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2007年7月31日 (火)

紙のプロレス113号での傲慢なダナ・ホワイト

紙のプロレス113号でUFC代表ダナ・ホワイトのインタビューがあった。傲慢さが鼻についたので抜粋をしてみたい。(聞き手:堀江ガンツ)

・私は日本のファンが好きだ。ずっと日本でイベントをやりたいと思っていてうずうずしている。
・(なぜPRIDEは開催されないのか?)PRIDEブランドは強力だ。しかし、まずはテレビ放送契約とスポンサー契約を結ばなくてはならない。それが決まればすぐにでもイベント開催に取りかかれるだろう。
・(PRIDEが続くのかどうかも分からない状態では、スポンサーがつくものもつかないじゃないですか?来年以降のプロモーションのためにも、いまこそイベントを開催すべきだと思うが?)我々は手堅いビジネスをやっている。PRIDEが日本で強いブランドを持っているのに赤字覚悟でやる必要はないだろう
・(UFCも当初は赤字だった。でも投資続けたからこそ、今日の成功に結びついたんじゃないですか?)確かにそうだ。しかしUFCとPRIDEは違う。当時のUFCはまったくブランドとして機能していなかった。しかし、可能性はあったから投資し続けたんだ。今のPRIDEは抜群のブランドを持っている。しかし、人気や知名度とは違う問題によって、テレビ放送が確保できない状態だ。それを打破するためには、投資ではなく違う方法をとる必要がある。
・(DSEは今年の4月まで、地上波復活を目指して大きなスポンサーや地上波放送なしで大会を続けていましたが、その方法については?)ファンにとっては良かったのだろうが、ビジネスとしては正しいとは思わない。私は損をするためにビジネスをやってるわけじゃない。私はテレ部とスポンサー無しで興行を続けてつぶれた会社を目の前で見ているんだ。PRIDEを今後どうしていくかについては、慎重に、そして現実を見てビジネスを進めていかなくてはならない。私はPRIDEが日本において最も強力なブランドであることは認める。でも、それならなぜテレビ局がどこも放送しないんだ?
・(その要因は一つではないと思うが、あなたはどう認識しているのか?)まったく分からないが悲しいことだ。なぜ、日本のテレビ局がPRIDEを放っておくのか、理解出来なくて混乱している。多くのテレビ局はMMAやどこかの団体と苦い経験があるんじゃないか?そしてなぜPRIDEにテレビがつかないのか、それは君たち(マスコミ)がテレビ局に取材して聞いてみるべきことだ。どうしてナンバー2ブランドであるHERO’Sを放送してナンバー1のPRIDEを放送しないのか。PRIDEのオーナーが代わったこのタイミングで、どうして私のところに日本のテレビ局が契約を求めにこないんだ?
・(逆にズッファから日本のテレビ局にアプローチはしなかったんですか?)君は分かっていない。PRIDEそしてUFCを再び放送網に載せることは私のやるべき仕事であることには間違いない。でも、日本でMMAがそんなに人気があって、みんなが観たいと思っているなら、なぜテレビ局はどこも放送しないんだ!日本以外の国では契約に飛びついてきているんだぞ。問題は我々にではなく、日本のテレビ局にあるとしか思えない。放送契約もない段階で、これから何が起こるか探ろうとするのはもうやめておけ。
・(PRIDEの新社長などの新しい陣営の発表すらないのはどうしてでしょう?)何度もいってるが、それはいずれも時間がくればなされるだろう。ただ言えることは、PRIDEのシチュエーションはWECの状況とほとんど同じということだよ、WECとUFCは経営母体が同じで、今では我々UFCのスタッフが運営に参画している。PRIDEもそうなるべきだ。
・(テレビ局と交渉してるのは誰ですか?)私と必要な何人かの人間だ。PRIDEの旧経営陣は通していない。そして日本のテレビ局との交渉は、日本にいるPRIDEのスタッフにやらせる必要は必ずしもない。私はアメリカにいながらにして世界170カ国とテレビ契約を交わしている。(それは世界中でMMAが売り手市場であるということですか?)そうだ。どこへいっても「ウチで放送させてほしい」とテレビ局の方から話が来る。それなのに、世界でも最も人気が高い日本だけが、こちらから「放送しませんか?」と持ちかけても話がまとまらない。アメリカで開催するという選択もありえないことではないが、それもテレビ契約次第だ。PRIDEはそこが全てだ。
・(PRIDEだけではなくUFCの放送すらないことに日本のファンは非常にストレスを感じている。日本でのUFCのテレビ放送は交渉してないのか?)もちろん、それもやっている。私はPRIDEとUFC両方を放送したいんだ。だからテレビ放送獲得の話は、両ブランドをセットでやりたい。この世界の2大ブランドが、なぜ日本でテレビ契約を結んでないのか理解できない。私は君たち日本のメディアにお願いしたい。投資家を動かして日本のテレビ局のお偉いさんのケツを叩くように頼んでもらえないか?きっと何か裏で動いているに違いないからな
・(今日のノゲイラのUFCデビュー戦も日本人はユーチューブで観ているような状況なんですよ)ん?UFC.comで視聴できないのか?(英語サイトのため、そういう人は極めて少数です。サインアップしてたどり着けないんですよ)それは興味深い話だな。ありがとう。早急に日本語版のUFC.comも作るべく動くことにしよう。
・もし日本のファンがUFCやPRIDEを日本で観たいなら、日本のテレビ局に手紙を出すべきだ。そうすれば日本のマガジンが私に同じ質問を繰り返す必要もない。PFWWは無垢でクリーンな会社だ。それでいながら、PRIDEという強力なブランドを持った会社でもある。ここと契約しない理由はないだろう。ファンのみんなは、そういう手紙を書いてくれ。以上だ。

UFCのこれからの展開については大幅に省いたが、傲り高ぶったダナ・ホワイトという人物の現在がよく分かるようなインタビューだったと思う。
要点は
★PRIDEは地上波放送がつかない限り再開しない。
★一番大事なUFCには投資し続けたが、PRIDEにはプロモーションのためでも投資するつもりはない
★PRIDEにテレビがつかないのは、我々ではなくテレビ局に問題がある。
★もしPRIDEやUFCが観たければ、ファンがTV局に手紙を書け

おそらくTV契約がまとまらない最大の原因は、UFCの提示する放映権料が高すぎることなのではないかと推定している。(WOWOWの放送終了も契約更新時に放映権料の大幅UPを要求したことが最大の原因だった)。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/06/numberpride_fb48.html
ダナは、日本の市場は金を取れるだけ取る場所としか考えてないようにしか思えないし、さらに日本人の熱しやすく冷めやすい性質もほとんど理解してないようだ。おそらく日本でのやり方を理解しようともしてないのだろう。
PRIDEというブランドは一日一日、腐っている。死に体になっている。ダナはそのことを理解してない。もし理解しているならば、それはPRIDEをUFCに吸収合併するための理由にするだろう。UFCの側には無理にPRIDEを再開すべき理由はない。(買収に使った大金はPRIDE契約下の選手を吸収することで元が取れるだろう)。榊原元DSE社長は、売る相手を間違えたのかもしれない。UFCはPRIDEを吸収したことにより非常に強大な帝国になった。ダナ・ホワイトは我が世の春を謳歌してることだろう。だが、ここまで傲り高ぶったダナを観るにつれ、UFCの天下も長く続かないような気もしている。ダナには、平家物語の次の言葉を贈ってあげよう。

祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず  ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ  偏に風の前の塵に同じ

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