京都vsアビスパ雑感、昇格のためには手術が必要だ
去年もそうだったが、京都との対戦は、アビスパに「何を変えるべきなのか」を示唆する試合になるようだ。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2006/08/post_fe90.html
リティが当初(今もだろうが)目指したのは、おそらくバルセロナ(Fライカールト体制)のような攻撃的なパスサッカーだと思う。アレックスをフリーマンにして、両サイドからはウイングとサイドバックの2枚で攻めてサイドを破り、クロスに3,4人飛び込んでいく(もちろん中央からもFWとアレックスやウィングが中に入り込むことで突破を狙う)ような非常に攻撃的なサッカーだ。だが開幕の大勝時に(少しだけだが)危惧したように、あまりにバランスが攻撃的だったと思う。
http://nettaro.way-nifty.com/nettaro_blog/2007/03/post_3bac.html
ライカールト体制下で一番強かった時のバルセロナのシステム
FW エトー
ロニー ジュリ(メッシ)
MF デコ シャビ
マルケス
DF(オランダ人) プジョル オレゲル ベレッチ
Gk バルデス
バルサも両サイドバックが頻繁に上がってくる非常に攻撃的なシステムだ。だが攻撃的なだけでリーガやCLを勝つことはできない。エトーの前線からの献身的な守備と、攻守両面に効いていたデコ、さらに元々CBだったマルケスをDFライン前のアンカーに置くことで、得点以上の失点だけはしないようにしていたと思う。
アビスパで行くと、まず最初はバイタルエリアでの守備の弱さが露呈した。
布部と久藤は経験も運動量も十分だと思うが、元々、FWや前方(MF)の攻撃的な選手であり、どうしてもディフェンス時には少し弱いだろう。もちろん、J2のトップレベルにおいても、この二人はデコやシャビの役割はできるだろう。だがアンカーとしては不十分だ。リティは布部にアンカーの役割を主にさせようとしているが、適性としては合ってないのではないかと思う。
このアンカーには、おそらくホベルトが最も適していた。鋭敏な危機察知能力と1対1で相手の攻撃をつぶす能力が必要で、世界的にはマケレレが代表的な選手だろう。日本人でも、このシステムでこの役割をこなせそうなのはFC東京の今野、浦和の鈴木啓太、2002年W杯での戸田ぐらいだ。
さらにこの試合で、明らかになったのは、チェッコリがピークを過ぎているということだ。(ピークは、おそらくリティがシドニーの監督をしていた頃かオーストラリア代表に入っていた頃なのかもしれないが)。この試合でのチェッコリは、ラインのギャップをたびたび突かれ、スピードのある相手に対しての守備に大きな不安を抱かせた。さらに守備での判断や雑なプレー(1点目はチェッコリのつまらないミスからの失点だった)これからアビスパと対戦するチームはギャップに潜り込むことで、またはチェッコリと1対1を仕掛けることで左サイドを重点的に攻めてくるだろう。そのカバーにCBの宮本が連れ出され、ゴール前がたびたび手薄になる。そんな失点の生まれやすい状況がたびたび現れるはずだ。
さらに次のヴェルディ戦には、現在、絶好調のフッキとディエゴという強力なブラジル人がいる。おそらくチェッコリのサイドがずたずたにやられるような気がしている。
現状の布陣としては
FW 林
久永(古賀) アレックス 久藤
布部 城後
宮本 長野 川島 山形弟
神山
あたりでどうにかバランスが取れるのではないかと思っている。(中村北斗が復帰してくれば、ぜひアンカーでやってもらいたいのだが)
さらにヴェルディ戦では、フッキ対策として、さらにマンマークで柳楽あたりをつけるという策もあるだろう。
ともかく、次のヴェルディ戦でリティの修正能力が明らかにされるはずだ。
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