« 札幌1-1鳥栖、メモ | トップページ | アジアカップを終えて、選手入れ替えのススメ »

2007年7月28日 (土)

ヴェルディ戦、カミカゼシステムで2連勝

アビスパ 2-1 ヴェルディ、観客数17361人

スタメン
     リンコン
 久永  アレックス  田中
   恭平   宮崎
     久藤
 チェコリ 亨  辰則
   GK神山
控え:GK六反、柴村、柳楽、長野、宇野沢

2人交代後(4バックへ変更)
     アレックス
 久永          田中
        恭平   久藤
      柳楽
チェコ  亨  長野    辰則
    GK神山
*船越の高さに対応するために長野、ディエゴのマンマーク役にナギを投入

ヴェルディ
    廣山  飯尾
        ディエゴ
服部                海本
    大野  ゼ・ルイス
 富澤 戸川 土屋
  GK高木
控え:GK、一柳、永井、金澤、船越
審判:奥谷彰男

草津とは違い好調なヴェルディ相手に、どういうシステムを取ってくるか注目されたアビスパだが、リティは前節と同様、布部(アンカー)の所に久藤を下げ、宮崎を入れるという「カミカゼシステム」を採用してきた。
個人的には、久藤をアンカーの位置に下げることで、ゲームメイクなどで支障をきたすのではないかと思われたが、久藤は正しい局面になると積極的に攻撃にからみ前線に飛び出していく。この試合で久藤は他の選手との経験の違いを見せつけたように思う。3ボランチになったことで久藤の守備の負担が、ダブルボランチの時よりも、いくぶん軽減された。そのことにより久藤が、より攻撃的な能力を発揮しやすいシステムになったことは間違いないだろう。(繰り返すが、ホベルトとのダブルボランチでも、久藤の攻撃的な能力はより発揮されただろうが)1点目のPKは、久藤の攻撃参加&ゴール前への飛び出しが生んだモノだ。このシステムでは、チャンスを作ることに関しては、アレックスやリンコンよりも久藤の能力が最も重要な役割を果たしているように思う。だが、イエローの通算累積8枚目で久藤は8/3徳島戦、8/12愛媛戦の欠場が決定した。リティは、今日の試合の出来にある程度満足しているようなので、おそらく布部、恭平、宮崎という3ボランチで臨むだろう。だが、久藤の代役は城後が最も適任だと思う。アビスパの状況を考えれば、下位の四国勢相手では2試合でぜひ勝ち点6を確保したいところだ。だが、久藤の不在と、予想される3ボランチのメンバーでは、できるチャンスの質に違いができてくるだろう。

この試合、ボールキープはヴェルディの方が優勢だった。カミカゼシステムらしく、アビスパのディフェンスには多々危ない場面があった。(リティはエキサイティングな試合で、あまり気が付いていないかもしれないが、久藤には改善点が見えてるようだ)
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_9c25.html
フッキの不在、船越が怪我で90分使えず、廣山と飯尾というある意味似たタイプの2トップで来てくれたことが、アビスパに有利に働いたことは間違いないだろう。
リティはヴェルディが一気に3人交代してきた時に、3バックから4バックに変更し、長野を入れて「高さ」に対応し、柳楽にディエゴをマンマークさせることで対応した。リティは珍しくきっちりと相手のやり方に対応できたように思う。(さらに全ての選手がディフェンス面でハードワークしたことでヴェルディ相手に勝ち点3をとることができた)
だが、この交代もリティの想定通り、先行するゲームができたから機能したように思う。もしリードされる展開で、どうしても点を取りにいかなければいけない場合に、この控えメンバーでは攻撃面に効果的な交代をすることは期待できなかった。アビスパの勝利には、いくつかの幸運な点があったことを忘れてはいけないように思う。

ともあれ、新システム変更後、昇格争いのライバルであるヴェルディに勝利したことはチームに大きな自信を与えるはずだ。これからの対戦相手を見ると連勝スイッチが入る可能性もあるだろう。(そういえば第一クールも博多でヴェルディに勝ってから、チーム状態が上向いた)昇格するためには、これからの徳島、愛媛、水戸、山形との4連戦では、最低3勝1分が必要だろう。結果を出しながら、研究されてくるカミカゼシステムを修正していくことをリティには求めたい。もしできなければ、8/26京都戦で大きな失望を味わうように思っている。

他に気が付いた点を少し
・チェッコリは、4バックのSBよりも3バックのCBの方が合っている。サイドは運動量やスピード、スタミナが要求されるポジションだ。それらは経験よりも重要かもしれない。32歳のチェッコリにとってはSBは、既に厳しいポジションのような気がする。ACミランのマルディーニも若い頃は「世界最高の左サイドバック」と言われたが、年を重ねるにつれてサイドでは機能しなくなりポジションが真ん中に移った。(まあ、チェッコリとマルディーニを比べること自体がおこがましいのだが)
ヴェルディの服部も同じような感じだろう。味スタでの鳥栖戦ではボランチで非常に効果的なプレーをしていたが、彼もウィングバックは厳しいような気がする。
・柳楽はスピードがあってフィジカルも強い選手だ。彼の最適なポジションがCBかどうかは、まだ判断しかねているが、ボランチでの相手のキーとなるMFをマンマークでつぶす役割もできるだろう。この日はディエゴだったが、他にも仙台のロペス、湘南のアジエルに対しては柳楽でマンマークというオプションも十分にあるように思う。もし柳楽がボランチとして生き残っていくならば、目標とすべきスタイルはトルシエ時代の戸田だろう。だが、彼には、まだ視野の広さがないような気がする。経験を積むことで、その視野を獲得できるかどうかは分からないが。
・宇野沢は釘崎よりも、現時点では上だろう。逃げ切る場合の前線からのプレス役、DFラインの裏に抜けるプレーは十分に機能しそうだ。(ただ個人的には、この二人よりも林に期待してるのだが、調子が悪いのかなあ..)

|

« 札幌1-1鳥栖、メモ | トップページ | アジアカップを終えて、選手入れ替えのススメ »

アビスパ関連2007」カテゴリの記事

サッカー観戦記&コラム2007」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172163/15935289

この記事へのトラックバック一覧です: ヴェルディ戦、カミカゼシステムで2連勝:

« 札幌1-1鳥栖、メモ | トップページ | アジアカップを終えて、選手入れ替えのススメ »