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2007年6月21日 (木)

ナンバー、UFCでの柔術家について

ナンバー681号、ノゲイラインタビュー(文・塚本佳奈)より抜粋

・マリオ・スペーヒー
ノゲイラは実力的にはUFCの選手達より頭一つ抜けていると思う。 しかし、金網のルールと彼のファイトスタイルはなじまない。我々はみな寝技を重視したスタイルだけど、オクタゴンではリングと違ってストップがかからないから、押し込まれたらそこまで。彼のように下になってディフェンスすることが多い選手はみな同じ問題を抱えて戸惑うことになる。リングの中央で戦えばいいと言っても、UFCの選手は大概レスリングの経験者で押し込む圧力が強い選手ばかり。そもそも相手を金網に押し込むことがUFCの勝利パターンの一つなんだ。いくらノゲイラのスイープが優れていようと、体の一部が金網に引っかかっているだけで、何をするにも体の自由をほとんど失ってしまうんだ。

・ムリーロ・ブスタマンチ(元UFC世界ミドル級王者、2002年)
UFCではグラウンドが得意な柔術家は圧倒的に不利だ。クローズドガードにすればミルコのようにヒジ打ちの餌食になりやすいからオープンガードが望ましいが、オープンにしても相手との距離、また金網との距離をどう取るかが問題になってくる。そしてガードポジションに固執していると、瞬く間に金網に押し込まれてしまい、気が付いた時には脱出できなくなってしまうんだ。

・ヒカルド・デラヒーバ(ノゲイラの師匠みたいな柔術家)
私も意見は同じだ。柔術家にとってヒジ打ちがあたり、ストップがかからないUFCへの移籍はあまりいい選択とはいえない。柔術で覚えた下から攻める技はPRIDEでは有利かもしれないが、UFCでは決してそうならない。金網は柔術出身の人間にとっては常に不利に働く。柔術をやっていた人間はどうしても引き込みたくなるが、引き込みはよほど注意してやらないと危険なんだ。そういう意味で彼がこれから一番練習しなければいけないのは、グラウンドで上を取ることができる立ち技だよ。
UFCは派手なパフォーマンスが大好きで、しかも、まるで動物が戦うような金網で殴り合うというのは人間性を尊重していないようで好きではない。ルール的に今の時点ではチャンピオンベルトは厳しいかもしれないが、柔術に、そして私に何ができるかということは常に考えている。衣を着ていなくても使える、ガードポジションからの面白い技術をいくつか考えている。ノゲイラだったらもうここまでたどり着いているかもしれないが。

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