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2007年2月 9日 (金)

ホベルト退団について

アビスパのリトバルスキー監督はホベルトを退団させた。日刊スポーツの記事によると「日本人の左サイドバックが見つからなかったため新外国人をとりたい。しかし、枠があるので、それを空けるためにホベルト(27歳)を退団させる」ということのようだ。なお代わりに狙っているのはシドニーFCのチェッコリ(32歳)。
http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20070207-152828.html

リティの側から見れば、「1年でJ1に戻るため、結果を出すため」には当然の要求だったかもしれない。小林統括とリティの間で、かなりの議論が交わされたはずだが、最後にはリティの要求が通ったということなのだろう。

ホベルトはアビスパ史上、最も良い外国人ではなかった。(やはり最も良い選手はフェルナンドだと思う)だが、昨シーズンの主将を務めたアビスパでは最も重要な選手だったと思う。危機感知能力、ボール奪取能力に優れた選手で、博多の森での神戸との入れ替え戦で、前掛かりになっているアビスパの背後を突こうとする神戸のカウンターをほとんど封じていたのは、ホベルトの知性の部分が大きかった。現在、27歳でボランチという経験の必要なポジションで、これからピークを迎えるホベルトは、おそらくあと5年ほどはアビスパに多大な貢献ができる選手だったと思う。おそらく、その大きな穴は布部がフル回転し、城後あたりが大幅に伸びないと埋めることはできないだろう。代わりにくる予定のチェッコリが、どういう選手かは分からない。だが運動量の多さなどを要求されるサイドバックで32歳では、ピークは過ぎているような気がする。レッズなみの資金力があれば別だが、もし1年でJ1に戻れなかった場合、この決断は金銭的にも大きな失敗になるはずだ。

ここで問われているのは、やはりフロントなのだろう。チームを作っていくのも、選手を育てていくのも、フロントだ。どういうサッカーをしたいのか、経営状況を見ながら、それをどういう優先順位でやっていくのか決めるのもフロントの役割になるだろう。一方、監督(特に外国人監督)は、その場の結果を求める傾向が強い。結果がでなければ、すぐに解雇されるのが監督という職業で、どうしても短期的視野に立つのは仕方がないだろう。長期的視野から見るのはフロントの役割なのだ。小林統括は「育成型クラブ」への変換を目指しているが、リティは「1年でJ1に戻ること」にかなりのウェイトをおいている。ホベルト退団では、その両者の調整がうまくいってない、最終的に遅れたということなのかもしれない。しかし、このJクラブの体制が固まってしまっている時期での退団は、結果的にホベルトからJで働く場を奪ってしまった。退団の時期が悪いのだ。この退団は、これからアビスパが選手を獲得する際に、悪印象しか残さないだろう。この点で、フロント1年目の小林統括は、まだ未熟だったとしか言いようがない。素人から言われたくはないだろうが、「次からは、こんなことはないようにしてください」と言うしかない。これを糧にして、小林統括には頑張ってもらうしかないのだが...。

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