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2007年6月19日 (火)

アビスパ2-0草津、攻撃のための守備組織の構築

   リンコン
久永        田中
   布部   久藤
柴村 長野 川島  弟
  GK神山
控え:GK六反、本田、山形兄、 林、釘崎

草津
   氏原 高田
桑原       山崎
    櫻田  秋葉
吉岡 チカ 藤井 鳥居塚
  GK本田
控え:GK常澤 尾本 松下 松浦 後藤

主審:辺見康裕、曇、28.6℃、57%
18分、アレックス(PK)、1-0
84分、久藤、2-0

はっきり言って良くはない試合だった。ゲームの主導権を握っていた時間は草津の方が多かっただろう。点を取られなかったのは、草津のフィニッシュの場面でのクロスやシュートの精度が低かったからだろう。

いい時のアビスパは前線から積極的にプレスをかけて、ボールを奪取し、分厚い攻撃をしかけていた。今のディフェンスは、ポジショニングをなるべく崩さないように、まずはリトリートしてからディフェンスに入るやり方に変わった。ディフェンスにいる人数だけは揃っている。だが相手ボールホルダーに余りプレッシャーがかかっていないために、いい体勢でボールを持たれ展開されることが多い。さらに後ろから飛び出す選手やセットプレー時でのマークが甘いこともあり、そこからピンチを招くことが多い。感じとしてはポジションバランスを崩さない方が重要で相手の攻撃に対して反応が少しずつ遅れて後手後手に回っている印象を受ける。ディフェンス面での修正は時間がかかるだろう。もしかしたら、シーズン終わるまで修正されない可能性もあるかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/orion1014/20070401/p1#seemore
「大池だより」さんが、シーズン始めに既に見抜かれていたように、リティの引き出しには組織で守るという発想はなかったのだろう。リティは元々が攻撃の選手で守備の構築は苦手分野のはずだ。(おそらくイアン・クルークヘッドコーチがディフェンス構築を担当してるような気がする)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AF
広島にいたらしいが、クルークがどんな選手だったか全く記憶にない。(守備的MFでリベロもやったらしい)。だが、170cmとイングランド人にしては非常に小さい。おそらく現役時代のピークであったイングランドのトッテナムやノーウッチ・シティではボランチ(英語ではセントラルMF)ではなかったと思う。(あくまで想像でしかないが、フィジカル要素が重要視されるイングランドリーグで中央をやるには身長(170cm)が低すぎるような気がするのだ)おそらくサイドで攻撃的MFかサイドバックをしていたのではないかと思う。さらに広島でのプレーの特徴では「スルーパスやFKが得意で運動量豊富な守備的MF(おそらく攻撃面を主に担当する第2ボランチタイプなのだろう)」とある。これらのことから(材料が少ないが)クルークも元々攻撃的な選手で守備の構築は苦手なのではないかと推測している。
もし、この仮説が正しければリティは相棒となるヘッドコーチの人選を誤ったような気がしている。リティは元センターバックか元第1ボランチ(危機察知能力、守備能力が高く、最終ラインに入っても十分機能できるタイプ)の選手で、経験豊富なヘッドコーチを選ぶべきだったのだと思う。(同じ元西ドイツ代表で言えばギド・ブッフバルトやアウゲンターラーのようなタイプ、もちろん彼らほど有名である必要は全くない。高いし)。この辺はリティ&クルークのコンビに成長してもらうしかないのだろう。ともかく守備の修正の仕方が「攻撃は攻撃、守備は守備」でしか考えられていないような気がするのだ。

ともかく、この試合、アビスパはいい内容ではなかった。それでも点を取ることができたのは久永の奮闘と久藤と布部の効果的なムービングが大きかったと思う。
スカパー!のインタビューで久藤は「:(今日のポイントは)バランスを考えてというのと、監督が「中盤でも点取っていい」と言われたので、取りに行きました」
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_968e.html
とコメントしている。
逆に考えれば「今まで、中盤は点を取りに行ってはいけなかったのか?」という大いなる疑問が沸いたのだ。基本的に守備をするのはボールを奪って攻撃するためのはずだ。もちろん、今、崩れてしまったバランスを取り戻すために、一旦、守備的にシフトすることは必要だ。だが、守備のための守備になってはいけない。相手との力関係、その日のコンディションなどでバランスは微妙に変わってはいくだろう。だが、チームとしてのベストな守備と攻撃のバランスがあるはずだ。アビスパは、現在、それを見つけてはいない。そして元々攻撃的な選手であったリティ&クルークのコンビで見つけられるかどうかは分からない。だが、見つけない限り、J1に昇格はできないだろう。

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