウンターから点を取りゲームを決めてしまうことも全くできなくなってしまった。あとは10人対10人なのに京都相手にサンドバック状態と化し、逆転されるのを待っているような状況になってしまったのだ。
リティ&クルークはシステムを攻撃的に変化させる時は、有効な方法論や手段を持っているように思う。だが、バランスを守備的に変える場合、そのバランスの取り方がまったくなっちゃいないのだと思う。それはあくまでバランスの問題だ。リティの相棒がクルークではなく、アウゲンターラーかギド・ブッフバルトであるならば、こんなバランスの取れないシステムチェンジはやらなかっただろう。
個人的には、徹底的に守備に回るならば、山形弟(田中)&宮崎を下げて長野&柳楽を投入する。

      リンコン  アレ
久永                     田中(弟)
       布部  久藤
   柳楽  亨  長野
      GK神山
のように3バックで長野はアンドレ、柳楽はパウリーニョを主に見る。久永&田中はウィングではなくウィングバックに下がり京都のサイドの攻めに対応する。バイタルはベテランコンビでケアさせ中央でゲームコントロールしてもらう。そしていい形でボールを奪えば、リンコン&アレックス+もう1枚でカウンターからトドメを刺す。

この試合、様々な敗因があると思うが、最も大きいのはリティの守備的にシステムチェンジする場合のバランスの取れなさだろう。それは第2クールでの連敗での最大の原因でもあった。その傾向が修正されてないことは、この試合で明らかになった。
カミカゼシステムのリスクは、CBの人選と守備的に強いボランチの不在に集約される。今での相手では、そのリスクは結果には直結しなかった。京都相手では、そのリスクが露呈したに過ぎない。それはリティが相手に敬意を表していないことの現れでもある。
京都戦はもう1試合残っているが、この課題を解消しない限り、例えJ1に上がれたとしても、また1年で戻ってこざるを得ないだろう。リティが名監督と呼ばれるために、歩かなければいけない道のりはまだまだ長いに違いない。

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