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2006年12月 2日 (土)

J1リーグ最終戦、ジュビロ戦後の記者会見にて


●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q.今日の勝利おめでとうございます。試合前に磐田の攻撃に関して選手に注意を促したことはありますか?

「まずお礼を述べたいと思います。ありがとうございます。あと、レッズの皆さん、優勝おめでとうございます。コンスタントに力を出し切れたことがこの結果につながったのだと思います。もうひとつはフロンターレさん。2位確定ということで、ACLという国際舞台で力を試すチャンスがあるわけで、本当に彼らにはおめでとうと言いたいと思います。

我々に関しては、注意をするという部分では攻撃陣の前田選手のことです。本当にクレバーな選手であって、スペースを与えれば生きる選手なので、攻撃の時は自由にさせないということ。あとは流動的に動く選手がいるので、そこの注意をしっかりする。それから自分たちのことですけど、ボールを奪ったら切り替えを早くしていく、ということを選手たちには要求しました」

Q.Jリーグの感想とチームの総括をお願いします。
「まずチームに関してですが、最終節でこれだけの運動量、メディカルにお世話になる怪我人がいないということはすばらしいことだと思います。課題になったところは、ここぞという、順位をあげるためのチャンス、タイトルをとるためのチャンスが目の前にあったとき、力を発揮できなかったことです。就任当初から言い続けてきたメンタルの弱さなのか、ここぞというところで力を発揮できなかったことが問題として上げられると思います。

Jリーグに関しては、Jを仕切る関係者が日本という部分、クラブレベル・代表レベルの国際舞台にあたってどういう風な地位をもたらしたいのか、というのが重要な部分だと思います。当然ながら、大まかな目標は、国際舞台で日本代表が活躍するという部分であるかもしれないし、クラブレベルで世界の舞台で結果を出すということだろうと思います。それはおそらくどこのクラブもどこの関係者もそういう気持ちではいると思います。ただ気持ちだけでは何もできないわけであって、それを実現するためには何が必要なのか深く追求し、それを考え抜いて実行に移していかないといけないのだと思います。そのためには競争力をどうやって増していくのかを考えなくてはいけないと思います。そのなかでフェアプレーという要素があります。日本のフェアプレーの水準は世界にくらべてかなり高い水準にあると思います。だからその次の段階を考えなくてはいけないといけない。その次として契約制度を考え直さなくてはいけないと思いますし、単純に海外に選手が放出されるということではなくて、国内の移籍制度も見直さなくてはいけないのではないかと思います。もし認識不足であればお詫びしたいと思いますが、自分が知る限りでは、11月30日に契約の更新の旨を選手側に伝えている。ゼロ提示か交渉する意向があるのかを通知する。そこから来シーズンの構成・編成を進めていくわけですが、それは明らかに時間のロスをしているわけであって、シーズンが終わる前から準備をすることができるのではないか。もう少し、そういう部分での見直しが必要だと思う。

ピッチ内ではいろんな部分が改善されないといけないのではないかと思います。年間を通して10ヶ月近くやっていますが、よく日本である光景というのがどこかのチームが、うちを含めてですけど、2-0で勝ってるとします。そこから急に何かが起きて、2-3になったり、2-4になったり、そういうパターンがよくリーグの中であります。それは高い競争の中では絶対にあってはいけない部分であって、日本のサッカーというのが昔は娯楽・イベント性をもっていたものが、いまは結果を求められる競争力の世界に入っているということが、選手・クラブ・サポーターが自覚しないといけないのではないかと思います。

もうひとつはコンタクトの部分です。日本の選手はよく倒れて、そこで担架が要請されたり、入るまでに時間がかかります。当然、ゲームの流れは中断しているわけですから、もっとボールが動いている時間を増やさないといけないと思います。試合の中では密度が重要であって、それは動く質と量です。試合というのは生きたものなので、切らしてはいけない。あるいは切らす時間を短くしなければいけない。そういった意識が必要なのではないかと思います。例えば今日の試合では、ジュビロの選手が倒れて、担架が入るまでに時間がかかったのがありましたり、担架が入ってからその選手が歩いてピッチを出てすぐ水を飲んで入ろうとした。それが1分であろうと1分半であろうと、その時間でゲームができるはず。そうした選手の意識を変えなくてはいけないし、レフリーを指導している立場の人がもう少し詳細な指導が問われるのではないかと思います。もうひとつはそれをやることによって、選手がこれくらいでぶつかったとしてもレフリーはファウルを取ってくれない、あるいはファウルと見なされないという意識になりますし、コンタクトに強い選手が生まれてきます。あるいはそういう風な流れにつながっていくはずです。

よく日本では、選手が倒れているときに相手選手がボールを外に出すと、その相手にボールを返さなくてはいけないという義務や雰囲気になっていますが、それはあり得ないと思う。なぜかというと、フェアプレーという意識で相手に敬意を表すということでボールを返すのでしょうが、それは間違った敬意の表し方だと思います。相手チームに対してサポーターに対して、自分のチームメイトに対して間違ったものだと思います。サッカーというのはいかにして自分の限界、技術・戦術・体力について限界に達しながらいかにその高い質のところでできるかということを各選手意識しないといけないし、相手選手に求めなくてはいけない。それを出すことで、サポーターあるいは見ている側に伝わるということにつながると思います。ボールを出す・出さないというところで敬意を表すのではなく、相手にも限界を求めなくてはいけないし、自分たちも限界まで戦うということが重要なのではないかと思います」

Q.これでここ5試合を4勝1敗です。天皇杯に向けての手応えはいかがでしょうか?
「見せてる内容を持続していけば結果につながるだろうと思います。先ほども申しましたとおり、本当にここぞというところでメンタルの弱さ、気持ちの弱さが再度表れた場合は実現しないだろうと思います。それは本人達しかわかりません」

Q.アントラーズのチームの印象と去るに当たっての感想をお聞かせ下さい。
「クラブに関しては、外国から来る者を本当に暖かく迎えてくれたと思います。契約するに当たって、シーズンの終わる1ヶ月前に編成をしろといわれてもそれはむずかしいことだと思いますし、交渉というものは時間がかかるものですし、皆さんの人生の中でも何かを始めるときは1ヶ月前から始めるのではなく、数ヶ月前からどうかなと考えながらやっていくはずです。そういった部分でクラブ側は努力しようとしたのですが、日本の契約形態ということでうまく我々が目指そうとしてる方向性が定まらなかったというのが現状であって、それが残念な部分です。

この場を借りて、クラブ側の関係者に我々が立てたプランを全身全霊をかけてやろうとしてくれたこと、努力を惜しまずにやってくれたことに感謝したいと思います。最終的にはまとまらなかったということはあるかもしれませんが、その過程に関しては敬意を表さないといけないと思います。サポーターに対しても恩返しをしないといけないと思いますし、それは先ほどのスピーチでもいいましたとおり、天皇杯のために全力を尽くしてタイトルを取るということだと思います。全員で力を合わせて実現できればと思います」

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