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2007年5月28日 (月)

現実主義者と理想主義者

アビスパvs札幌戦後の両監督コメントなど(全文)
http://nettarosouko.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_3d35.html

ダイジェスト
三浦俊也
Q:前半1点のビハインドの状況の中でも、前に出ずに戦い方を変えませんでしたが、あれは、あのまま前半を凌げればということだったんでしょうか。
「そうですね。大体、攻撃的に行って失敗するチームが多いので、1点取られて2点取りに行って、2点取られて3点を取りに行って、結局大量失点で負けるというのは避けたいというのはありましたし、粘り強くやっていればチャンスは必ず来るとおもっていました

Q:後半に札幌にペースを引き戻すポイントどこにあるとお考えでしたか、また、どんな指示をされたのでしょうか。
「特に指示は出していませんけれど、攻撃の部分ではダヴィ頼みだけでは苦しいと(思います)。その中で、それではボールを収める選手ということで探したときに砂川だったんですね。それで何とかならないかなと思っていましたけれど、印象としては、こっちがペースを握ったというよりは、福岡の足が止まったという印象を持ちました

リトバルスキー
前半は良くやってくれたと思います。リンコンはいい仕事をしてくれましたし、得点シーン以外にもチャンスを作ってくれました。ところがハーフタイム後、何か難しい状況に陥ってしまい、ボールを失い、勝つことを恐れているようにプレーしていました
Q:第1クールなら勝てたち言うことですが、その理由と、勝てなくなった原因を教えてください
「それは自信の問題です。引き分けで終われば少しは自信も回復したかもしれませんが、後半は攻撃が機能せずに、流れが悪くなっています。自信を取り戻すためには唯一の方法は本番の試合で結果を残すことだけしかありません。いい練習しても本番で結果が出なければ自信を取り戻すことは難しいです
Q:後半、どのようにコントロールしようとしたのか
「ゲームコントロールするためには、ボールをキープしなくてはいけません。それがボールを失ってポゼッションができずコントロールを失ってしまいました。リンコンも前半はボールに絡んでいましたが、後半、は触れる回数が減り前線が機能しませんでした
Q:今後メンバー変更は考えているのでしょうか
「こういう状態ですから、代えることは当然あると思います。久永が戻ってくるし、そのほかにもベンチのメンバーが先発に入ることもあると思います
Q:今後メンバー変更は考えているのでしょうか
「こういう状態ですから、代えることは当然あると思います。久永が戻ってくるし、そのほかにもベンチのメンバーが先発に入ることもあると思います。戦術的なことから言えば、実際のところ失点が多く、守備に問題があります。練習内容に関してもいくつかの変更を考えていますが、土曜日の試合にだけ変化するのではなく、明日からすぐに、そして金曜日まで、すべてに変化が必要だと考えています

両監督の試合後のコメントを読んで浮かんだのは「理想主義者と現実主義者」ということだった。もちろん現実主義者は三浦監督で理想主義者はリティのことだ。大宮をJ1に昇格させ2年連続で残留させてきた三浦監督は札幌においても現実を見つめ、リスクをなるべく減らすことでチームを現在首位に導いていると思う。だが彼も大宮監督時代の初期には「ボールポゼッションを高めてゲームを積極的に支配しひとつでも多くのチャンスを作りだして、内容で相手を上回って勝ちたい」と言っていたように理想に溢れていた。だが監督として積んだ経験と現実により、その理想はどこかに行ってしまったのかもしれないという気がしている。(札幌をJ1に昇格した後もきっちり残留はさせるだろう。だが何年率いてもチームとして優勝争いを目指せるようなチームはできないような気がしているのだ。まあ、三浦監督に関しては、あまり興味持って見てないので、違うかもしれないが..)

一方、リティの頭には非常に明確に攻撃的なチーム像があるように思う。しかし、ディフェンス面ではボールをポゼッションすることでゲームをコントロールすれば失点も少なくなり、結果、勝ち点を伸ばせていけるという発想しかないだろう。つまりリティ頭の中にはディフェンスの構築ということは頭にないと思う。ただし、リティのサッカーをやるためにはボランチ二人の守備能力や運動量スタミナが足りないし、CBにも1対1の強さが欠けている。だが、今の状況はシーズン前には想定していなかったはずだ。この状況を想定していればホベルトと金古を切ることはなかったはずだ。だが想定外の現実に対応できた時、監督もチームも大きく成長できるだろう。現在の状況は次にJ1に上がった時に、1年で降格してしまわないためのチームへ生まれ変わるための生みの苦しみのような気がしている。(もっともそれが死産になってしまう可能性も高いのだが..)

ニコロ・マキアヴェッリの言葉に「天国への一番の近道は地獄への道を熟知することである」という言葉がある。おそらく、今のリティに一番必要な言葉だろう。コメントの最後にあるように、リティもやっと現実を直視(守備に問題がある)しすべてを変化させる決意をしたようだ。次の徳島という相手は、その変化を試行錯誤の上で実践し結果を出すには、ある意味最適かもしれない。そういう意味で次の試合は、今シーズンのかなり重要な山場になるはずだ。そこでは結果を出すことが最重要になるだろう。具体的には中盤のバランスをどう変えるか、ポイントはその1点にかかっているような気がしている。

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