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2007年3月24日 (土)

ペルー戦後、雑感

先発
FW    高原  巻
MF 遠藤           中村
          阿部   鈴木
DF駒野  闘莉王 中澤 加地
GK      川口  

試合前「中村俊輔にとって大変な試合になるだろう」と書いたが、全然、大変な試合にならなくて個人的には非常に残念だった。ペルーは監督が変わって初めての試合であり、さらにベストメンバーが4,5人来ていなかった。確かに完勝だったが、2010年のW杯本大会で、もし対戦する時は全く別のチームが来て全く違う試合になることは間違いない。(非常に当たり前のことだが、もしそうなった場合に、この試合を引き合いに出して「行けるぞ、日本!」と書くマスゴミが、2010年にもいそうなので..)当初の予定通り韓国かアルゼンチン(ヨーロッパ組抜き)の方が、課題が多く発見でき、日本にとっていい試合になっただろう。(さらに中村のマークする相手にダニエウ・アウベスのような選手がいれば、もっと良かったのだが)

やはりというか、周囲の席には中村俊輔目当ての客がかなりいた。出来はいい方ではなかったと思うが、その中で俊輔はセットプレーからのキックの精度と鋭いサイトチェンジのパスなどで、その実力の一端は示したと思う。2006年6月に中田英寿が突然の引退発表をして一時空席になっていた日本サッカーの玉座に座る者が誰なのかを、改めて確認した試合になった。だがオシムにとってはそれはどうでもいいこと、もっと言えば日本サッカーの進化にとって妨げになる可能性が大きいと考えているかもしれない。(俊輔と高原を呼んで横酷に6万人入ったことで川淵はにんまりしてるかもしれないが)。内容的には、これまで目指してきた連動性が発揮できていなかったことで、かなりオシムには不満の残る試合だった。それは初めて招集された選手が3人、そして阿部と加地の不調が大きいように思う。セットプレー以外の場面ではそこまで見るべき試合ではなかった。
それが変わったのは80分過ぎたぐらいに、3人の若手(水野、家長、藤本淳)を投入してからだった。明らかにプレースピードが上がり得点の匂いが漂い始めた。その時間帯をオシムは評価している
「2-0になって、若い3人のプレーヤーを投入してから、スピードが上がり、ワンタッチプレーが多くなり、エスプリの利いたプレーが随所に見られるようになった。相手がペルーであっても、こちらがこちらのプレーをできていた。それは皆さん、ご覧になっただろう。それがポジティブな面だ。もちろん、ああいうプレーをどんな相手に対しても90分間続けられることが、簡単だとは私も思ってはいない。だが、あれが理想だと申し上げている。あれが、これからの路線の方向である」
これはオシム流の明確なメッセージだろう。 さらに俊輔に関しては
「彼はマラソン選手ではない。だが、以前よりは長い距離を走れるようになった。それからアイデアのある選手であることは、皆さんよくご存じだろう。彼の改善点を教えるとすれば、プレーのスピードを上げることは、彼の力ならできるはずだ。しかし今日の試合は、彼にとって難しい試合だった。彼自身も何か特別のことをやろうという気負いのようなものがあった。プレッシャーが自分の中にあった。つまり、1本1本のパスすべてが、ナイスパスとなることを狙っていたのかもしれない。だが、世界中探してもそんな選手はいない。彼がやるべきは単純なプレーであり、天才ぶりを発揮する場面というのは何回かに1回だ。いつも天才であろうとすると、結果は無残なものになる。ただし、今日の中にもいいプレーはあっただろう」
さらにこれからの方向性に関して
「私は進むべきノーマルな道を進もうと思う。それもなるべく痛みを伴わないで、しかも中身が変わっていく。誰にも気づかれないように、大掛かりなことのないように、少しずつ若返っていく。簡単なことではないが、世界中の代表チームがその方向に進んでいる」

2010年、中村俊輔が今の状態よりも進化できているのか、もしくはキープできているのか劣化しているのか、それは分からない。オシムは、俊輔に「プレースピードを上げること」を課題として上げている。それはミラン戦で突きつけられた課題と一緒なのだろう。
ジーコ時代と違い、オシムには指定席はない。それは俊輔にも分かっているはずだ。代表でポジションを得続けるためには、その課題を克服しなければならない。オシムは俊輔のこれからの姿勢と共に、他に代わるべき選手の台頭も待っているような気がする。

それは日本サッカーの進化のためには必要なことに違いない。もし、それを阻むものがあるとすれば、親善試合で金を儲けたい協会幹部(特に川淵、その他、広告代理店)だろう。オシムにとって、この試合は中村俊輔という、現在、日本サッカーの玉座にいる選手との長い戦い(いい意味でも悪い意味でも)の始まりに過ぎないような気がしている。(筆者は、この出会いが両者にとっていい影響を及ぼすことを願ってはいるが..。)

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