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2007年6月11日 (月)

セレッソ戦、角を矯めて牛を殺す

セレッソ2-0アビスパ

  リンコン
古賀 鈴木  田中
   久藤  布部
弟 長野 川島 宮本
  GK神山
控え:GK六反、本田、 アレックス、久永、山形兄

セレッソ
  小松 古橋
香川      苔口
    宮本  アレー
カルロス 江添 前田 柳沢
  GK吉田

審判:家本政明、雨、22℃、観客数4364人

角を矯めて牛を殺す:(角の形をなおそうとして、牛を殺してしまう意から)わずかな欠点をなおそうとして、かえって全体をだめにすることのたとえ

徳島戦で、リティの変化は「システムではなく選手の守備への強烈な意識づけ」と書いた。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/06/post_be50.html
その修正方法は、徳島戦とこの最悪のセレッソ戦を見る限り、アビスパにとって非常に不適切だったと思う。強烈な「守備への意識付け」は、アビスパの攻撃的な選手から「動きだし」と「ポジションチェンジ」、さらに「前線からの積極的なチェイシング」を奪い去ってしまった。その結果、前掛かりになって中盤がぽっかり空くことはなくなったのかもしれないが「人とボールがよく動き連動性もある」攻撃的なサッカーではなくなってしまった。リティは理想を完全に捨てて現実に対応しようとしたのかもしれない。(参考にしたのは現在、首位を走っている札幌のスタイルのような気がする)。だがそれはうまく行かなかった。やろうとするサッカーが違うのにシステムも選手も全く変えなかったからだ。
リティの修正は
・ウイングの二人の攻撃性を低下させた
・攻撃に持ち味がある久藤と布部の特徴を消した
・サイドバック(特に山形弟)の攻撃参加をほとんどなくした
その結果、アビスパの攻撃は梅雨入りしてしまったのだ。(その上、セットプレーにおける守備の修正はできてない)

リティは元々ワールドクラスの攻撃的な選手だ。札幌のような堅いサッカーは大嫌いだろう。また、そういうサッカーを実践させる能力もノウハウもないに違いない。逆に攻撃的なサッカーを実践させる能力はあるはずだ。ただバランスを少し間違えただけなのだ。(そして必要な選手も見極めも)
具体的には、ホベルトがいれば布部とボランチを組ませて、久藤をアレックスのポジションに入れる。アレックスは左サイドバック、山形弟は右サイドバック。これでおそらくバランスは十分取れたような気がしている。
やはり久藤と布部のダブルボランチは攻撃の方が持ち味なのだ。一人一人は素晴らしい選手だ。守備の意識も高い。カウンター潰しや攻撃の起点にもなれるし、ポジションチェンジで相手DFを攪乱することもできる。以前、この二人はJ2のレベルではバルセロナでのデコとシャビの役割ができるだろうと書いたが
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/04/post_d372.html
その思いは、今も変わっていないどころか、ますます、その確信は深まっている。だがバルセロナでは彼らの能力を活かすためにアンカーとしてマルケスなどのディフェンス能力の非常に高いアンカーを置いている。CLで優勝したミランにもピルロという攻撃面に長所があるボランチがいるが、ピルロの特徴を活かしているのはガットゥーゾでありアンブロジーニのような非常にディフェンスの強い選手だ。彼ら(ガットゥーゾやマルケス)がいなければ、デコやピルロはディフェンスに追われ、その長所は発揮できないに違いない。

アビスパと同じような問題に悩んでいたヴェルディも中盤に「潰し屋」菅原を入れることで修正し結果を出し始めている。だが、現在のアビスパには「潰し屋」はいないだろう。本来、その役割を果たすべきだったホベルトはチェッコリを獲得するためにリティが切ってしまった。それは「左サイドバックがいない」という理由だった。

★★「システムはもっとできる選手から自由を奪う。システムが選手を作るんじゃなくて
選手がシステムを作っていくべきだと考えている。チームでこのシステムにしたいと考えて当てはめる。でもできる選手がいない。じゃあ、外から買ってくるというのは本末転倒だ。チームが一番効率よく力が発揮できるシステムを選手が探していくべきだ」(「オシムの言葉」木村元彦・著より抜粋)
リティは、このオシムの言葉を肝に命じるべきなのかもしれない。

個人的には、中盤は「久藤  布部 本田」でトリプルボランチを組ませ、両ベテランのディフェンス面での負担を軽くし、攻撃面でその特徴を多く発揮してもらう。(アレックスは左サイドバックに下げる)

相手がJ1昇格のライバルの場合

        林
古賀          田中

   久藤 布部 本田
アレ 長野 川島 亨

相手が下位チームの場合

        リンコン
古賀              田中
    久藤 布部 本田
アレ 長野 川島 山形弟

交代オプション:久永、恭平、城後、FW(林かリンコン)で、機能してない選手、疲労の激しい選手から交代していく。
このような感じが個人的にはベストではないかと思っている。

ともかくリティには選手の特徴を最大限に生かすシステムを考え抜いて欲しいものだ。このままでは間違いなくJ1に昇格などできないだろう。

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