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2007年6月

2007年6月30日 (土)

FWについて

愛媛0-0アビスパ

      釘崎
久永      田中
    久藤  布部
チェコ 亨 長野 弟
  GK神山

控え:六反、柴村、恭平、ハファエル、林

審判:野田祐樹、27.9℃、55%

アビスパ3-0水戸
    リンコン
久永  アレックス  田中
     久藤   恭平
チェコ 亨 長野  弟
  GK神山
控え:六反、柴村、布部、林、釘崎
審判:早川一行、31.5℃、59%、8118人

2試合まとめての雑感。
愛媛戦は出場停止のリンコンの代役として釘崎が先発したのだが、あまり機能しなかった。
釘崎は運動量があり前線からの献身的な守備は頑張っていたと思う。だが、FWとして攻撃の場面では機能しなかった。ポストプレー後のパスだしの精度、ヘディングでの競り合いで位置取り、そして何よりプレッシャーのかかった場面でシュートを枠に入れる技術がなかった。(シュートスピードは凄いみたいだが、枠をとらえ切れなければ意味がない)

「日本人選手がシュートを苦手にしているのは、精神的に問題があるからだと代表監督就任時から言い続けてきた。日本人はゴール前まではうまくパスをつなぐが、どういうわけかゴールに迫ると落ち着きを欠いてしまう。慌ててしまう。アタッカーがゴールに迫ったとき、不利な状況に追い込まれ、プレッシャーを感じているのは、実は守る方である。そのことを理解していない。
シュートの瞬間は、FWよりもGKのほうが追い込まれた立場にいて、よりストレスを感じているのだ。その点を忘れてはいけない。シューターは自分の方が優位に立っていることを頭に置いて、落ち着いて蹴ればいいのだ。空いているところにパスを通すように。日本人はパスは得意なのだから、難しいことではないはずだ。余裕を持って、空いているところに置きにいけばいいのだ。鹿島時代から私はそういう練習をさせてきた」(ジーコ備忘録より)

「落ち着きがない」ということは釘崎に代わって70分過ぎに出てきた林にも言えるかもしれない。恭平の見事なヒールでのスルーパスからGKと1対1になった場面では、確かに足元に入りすぎたかもしれない。だが、シュートの場面で落ち着きに欠けていたのは間違いないだろう。あれは決めなければいけない場面だった。
だが、林の方が、何かを起こしてくれるような感じがしたのは確かだ。観戦している方としては、釘崎がどうやって点を入れるのかイメージが沸かなかった。(それはJ2リーグ戦で釘崎のいいところを見てないからなのだろう)。林の場合は、彼自体が点を取れなくても、ヘッドで競り合ったボールを誰かが押し込むというイメージがあったし、ゴール前の混戦状態ではごり押しで押し込むようなイメージもあった。
釘崎はリティから「DFの裏を取る」ように言われていたようだが、
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_e01e.html
裏にはあまりスペースはなかった。監督にも釘崎がどうやって点を取るのかというイメージがなかったような気もする。おそらく田中や久永、アレックス、久藤、布部などにも、どうやって釘崎を使って点を取るのかというイメージがなかったのかもしれない。だが林の場合には、周囲の選手はそのイメージを持っていた。(現在、最も得点へのビジョンを共有できているのはFWでは間違いなくリンコンなのだろうが)
もっとも釘崎自身にも、どの形だと点が取れるという「得意な形」、そういうイメージがないのかもしれない。しかしFWは点が取れなければ、プロとしては続けていくことができないだろう。(もちろん、スカパー!で解説をやってる服部氏のように守備的FWとして生き残るという手もあるが)

水戸戦は、田中佑昌の最も良い試合だった。課題は本人が言うように、クロスの精度と、この試合のゴールのように中央へ切れ込んで(切り返しての)シュートの技術を磨き上げることだろう。現在はまだウィングの役割が多いが、2006-2007シーズンのCロナウドのように得点力もある選手に育ってもらいたいものだ。
水戸戦は、田中やリンコンなど主力が決めるべきところで決めて完勝だった。愛媛戦も決めるべきところで決めていれば、2-0ぐらいのスコアで勝つ可能性もあっただろう。いくらいい試合していても点を取らなければ勝てないし、いくら悪い試合していても、相手より1点でも多く点を取ればサッカーは勝つことができる。そういう意味で、どこのクラブもいいFWを手に入れるために多くの金を費やす。リティはFWの補強を示唆しているが、
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_5963.html
だが、アビスパの金庫には、あまり余裕はない。J1の日本人FWをリストアップしているということだが、今、この時期に出せる選手は、控えのポジションにいる選手のみだろう。さらに来ても最初はリンコンの控えになるはずだ。現実的にはレンタルで、なるべくいい選手をとりたいところだが、いい選手になればなるほど条件は難しいだろう。かと言って中途半端な選手を取ってきても、おそらく何の役にも立たないはずだ。
(個人的には林に期待している。今の位置はFWの3番手のようだが、シュート練習をいっぱいやって、試合で結果を出してもらいたいのだが...)

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2007年6月26日 (火)

日経「スカパー軸のJリーグ中継」の記事

2007年6月16日(土)の日本経済新聞に次のような記事が出ていた。(日経のHPでは、この記事は掲載されていないので、PDFでUPしてみました。結構、重要な問題だと思うのですが、日経的には重要ではないのでしょうか?)
「20070619nikkei-sukapa.pdf」をダウンロード

ちなみにその記事をレッズサポの方がまとめられています。
http://hoi-choi.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_d51a.html

また、このブログでも2006年8月に、この件で危惧する記事を書いています。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/08/post_4dd4.html
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/08/post_4808.html

いろいろ考察すべき問題はありますが、これから仕事なので、とりあえずエントリーをUPしておきます。

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2007年6月23日 (土)

スカパー!の実況&解説は勉強不足

J2第23節、山形1-2アビスパ


試合の方はグダグダでしたが、相手の調子の悪さにも助けられて、なんとか逃げ切りました。(なお、グダグダすぎてこの試合について書くかは未定)

ところで、この試合、スカパー!の実況&解説が勉強不足でしたので、非常に細かいことですが、あえて記事にします。

解説:越智隼人(WIKIには記述なし)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%DB%C3%D2%C8%BB%BF%CD

実況:石原敬士
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E6%95%AC%E5%A3%AB

この両者が勉強不足だったのは、久しぶりに復帰したチェッコリのポジションが左サイドバックではなくCB(センターバック)と思いこんでいたことだった。そしてハーフタイムを過ぎて終了まで、実況解説を聞く限り、その思いこみは変わることがなかった。今シーズン、スカパー!は解説&実況はそんなに顔ぶれが変わらないので、おそらく、この両者で山形のホームゲームは中継(もしかしたら違うコンビかもしれないが)してるのだろう。山形のことは詳しそうだったが、対戦相手に関しての情報が勉強不足だった。おそらく、アビスパの試合は前節1試合だけ見て臨んだのかもしれない。
だが、今シーズン第2節(博多の森のでアビスパvs山形戦)でもチェッコリは左サイドバックで先発し90分出場している。(それにチェッコリは怪我するまで{第10節まで}はアビスパで完全にレギュラーだった)二人ともそこまでは復習してなかったという何よりの証拠だろう。
金を貰って仕事しているプロとしては勉強不足だったと言われてもしょうがないような残念な出来事だった。また第2クール、アウェイでのヴェルディvsアビスパ戦でも、実況が本田真吾のことを「田中真吾」と間違えたまま、前半終えてしまったことがあった。(あの時はハーフタイム後には本田真吾に修正されていた記憶があるが..)
いずれもオシムが言うところの「対戦相手に対してのリスペクトがない」ということに尽きるのかもしれない。Jリーグの審判もそうだが、スカパー!の実況&解説もプロとしては恥ずかしいミスが多い。そんな印象を受けるのだ。

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2007年6月21日 (木)

「西村雄一主審、アジアカップ出場」。J2リーグ&日本代表にとっての朗報?

SRの西村雄一主審がアジアカップの笛を吹くことになった。
http://www.nikkansports.com/soccer/f-sc-tp0-20070621-216252.html

糞審判では家本主審が有名だが、西村雄一主審もなかなかのものだ。
西村主審のWIKIでは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E9%9B%84%E4%B8%80

自分のブログ内では(アビスパとサガン中心に見てるため、幸いにも1試合しか西村の審判に当たっていないが、ひどかったのだ)
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/04/post_8faf.html

ちなみにサポティスタの大暴れランキングでは、現在第1位
http://home.att.ne.jp/blue/supportista/

2007年1月1日の天皇杯決勝に続いてアジアカップ出場も決めたことからも分かるように、Jリーグの審判社会では、西村を上川徹の後釜にするつもりなのだろう。ただ、あまりに問題が多い審判のため、W杯にはたどり着くことができない可能性が大きいと思っているが..。

ただし、J2リーグのチームはこのニュースに大喜びしてるはずだ。7月の6節分のカードで西村が吹くことはなくなった。西村自身は感情にまかせてカードを連発すれば、気分的にすっきりするかもしれない。だが、昇格をかけて必死に戦ってるチームにとっては、その日の試合だけでなく、次節や、その後の試合にも強大なダメージを与える糞審判は、ある意味、ライバルチームよりもやっかいだ。だが、そんな糞レフリングでもなかなか罰を与えられることがない。Jの審判は権限が強すぎるし保護されすぎていると思う。
「泣く子と地頭には勝てぬ」という言葉があるが、
http://www.geocities.jp/tomomi965/kotowaza09/09-43-5.html
現代のJリーグでは「泣く子と西村には勝てぬ」か「泣く子とSRには勝てぬ」という状況になっているのだ。

ただし、この感情的な主審のアジアカップ出場は日本代表にとって朗報かもしれない。アジアカップでは西村は日本代表の試合を裁くことはない。ということは逆に韓国、オーストラリア、イラン、サウジなどの日本のライバルになる国の試合を吹く可能性が大きい。西村が普段通りカードを連発してくれれば、ライバルチームに多大な被害を与えることができるのだ。だが、そこまでの横暴な行為はできないだろう。西村の本当の敵は試合を裁く両チームやサポーターではない。アジアカップの審判委員会(正式名称は分からない。試合事にミーティングでレフリングを精査される。ここで評価が低ければ、1試合吹いただけで帰国させられることもある)だ。
そういう意味でアジアカップでは西村主審のレフリングにも大注目だ。
・上川徹「日本(審判)のレベルは世界の中でトップクラスに位置しているのは過言ではない」は本当なのか?
・アジアの国際舞台でJリーグと同様の基準をつらぬけるのか?
・感情を抑えて平常心で笛を吹くことができるのか?
・もし、アジアカップでまともな笛を吹いたなら、なぜJリーグではできないのか?
などなど

いろんな観点から楽しむことができるだろう。

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ナンバー、UFCでの柔術家について

ナンバー681号、ノゲイラインタビュー(文・塚本佳奈)より抜粋

・マリオ・スペーヒー
ノゲイラは実力的にはUFCの選手達より頭一つ抜けていると思う。 しかし、金網のルールと彼のファイトスタイルはなじまない。我々はみな寝技を重視したスタイルだけど、オクタゴンではリングと違ってストップがかからないから、押し込まれたらそこまで。彼のように下になってディフェンスすることが多い選手はみな同じ問題を抱えて戸惑うことになる。リングの中央で戦えばいいと言っても、UFCの選手は大概レスリングの経験者で押し込む圧力が強い選手ばかり。そもそも相手を金網に押し込むことがUFCの勝利パターンの一つなんだ。いくらノゲイラのスイープが優れていようと、体の一部が金網に引っかかっているだけで、何をするにも体の自由をほとんど失ってしまうんだ。

・ムリーロ・ブスタマンチ(元UFC世界ミドル級王者、2002年)
UFCではグラウンドが得意な柔術家は圧倒的に不利だ。クローズドガードにすればミルコのようにヒジ打ちの餌食になりやすいからオープンガードが望ましいが、オープンにしても相手との距離、また金網との距離をどう取るかが問題になってくる。そしてガードポジションに固執していると、瞬く間に金網に押し込まれてしまい、気が付いた時には脱出できなくなってしまうんだ。

・ヒカルド・デラヒーバ(ノゲイラの師匠みたいな柔術家)
私も意見は同じだ。柔術家にとってヒジ打ちがあたり、ストップがかからないUFCへの移籍はあまりいい選択とはいえない。柔術で覚えた下から攻める技はPRIDEでは有利かもしれないが、UFCでは決してそうならない。金網は柔術出身の人間にとっては常に不利に働く。柔術をやっていた人間はどうしても引き込みたくなるが、引き込みはよほど注意してやらないと危険なんだ。そういう意味で彼がこれから一番練習しなければいけないのは、グラウンドで上を取ることができる立ち技だよ。
UFCは派手なパフォーマンスが大好きで、しかも、まるで動物が戦うような金網で殴り合うというのは人間性を尊重していないようで好きではない。ルール的に今の時点ではチャンピオンベルトは厳しいかもしれないが、柔術に、そして私に何ができるかということは常に考えている。衣を着ていなくても使える、ガードポジションからの面白い技術をいくつか考えている。ノゲイラだったらもうここまでたどり着いているかもしれないが。

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Number「PRIDE後の世界」を読んで

久々のナンバーでの格闘技特集。表紙はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ミノタウロ)。ナンバーの格闘技特集でミノタウロが表紙なのは何回目だろうか?かなりの頻度だ。きっとナンバー編集部の中のミノタウロ好きが主に担当してるのだろう。しかしオクタゴンの金網越しに見るノゲイラは、何かに捕らわれてしまったかのようにも見える。ノゲイラ好きの自分にとって非常に不安な予感を増幅させる表紙だ。
ミノタウロには勝算があるようだが、BTTのマリオ・スペーヒーやムリーロ・ブスタマンチ、ヒカルド・デラヒーバの言葉は、不安だけを駆り立てるものとなった。ミルコと同じようにミノタウロはオクタゴンの罠にはまるような気がしてならない。もし罠にはまらない(UFCに適応した)としても、そこにいるのはPRIDEで見せた輝ける柔術マジシャンではないだろう。
・ランディ・クートゥアーインタビュー
日本ではエンセン井上やヴァレンタイン・オーフレイムに喫した敗戦の影響で、そこまでビッグネームではないが、UFCでは伝説の一人となっているランディのインタビュー。同時にUFCがどうやってビッグになっていったのかも分かりやすく説明している記事にもなっている。
ランディは戦い方を熟知したオクタゴンでは強いだろう。だが、リングでPRIDEルールで戦う限り、トップ戦線にはからめなかったと思う。ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ、ジョシュには全くいい所を出せずに敗れ去ってしまった可能性が高かった。だが時代は変わりランディはUFCと共に歩み、アメリカでの名声とマネーは手に入れることができた。44歳でのヘビー級チャンピオンへの返り咲きは非常な驚きだった。だが、彼の時代ももう終わるだろう。(UFCの首脳陣やアスレチックコミッションたちはランディの王座が続くように裏から手を回しいろんな事を試みるだろうが...)
・ダナ・ホワイト&ロレンゾ・ファティータインタビュー
今、総合格闘技において最も権勢を誇る二人。この号のナンバーのテーマであれば、表紙にふさわしいのは、ダナ・ホワイトだろう。このインタビューで重要なことは
・2007年5月29日頃にやっとPRIDE買収問題のカタがついたこと
・PRIDEに関しては、買収にカタがついてから何もかも決まっていくということ
・WOWOWとの契約がまとまらなかったのは、UFC側が日本での知名度を無視して莫大な放映権料をふっかけたことが原因
新生PRIDEの方向性は、彼らが決めていく。PRIDEとUFCでは、内容の質、そして興奮度、全てにおいてPRIDEが上であった。質の劣るプロモーションが質の良いプロモーションを買収した。ダナは「PRIDEには変化が必要だ」と言っている。総合格闘技の中心が日本からアメリカに移ってしまった現在、もちろんPRIDEには変化が必要だ。だが、彼らが榊原代表のいたPRIDE以下のものしか作り出す能力がないとはっきりした時、彼らは日本でのビジネスに失敗するだろう。日本で成功したければ、彼らの方こそ、変化する必要があるはずだ。
・谷川インタビュー、
まあ、そっちはそっちで頑張ってください。以上。
・ミルコの敗戦記事、特に目新しいものがない。
・リングとオクタゴンの違い、特に目新しいものなし。ただし知らない人には簡潔によくまとまっている記事のように思う
・ヒョードルインタビュー
格闘技界や一地方でのローカルスターでしかなかったヒョードルが、ロシア中に知れ渡りビッグネームになったことが分かる。現在、最も世界で強い男と思われるヒョードルはUFCに上がってもいい状態になるまで、入念に対策を練ってくるだろう。彼は非常に頭のいい選手だ。ミルコの犯した大きな間違いはヒョードルにはおきないような気もする。だが彼の力が落ちた時、その場所がUFCであれば圧力のあるレスラータイプの選手に負けるときがくるような気もする。
・青木真也&岡見勇信の記事
特に目新しいものなし
・桜庭の記事
FEGのアスレチックコミッションとの戦いや桜庭の招待券で集めたアメリカの無知な観客との戦いの記事。だがホイスが「アメリカの観客は流血やKOシーンだけを見たがる」とあるように、一般の、アメリカ人の総合に関する目が肥えているとは思えない。
FEGとコミッションの件は、おそらく双方に問題があるのだろう。
アメリカでの総合格闘技ではリングイン前に顔にワセリンを塗られる。それはカットを防ぐためというが、単なるボクシングの習慣を持ち込んだだけで無意味な行為だ。これには、ブラジリアン柔術家が活躍できないように意味もある。しかし、アメリカという国が総合格闘技の中心になったことは、総合格闘技自身にとって不幸なことではないかと思えてくるな。
・アントニオ猪木が語る「1976年のアントニオ猪木」
名著「1976年のアントニオ猪木」の著者が、本を執筆前には果たせなかったアントンへのインタビューが実現。猪木は答えられる範囲では答えたが、全体的には作者を自分の手に平に載せて踊らせてしまったような感じの印象が残った。別の雑誌でのインタビューで、「猪木に取材しなかった方が良かった」と言っていたが、その著者の直感は正しい。おそらく実現していたら、これまでの数多の猪木本を越えることはできなかった。そんな気がするのだ。

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2007年6月19日 (火)

アビスパ2-0草津、攻撃のための守備組織の構築

   リンコン
久永        田中
   布部   久藤
柴村 長野 川島  弟
  GK神山
控え:GK六反、本田、山形兄、 林、釘崎

草津
   氏原 高田
桑原       山崎
    櫻田  秋葉
吉岡 チカ 藤井 鳥居塚
  GK本田
控え:GK常澤 尾本 松下 松浦 後藤

主審:辺見康裕、曇、28.6℃、57%
18分、アレックス(PK)、1-0
84分、久藤、2-0

はっきり言って良くはない試合だった。ゲームの主導権を握っていた時間は草津の方が多かっただろう。点を取られなかったのは、草津のフィニッシュの場面でのクロスやシュートの精度が低かったからだろう。

いい時のアビスパは前線から積極的にプレスをかけて、ボールを奪取し、分厚い攻撃をしかけていた。今のディフェンスは、ポジショニングをなるべく崩さないように、まずはリトリートしてからディフェンスに入るやり方に変わった。ディフェンスにいる人数だけは揃っている。だが相手ボールホルダーに余りプレッシャーがかかっていないために、いい体勢でボールを持たれ展開されることが多い。さらに後ろから飛び出す選手やセットプレー時でのマークが甘いこともあり、そこからピンチを招くことが多い。感じとしてはポジションバランスを崩さない方が重要で相手の攻撃に対して反応が少しずつ遅れて後手後手に回っている印象を受ける。ディフェンス面での修正は時間がかかるだろう。もしかしたら、シーズン終わるまで修正されない可能性もあるかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/orion1014/20070401/p1#seemore
「大池だより」さんが、シーズン始めに既に見抜かれていたように、リティの引き出しには組織で守るという発想はなかったのだろう。リティは元々が攻撃の選手で守備の構築は苦手分野のはずだ。(おそらくイアン・クルークヘッドコーチがディフェンス構築を担当してるような気がする)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AF
広島にいたらしいが、クルークがどんな選手だったか全く記憶にない。(守備的MFでリベロもやったらしい)。だが、170cmとイングランド人にしては非常に小さい。おそらく現役時代のピークであったイングランドのトッテナムやノーウッチ・シティではボランチ(英語ではセントラルMF)ではなかったと思う。(あくまで想像でしかないが、フィジカル要素が重要視されるイングランドリーグで中央をやるには身長(170cm)が低すぎるような気がするのだ)おそらくサイドで攻撃的MFかサイドバックをしていたのではないかと思う。さらに広島でのプレーの特徴では「スルーパスやFKが得意で運動量豊富な守備的MF(おそらく攻撃面を主に担当する第2ボランチタイプなのだろう)」とある。これらのことから(材料が少ないが)クルークも元々攻撃的な選手で守備の構築は苦手なのではないかと推測している。
もし、この仮説が正しければリティは相棒となるヘッドコーチの人選を誤ったような気がしている。リティは元センターバックか元第1ボランチ(危機察知能力、守備能力が高く、最終ラインに入っても十分機能できるタイプ)の選手で、経験豊富なヘッドコーチを選ぶべきだったのだと思う。(同じ元西ドイツ代表で言えばギド・ブッフバルトやアウゲンターラーのようなタイプ、もちろん彼らほど有名である必要は全くない。高いし)。この辺はリティ&クルークのコンビに成長してもらうしかないのだろう。ともかく守備の修正の仕方が「攻撃は攻撃、守備は守備」でしか考えられていないような気がするのだ。

ともかく、この試合、アビスパはいい内容ではなかった。それでも点を取ることができたのは久永の奮闘と久藤と布部の効果的なムービングが大きかったと思う。
スカパー!のインタビューで久藤は「:(今日のポイントは)バランスを考えてというのと、監督が「中盤でも点取っていい」と言われたので、取りに行きました」
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_968e.html
とコメントしている。
逆に考えれば「今まで、中盤は点を取りに行ってはいけなかったのか?」という大いなる疑問が沸いたのだ。基本的に守備をするのはボールを奪って攻撃するためのはずだ。もちろん、今、崩れてしまったバランスを取り戻すために、一旦、守備的にシフトすることは必要だ。だが、守備のための守備になってはいけない。相手との力関係、その日のコンディションなどでバランスは微妙に変わってはいくだろう。だが、チームとしてのベストな守備と攻撃のバランスがあるはずだ。アビスパは、現在、それを見つけてはいない。そして元々攻撃的な選手であったリティ&クルークのコンビで見つけられるかどうかは分からない。だが、見つけない限り、J1に昇格はできないだろう。

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2007年6月17日 (日)

ジーコ備忘録を読んで

「このワールドカップで選手が負けたわけでも、監督が負けたわけでもない。チームが負けたのだ。ドイツ・ワールドカップを戦ったチームにはまだ足りないものがあった。4年を掛けて多くのものを獲得し、力としてきたが、まだ足りない部分があった。我々はチームとして成熟しきれていなかった。プロサッカー選手として成熟した大人になりきれていなかった」(本文より)

そのチームの本当の真実の底にあるものは、その内部にいるものにしか分からない。
ただ、久米宏による「ジーコジャパン検証」番組や
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/07/post_9747.html
中田英寿の検証などもあり
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/07/post_90fa.html
さらにトルシエ「オシムジャパンよ!」によるジーコジャパンの分析もあるため、特に目新しいものはなかった。だが、ジーコが日本をいかに強くしようと苦心していたか、そして、「チームがファミリーになってない」ことに気が付きながらも、ドイツW杯前や本番中に多くの方法で修正しようとしてもできなかった。その一番重要な当事者の記録として大変重要であると言えるだろう。

ドイツW杯では、日本代表は選手、監督、協会の長、その他マスコミも成熟しきれていなかった。それが惨敗の一番大きな原因なのだろう。そしてチームは、トルシエ風に言うならば「ともに生きる状態にならなかった」、ジーコの言葉を借りれば「ファミリー」になれなかったのだ。ジーコの時には中国でのアジアカップがそうだろう。トルシエの時は、1999年のナイジェリアWユースが代表だろう。中国では反日感情のプレッシャーがチームを一つにした。ナイジェリアではブルキナファソ遠征を経て勝ち進むことによってチームが一つになっていった。(あの時は勝ち進むにつれて髪型を気にする年代なのに坊主に刈り上げる選手が続出していた。共に生きる状態になっていた現れだろう。重要なのはアジアカップでは控えにいた藤田や三浦淳宏、Wユースでは氏家(当時、大宮)だった。控えでも腐らずに、ベンチの盛り上げ役に徹することができた選手だ。トルシエはそういう存在の重要性が理解できていたから不満分子になる可能性のあった中村俊輔(あくまで当時の中村だが)を外しゴン中山や秋田豊を入れた。だが、ジーコにはその視点がすっぽり抜けていた)

記者会見でも言うようにジーコは「プロとして当たり前」のことを、この本で提言している。だが、その当たり前のことをこなすことがいかに難しいかは、どんなレベルの選手やレベルでも難しい。ドイツW杯ではFW以外は歴代の日本代表でも最高レベルの才能がピークの時期に行われた大会だった。その選手達でも「ファミリー」になれなければ力は発揮できない。ジーコによれば、それはあの伝説になっている1982年ブラジル代表でも同様だったという。戦術やシステム、テクニックは、世界にかなりのところまで追いついたのかもしれない。だが選手の頭の中、精神は、かなり差がある。この本は、将来、日本代表が惨敗を喫しないために、ワールドカップで結果を遺すためにジーコが日本サッカーに遺してくれた「遺言状」である。この遺言状をクリアしないことには日本サッカーがW杯で優勝することはできない。そんな気がするのだ。

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2007年6月16日 (土)

ベガルタ 1-0 アビスパ、理想主義者同士(?)の戦い

アビスパ
   リンコン
久永 アレックス 田中
   久藤  山形兄
柴村 長野 川島 宮本
  GK神山
控え:GK六反、本田、大塚、鈴木、林

仙台
    中原 関口
ロペス ジェニウソン 田村 ヤン
田ノ上 渡辺 千葉 菅井
    GK小針
控え:GK萩原、木谷、磯崎、冨田、中島

審判:フォルクアーツ、22.4℃、79%
得点:52分、菅井、1-0

★サッカーとは戦術が一番だと思っている監督がいるかもしれない。しかし私はムービングこそが最も重要だと思っている。(「オシムの言葉」より)

この試合、アビスパのサッカー自体は前節のセレッソ戦に比べると決して悪くはなかった。リティの強烈な守備への意識付けが浸透してきたことを実感させる試合だった。リティは「次の試合では不安は消えている」と思ったかもしれないが、
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_d07a.html
個人的には去年(J1)の博多の森での京都戦の後のような気分だった。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/08/post_fe90.html
去年の川勝体制の時は「守備から攻撃へ」とバランスをシフトさせていき、そのバランスの完成形が、あのノーガードの殴り合いのような京都戦だった。リティの場合は「攻撃から守備へ」とバランスをシフトさせている。リティの修正が、おそらく完成形が、この試合には出ていたと思う。だが大事なモノを失ってしまったような気がする。その一番大きなものが「ムービング」だ。

具体的には
・前線の動きだしのなさ
・攻撃する選手と守備する選手の固定化(ポジションチェンジ)
・それに伴うパス回しの矮小化

アビスパはリンコン、アレックス、田中、久永の主に4人で攻撃し、その他の7人で主に守るという戦いになっている。そしてチャンスは田中と久永の突破かクロスしか可能性がない感じになってしまった。さらにはクロスの時にゴール前に入っていく選手やこぼれ球に詰める選手の数も少ない。この仙台戦で第1クールにはなかった無失点試合が2試合続いたが、これは偶然ではなく、アビスパの攻撃力はかなり落ちてしまったのだ。田中(右サイドウィング)や久永(左サイドウィング)の対面選手の守備力が落ちる相手では点が取れるかもしれない。だが今回の仙台のようなJ1昇格のライバルのようにウィングの1対1がそんなに勝てない相手では点が取れる雰囲気が出てこないだろう。攻撃に必要な「ムービング」がなくなったからだ。守備はともかく第1クールの攻撃はJ1でも十分通用するレベルだったと思う。だが、今の攻撃ではJ1どころかJ2上位にも通用しない。
リティはおそらく札幌を参考に修正を図ったようだが、今日の仙台あたりを参考にすべきだったのかもしれない。(仙台の望月監督はJ1に上がった時にも対応できるサッカーを目指しているようだ。彼もリティと同じようにどちらかと言えば理想主義者かもしれない。この試合、望月監督は理想と現実のバランスを取りながらも理想に邁進させた。一方、リティは現実にのまれ理想までも失ってしまった。理想主義者同士(?)の戦いは「理想」を貫こうとした方に女神は微笑んだということなのだろう)

この試合、勝者と敗者を分けたのは仙台の右サイドバック菅井のオーバーラップによる得点だった。サッカーの神様は「このサッカーではJ1に上がれない。必要なのはムービングなんだよ」と今回の敗戦で教えてくれたのかもしれない。だが、リティがそのことに気が付くには、かなり時間がかかりそうなのだが...。

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2007年6月13日 (水)

ジュビロの菊地の淫行による逮捕についての考察

ジュビロの菊地選手(22歳)が女子高生(15歳)淫行で逮捕された
http://www.nikkansports.com/soccer/f-sc-tp0-20070613-212495.html

アビスパでも2001年に淫行事件があった。選手は19歳で相手は15歳、未成年にも関わらず、ほとんど実名報道がされるような報道のされ方だったことを記憶している。その時から疑問だったのだが、「なぜ19歳と15歳で性行して、それが法律違反になるのか?」「なぜ、こんな法律ができたのか?」ということだ。同時に当時、アビスパの残留争いの相手だったヴェルディ(読売)の陰謀ではないかという噂もあった。

そこで淫行とは何か、Wikiで調べてみた
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%AB%E8%A1%8C%E6%9D%A1%E4%BE%8B

その他にも、いろんな問題点を調べてみる。
淫行条例改正運動サイト
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/5556/

淫行逮捕された人のHP
http://www7.plala.or.jp/vitamin/p/index.htm

淫行条例をまとめると
・青少年(18歳未満)との性行為を原則禁止するもの
・条文に曖昧さを残し、現場の運用の裁量権を広げ、逮捕などがしやすい構造になっているのに対し、被害者青少年の精神的ケアや、捜査上での青少年に与える精神的ダメージについてなんら触れられておらず、「青少年の人権を守る」という立法目的意識が感じらない
・制定した側に「日本の社会通念に反した大人を逮捕し、罰する」という目的が強い。その目的は十分果たしているが、青少年の保護に名を借りた、人権侵害性の強い規制条文である

これらが主な特徴だろう。Wikiを読むと外国では、淫行条例に当たる条例や法律は存在しない。しかし、性行為に関する性行同意年齢(14歳~16歳)は存在する。もちろん、児童ポルノや買売春は禁じられていることが多い。

個人的な意見(かなり批判が多いだろうが)を述べたい。
菊地選手の場合、リンク先の日刊スポーツの記事を読む限り、この淫行条例がない外国であれば何も問題はないと思う。(買春もしくは強姦とかそういう違法行為がない場合だ。この記事を読み限り、そうは書いてない)。元来、日本では男子が元服が15歳で大人になった。女性の場合は初潮が来て子供が産める体になったら結婚しても良かったようだ。そして外国でも、その考え(性行為同意年齢)がほとんどだろう。もちろん個人的には児童ポルノや児童の買売春には反対だ。また自分も、捕まりたくないから18歳以下の女性とはそういう行為はしないだろう。(まあ、自分も30歳越えてるし、恋愛対象としては精神的に幼くてつき合う気も起きないと思うが)
菊地選手のこの女子高生とのつき合い方の詳細は分からない。単なる遊びだったのか、真剣な交際だったのか、それによって受け取り方は違うかもしれない。個人的には30歳と15歳だったら犯罪だろうと思うが、22歳と15歳だったら十分、普通の恋愛行為上の性行為であった可能性も大きいだろう。しかし、そのことの是非は問われないだろう。何しろ日本では18歳以下は性行為してはいけないのだから。だがマスコミはこの法律の制定者や警察の意向を受け、大々的に報道する。(もしかしたら、今、大問題になってる社会保険庁、年金問題から話題をそらすための材料に使われた可能性もあるだろうし、野球好きのマスコミによるサッカーへの攻撃かもしれない。)

アビスパの選手は、謹慎期間を経て別のチームで今だJリーグ所属の選手としてとどまることができている。だが、この日本独特の法律がなければ、選手として貴重な時間を無駄にせず選手として、もっと活躍して未来が広がっていたと思う。
菊地選手は、おそらく彼以上に才能に満ちた選手だ。どういう処分が下されるかは分からない。だが、この事件によって彼の未来への可能性はかなり低くなってしまった。永久追放にならなくても、経験を積み、サッカー選手としても道を究めていかなくてはいけないこの時期にプレーする機会や時間を奪われることは大きな痛手だろう。ただ法律が存在している以上は従わなければならない。だが、その法律が日本独特のもので問題が多いことは考えておくべきだし、個人的にはこんな欠陥法律のために貴重な選手の未来が奪われることの方に怒りを覚えるのだ。

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北京五輪アジア最終予選日程決定

A組:イラク、レバノン、北朝鮮、オーストラリア
B組:韓国、バーレーン、シリア、ウズベキスタン
C組:日本、サウジアラビア、カタール、ベトナム

日本日程、8/22ベトナム(H)、9/8サウジ(A)、9/12カタール(H)、10/17カタール(A)、11/17ベトナム(A)、11/21サウジ(H)

各組1位のみ予選通過

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2007年6月12日 (火)

不便なローソンチケット独占でチケット販売するバルセロナツアーは観客軽視だ

今年もFCバルセロナが日本にやってくる(2007年8月7日、対マリノス、日産スタジアム、別名:横酷)。バルサの日本ツアーで最も思い出深いのが、2004年8月1日に国立競技場で行われた鹿島vsバルセロナ(確かスコアは0-5?ぐらい)の一戦だ。目当てはもちろんロナウジーニョ。2002年W杯で優勝したブラジル代表の主力ではあったが、この時点では、バルセロナでCLやリーガというタイトルを取った訳でなく、まだワールドクラスのスーパースターとは認知されていなかった(と思う)。だが、2003-2004シーズンのロニーは現時点で最高のパフォーマンスをしたシーズン(個人的には、その後のリーガやCL優勝を取った時のシーズンよりも彼個人の出来はこのシーズンが上だったと思う)の後で、その好調さを見せつけるかのように、国立でも鹿島相手(主力が代表に取られてかなりいなかったが)に、別の世界からやってきたかのようなプレーをしたのだった。まさにロナウジーニョ・ショーと呼ぶにふさわしい試合だった。
ちなみにこの時は、メインスタンド、ホーム側(鹿島側)の後段(上の方)で見た。もちろん鹿島を応援していた訳ではない。最大の理由はプレーの起点が左サイドのロナウジーニョをよく見たかったからだ。さらに雨が降った時のことを考えると、屋根があった方がいい。想定通り見る位置はベストで、ロニーのプレーを存分に堪能できたのだ。(ただし一緒に行った友人は、鹿島惨敗に怒った客(鹿島サポ)が途中で帰る時に体をぶつけられたので、少し不満そうだったのだが..)
もしこの時、席が前段の一番前の席だったのなら、ここまで楽しむことはできなかっただろう。試合の展開や全体図が全く分からないからだ。(もちろん、一番前でともかく選手を間近で見たいという人もいるし、日本では結構多いようだ。だが、個人的には試合の展開も素晴らしい個々のプレーも同時に見て楽しみたいのだ)。そういう意味で、国立での鹿島vsバルサ戦では素晴らしい試合をいい席で見ることができた。チケット代は確か8000円だった思うが、十分に元が取れて満足して帰ったことを覚えている。個人的にサッカーの試合を楽しむために重要なポイントは2つある。最も重要なのはもちろん試合の質。その次がどの席で見るかだということだと思う。(ちなみにドイツW杯でのフランス対スペイン戦は、あまりに席が前で試合展開がよく分からずに大失敗した。まあ、自分の修行が足りなかっただけなのだが)
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/06/post_5c2e.html

前振りが長くなった。今年のバルセロナツアーのチケット販売方法を見て、非常に失望したことがあった。それはローソンチケットで単独発売だということだ。
日本ではチケット販売業者は主に4つある。チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドだ。その4つの中でローソンチケットは個人的に最も嫌いなチケット販売業者である。
理由は、席が全く選べないからだ。(もちろん発売開始1~2時間で売り切れるような興行はどこのチケット販売業者も選べないが)。基本的にプレイガイドはその時点で一番いい席を機械的に選んで客に提示する。コンサートの影響だろうが、前の方の席から順番に割り当てていく。しかしサッカーの場合は、間違いなく違う。その事が分かってないか、分かってはいるがコスト面でそういうシステムを取れないのだろう。
だがやり方次第では自分の希望する席に近づけることはできる。(あくまで発売初日で売り切れない興行の場合だが)
・「ぴあ」はある特定のチケットカウンターに行き自分の希望を伝えれば、希望に近い席を探してくれる。またネットやコンビニ(ファミリーマートなど)でも席番がはっきり分かるので、その席を買う前に納得して買うことができる。ちなみに個人的にはぴあで買うことが最も多い。理由は最も便利だからだ。
・「CN」もampm備え付けの電話で話して希望を言えばそれに近い条件の席を探してくれる。電話でも人と話して予約する場合は可能だ。
・イープラスは興行によって席番号が表示される場合とされない場合がある。システム上はできるのだが、その表示は興行の主催者の希望によって違うようだ。コンサートは表示される場合と表示されない場合が半々ぐらいのようだ。ちなみにサッカーの場合は席番はほとんど表示された記憶がある。PRIDEも表示される。K-1やHERO’Sを主催しているFEGの場合は表示されないことが多い。(こういう点からもFEGは観客軽視ということが分かる。あくまでTV重視なのだ。だからFEGは「ふざけたエンターティンメントグループ」と言われるのだが..)。ただ何回もネットで操作し、席番号を表示させれば、面倒ながらも席をある程度は選ぶことができる。

だが、ローソンは席が選べないのだ。ローソンチケットは何年か前に、対人対応が可能なプレイガイドをほとんどなくしてしまった。(おそらく経費節減のためだろう。現在、関東では新宿に1個あるだけ。その他は北海道に4つ、九州に5つだけ)。ほとんどの人がローソンチケットを使う場合電話予約かコンビニのローソンに行くしかないが、電話予約では機械的にプッシュボタンを押すだけで席は選べない。コンビニではお金を払わなければ、どの席番なのかも分からない。またネット予約でもぴあやイープラスみたいに席番は分からない。(未確認だがプレイガイドでは席を選べるのかもしれない。だがプレイガイドは全国に10カ所だけ、関東では1カ所、関西は0カ所で、全く不便きわまりない)
そういう理由で、個人的にはローソンチケットが大嫌いである。あまりにもお金を払ってみる客に対して傲岸なシステムだとしか言う他ないと思う。そしてそのローソンで単独販売させる主催者は、観客に対しても傲岸なのだと思う。
ちなみに2005年(?)のレアルマドリードの日本ツアー(フジテレビで放送された試合、確かジュビロ戦)だったと思うが、フジテレビ主催でやった時に、ローソンチケット独占販売でやったことがある。海外ビッグクラブのプレシーズンバブルがはじけた頃だ。あの時はフジの番組内で先行予約の電話告知をやりまくって販売につとめたが、売れ行きの悪さに、最後はぴあなどでも販売するように変わった。あの時は、一般発売初日を過ぎても売り切れずにいた。だがローソンでは金を払うまでどんな席が分からないことが、多くの人が二の足を踏んだのが、売れ行きの悪さに拍車をかけたのだと思う。(ちなみにぴあで発売されるようになったら席が売れていくのがよく分かった。プレシーズンとは言え、チケット代は高価だ。誰もがどんな席か納得して買いたいのは当たり前だと思う)。このようにチケットを買う側にとって「百害あって1利しかない」(1利は近くにローソンしかない地方の方だろう)ローソンチケット独占販売は意外と多いようだ。(有名なのはサザンオールスターズの大晦日カウントダウンライブだろう)。なぜか、いろいろ調べて見たが、チケット販売手数料がぴあよりローソンの方が安いというのが一番多いようだ。つまり、ローソンチケット独占販売は主催者にとっては大きな利(経費が安く済む)がある。もちろんサザンのカウントダウンのような発売1時間で売りきれるような興行ではそんなに問題がない。ぴあでも同じ状況で席の位置など選べないからだ。
ちなみに今(6/12現在)ローソンチケットのネットで調べると、6月2日に一般発売された今回のマリノスvsバルサは全席種発売中だ。だが、これから売れ行きが良くなる材料はないだろう。席が売れ残ってる状態で席を選べないシステムは、客に対して傲岸すぎるからだ。おそらく、フジTV主催のレアル戦のように、最後にはぴあなどでも発売される状況になって、席番が分かってから売れ行きが少し良くなる。そんな歴史が繰り返されるような気がしてならない。

ちなみに今回の開催に関係してる団体は
主催:サッカー協会、Jリーグ、朝日新聞、WOWOW
特別協賛:ローソン、ローソンチケット
企画制作:FCバルセロナ・オン・ツアー・ジャパン2007

誰がローソンチケット独占販売を決めたのかは分からない。このメンバーを見るとおそらく企画制作の実行委員会かWOWOWの担当者あたりだろう。(ちなみにマリノス自体は主にぴあをチケット販売業者に使っているようだ)。決めた担当者は観客対して実態に無知かローソンチケットからいくらか貰ったか、もしくは傲岸な人物に違いないはずだ。これがまだ海外ビッグクラブ・プレシーズンマッチバブルの頃であれば、それでも問題はなかった。だが、時代は変わってしまった。担当者はこの傲岸な決定の種を自ら刈り取る運命にあるだろう。

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2007年6月11日 (月)

セレッソ戦、角を矯めて牛を殺す

セレッソ2-0アビスパ

  リンコン
古賀 鈴木  田中
   久藤  布部
弟 長野 川島 宮本
  GK神山
控え:GK六反、本田、 アレックス、久永、山形兄

セレッソ
  小松 古橋
香川      苔口
    宮本  アレー
カルロス 江添 前田 柳沢
  GK吉田

審判:家本政明、雨、22℃、観客数4364人

角を矯めて牛を殺す:(角の形をなおそうとして、牛を殺してしまう意から)わずかな欠点をなおそうとして、かえって全体をだめにすることのたとえ

徳島戦で、リティの変化は「システムではなく選手の守備への強烈な意識づけ」と書いた。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/06/post_be50.html
その修正方法は、徳島戦とこの最悪のセレッソ戦を見る限り、アビスパにとって非常に不適切だったと思う。強烈な「守備への意識付け」は、アビスパの攻撃的な選手から「動きだし」と「ポジションチェンジ」、さらに「前線からの積極的なチェイシング」を奪い去ってしまった。その結果、前掛かりになって中盤がぽっかり空くことはなくなったのかもしれないが「人とボールがよく動き連動性もある」攻撃的なサッカーではなくなってしまった。リティは理想を完全に捨てて現実に対応しようとしたのかもしれない。(参考にしたのは現在、首位を走っている札幌のスタイルのような気がする)。だがそれはうまく行かなかった。やろうとするサッカーが違うのにシステムも選手も全く変えなかったからだ。
リティの修正は
・ウイングの二人の攻撃性を低下させた
・攻撃に持ち味がある久藤と布部の特徴を消した
・サイドバック(特に山形弟)の攻撃参加をほとんどなくした
その結果、アビスパの攻撃は梅雨入りしてしまったのだ。(その上、セットプレーにおける守備の修正はできてない)

リティは元々ワールドクラスの攻撃的な選手だ。札幌のような堅いサッカーは大嫌いだろう。また、そういうサッカーを実践させる能力もノウハウもないに違いない。逆に攻撃的なサッカーを実践させる能力はあるはずだ。ただバランスを少し間違えただけなのだ。(そして必要な選手も見極めも)
具体的には、ホベルトがいれば布部とボランチを組ませて、久藤をアレックスのポジションに入れる。アレックスは左サイドバック、山形弟は右サイドバック。これでおそらくバランスは十分取れたような気がしている。
やはり久藤と布部のダブルボランチは攻撃の方が持ち味なのだ。一人一人は素晴らしい選手だ。守備の意識も高い。カウンター潰しや攻撃の起点にもなれるし、ポジションチェンジで相手DFを攪乱することもできる。以前、この二人はJ2のレベルではバルセロナでのデコとシャビの役割ができるだろうと書いたが
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/04/post_d372.html
その思いは、今も変わっていないどころか、ますます、その確信は深まっている。だがバルセロナでは彼らの能力を活かすためにアンカーとしてマルケスなどのディフェンス能力の非常に高いアンカーを置いている。CLで優勝したミランにもピルロという攻撃面に長所があるボランチがいるが、ピルロの特徴を活かしているのはガットゥーゾでありアンブロジーニのような非常にディフェンスの強い選手だ。彼ら(ガットゥーゾやマルケス)がいなければ、デコやピルロはディフェンスに追われ、その長所は発揮できないに違いない。

アビスパと同じような問題に悩んでいたヴェルディも中盤に「潰し屋」菅原を入れることで修正し結果を出し始めている。だが、現在のアビスパには「潰し屋」はいないだろう。本来、その役割を果たすべきだったホベルトはチェッコリを獲得するためにリティが切ってしまった。それは「左サイドバックがいない」という理由だった。

★★「システムはもっとできる選手から自由を奪う。システムが選手を作るんじゃなくて
選手がシステムを作っていくべきだと考えている。チームでこのシステムにしたいと考えて当てはめる。でもできる選手がいない。じゃあ、外から買ってくるというのは本末転倒だ。チームが一番効率よく力が発揮できるシステムを選手が探していくべきだ」(「オシムの言葉」木村元彦・著より抜粋)
リティは、このオシムの言葉を肝に命じるべきなのかもしれない。

個人的には、中盤は「久藤  布部 本田」でトリプルボランチを組ませ、両ベテランのディフェンス面での負担を軽くし、攻撃面でその特徴を多く発揮してもらう。(アレックスは左サイドバックに下げる)

相手がJ1昇格のライバルの場合

        林
古賀          田中

   久藤 布部 本田
アレ 長野 川島 亨

相手が下位チームの場合

        リンコン
古賀              田中
    久藤 布部 本田
アレ 長野 川島 山形弟

交代オプション:久永、恭平、城後、FW(林かリンコン)で、機能してない選手、疲労の激しい選手から交代していく。
このような感じが個人的にはベストではないかと思っている。

ともかくリティには選手の特徴を最大限に生かすシステムを考え抜いて欲しいものだ。このままでは間違いなくJ1に昇格などできないだろう。

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2007年6月10日 (日)

サガン鳥栖 0-1 札幌、雑感

鳥栖
   レオナルド  藤田
廣瀬           高地
      村主  高橋
長谷川 吉田 飯尾  日高
   GK赤星

札幌
     中山 石井
西谷          藤田
      カウエ 芳賀
西嶋 ブルーノ 曽田  西澤
   GK高木

第2クールの成績だけでいけば1位と2位という好調なチーム同士の対戦ということもあり、双方ともに非常に難しい試合になった。
札幌は、4-4のDF、MFのラインで強固なブロックを形成し、FWも非常に守備意識の高い、相変わらず堅い戦術をとる。攻撃は、その強固なブロックでボールを奪取してからFWと両サイドハーフの4人にのみ(DFライン4枚「全部CBタイプ」とボランチ2枚「両方ともつぶし屋タイプ」はほとんど攻撃には出ない)というリスクを冒さない堅い堅い戦術。全体的な身長の高さもあり、何か北欧ノルウェーのようなサッカーのようだ。
鳥栖は細かいパス回しと運動量でなんとか札幌の堅陣に穴を作ろうとするが、最後の最後が突破できなかった。最近の鳥栖の好調ぶりは、やるべきサッカーがはっきりしてきたことに尽きるだろう。そして何より「勝利の方程式」というものがあった。後半にユン・ジョンファン、廣瀬を投入して、相手を混乱させる。そのできた穴をユンが正確について点に結びつけてきたのだ。だが、この試合にはユンはイエロー累積で出場できなかった。代わりに出場した山口貴は、テクニックは間違いなくあるが、ユンに比べれば判断スピードとパスの精度で劣る。彼では札幌の堅陣に出来ては消える小さな穴を突くことができなかったということなのだろう。(この辺がアトランタ五輪最終予選では日本代表を破ってアジア1位になったチームの主力であり、さらにA代表まで行った男と、若い時には非常に有望視されながら、結局、U-22より上の代表で活躍できなかった男の違いなのかもしれない)
ともかく札幌は堅かった。「強い」というより「堅い」という印象だ。そして好調なチームだけに選手が全て自分のやるべきことを忠実に果たしている。去年の横浜FCのようにJ2という舞台では、このような戦い方は非常に適しているのだろう。現実主義者の三浦監督にふさわしいサッカー。この試合の結果を分けたのは、どちらが「やるべきことを徹底したか」という差のような気がしている。

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2007年6月 9日 (土)

ダイナマイトUSAの本当の入場者数(おそらく2万人ほど)判明

「悲しきアイアンマン」さんが調べられたものを抜粋してみました。
http://sadironman.seesaa.net/article/44275562.html?reload=2007-06-09T18:50:34

まず主催のFEG発表の入場者数、約54000人(LAメモリアルコロシアム座席数92000)
http://www.hero-s.com/dynamite-usa/index_jp.html
しかし、実際のところは約20000人ほどだったようですね。

なぜ、こうなったのか?このサイトで見ると、いろいろな裏があるようです。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-714.html
(カリフォルニア州アスレチックコミッションによって公式に証明された数字をなんとか誤魔化そうとするFEGのやり方は凄いと思います)

まず印刷されたチケット総数75332枚(その内、販売も使用も配布もされてないチケットが18975枚、残りは56357枚)

有料チケット数:42757枚(非公認の有料入場者数として記録されている)
:内訳
・3674枚(20万3090ドルの収益、公式に立証された有料チケット数、アメリカ版チケットぴあやコロシアム窓口で売れた数)
・39083枚(主催者FEGが自身で購入(234万2500ドル)したチケット数、公式に立証、このことでFEGは税金を取られている。FEGはこのチケット全部を160万2610ドル(本当の話だとしても最低739万890ドルをディスカウントしたことになる)で消費者に売ったと主張。この部分は、当然公式には証明されることはない)

招待券
・13600枚(「招待券として配布した」とFEGが主張したチケット数、ただし実際に回転バーで入場した数は6人のみ)

有料チケットと招待券を合わせると56357枚となり、これが実際に世の中に流通したチケット数となるようです。ここからFEGは日本メディアや公式サイトでは約54000人と入場者数を発表したのでしょう。

しかし、これは大嘘でした。
公式に立証された総入場者数が明らかになっています。
・18340人(回転バーでチケット切り入場した人数、公式に立証。なおチケット額面総額は152万9530ドル)
もちろん回転バーを通過せずに入場することもできますが、それは多くはマスコミや関係者筋の方が多いでしょう。でも、その手の人々は2000人もいるわけないように気がします。このようなことを考察すると総入場者数は多くて2万人ちょうど見るのが妥当なのかもしれません。その2万人の内、まともにチケットを買った人数はたったの3674枚。その他は招待券、大幅にディスカウントされたチケットを買って来た人なのでしょう。このサイトを見ると
http://cafe.quietwarriors.com/?eid=541422
そのうち9割ほどはタダ券だったような気もします。ということは入場した客の8割はタダ券で入場したのかもしれません。

「ダイナマイト!」は、あくまでダイナマイトでした。ただし試合内容ではなく「入場者数の捏造」の度合いが「ダイナマイト!」だったのです。最近、問題が多すぎるTBSが放送するコンテンツとして、十分ふさわしいようにも思えてきます(苦笑)

ちなみに選手へのギャラも公開されています。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-715.html

ソフトバンクはアメリカにて大金をドブに捨てたのは間違いないでしょう。UFCのダナ・ホワイトは、この数字を見て「冗談のような興行」と大笑いしているかもしれません。
まだPPV収益やTV放映権料が孫社長は大損しました。ぜひホークスの運営に影響が出る前に彼には手を引いてもらいたいのですが..。

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2007年6月 8日 (金)

佐藤大輔&立木文彦の新作「煽り動画」へのリンク

PRIDEになくてはならない煽り動画の名コンビである佐藤大輔氏と立木文彦氏による新作「煽り動画」を発見しましたので、リンクを貼っておきます。(浦和レッズが参加しているA3の煽り動画です)
http://www.youtube.com/watch?v=slGFNBb_zW0

今回も素晴らしい出来だと思います。

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2007年6月 6日 (水)

佑昌は五輪代表トライアウト(マレーシア戦)に選ばれなくて良かったようだ

二次予選突破を既に決定してるとはいえ、このマレーシア戦は北京五輪アジア最終予選の初戦まであと2ヶ月にせまった時期であり、オプションを試すためには重要な一戦だった。だが反町監督は、今までの継続性を全く無視して非常にフレッシュな先発メンバーを組んできた。このチームは初顔合わせの選手達が約1週間の代表キャンプを組んだだけでこの試合に臨んだようなものであり、この中でグループとして連動性のあるサッカーをやることの方が難しかっただろう。そのためこの試合は、選手がチームの中、グループの中でどう機能するかを試される場ではなく、各々が持つ選手の個人能力・特徴を出すための場にならざるをえなかった。五輪出場を決めた後の最初の試合でやるべきタイプの試合であり、この時期にやるべき試合ではなかった。それはまるでリーグ終了後に行われる合同トライアウトのようにも見えた。

まあ、多くの人がこのような内容はブログにて書くだろうから、別にJ2リーグ目線(主にアビスパより)から見て、この五輪代表のマレーシア戦に選ばれ出場したことによるメリットとデメリットを考えてみた。先発で出たJ2からは3人。一柳(ヴェルディ)、小椋(水戸)、萬代(仙台)だ。

まず一柳。所属のヴェルディでは控えでほとんど(全く?)試合に出ていない。実戦の試合勘を戻すためは非常にいい招集だった。さらに地上波で全国放送されることで閑古鳥が鳴いている味スタへの観客動員にかすかながら期待できるかもしれない。メリットはあってもデメリットはほとんどなし。

小椋、「水戸のガットゥーゾ」と紹介される。現在、将来を見据えて水戸は前田監督によりポゼッションサッカーへ改造中。おそらく選手、監督、フロントの中で誰一人として「今シーズン、J1に昇格できる」とは本気で思っていないだろう。2試合ほどリーグ戦に影響はするが、前田監督もサポもこの招集で「いい経験積めたらいいんじゃないか」と極めて鷹揚に構えているような気がする。逆に、全国に名前が露出することで閑古鳥がないてるスタジアムに客を呼べるかもしれないという効果も非常に期待できるだろう。よって、この招集にはメリットの方がかなり大きいと思う。

最後に萬代。J2昇格を狙う現在2位の仙台にてFWの核として機能している。(現在7得点でJ2得点王ランキング6位、この試合では絶好の1対1の機会を逃すなど、あまりゴール前での落ち着きが見られなかったが、潜在能力としては五輪代表レギュラーの平山に比べてもそんなに劣ってはいないと思う。反町監督は、この試合で平山がダメだった場合を考えて萬代に最も注目していたのではないかと思う)。この試合、萬代は周囲との連携のなさも影響して、そこまでインパクトを残すことはできなかった。90分出場したことで、土曜日の非常に重要なヴェルディ戦ではフル出場は難しいだろう。正GKも怪我した仙台にとってはかなり痛いに違いない。さらに萬代は全国に名前が露出はしたが、ホーム仙台ではほぼ満員の状態であり、集客にはそんなに影響がないだろう。仙台に関しては、このトライアウト出場のメリットよりもデメリットが大きく上回ったように思う。(萬代が最終予選のメンバー入りした場合は、かなり話が違ってはくるが...)

田中佑昌は、反町監督がアビスパのチーム状況を考慮してくれたのか、リティが裏から要請したのか、もしくは本当にお眼鏡にかなわなかったのか、それは全く分からないが、今回五輪代表チームからはメンバー落ちすることになった。J2のチーム以下であるこのマレーシア相手であれば(ポジションが右サイドのFWであれば)出場さえできれば、そのスピードで大きなインパクトが残せただろう。「新野人」として全国に露出し、1年でのJ2落ちで苦戦が続く博多の森の観客数にもかなり貢献できたような気がする。だが、このメンバー落ちはアビスパにとっては大きなプラスだった。リティがチームにかなり修正をかけており、そこに主力である田中がいなかった場合、かなり影響しただろう。さらに苦戦した徳島戦では田中の貴重なアシストにより泥沼の連敗から抜け出すことができた。そしてJ1昇格のためにチーム状態を上向きにするためには非常に重要なセレッソ戦にチームの一員としてフルに準備できることも大きい。田中佑昌自身としては国際試合の経験を積めなかったというデメリットは確かにある。だが、アビスパの田中佑昌としてはメンバー落ちしたことのデメリットよりもメリットの方が大きかったと言えるだろう。

結局、いろんなことを考えると、佑昌は、このマレーシア戦、選ばれなくてよかったのだ。この思いは、先発メンバーを見た瞬間に浮かび、時間が経つにつれて深まっていき、試合が終わった時には確信にまで到達していた。まあ、そう思うのは今度のセレッソ戦で佑昌が結果を出してからでもいいのかもしれないが(苦笑)

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2007年6月 4日 (月)

やっぱり、がらがらだったダイナマイトUSA(大笑)、雑感

最初に気になったのが客入りだった。主催者発表は5万4千人。アメリカ系のニュースでは
http://sadironman.seesaa.net/article/43796668.html#more
招待券を配りまくって(LAの韓国コミュニティを中心に9万枚ほど配ったそうだ)観客数は1万5千人、有料入場者数は1000人ということが伝えられていたからだ。明るい内は1万5千人というのが正しいだろう。しかしアメリカの興行の場合、メインに近づくにつれて客が増えていくので、暗くなってからメインの時にいる客数が正しい客数だ。それは暗くて映らなかったから分からないが、まあ10万人入るコロシアムに5万4千人以下の観客ということは間違いないだろう。(週明けにカリフォルニア州のアスレチックコミッションより明確な数字が出るそうだ)。しかし、間違いなく赤字だろう。ソフトバンクはK-1に投資して大失敗だったことは間違いない。やはり孫さんは損したのだ。ホークスの運営に影響が出る前にK-1からは手を引いてもらいたいところだ。

・所vsブラッド・ピケット
・ジョニー・モートンvsベルナール・アッカ(塩コショー)
元NFLスーパースターのモートン、やる気はあったようだが、カウンターパンチ1発で轟沈
・永田克彦vsヒル
・カルバンvsナム・ファン
・ミノタウロvsボブ・サップ(2002年のダイナマイト!)
いきなり7年前の国立の伝説的な戦いをやり始めてビックリ。そんなことをして誤魔化さなくてもいいのにという感じ。自分も会場の国立競技場にいたのだが、あの時は言葉通り「ダイナマイト!」だった。だが、7年たってみると「爆竹」という言葉の方がふさわしい内容になってしまった。
・マヌーフvsユン・ドンシク
この試合はおもしろかった。マヌーフの猛烈な打撃はリングス時代のGアイブルのようだ。だが間接技への対応はあまり進化していない。進化しなければPRIDEやUFCでは現在のアイブルのようになってしまうだろう。だがHERO’Sに出てれば、日本人や韓国人のライバルという立場で大丈夫だろうがねえ。ともかく、この大会のベストバウトだろう。
・マイティ・モーvsウォーパス
・ブロック・レスナーvsキム・ミンス
痛かったんだろが、あれでタップとは..。ミンスはダメだなあ。
・桜庭vsホイス・グレーシー
7年前のオールドファッションのような展開。だが1Rは10分ではなく、踏みつけもできず、桜庭に打開策なし。まあホイスの攻撃もそう効果的ではなかったのだが、判定は3-0でホイス。細かい打撃をアスレチックコミッションは取ったということだろう。両者とも衰えは見えたが、より激しい戦いを数多くしていた桜庭の方が衰えが激しかった。両者とも進化させてきたスタンドの打撃に関してホイスの方がより進化してきた。あとは桜庭が5分3Rの戦い方に慣れていなかった。この3つが7年前と結果が変わった原因だろう。

「悲しきアイアンマン」さんのサイト経由で現地観戦の方のサイトを見つけました。やっぱり大笑いできます。
http://cafe.quietwarriors.com/?eid=543845

ともかく必読でしょう。しかし韓国人のためでしかないイベントをTBSという日本の地上波でやる必要があるのでしょうかねえ?

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2007年6月 3日 (日)

対徳島戦、塩とコショウのないスープ

スカパー!にて録画観戦

    リンコン
古賀   アレックス   久永
      久藤    布部
弟  長野  川島   亨
   GK宮本

控え:GK:六反、田中、兄、鈴木惇、釘崎
主審:廣瀬格、曇、25.1℃、54%

リティの変化の仕方はシステムではなく選手の守備への強烈な意識づけだった。
この試合の中で攻撃から守備への切り替えは過剰気味であったが、守備から攻撃への切り替えは不足していた。さらにボールを保持している場面でも、カウンターに備えてなるべくポジションバランスを崩さないようにする姿勢が目立った。ボールのない所での動き出しがないことでスペースが生まれず攻撃に流動性が失われていく。解説の服部氏は何度「前線に動き出しがない。足元へのパスが多い」とコメントしただろう。ちょうど一ヶ月前の対湘南戦で見せた「ボールと人が良く動く」というリティの理想からはほど遠いサッカー。それはリスクをなるべくなくそうとするサッカーでもある。「サッカーとは危険を冒さないといけないスポーツ。それがなければ例えば塩とコショウのないスープになってしまう」とオシムは言ったが、この試合がまさしくそうだった。だが、アビスパは勝ちに飢えていた。味のないスープでも、我慢して飲み干し結果を出すことが、この試合最も重要なことだった。

「今日から6月、五月病はもう終わり」。湘南戦で首位に立ち、どんたくへのパレード参加により選手や監督、サポ、全員の意識が緩んだことが、この五月病の原因の一つでもあるだろう。しかし、幸運なことに4連敗した割には自動昇格の2位とは勝ち点差は5しかついてない。だが6月反抗ができるかどうかは、この試合では分からない。ひょっとしたら五月病は治ったが、攻撃陣が梅雨入りしてしまう可能性もあるように思う。久永は「失っていたものを徐々に取り戻せれば」とコメントしているが「取り戻さなければ」、現在の順位をキープすることが精一杯になるような気がするのだ。

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