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2007年7月20日 (金)

正道マジックにはまった田村潔司

7/16、HERO’Sでの田村潔司vs金泰泳(1R10分、2R5分、延長ラウンド5分)は田村の判定負けという結果となった。TV観戦だったため、判定の可否については、個人的には分からない。(TV放映では、1Rは約5分のダイジェスト、2Rは省略、延長ラウンドも約4分のダイジェストで放送されたのだ)
http://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/d/2007/20070718054213.htm

あくまで推測でしかないが、(TVでは万が一にもクレームがこないようにダイジェストでしか放映してない)、田村潔司は正道マジックにはまってしまったのだと思う。
正道マジックとは「K-1では、主催者側が勝って欲しい選手を「何とか勝たせよう」という力が働く」ということだが、
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/01/post_7bee.html

大晦日は桜庭だった。今回は田村が、この餌食になってしまったということだろう。まず試合決定が試合日の6日前という、田村にほとんど準備期間を与えないオファーだった。(正道会館所属の金に対しては、もっと早い段階から準備させていた可能性も大いにあるだろう)
そして最大の問題はHERO’Sの「恣意的なブレイクシステム」だ。HERO’Sでは7歴史的に、グランド技術が苦手なK-1選手を保護するために、「動きが止まったら、すぐにブレイクをかけて、スタンドから再開する」という原則がある。ただし、主催者側がレフリーを抱え込んで、「勝たせたい選手がグランドが得意な場合」はブレイクは遅く、逆の場合はブレイクが早くなる。(UFCやPRIDEでは考えられないほど早いタイミングなのだ)確かに金のテイクダウン取られてからのディフェンスは堅かったようだが、逆に田村の方でも「すぐにブレイクされる」という焦りもあったように思う。田村は、タックルからテイクダウンを何回も取ったが、そのたびに短い時間でブレイクされ、ただでさえ準備不足だったのにスタミナを失ってしまった。これが田村敗戦の最も大きな原因だろう。

今回、このカードは、田村潔司vsヌルヌル秋山成勲を実現させるために組まれた噛ませカードかと想像していた。だが、実際は「田村つぶし」のためのカードだったようだ。(2R終了時点での判定が出るためには、不自然なほど時間がかかったらしい。ここでも正道マジックが発動したに違いない)
対戦相手を選びに選んで、自分の商品価値を落とさないようにしてきた田村潔司にとっては、非常に痛い敗戦になった。いろんな経緯で谷川貞治を信用するようになってきた田村は、K-1の恐ろしさを実感したことだろう。もちろん、この敗戦の責任の大部分は田村自身にあるのは間違いないのだが...。それにしても田村には「アウェーに乗り込む」という意識が希薄だったと思う。
ちなみにK-1の元エースであった佐竹雅昭は、その著書「まっすぐに蹴る」の中で、K-1の持つ「いやらしさ」存分にを語っている。佐竹はK-1に使い捨てにされたのだ。エースでさえ、こういう扱いなのだから、対抗団体だったPRIDEの選手に関しては、どういう扱いになるかは想像できるだろう。
(ちなみに桜庭HERO’S移籍の時に、当時の榊原代表は、「サクを大事にしてやってください」と言っていた。その懸念は、秋山戦でものの見事に実現するのだが..)
新生PRIDEが今だ立ち上がっていない今、PRIDEからHERO’Sで移籍する選手が多く出てくるだろう。ネット上では、PRIDEライト級チャンピオンである五味隆典も交渉中のようだ。だが移籍した後には、五味は、これよりもひどい「正道マジック」にはまるような気がしてならない。(UFCに移籍したミルコが、陥った穴とは根本的に違う種類のものだ)。谷川はUFCを「金網のボクシングにしようとしている」と言ったが、K-1は総合格闘技をバラエティーにしようとしている。FEGがK-1やHERO’Sを運営してる以上、UFCに強奪された盟主の座を奪い返すことはできないし、どんなに選手を揃えたとしてもPRIDEが作りだして来た熱の半分も持つことはできないだろう。
そんなことを思った7/16のHERO’Sだった。

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