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2006年12月

2006年12月31日 (日)

PRIDE男祭り2006-FUMETSU-

第1試合、田村潔司○vs●ミノワマン(1R、1分18秒、KO)
いきなり美濃輪育久からリングネームを変えて、会場中の大爆笑を誘ったミノワマン。だが超人への道は遠いようだ。田村がカウンターでミノワマンの右脇腹に左膝を入れて、完勝。試合後、田村は「吉田秀彦へのリベンジ」を希望

第2試合、青木真也○vs●ヨヤキム・ハンセン(1R、2分4秒、フットチョーク)

勝負論に徹したライト級のカード第1弾。しかし、青木の関節の極めの強さが目立つ試合だった。これで3試合連続一本勝ち。ヒョードルが出てくるまでの、ノゲイラのような快進撃だ。しかし、あのハンセンから、この時間でタップを奪うとは。青木、恐るべし。

第3試合、郷野聡寛○vs●近藤有己(2R判定、2-1)
郷野、入場は、今回は滑り気味。リトル清原(清原のそっくりさん)に、やや救われるかな。パンツの文字は「新庄のようなヒーローになりたい」だが、会場では分からなかった。ここでも滑った(苦笑)。試合は、郷野の負傷により、結構、グダグダな展開に。多くの人のトイレ&喫煙タイムになってました。後でTVで見ると、レベル的には、結構高い攻防をやってるのだが、デカイ会場だと伝わらないんだよなあ...。

第4試合、ショーグン○vs●中村和裕(3R判定、3-0)
現在、このクラス(93kg以下)で最も強いと目されているショーグンが1Rで勝負をつけるかと思われた1戦。しかし、中村は3R、なんとか耐えきって判定にまでは行くことができた。だが、内容的には完敗。状況が変わる時の判断のスピードが、全ての面でショーグンの方が上回っていた。2R、大外刈りでショーグンをテイクダウンしたシーンが、唯一のチャンスだったが、その小さなほころびを大きなものにすることはできなかった。中村は間違いなくこのクラスでは、吉田秀彦と並び世界に最も近い男だろう。全盛期の武蔵の地位までは行けるような気がする。だが、中村の場合、チャンスになった瞬間に勝負を決める時の判断力のスピード・爆発力が絶対的に足りない。(PRIDEで唯一の王者である五味隆典には、それがある。三崎は、あの勝ち方では認めません)あと一皮むけることができるかどうかが、彼が頂点に立てるかどうかを決めるだろう。

第5試合、川尻達也●-○ギルバート・メレンデス(2R判定、0-3)
両ラウンド、全ての時間、魂で殴り合った名勝負。終わった瞬間は、どちらの勝ちか全く分からなかった試合。しかしメレンデスといい青木といい、最初のライト級GPも凄かったが、2007年のGPとんでもないことになりそうな予感。

第6試合、藤田和之○-●エルダリ・クルタニーゼ(1R、2分8秒、KO)
五輪で銅メダル2個、世界選手権で金メダル2個というレスリングでは素晴らしい実績を誇るクルタニーゼだが、総合は、まだ初心者。予想通り、藤田の打撃でKO。まるで「糞ダイナマイト!」のような安易なマッチメイク。

第7試合、五味隆典○-●石田光洋(1R、1分14秒、KO)
五味、石田に何もさせずに完勝。スカ勝ち。相手が柔術系でなければ、五味は自信を持って、破壊神と化すのだろう。となると、今、最も嫌なのは、やはりか。

第8試合、吉田秀彦●-○Jトンプソン(1R、7分50秒、KO、レフリー:、大城森敬)
準備期間も短かったのだろうが、やはり吉田の適正体重はミドル級(93kg以下)なんだろう。道着を着ていなかったのも、最初の方ですんなり極めきれなかったことの要因だろうか。一発、いいのを貰った後は、ほとんどサンドバック状態で、レフリーも、もっと早く止めるべきだったように思う。この辺はPRIDEとはいえ、主催者の願いというものが少しだけ反映されるんだよなあ...。まあ、HERO’Sのように、あからさまに結果を操作しない分、PRIDEは数百倍まともなのだが..。

第9試合、ジョシュ・バーネット●-○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(3R判定、0-3)
ヒョードル、ノゲイラ、ミルコ、ジョシュ、この4人の戦いは、神々の戦いというレベルに達しているように思う。今回は、連戦のジョシュのコンディションがやや落ちていたように思う。ノゲイラは、スタンド勝負を徹底し、判定勝利。ノゲイラはボクシング、そしてグレコーローマンのレスリングという点で進化している。ミルコがUFCへ移籍した今、最もヒョードルに近い場所にいるのはこの2人で、この結果を受ければ、ノゲイラがタイトル戦に最も近いのかもしれない。だが、ヒョードルのいる場所までは、まだ少し距離があるような気がする。それが何かを詳しく説明することはできないが..。

第10試合(ヘビー級タイトルマッチ)、ヒョードル○-●マーク・ハント(1R、8分16秒、アームロック)
開始早々のヒョードルのテイクダウンで会場をため息が包む。だが、進化したハントは腕十字を逃げ、グランドでサイドポジションをキープし、ヒョードルにアームロックを仕掛けた時には、会場がどよめきに包まれた。最終的には神々の頂点に君臨する男が、冷静に勝利を収める。それにしてもハントは大晦日とよほど相性がいいのだろう。そこまで期待していなかったが、十分に満足して、帰途についた。

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男祭りから帰ってきました

今、さいたまSAから帰ってきました。いい興行でした。(眠いので詳細は後で)ちなみに、男祭りの時にできる男神社にお参りして男くじを引いたら「大吉」でした。とりあえず願いは、1:アビスパが優秀な企業に買われてトップリーグに定着すること、2:サガン鳥栖のJ1昇格、3:川淵三郎失脚、4:PRIDEがUFCとの興行戦争に勝つこと、5:レッズのACL優勝。この5つでしょうか。

2006年は、ドイツでの惨敗、アビスパ降格とあまりいい年ではありませんでした。2007年は、いい年になるようにしたいものです。

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2006年12月30日 (土)

2006年、PRIDE男祭り

今回の男祭りは、最高のカードが揃ったとは言えない。(2月のラスベガス大会にかなり力をそがれている)だが、終わって見れば「良かった」という観戦になる可能性は十分にある。地上波がなくなったことで、勝負論を全面に出したカード(特にライト級3試合とノゲイラvsジョシュ)を組んできた。ただしメインのヒョードルvsハントは、ヒョードルがあっさりテイクダウンして終わってしまうような気もするが...。

ところで、大晦日に格闘技が始まって以来、かなり久しぶりにレコ大をながら見しながら、これ書いてるが、初めて聞いた氷川きよしの曲がレコ大受賞というのは「どうなのよ?」という感じだ(苦笑)。まあ、自分の知らないところで、それなりに売れてたのかもしれないが..。TBSは、明日も同じように「ダイナマイト!」でこけるんだろうなあ..。

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Dynamite!!はBakutiku!にでも名前を変えた方が..

今年の大晦日、今回は、PRIDE男祭りの放送がなく、TBS系列で「ダイナマイト!」だけが5時間半という長時間放送されるわけだが、今回は、視聴率で惨敗する気がする。全部で12試合あるわけだが、個人的に金払っても見たいというカードは「桜庭vs秋山」のみ。武蔵は韓国の元砲丸投げの選手との対戦、KIDは総合初心者アマレス相手、魔娑斗は韓国の元世界ボクシングチャンプから変更でさして強くない日本人選手に変更。どうやらTBSは格闘技番組ではなくバラエティー番組を持ってきたようだ。前田日明は、内心、この糞カード連発に怒っているように思うが、生活のためには仕方ないんだろうなあ...。

国立競技場でやった第1回の「ダイナマイト!」(2002年8月28日)は、名前にふさわしい興行だった。猪木がスカイダイビングで国立のピッチに舞い降り、吉田秀彦がデビューを飾り、ミルコvs桜庭があり、そしてノゲイラvsサップという名勝負に国立が揺れたあの伝説から4年、石井館長亡き後(苦笑)、谷川貞治は、K-1をK-1(笑)に、ダイナマイト!を爆竹(苦笑)に変えてしまった。しかし、これが格闘技として全国放送されるんだよなあ。5時間半の放送で、見るべき所はおそらく30分ないという「内容がないよう」な番組は、もちろんDVDレコーダーに録画して、自分は男祭りに出かけます。

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2006年12月29日 (金)

12/29、天皇杯の後での記者会見

パウロ・アウトゥオリ記者会見

──前半から果敢に飛ばしたが、決定力の差が最後に出ましたね。
パウロ シーズンを通して抱えてきた、我われの課題が出たゲームだったね。立ち上がりから主導権を握り、自分たちがボールを保持していたにもかかわらず、自分たちのミスから失点してしまう。そして自分たちの流れに加え、自信までも失ってしまうんだ。たしかに運もあるさ。だけどポンテのように、一度手に入れたチャンスを確実に決めていかないと。今日の試合だけでなく、今シーズンのレッズはミスが少なかった。だから彼らは、リーグタイトルを獲得できたんだと思うよ。
──「確実性」は日本サッカー全体に不足しているものだと思いますが。
パウロ 日本のサッカーは、まだ若いということだね。ボクは就任当初から「確実性」や「効率性」「集中力の維持」などを選手たちに説いてきたんだけど、こうしたことを一つずつ積み重ねていけば、やがては解決できることだと思うね。今はまだ、「過程」の段階なんだ。もし日本のクラブが世界を目指すんであれば、選手の移籍など世界に合わせた改善が必要だと思う。日本のクラブには「競争力」が不足している。それが、ボクがアントラーズに残らなかった原因の一つになったんだ。だってボクは、ここにいる皆さんがびっくりするような改革案を考えてたから。プロチームとしてのオーガナイゼーションを考えれば、もっと早い段階から取り組むべきことはいっぱいあったと思う。たとえば、選手の補強だね。ただ、それを実現するにはサッカーの現場だけでなく、現場を管理していく部署も変えていかないと。まぁ、これはあくまでもボク個人としての意見だけど……。
──「びっくりするような改革案」とは、具体的に何ですか。
パウロ Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯……、それぞれを制するチャンスがありながら、シーズンを通して我われに欠けていたのはメンタル面の弱さだったと思う。だからボクは、「選手の大幅な入れ替えが急務だ」とフロントに進言したのさ。それは国内の選手について言ってるんであって、外国籍の選手を対象にしたわけじゃない。外国人プレーヤーを補強したからといって、チームがすぐに強くなれるわけじゃないからね。競争に打ち克つ判断力、知識、そしてメンタルの強さは全世界的に求められてるものだろ。だったら、それと同じものは日本人プレーヤーにも求めるべきなんだ。
──シーズン当初と比べると中後雅喜選手や田代有三選手の成長があったし、守備面での改善も見られたと思いますが。
パウロ 人生にも波があるように、すべてが悪いと言ってるわけじゃないよ。将来に向けての明るい材料は、もちろん少なからずあった。だが残念ながら、「決めきれない」という課題が最後まで残ったままだったんだ。各選手の評価評を提示して、チームにとって本当に必要な選手と不必要な選手を篩いにかける必要があった。新しい外国人監督や、新しい外国人選手だけで改善しようとすると、やがて限界がくると思うからね。つまり、クラブとしての発展性がないのさ。アントラーズが過去4年間タイトルから見離されたのは、その点が手付かずだったのがおもな原因になってるんじゃないかな。
──メンタル面の強化は、一クラブのなかだけで解決できる問題ではないと思います。日本の社会文化自体がブラジルとは大きく異なるのでは?
パウロ わずか1年間日本に滞在しただけで日本文化について言及できるほど、ボクは出しゃばりじゃないよ。だけど日本の企業のなかにも競争はあるし、それらの企業は等しく優秀な人材を集め、彼らにいい仕事をしてもらうための環境作りに努力している。そして、彼らを効率よく動かす人間もいる。そうした企業ができることを、なぜサッカーのクラブができないのかね。これは大きなクエスチョンマークだよ。クラブが成功をおさめるためには、現場を仕切る上の人間が正しい判断を下し、迅速に行動を起こすことが肝要だ。現場のコーチと選手だけで競争を高めるのは困難だからね。クラブ全体の競争力を高めなければ。たとえば「長年クラブにいる」という理由だけで選手を残す。「試合に出てない」という理由だけで選手をベンチに置く。これではクラブとしての競争力をつけるのは難しいと思うんだ。ある選手を実際に試合で使ってみて、そのパフォーマンスが正当に評価されるべきじゃないのかな。その評価のなかに、
「メンタル面」という条件が含まれていると思うんだ。ヨーロッパの選手を見てごらんよ。技術的にそれほど優れていなくても、その選手の努力、クラブに献身しようとする能力……、そういった選手が実際に起用されているじゃないか。これは世界的な傾向だよ。ボクは今シーズンの開幕戦でまだ17歳だった内田篤人をデビューさせ、周囲から大きな反響を呼んだよね(=3月5日vsサンフレッチェ戦。4-3で勝利)。だけど、それは彼を正当に評価した結果だったし、ボクにとっては当たり前の決断だった。
司会 そろそろ時間がきましたので、ここで会見を終わりたいと思います。
パウロ あ、ちょっと待ってください。最後に皆さんに言いたいことがあります。短い期間でしたが、各メディアの皆さんに感謝したいと思います。ボクは本当に素晴らしい人間に囲まれ、アントラーズという組織のなかで精一杯いい仕事ができました。たしかにやり残したことがありましたけど、この1年間の自分を誇りに思ってます。また機会があれば、日本でお目にかかりましょう。

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2006年12月17日 (日)

入れ替え戦の雰囲気がなかった博多の街

12月9日、11年ぶりに訪れた博多の街にて

日帰りだったため、博多の街の雰囲気を感じたのは、わずか4時間ほどだった。そのため博多駅周辺と天神周辺のみの散策にとどまる。変わってしまった所も、変わらない所もあったが、最も驚いたのは、博多の街で、「アビスパにとって重要な入れ替え戦が行われる」という雰囲気を、ほとんど感じられなかったことだった。(西スポの一面が川勝だったことと地下鉄博多駅に入れ替え戦のポスターが掲示してあったこと。あとは博多駅交通センターの博多の森行きのシャトルバス乗り場。この3点以外に、アビスパの匂いは皆無だった。)

街には、アビスパのレプリカやコートを着た人を見かけることもなく(他の海外クラブのグッズを着ている人もいなかった)、人々の会話にアビスパの「ア」の字もサッカーの「サ」の字も聞くことがなかった。アビスパが博多にやってきて13年、このクラブチームは、まだ根付くことができていないようだった。また「チケットの前売りが売れていない」ということを聞いていたので、朝からでも、博多駅~天神間で告知する車でも走らせれば、100人ぐらいは引っ張ってこれるのではないかと思うが、そういう努力もない。天神周辺では、ついに入れ替え戦の告知ポスターも見ることがなかった。アビスパフロントが、全く営業努力をやってないのではないかと思わせるに十分な博多の街の雰囲気に「この雰囲気ではサッカーの神様に見放されるかもしれないな」と試合前に感じていた。

この日の博多の森の観客は1万3千人(満員で22000人ぐらい)で、満員とは言い難い入りだった。だが、11年前に訪れた時とは、スタジアムの熱は確実に違っていたと思う。さすがにレッズ戦の時の埼玉スタジアムの熱には及ばないが、ホームゲームの雰囲気はアルディージャには間違いなく勝っているし、川崎やFC東京あたりと比べても、スタジアムを覆う熱は、勝るとも劣らないだろう。博多にいた頃は、よく通っていた博多スターレーン、国際センター、サンパレスなどで感じていたことだが、博多の客は「乗せる」ことがうまい。プロレスラーの何人かは「博多スターレーンでは、客が試合を創っているように感じる」と答えていたことがあるが、それは、今回の博多遠征でも、変わっていなかった。アビスパが終盤、ホームゲームで勝ち点を稼いで、入れ替え戦に進出できたのは、この博多の森の「熱」が後押ししていたのは間違いないだろう。この日の観客が1万3千人ではなく2万人近く入っていたならば、その熱量でアビスパは2点目を取れたかもしれない。

スタジアムの中と外では、アビスパに対しての温度差は激しいものがあった。100万都市の福岡という街で、13年の歴史を重ねながらも、アビスパの占める位置は、ホークスに比べて圧倒的に少数派だった。アビスパフロントが2,3年で帰っていく関連会社の出向者で占められ、営業や地域密着への努力や創意工夫をしないというこの状況では改善することは難しいだろう。種は間違いなく蒔かれている。だが、それを大きく育てるべき状況にはない。今回の対戦相手の神戸にも、それは言えるかもしれない。だが、フロントは去年の経験を生かして、オーナーは「金は出すが、口は出さない」ように反省してJ1に一年で復帰することに成功した。今回、アビスパが神様に選ばれなかった最大の理由は「フロントの差」のような気がしてならないのだ。

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2006年12月 9日 (土)

がっぱし! アビスパ 1-1 神戸

入替第2戦展望

羽田発7時50分の福岡行きの飛行機の中、これを書いている。

入替第2戦、神戸はまず、ラインを少し引き気味に設定し、前線の3人(恐らく、三浦、近藤、パク)のスピードを生かしたカウンター狙いでくるはずだ。前線の攻撃力は、神戸が上だ。アビスパは、甲府戦の前半で見せたような、DF時の集中力を切らさないように、攻撃的に出るしかない。DF時のポイントは、2つ。第1戦で、茂木相手に苦労していた吉村の出来と、三浦のセットプレーからの精度の高いキックだろう。あとは、神戸DF陣の高さも、特に気をつけるべきだ。

攻撃の方は、ケガ明けの古賀の調子が気掛かりだ。あとは、ケガ持ちの飯尾、久藤の状態も気になる。1戦目、飯尾は、まあまあの出来だったので、先発だろうが、個人的には、甲府戦で素晴らしいキレとスピードを見せた田中が、何かやってくれるような気がしてならない。

ともかく、この大一番、勝負は間違いなくディテールで決まる。一つのビッグプレー、一つの集中力切れからのミスが、両チームの運命を決めるはずだ。純粋に前線の決定力と相性を考慮すると、アビスパが、やや不利という気がしてならない。博多の森のサポの力で、これをなんとか引っ繰り返したいところだろう。
この試合、選手、監督、フロント、サポーター、そのすべての人々の気持ちの強さが勝負を決めるはずだ。アビスパが、上回っていることを、僕は願っている。(行きの機内で書いて、試合前にUPしようと思いましたが、福岡市内をいろいろ回ってるうちに、時間がなくなってしまいました)

ということで、さきほど、博多から都内へ帰ってきました。予定では残留を決めてから、もつ鍋を食べて帰ってくるつもりでしたが、とてもそんな気になりませんでした。いろいろと書きたいことはありますが、あまりにも「がっぱし!(ガックリ)」なので、今日はともかく寝ます。気分が戻れば、UPしますが、いつ戻るかは、自分でも分かりません。(いくらなんでも、正月前には回復すると思いますが...)

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2006年12月 8日 (金)

博多へ、遠征することにしました

Zanryu

http://avispacompanion.web.fc2.com/zanryu-kessen.htm

明日、休みを無理矢理取って、博多へ遠征することにしました。さきほど、スカイマークの飛行機を予約して、ぴあでチケットを買ってきたところです。ぴあで見る限り、あまりチケット売れてないみたいですが、その分、声を出してきたいと思います。しかし、博多の森は、10年ぶりぐらいでしょうか。まだ福岡ブルックスの時以来です。(いろんな事情が重なり、なかなか九州の方に帰れなかったもので)。博多には、多くのおいしい物があるので、その点もちょっと楽しみではありますが、降格後は、きっと楽しむことができないでしょうねえ..。(翌日に用事があり日帰りなので、勝っても屋台などでめいっぱい楽しむこともできませんが)

個人的には、アウェイゴールの件もあり(0-0以外の引き分けでは降格、アビスパはともかく勝利が必要)、また1戦目の感じで、アビスパがやや不利ではないかと思います。これを逆転するためには、博多の森でのサポの大声援が必要不可欠でしょう。個人的には、柏との入替戦の時のように、一律千円(記憶ではそうだったような)で、多くのサポの声援を味方につけるべきだったのではないかと思いますが、当日は、なんとか、多くの人に博多の森まで来てもらいたいものです。(フロントはちゃんと営業してるのだろうか?非常に疑問です)

明日は、選手、フロント、サポーター、この3者の「どうしてもJ1で戦いたい」という気持ちの強い方が、勝つような気がしています。今シーズン、サッカーの神様は、アビスパに対して最後まで見放すこともなく、いくつかチャンスを与えてくれました。最後の最後の舞台で、神様は、最後の試練を与えたような気がしています。それは、川勝監督、選手達、フロント、そしてサポーター、全ての人々に等しく与えられた試練です。みんなで、その試練を越えて、勝って喜びましょう。そのためには、できることをきっちりやること、博多の森で。

最後に、

やれんのか!  死んでも生き残れ!

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2006年12月 2日 (土)

かろうじて生き残り アビスパ 1-1 甲府

仕事の関係で、スカパー!で録画していた試合を、夜、完璧に情報を遮断して観戦した。古賀誠史が、試合前の怪我で、急遽、欠場になり、かなり嫌な予感が走ったが、重要な試合の入り方としては前半は、ほぼ完璧に近かったと思う。しかし、点だけが入らなかった。古賀の精度の高い左足があれば、あれだけあったセットプレーの内、1本は決まっていただろう。後半開始早々のミスからの失点は、サッカーという競技の面白さと、今シーズンのアビスパが「なぜ残留争いをしなければいけなかったのか」を表していたような気がする。甲府のアライールが退場し、同点に追いついてからは、セレッソの動向を見ながらの戦いとなり、人数が1人多いにもかかわらず、アビスパの勢いは完璧に減少してしまった。相手が、モチベーションの高い相手であれば、おそらく2点目を取られて終わっていたようなゲーム運び。しかし、セレッソが自滅し、なんとか同点で試合を終わらせたアビスパは、入替戦に進むことができた。この、グダグダな展開は、1999年のシーズンを思い出させた。降格をレッズ、ジェフと争っていたアビスパは、横浜国際でのリーグ最終戦マリノス相手にフェルナンドが退場し、負けていながらも、得失点差でレッズに下回らないため、後半の25分過ぎからは、もう攻撃に出ることがなかった。(あの試合は横浜で観戦していたが、ラジオを携帯していなかったため、周囲の人から、状況を聞いて残留を知った)あの時、降格したのはレッズだった。あれから7年、この2チームは、ずいぶん差がついてしまった。
(アビスパは、ようやく都築社長がやる気を見せ、超A級戦犯である長谷川統括を解任した。残留にしろ、降格するにせよ、長谷川氏が残した爪痕は大きく、やることは限りなく多い。最大の問題は、やはりトップやフロントの出向者たちの存在だろう。この構造を変えない限り、アビスパはエレベータークラブから脱することはできない)

さまざまな思いはあるが、ともかくアビスパは、まだ生き残っている。そして、まだ重要な入替戦が2試合、残っている。ともかくJ1に残ること。死んでも生き残ること。今、それだけが最も、そして唯一、大事なことだ。

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アビスパvs甲府、いろんなコメント

ハーフタイムコメント
●川勝良一監督(福岡):
・相手のクリアボールを拾えてシンプルにつないでチャンスにつなげている
・相手の縦のラインの攻めには気をつけること

●大木武監督(甲府):
・ゲームはこれからだ。相手は必死だが、絶対に負けるな
・冷静にプレーしよう。我慢して続けること。

試合後
●川勝良一監督(福岡):
「今日は、順位が他力で決まるという要素があったので、随時、情報は入れることは入れるけれども、まずは自分たちが勝ちに行くゲームをするということでした。ただ、前半からリスクを犯すようなことはしづらいので、前半はそうとう慎重に入ろうと言っていました。ここのところ、人数のバランスが悪くカウンターを受けやすいという状況があったので、その辺を特に警戒しながら、前半はプラン通りにいけたと思います。
後半、ミスから早い時間帯に失点しましたが、退場者が出たりとか、全体の攻撃のリズムが前半の途中から良くなってきていたので、必ず1点は取れると思っていました。C大阪が1-2の状態の時には、攻めに行くのか守るのか難しかったですけれど、選手は非常に冷静にやってくれたんで、最終的にJ1・J2入れ替え戦出場のチャンスが取れました。ただ、まだゲームは終わっていないので、入れ替え戦の2試合を終えて選手と喜びたいということです」

Q:スタメン登録の古賀選手が、急遽、出場できなくなりましたが、その理由と、代わりに先発した薮田選手について教えてください
「ちょっと痛みがあったので注射を打ったところ、逆に足に力が入らなくなったので、直前で交代しました。薮田はいい準備をいつもしていますし、逆に言えば、試合に出たかったのにサブに回ったんで、失点シーンのミスはありましたけれど、それ以外のプレーでは、十分、今日もチームを支えてくれたので満足しています」

Q:C大阪が1-2の時はバランスが難しかったということですが、1-2の時と、1-3の時の指示を教えてください
「1-2の時は相手が1トップのバレーだけなんで、センターに人を集中させないように、アレックスは中に入りたがるんですけれど、出来るだけ外に張った状態でフリーで受けて、クロスとか、外からの攻撃のアタックの回数を増やそうと。ただ、向こうが前に出てきてフリーになった場合はアレックスは戻れと。そのギリギリのところで1-2の時は試合を進めて、1-3になったら、もうアレックスは戻ってディフェンス中心で引き分け狙いで行こうということです」

Q:J1・J2入れ替え戦の2試合に向けてどのように取り組みますか
「ずっと言っていることなんですけれど、いま急に特別な何かをやっても、急に誰かが上手くなるということではない。うちの場合は地道なチームなので、コツコツとやってきたことを、出来るだけ次の2試合でもリラックスしてやるということです。今日のゲームはベテラン選手、布部、久藤あたりが落ち着かせるプレーを何回かやってくれましたが、そういう選手のリードで全体がうまく試合に入れている。2試合とも重い試合になるけれども、DFが消極的にならずに、今日みたいにアタックの時に個々の技術をうまく出すような、そういう流れで取りに行くときは取りに行って、それ以外のところは粘ると。そういうやり方ですね。やってきたことを崩さずに、パニックにならずにということを、いかにうまく戦術に当て込んでいけるかどうか。後はコンディションでしょうね」

●大木武監督(甲府):
「いろんな状況のあったゲームだと思いますけれど、前半、ボールが前に入らなかったですね。入らないから取られて押し込まれる。それからファウルが多くてCK、セットプレー与える。非常に苦しい前半だったと思います。
後半に入っても、FKの多さは変わらなかったと思います。ただ少し修正を施すことによって、ボールが前に出た。落ち着いてきたような気がしました。その中で1点取って、もう1点を取りに行こうということだったんですが、そこで1人、もう何試合目になりますかね、必ず退場者を出してしまう。まあ、私の指導の至らなさを感じています。そして不利な状況から1点を取られてしまい、勝つことが出来ませんでした。
ただ、福岡は素晴らしかったと思います。福岡は非常に粘り強かったですし、攻守にわたってアグレッシブでした。その中で、うちは追加点を挙げることが出来ませんでした。最終戦は勝って終わりたいのは、どのチームも同じだと思いますけれど、それが出来なくて非常に残念です。でもシーズンが終わったわけではありませんし、サッカーはまだまだ続きます。次のゲームに向けて、しっかり準備したいと思います」

Q:退場者、セットプレーからの失点が多いのですが、その原因に何か共通することがあるのでしょうか
「攻められている部分でギリギリで止めているというのがあると思いますけれど、アライールの2度目のファウルは行かなくて良かったですね。そこでコントロールして自分を律することが出来なかったということです。そのための退場だったと思います。自分をコントロールしなくて取られる場面と、コントロールしても取られる場面があるので一概には言えませんが、ファウルが多いとどうしてもセットプレーが多くなる。あれだけ多かったら、やられるのは自然の流れだと思います。行くなとは言えませんし、行ったら取られてしまう。ファウルしないで相手に行くということを、これからも追求していかなければならないということです。まあ、退場者もセットプレーもファウルが多くなれば、そのパーセンテージが上がるということでは共通する部分はあると思います」

Q:リーグ戦を振り返っていただけますでしょうか
「非常にいい経験が出来ましたね。ずっとJ2で戦ってきたチームが初めてJ1で戦った。結果が悪かったのか、良かったのかは分かりません、僕には。ただ、練習を見てきた者として、選手たちは成長したと思います。ただそれがJ1で勝ちきれるところまではいかなかったということですね。今後はそのあたりをやっていくことが課題になると思います」

Q:ハーフタイムに修正されたとのことですが、そのあたりをもう少し詳しく教えていただますか
「うちはモビリティがあるというか動きがあるチームなんですね。その中で前線の3人が動きすぎました。いるべきところに人がいない、そこにボールが入らないから収まらない分だけ中盤の選手が前に割って入れないですよね。そういう部分で一生懸命やっているのは分かるんですけれども、中盤から前にボールが出てくる回数が少なすぎたと思います。そこを後半に修正して、だいぶ良くなったかなという感じがしました」

Q:まだ天皇杯が残っていますが、今シーズンの収穫について教えてください
「どの相手にも自分たちのプレーができるということが分かったと思います。うちは上位ではありませんけれど、でも上位とやっても互角に戦える部分もありました。自分がいちばん悪いときが自分の実力だと思えと言う人がいますが、僕はそうは思わない、自分がいちばんいいときが自分の実力だと。今シーズンは上位チームとも互角に戦えるときもあったので、だったら、それをコンスタントに出していこうということです。じゃあ来シーズンはどうなるのか。相手も良くなってきます。それを上回らなければ勝てないということです」

●水谷雄一選手(福岡):
「佐伯さんがあそこで決めてくれたことに感謝したいです。試合後は、次が大事、すぐ試合(J1・J2入れ替え戦)があるので、ちゃんと練習をして…と話していました。失点のところはVTRを見て、反省するところは反省して準備したいと思います。とりあえず入れ替え戦出場の権利を得られて、ほっとしているけれど、次の神戸との試合に向けて、しっかりとコンディションを整えたいです。入れ替え戦では、アビスパが強いというのを示したいし、J1にいるチームだと思わせるように。まずはアウェーで、敵地で相手を倒して。この前の入れ替え戦(2004年)で柏に敗れたときに初戦が大事なことは分かっているので。とにかく、リーグ戦よりもきつい試合になるので、気持ちで絶対に負けないようにしたいです」

●久藤清一選手(福岡):
「前半は、とりあえずDFの枚数だけはしっかり、アレックスと吉村が一緒に上がらないように、後ろにしっかり3枚とボランチ1枚を常に置いておけと言われていました。ただ、セカンドボールに少し遅れていたところがあったので、それを直すようにハーフタイムに言ったんですが、そこからやられてしまったのは課題ですね。その後、集中しなおして追加点を奪われなかったのが良かったと思います。それとサポーターの声援と後押しがすごくて、それで何とか凌げたんだと思います。J1・J2入れ替え戦は、自分のチーム、アビスパらしい戦い方をやっていくべきだと思うので、自信を持って思い切りやるだけです。このチームで、あと2試合出来るのはうれしいことなので、みんなの気持ちをひとつにしてがんばっていきたいです。あと2試合。最初から飛ばしていきたいと思っています。是非、応援をお願いします」

●佐伯直哉選手(福岡):
「相手が退場で1人少なかったので、残る人数は1枚でいいから行っちゃおうかなと思って。自分ではゴールが決まったのは分からなかったんですよ、倒れていたんで。そうしたら、みんなが寄ってきたので入ったのかなと。みんなの負けたくない気持ちと、点を取りたい気持ちを代表して打っただけです。本当にそういうシュートでした。林がいることによってショートパスを使ってくるのは分かっていたし、バレーに入るボールと、裏へ抜けてくるボールに注意していました。前でボールを回されている分には、やらさせているというイメージでいました。ここまで来たのは自分たちの責任。なんとかJ1に残すのが最終的な目標なので、それをしっかり達成したい」

●宮本亨選手(福岡):
「失点シーンの前も、サイドの深いところまで持ち込まれるシーンが2回ほどあったので、後半の立ち上がりはしっかりと集中して、シンプルなプレーを心がけてやらなくちゃいけないということを改めて思いました。下がってしまった意識はなかったんですけれど、ああいうところを、しっかりと統率できるようにしたいです。ただ、失点が早い時間帯だったので、みんな大丈夫と言っていました。いつも先に点を取られても、落ち着いて挽回できると思ってやっているので、特に変わりはなかったです。相手に退場があって運もあったと思います」

●石原克哉選手(甲府):
「前半はそこそこ自分たちのサッカーはできたんですけれど、シュートが打てなくて、点も取れなくて。後半は1点が取れていい形になったんてすけれども退場者が出て。でもそこで守れないのは自分たちの実力がないということだと思います。今日は両チームの戦う目的が違っていましたけれど、サッカーをするということでは同じなので、そういう部分で負けたくはなかったです。まあ負けたとも思ってはいませんが、相手は得るものがあって、こちらは得るものがなかった試合でした。今シーズンはやり残したこともある。でも得るものもたくさんあったので、いい経験になりました。この経験を来年につなげられるように、しっかりとトレーニングしていきたいと思います」

●保坂一成選手(甲府):
「いままでの試合で何度もチャンスはあったんですけれど、それを決めることが出来なくて、最後の試合で結果を出せたのは良かったですけれど、それが勝ちにつながらなかったのが残念です。ゴールシーンは普段と変わらずというか、いつも練習でやっていることが生かせる形でした。バレーが上手くそらしてくれて、僕がたまたまいいところにいたというか、後はこぼれ球を蹴りこむだけでした。イージーなゴールでしたけれど入ってよかったです。チームとしては、もう少し上の順位に行きたいというのがあったんですけれど、チームのスタイルがJ1でも充分に通用するということで自信になりました。これをレベルアップして来年に生かしていきたいです」


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J1リーグ最終戦、ジュビロ戦後の記者会見にて


●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q.今日の勝利おめでとうございます。試合前に磐田の攻撃に関して選手に注意を促したことはありますか?

「まずお礼を述べたいと思います。ありがとうございます。あと、レッズの皆さん、優勝おめでとうございます。コンスタントに力を出し切れたことがこの結果につながったのだと思います。もうひとつはフロンターレさん。2位確定ということで、ACLという国際舞台で力を試すチャンスがあるわけで、本当に彼らにはおめでとうと言いたいと思います。

我々に関しては、注意をするという部分では攻撃陣の前田選手のことです。本当にクレバーな選手であって、スペースを与えれば生きる選手なので、攻撃の時は自由にさせないということ。あとは流動的に動く選手がいるので、そこの注意をしっかりする。それから自分たちのことですけど、ボールを奪ったら切り替えを早くしていく、ということを選手たちには要求しました」

Q.Jリーグの感想とチームの総括をお願いします。
「まずチームに関してですが、最終節でこれだけの運動量、メディカルにお世話になる怪我人がいないということはすばらしいことだと思います。課題になったところは、ここぞという、順位をあげるためのチャンス、タイトルをとるためのチャンスが目の前にあったとき、力を発揮できなかったことです。就任当初から言い続けてきたメンタルの弱さなのか、ここぞというところで力を発揮できなかったことが問題として上げられると思います。

Jリーグに関しては、Jを仕切る関係者が日本という部分、クラブレベル・代表レベルの国際舞台にあたってどういう風な地位をもたらしたいのか、というのが重要な部分だと思います。当然ながら、大まかな目標は、国際舞台で日本代表が活躍するという部分であるかもしれないし、クラブレベルで世界の舞台で結果を出すということだろうと思います。それはおそらくどこのクラブもどこの関係者もそういう気持ちではいると思います。ただ気持ちだけでは何もできないわけであって、それを実現するためには何が必要なのか深く追求し、それを考え抜いて実行に移していかないといけないのだと思います。そのためには競争力をどうやって増していくのかを考えなくてはいけないと思います。そのなかでフェアプレーという要素があります。日本のフェアプレーの水準は世界にくらべてかなり高い水準にあると思います。だからその次の段階を考えなくてはいけないといけない。その次として契約制度を考え直さなくてはいけないと思いますし、単純に海外に選手が放出されるということではなくて、国内の移籍制度も見直さなくてはいけないのではないかと思います。もし認識不足であればお詫びしたいと思いますが、自分が知る限りでは、11月30日に契約の更新の旨を選手側に伝えている。ゼロ提示か交渉する意向があるのかを通知する。そこから来シーズンの構成・編成を進めていくわけですが、それは明らかに時間のロスをしているわけであって、シーズンが終わる前から準備をすることができるのではないか。もう少し、そういう部分での見直しが必要だと思う。

ピッチ内ではいろんな部分が改善されないといけないのではないかと思います。年間を通して10ヶ月近くやっていますが、よく日本である光景というのがどこかのチームが、うちを含めてですけど、2-0で勝ってるとします。そこから急に何かが起きて、2-3になったり、2-4になったり、そういうパターンがよくリーグの中であります。それは高い競争の中では絶対にあってはいけない部分であって、日本のサッカーというのが昔は娯楽・イベント性をもっていたものが、いまは結果を求められる競争力の世界に入っているということが、選手・クラブ・サポーターが自覚しないといけないのではないかと思います。

もうひとつはコンタクトの部分です。日本の選手はよく倒れて、そこで担架が要請されたり、入るまでに時間がかかります。当然、ゲームの流れは中断しているわけですから、もっとボールが動いている時間を増やさないといけないと思います。試合の中では密度が重要であって、それは動く質と量です。試合というのは生きたものなので、切らしてはいけない。あるいは切らす時間を短くしなければいけない。そういった意識が必要なのではないかと思います。例えば今日の試合では、ジュビロの選手が倒れて、担架が入るまでに時間がかかったのがありましたり、担架が入ってからその選手が歩いてピッチを出てすぐ水を飲んで入ろうとした。それが1分であろうと1分半であろうと、その時間でゲームができるはず。そうした選手の意識を変えなくてはいけないし、レフリーを指導している立場の人がもう少し詳細な指導が問われるのではないかと思います。もうひとつはそれをやることによって、選手がこれくらいでぶつかったとしてもレフリーはファウルを取ってくれない、あるいはファウルと見なされないという意識になりますし、コンタクトに強い選手が生まれてきます。あるいはそういう風な流れにつながっていくはずです。

よく日本では、選手が倒れているときに相手選手がボールを外に出すと、その相手にボールを返さなくてはいけないという義務や雰囲気になっていますが、それはあり得ないと思う。なぜかというと、フェアプレーという意識で相手に敬意を表すということでボールを返すのでしょうが、それは間違った敬意の表し方だと思います。相手チームに対してサポーターに対して、自分のチームメイトに対して間違ったものだと思います。サッカーというのはいかにして自分の限界、技術・戦術・体力について限界に達しながらいかにその高い質のところでできるかということを各選手意識しないといけないし、相手選手に求めなくてはいけない。それを出すことで、サポーターあるいは見ている側に伝わるということにつながると思います。ボールを出す・出さないというところで敬意を表すのではなく、相手にも限界を求めなくてはいけないし、自分たちも限界まで戦うということが重要なのではないかと思います」

Q.これでここ5試合を4勝1敗です。天皇杯に向けての手応えはいかがでしょうか?
「見せてる内容を持続していけば結果につながるだろうと思います。先ほども申しましたとおり、本当にここぞというところでメンタルの弱さ、気持ちの弱さが再度表れた場合は実現しないだろうと思います。それは本人達しかわかりません」

Q.アントラーズのチームの印象と去るに当たっての感想をお聞かせ下さい。
「クラブに関しては、外国から来る者を本当に暖かく迎えてくれたと思います。契約するに当たって、シーズンの終わる1ヶ月前に編成をしろといわれてもそれはむずかしいことだと思いますし、交渉というものは時間がかかるものですし、皆さんの人生の中でも何かを始めるときは1ヶ月前から始めるのではなく、数ヶ月前からどうかなと考えながらやっていくはずです。そういった部分でクラブ側は努力しようとしたのですが、日本の契約形態ということでうまく我々が目指そうとしてる方向性が定まらなかったというのが現状であって、それが残念な部分です。

この場を借りて、クラブ側の関係者に我々が立てたプランを全身全霊をかけてやろうとしてくれたこと、努力を惜しまずにやってくれたことに感謝したいと思います。最終的にはまとまらなかったということはあるかもしれませんが、その過程に関しては敬意を表さないといけないと思います。サポーターに対しても恩返しをしないといけないと思いますし、それは先ほどのスピーチでもいいましたとおり、天皇杯のために全力を尽くしてタイトルを取るということだと思います。全員で力を合わせて実現できればと思います」

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