« がっぱし! アビスパ 1-1 神戸 | トップページ | 12/29、天皇杯の後での記者会見 »

2006年12月17日 (日)

入れ替え戦の雰囲気がなかった博多の街

12月9日、11年ぶりに訪れた博多の街にて

日帰りだったため、博多の街の雰囲気を感じたのは、わずか4時間ほどだった。そのため博多駅周辺と天神周辺のみの散策にとどまる。変わってしまった所も、変わらない所もあったが、最も驚いたのは、博多の街で、「アビスパにとって重要な入れ替え戦が行われる」という雰囲気を、ほとんど感じられなかったことだった。(西スポの一面が川勝だったことと地下鉄博多駅に入れ替え戦のポスターが掲示してあったこと。あとは博多駅交通センターの博多の森行きのシャトルバス乗り場。この3点以外に、アビスパの匂いは皆無だった。)

街には、アビスパのレプリカやコートを着た人を見かけることもなく(他の海外クラブのグッズを着ている人もいなかった)、人々の会話にアビスパの「ア」の字もサッカーの「サ」の字も聞くことがなかった。アビスパが博多にやってきて13年、このクラブチームは、まだ根付くことができていないようだった。また「チケットの前売りが売れていない」ということを聞いていたので、朝からでも、博多駅~天神間で告知する車でも走らせれば、100人ぐらいは引っ張ってこれるのではないかと思うが、そういう努力もない。天神周辺では、ついに入れ替え戦の告知ポスターも見ることがなかった。アビスパフロントが、全く営業努力をやってないのではないかと思わせるに十分な博多の街の雰囲気に「この雰囲気ではサッカーの神様に見放されるかもしれないな」と試合前に感じていた。

この日の博多の森の観客は1万3千人(満員で22000人ぐらい)で、満員とは言い難い入りだった。だが、11年前に訪れた時とは、スタジアムの熱は確実に違っていたと思う。さすがにレッズ戦の時の埼玉スタジアムの熱には及ばないが、ホームゲームの雰囲気はアルディージャには間違いなく勝っているし、川崎やFC東京あたりと比べても、スタジアムを覆う熱は、勝るとも劣らないだろう。博多にいた頃は、よく通っていた博多スターレーン、国際センター、サンパレスなどで感じていたことだが、博多の客は「乗せる」ことがうまい。プロレスラーの何人かは「博多スターレーンでは、客が試合を創っているように感じる」と答えていたことがあるが、それは、今回の博多遠征でも、変わっていなかった。アビスパが終盤、ホームゲームで勝ち点を稼いで、入れ替え戦に進出できたのは、この博多の森の「熱」が後押ししていたのは間違いないだろう。この日の観客が1万3千人ではなく2万人近く入っていたならば、その熱量でアビスパは2点目を取れたかもしれない。

スタジアムの中と外では、アビスパに対しての温度差は激しいものがあった。100万都市の福岡という街で、13年の歴史を重ねながらも、アビスパの占める位置は、ホークスに比べて圧倒的に少数派だった。アビスパフロントが2,3年で帰っていく関連会社の出向者で占められ、営業や地域密着への努力や創意工夫をしないというこの状況では改善することは難しいだろう。種は間違いなく蒔かれている。だが、それを大きく育てるべき状況にはない。今回の対戦相手の神戸にも、それは言えるかもしれない。だが、フロントは去年の経験を生かして、オーナーは「金は出すが、口は出さない」ように反省してJ1に一年で復帰することに成功した。今回、アビスパが神様に選ばれなかった最大の理由は「フロントの差」のような気がしてならないのだ。

|

« がっぱし! アビスパ 1-1 神戸 | トップページ | 12/29、天皇杯の後での記者会見 »

アビスパ関連2007」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172163/14935087

この記事へのトラックバック一覧です: 入れ替え戦の雰囲気がなかった博多の街:

« がっぱし! アビスパ 1-1 神戸 | トップページ | 12/29、天皇杯の後での記者会見 »