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2006年9月

2006年9月30日 (土)

使わなかったねえ、正道マジック!(単なるつぶやき)

武蔵対ハリウッド・ディファウスト戦、武蔵がいつものように判定まで持ち込んで、いつものように正道マジックを使って判定勝ちするかと思われたが..。まともな判定を珍しく正道会館はしたねえ。いやあ~、めずらしい。本当に珍しい。やはり、明らかに判定がおかしいことが多すぎたから、自主規制したんだろうねえ。一生懸命やってる選手にとっては、いいことだと思う。

それにしても、やはりスカパー!よりフジテレビの方が、アナウンサーの声といい、煽りVTRといい、おまけの女性ゲストといい、いいですね。スカパー!で放送したGPは、アナウンサーの声と質、煽りVTRの質、ナレーションの声、そして女性ゲスト、全てがフジテレビでやってた時に比べると安っぽく見える。しかし、試合の質は、特にGP3試合だけは間違いなく世界最高峰だった。最高だったGP決勝だけで、そこだけが非常に残念なのだ。それでは、CHを代えて高原の試合でも見ますか~。

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2006年9月28日 (木)

PRIDE GPのネット配信と、ファイトの休刊

週刊ファイトが、現在発売されている10/4日号で休刊になるという。プロレスから総合格闘技に興味が移ってしまってから、ファイトは買うことがなくなっていたが、久しぶりに買ってみた。一面はアントニオ猪木、ファイトは猪木(新日本)と共に生き、そして猪木と共に死んだのかもしれない。自分がかつて、一番好きだったものが廃れていくのは悲しい思いがあるが、これも時代の流れなのだろう。あの当時にプロレス好きだった要因は、今のPRIDEには、存分につまっている。プロレスがジャンルとして復活するかどうかは分からない。おそらく完璧にショー化したプロレスとしては復活する要素はあるだろう。だが、あの子供の頃に熱狂していたような思いをプロレスに抱くことはもうないはずだ。

一方、PRIDEだが、あの感動的なGP3試合(準決勝、決勝)がネットで配信される。http://www.dmm.com/monthly/pride_gp20063/

値段は1980円とネット配信としては高めかもしれないが、十分にその価値はあると思います。GPセカンドラウンドは500円とリーズナブルだし、まだ見てないのであれば2004年のGPは1回戦、セカンドラウンド共におもしろい(決勝はあまりオススメしませんが)ので、試しに見てみてみて良い印象を持ったら、GP2006の決勝を見てください。

PRIDEは10/21ラスベガス大会から全世界でライブのPPVネット配信を始める。PRIDEはフジテレビという地上波を無くしたが、その代わりの手は着々と打っている。(アビスパのフロントは、榊原社長の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいだろう)総合格闘技にて、自分が最も見たいものを見せてくれる可能性が高いのはPRIDEだ。(HERO’Sは、現体制ではクオリティの高いものを作り出すことは無理だし、UFCはアメリカ人のチャンピオンしか求めていない)pRIDEには、今のところ、アビスパとは違って、運営面では、あまり文句はない。サッカーのサポーターのクラブへの愛情表現としては、応援や健全な批判というのもありだが、その他にも、できる範囲でそのクラブのためにお金を使うというものもありだろう。現在、アメリカでは総合格闘技バブルが起こっている。PRIDEの現在のレベルを維持するためには、アメリカ進出やPPVネット配信が成功する必要がある。個人レベルとしては、できるだけお金の面で、PRIDEに貢献して行きたいと思っている。(と言っても、普通にチケット勝ったり、スカパー!のPPVを購入するだけなんですけどね..)

あまり文章がまとまってませんが、本日は以上で。

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2006年9月27日 (水)

意見交換会について

アビスパ改善のための意見交換会が本日行われた。詳しいことは、http://hakatanomoriproject.blog50.fc2.com/#entry16

にあるが、どうやら、クラブ側にお茶を濁されただけのようだ。この「HAKATA-NO-MORI PROJECT」サイト(アビスパ福岡の問題点)でも書いているように、アビスパの最大の問題は、フロントである。市役所や九州電力など福岡の有力企業の出向者が、フロント幹部を占め、「ひたすら平穏無事に行動し」何年か過ごして戻っていくという形をとる限り、アビスパは迷走し続けるしかないだろう。福岡、北九州という二つの百万都市を抱えるアビスパは、やり方しだいでは、スペインリーグのバレンシアやセビリアのようなクラブになれるはずだ。(地方のクラブながら、熱狂的なサポーターに支えられ何年に一度かは優勝するチャンスのある有力クラブ)。だがフロントが全く責任を負わないシステムを変えない限り、エレベータークラブから永遠に脱却できないだろうし、5年後にはクラブは無くなっているかもしれない。一番いいのは、サッカーを愛する人間でクラブ経営の能力のある人物が完全に転籍し、責任を負ってやってもらうことだが、おそらくできないだろう。そうなると今年、J2に落ちて、これらの市役所や福岡の有力企業が手を引き、サガン鳥栖の社長のような救世主が現れた方が、手っ取り早いのではないかという気もしている。

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2006年9月25日 (月)

対セレッソ戦、ここからが本当のスタート 

スカパー!にて録画観戦、アビスパ 1-0 セレッソ

ピッコリ体制でJ2降格したあの2001シーズン、レギュラー選手の不祥事、残留の切り札として獲得したロペス・ワグナーのケガ、その他、さまざまなことがアビスパには起こった。全くツキというものに見放されたシーズンだったように思う。だが、今になって思えば、あのシーズンに降格しなくても、ピッコリ体制下では、チームの高齢化が進むだけで、いつかはJ2に落ちなければいけなかっただろう。サッカーの神様は、あの時、アビスパに「やり直せ!」と言っていたのだと思う。

今シーズン、アビスパは、ツキという意味ではまだ見放されてはいないように思う。8/30大宮戦では、相手が前節の大敗の影響であまりいい状態ではなかった。アウェイの大分戦では、心臓部のWボランチのブラジル人が不在だった。9/16の横浜戦では、エースの久保が、前半の早い時間で退場してくれた。そして裏天王山と言えるセレッソ戦では、相手DFの主力が3人もいなかったし、最も警戒すべき名波と西澤、森島の連携はピッチ上では1分間も実現しなかった。あの2001シーズン、サッカーの神はアビスパに「やり直せ!」と言い続けていた。だが今シーズン、神は、まだアビスパを見捨ててはいない。それどころか、フロントの相変わらずの失策、監督の無能ぶりにも関わらず、まだチャンスを与え続けてくれているかのようだ。

もちろん、この勝利は運だけで引き寄せたものではない。中倉氏の記事によると、選手だけでの緊急ミーティングを行い、監督に意向を伝え、組織的な守備を取り戻した。そしてそのことが最大の勝因だったと思う。全ての選手は限界まで走り、ひたむきにチームのためにプレーしていた。それでも試合は最後まで、どう転ぶか分からない展開だった。だが結果が出たことで、選手は失っていた自信を取り戻したはずだ。そのことは、これからの残留をかけた戦いにとって最も大きいことだと思う。「方向性は間違っていない。この戦い方を続けるんだ」という確信を持ち、それをやり続けること、それ以外に今のアビスパが残留する方法はないだろう。

もちろん、いい点ばかりではない。解説の川本治氏も指摘していたが、パニックになった場合に、チームを落ち着かせる選手はこの試合でもいなかった。(立場上はカピタンのホベルトがやるべきなのだろうが、おそらくホベルトは、プレーで示すタイプの選手なのだろう。将来的には千代反田がその役割をやるのだろうが、残念ながら、現状ではまだJ1での経験が不足して、そこまでの影響を与えきれないだろう)。川勝の選んだスタメンは、やや守備的ながらバランスはなんとか取れていると思う。だが痛んでいる選手の交代が、それぞれ5分から10分ほどは遅かったように感じる。試合後、布部が涙ぐみながらもインタビューで答えたように「これを最低限にして」やり続けるしかない。

あと10節+2試合、アビスパにとって長い長い戦いが残っている。選手にとってもサポにとっても、それは我慢する時間が長く、かなり骨の折れる仕事になるだろう。だがJ2に落ちたくなければ、それをやり続ける他に方法はない。「死んでも生き残れ!」いつかのPRIDE GPのテーマだが、今のアビスパにとって、これ以上ふさわしい言葉はないだろう。

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アビスパ 1-0 セレッソ、いろんなコメント

J's Goal、中倉一志氏のプレビュー記事よりの抜粋

http://www.jsgoal.jp/news/00038000/00038291.html

★★★「個人の強さを強調した守備に取り組んだが、その反面、どういうふうに追い込んでいくのかという部分があやふやになってしまった。チームとしての決まりごとが徹底できなかった」。千代反田充はチームの現状をそう分析する。1対1をベースにした守備と攻撃的にシフトしたスタイル。それは結果としてチームのバランスを崩し、最大の強みであった「組織で戦う」というスタイルを曖昧にしてしまった。いま選手たちは必死になって自分たちのスタイルを作り直そうとしている。

月曜日には主力選手が緊急ミーティングを実施。練習中には互いに意見をぶつけ合い、納得がいかないとプレーを止めて話し合う場面が増えた。「監督の言っていることと、自分たちのやりやすいやり方と、そのいい部分をあわせたい」(千代反田)。選手会の意向を監督に伝えた後に行われた2日間の非公開練習で、どこまで意思統一できたかが試合の鍵を握る。ポイントは組織的な守備ができるかどうか。全員で追い込んで、連動したプレスによるボール奪取から素早く攻撃に切り替える。選手はそんなスタイルを求めている。

しかし、この大一番に向けて、ゼ・カルロス、前田和哉が出場停止。またブルーノ・クアドロスも「第3腰椎(ようつい)横突起骨折」で欠場は確実で、さらに柳本啓成は怪我からの復帰を目指して調整中とチーム状況は厳しい。

J1第24節、アビスパ 1-0 セレッソ、主審:片山、得点:53分、布部

アビスパ、GK水谷、DF中村、柳楽、千代反田、アレックス、MF久藤、佐伯、ホベルト、古賀誠史、FW飯尾、布部。交代、73分城後←久藤、81分吉村←吉村、84分田中←飯尾。控え:GK神山、DF宮本、金古、FWバロン。監督:川勝

セレッソ、GK吉田、DF山田、江添、藤本、MF宮本、河村、酒本、古橋、森島寛、FW西澤、大久保。交代:63分名波←森島、64分森島康←西澤、79分柿本←宮本。控え:GK多田、DF山崎、MFピンゴ、徳重。監督:塚田

★ハーフタイムコメント:川勝良一監督(福岡):
・よい形ができている。続けていけば必ず点が取れる
・あせらずゲームに集中していけ
・サイドを使って攻撃していくように

塚田雄二監督(C大阪):
・サポートをもっと早く、テンポ良くシンプルに攻撃していこう
・冷静にプレーするように
・後半、立ち上がりからアグレッシブに行こう

★★★試合終了後の記者会見●川勝良一監督(福岡):
「15試合振りに勝ったということよりも、チームが置かれている現状を考えると勝ち点3を取れたということは大きいと思います。3日間、非公開で練習をしましたけれど、集中して修正できました。ディフェンスに関しては、前半は特に危ないシーンもなく、良く抑えてくれたと思います。それがこのチームのベースになるので、それを維持しながら、前半に決定機が何回かあったので、それをものにできるような形をもう少し作っていければ、チームとしても今日の勝ちで次につながりが持てると思います。全体を見れば、まだまだこれからが厳しいんですが、やっと少し落ち着いて準備ができ、落ち着いて試合に臨めると思います。選手が本当にがんばってくれましたし、ホームゲームでは毎回、サポーターに熱い応援をもらっていますが、やっとひとつ返せたという思いです。これを続けていきたいと思います」
Q:3日間の非公開練習で修正しできた部分を具体的に教えていただけますか?
「セットプレーの失点が一時期多くて、それは最近、少しましにはなったんですけれども、いつ出るか分からないので、もう一度確認しました。それと、バックラインが、いい時間帯の後に失点するということが、ずっと続いているので、いい流れの後にきちんといい準備をすることと、1人が少しマンマークで競ったり、つぶしに行ったときのGKと最終ラインのスペースの意識を徹底して、常に安全な方に周囲がスタートするということです。あと、古賀が戻ってきたので、攻撃に関してこういうボールが入ってくるとか、セットプレーでこういうボールが出てくるということで、修正というより、もともとあった形を全員が理解して入っていくという部分をやりました」
Q:ダブルボランチの位置で佐伯選手が前目で、ホベルト選手が守備的だった様に感じましたが、その狙いは何だったのでしょうか?
「特に意識はしていません。森島(寛)がトップ下のポジションで仕事するのを仮定して、2人がフラットで並ばないで、どちらかが捕まえに行ったときには、どちらかがセンターバック寄りにポジションを取るということでした。悪いときはどうしても二人がフラットに並んでしまって、後ろと離れることが多いので、中盤の守備の厚みを意識してポジションを取ってくれていうことでした」
Q:布部選手のチームにおける存在感のようなものは、どのように感じていらっしゃいますか
「チームが苦しいときに自発的に動けるとか、発言できる選手というのはなかなかいません。単にベテランだからということだけじゃなく、トレーニングも真摯に先頭になってやるし、ゲームの中でも、大きいゲームであっても自分のプレースタイルを維持できるメンタルの強さも持っていますし、そういうものを含めて、1人の選手以上の価値があるというか、チームにとっては相当大きな存在だと思います」

●塚田雄二監督(C大阪):
「今日のゲームは負けてはいけないゲームだということは、選手も我々も重々承知していた中で、やはり最後まで相手の勢いを崩すことができなかったゲームだったと思います。特に前半、アグレッシブな福岡に対して、我々はどうしても後手、後手になってしまってゲームに上手く入れなかったことが最後まで響いたということだと思います」
Q:後半に入ってから、名波選手と森島康仁選手を、ほぼ同じよな時間に投入しましたが、どういう意図だったのでしょうか
「サイド攻撃をもう少し徹底するということで、展開するという部分でまず名波を投入しました。それと西澤のところはアクシデントでのメンバー交代です」
Q:名波選手は後半からの投入でしたけれど、前半はパスがつながらない中で名波選手が必要なのかなと感じました。前半から名波選手を使わなかった理由を教えてください
「全体のバランスを見た中でコントロールしています。前半が終わったところで代えるタイミングはあったかと思いますが、もう一度スタートのメンバーがアクションを起こすということを徹底しました。後半の立ち上がりは、そういう意味では、ボールと人が動くようになったと思います。ただ、最終的には1点ビハインドのところでサイドアタックを明確にするというところでの交代でした」

●布部陽功選手(福岡):
「(サポーターに叫んでいたのは)最後まであきらめるなみたいな、まだあるぞっていう感じで。あれがずっとやりたくて。あそこへ行って、絶対にゴールを決めて、最後までやるぞってアピールするのをずっと意識していたんで。今日は最低限、自分のプレーができたかなという感じです。周りを生かすプレーというのが自分の特徴でもあるし、僕にボールが入ってきたときに上手く周りが動いてくれたので、スムーズに流れを作ることができたので、いい感じでプレーができました。結果が出たというのが良かったですね。みんなで集まって話すということを重ねてきたことが、こうやって結果に出たということが僕はうれしいです」

●千代反田充選手(福岡):
「最後、もう少しだけ頑張れれば楽に試合を終えられたんじゃないかなと思います。(勝ち点3は)でかいです。でかいですね。でもまだ17位なんで、ひとつでも順位を上げられるように、また1週間、今週過ごせたような1週間をすごせるようにやりたいですね。今日は最初はバランスよく守れていたと思うし、しっかりと枚数も残せました。やっぱり、みんなでどうやって取るかということが大事だなということが今日は分かったし、次もこれをやりたいと思います。しっかり我慢できている状況だったんで、先に1点取れれば、もう1点取れると思ってました。相手が前のめりになったらバランスが悪くなるんで、カウンターでもう1点取れれば理想的だなと思ってました。ですから、1-0で守りきろうという考えじゃなくて、ただ無失点でいきたいと考えてました」

●佐伯直哉選手(福岡):
「とにかく失点したくなかったので、どちらかというと守備に重点を置いていました。タイミングでプレスに行くということもありましたけれど、一番はバランスを考えていました。攻撃面でボールを動かすときに絡んでいきたかったんですけれど、守備に気持ちが行っていた分、攻撃では仕方がないと割り切ってました。向こうは前の4人の選手が強烈で個人の能力が高いんで、常に目を離さないように、いる位置を確認しながらやっていました。アビスパは0で抑えて1点を守りきるようなスタイルですけれど、そういう試合だったかなと思います。まあ2点目、3点目が入ればもっとスムーズな試合運びになっただろうし、実際にチャンスもあっわけだから、そういうところを決めて、ピンチを少なくしていかなければいけないと思っています」

●古橋達弥選手(C大阪):
「ああやってしっかり守ってくるチームに点が取れないというのが課題だと思います。ボールが上手く動かなかったですし、サイドで孤立する場面が多かったです。みんなが連動して動かないとボールが動かないし。まだこれから試合があるんで、とにかく、ひとつずつやっていくしかないです」

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2006年9月24日 (日)

更新頻度に関して

更新がかなり滞っていて、毎日、来てくださる方にはお手数をおかけしており、大変申し訳ございません。

基本的に、仕事が忙しい時はNETTAROから「寝太郎」に変わります。その状態でも最低週1回は更新したいと思っておりますので、週1ぐらいのペースで来ていただければ嬉しいです。

それでは、よろしくお願いいたします。

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2006年9月23日 (土)

スカパー!CH契約の考察

10月頭まで無料視聴期間(しかしパーフェクトチョイスは見ることができない)があるため、ガイドブックを見ながら、どの契約(の組み合わせ)がリーズナブルか検討している。しかし、どの組み合わせにしても、結局料金的には「ワールドサッカーセット」を購入した方がいいという結論になってしまうので、とりあえずワールドサッカーセットを申し込むことにした。ただし「請求は契約月の翌月から」ということなので、10月に入ってから申し込むことにした。CLの試合が1月にはなく、Jリーグも12月に終了するため、ワールドサッカーセットはとりあえず11月分、12月分の契約にして、あとは、試合のあるなしによって、契約セット内容を、毎月考えていくのが、ベストのようだ。結構面倒くさいが、金銭的にあんまり余裕がないのでしょうがないだろう。

とりあえず、アビスパの初勝利が明日の10:00から見ることができるので、楽しみだ。

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スカパー!導入しました

3日前からソニーのアンテナセットを購入して、夜中に自分で設置していたが、やっと契約完了までこぎつけ、無事、目標であったPRIDE GP決勝のPPVを視聴・録画することに成功した。

10年以上前に自分でBSアンテナを設置した時は、Jリーグの試合が見たかった。WOWOWを導入したのは、ユーロ2000を見たかったためで、今回は、PRIDE GPの名勝負ノゲイラ対ジョシュを、どうしても見たかったからだ。こうして振り返ると、自分の場合は(ほとんどの人がそうだろうが)、どうしても見たいものがある場合に、放送環境を拡大してきた。現在、9/24までのPPV放送(PRIDE GP)に間に合わせるために、入ったchが子育て支援チャンネル(月105円、子供はいないけど..)だけという状況だ。本当だったら、ワールドサッカーセット(月4700円)に入りたいのだが、ドイツW杯の借金がまだ残っているため、どうにか安い方法を、分厚いスカパー!ガイドとにらめっこしながら考えている。見たいものは、PRIDE、CLのおそらく何試合か、アビスパとサガン鳥栖の試合、海外組、ブラジルなどの代表戦などに、海外リーグ戦、この順番で見たいのだが、さすがにWOWOW(月2000円)と合わせて払うのは、経済的に厳しい状況だ。(WOWOWもスペインリーグとUFC、あと、たまに映画とコンサートぐらい。はっきり言って、UFCがスカパー!で見ることができれば、WOWOWを解約して、ワールドサッカーセットに加入したいのだが..)さらに、仕事が忙しいため、ワールドサッカーセットに加入したとしても、おそらく月に5,6試合ぐらいしか見れないだろう。できれば、セットの他に、CL、海外組、海外リーグ戦の有力チームは、PPVで、一試合300円~500円ぐらいでやってもらいたいのだが、さすがにCH数の関係で、無理なのだろうか?ともかく、セット契約は、しばらく悩むことになりそうだ。

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2006年9月16日 (土)

やはりバランス感覚がなかった川勝

アビスパ 1-3 マリノス(「やはり」と書いたところで、あまりに感情がネガティブになってしまったため、紙プロの速報号に現実逃避。更新が中途半端になってしまいました..。すみません)

大宮戦以来の観戦(BSにて)。大宮戦では、ようやくバランスを戻したかに思えた川勝だが、大分戦からFWをボランチ2人に任せて、バランスを極端にディフェンスよりに変えていた。個人的には、この布陣は、アウェイで現在の3強(レッズ、ガンバ、川崎)相手だったら「アリ」かとも思えるが、ホームで、強豪とはいえ、現在、そんなに調子が良くないマリノス相手に対しては、バランスが悪かったように思える。試合は、久保がいなくなった後の長い数的優位の時間を、どう戦うかが、ポイントだったが、結局、カウンターから2点追加されて負けという、最悪の結果に終わった。

最初の交代で、右サイドバックの山形弟に代えてFW飯尾を投入し、北斗を右サイドバックに、城後をサイドMFに下げたのだが、ここでマリノスは逆に楽になったような気がする。これで、さらに慣れないポジションに移動した城後が、ほぼ消えてしまった。さらに北斗が高めに張っていたことで、ドゥトラの攻め上がりをかなり防いでいただが、返って、この交代で楽にしてしまう。(これは3点目の伏線になっていたように思う)

あとの交代(古賀誠とバロンの投入)は、間違ってないと思うが、とにかく最初の交代が全く効果的でなかったのが痛かったように思う。もちろん、敗因は、交代策だけではない。選手に全体的に経験が不足しているために、相手が1人少ない場合の攻め方などの局面ごとの選択のまずさ、シュートまで行く直前のパスの精度の低さなどもかなり目についた。だが、やはり最大の要因は先発のバランスの悪さだと思う。先発FW二人がボランチでは、先に相手に点を取られた場合、無理してでも点を取りに行かなくてはいけない場合に、交代枠3人使わないと、スクランブル体制にできないのだ。その辺の、バランス感覚が川勝にはない。このボランチの選手の多さは、まるで素人監督のジーコのようだ。

現時点では、監督を変える事も、いいFWを取ってくることも経済的に不可能なようだから、現時点でのベストな先発は、

GK水谷、DF(右から)、山形(吉村辺りでも)、金古、千代反田、アレックス、MF:ボランチ、ホベルト、城後(布部)、サイド、古賀誠、中村北斗、FW、林、田中。控え:GK神山、DF、宮本(川島)、MF、久藤、山形兄(宮崎)、FW:バロン、飯尾(有光)。こんな感じだろうか。交代はケガや退場などなければ、消耗の激しいFWや前目(サイド)のMFを交代させるのが、普通の考え方で、負けている場合は、長身のFWを残しながら、さらに控えの長身FWを投入し、パワープレーをするべきだろう。こうして見ると、あらためて佐伯が要らないことに気がつく。素人の目から見て、佐伯という選手が城後や布部、そしてレンタルで出した松下より、どこが優れているのか、全く分からない。

まあ、ここで言っても、川勝には届かないのだろうが、就任してからの川勝の先発の起用の仕方を見ていると、結局、解説者やってた時の充電期間に、イタリアやスペインでの勉強が全く生かされていないことが伺える迷走ぶりのような気がする。だが経済的事情により、我々は、この無能な監督にかけるしか、どうやら選択肢は残されていないらしい。しかし、長谷川統括はいい仕事をしていると思う。この無能な監督と使えない選手を一杯取ってきて、クラブを迷走させ、観客動員を落とし、そして手を打つたびにJ2降格へ着々と進んでいく。長谷川統括の行動により、アビスパが被った損害は最終的には10億円ぐらいになりそうだ。スペインかイタリアであれば、長谷川統括の家か車が燃やされても、人々は「当然」としか思わないだろうな。

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2006年9月11日 (月)

PRIDE無差別GP決勝、翌日の記者会見

高田統括本部長 あの2試合、あのレベルの中で一夜にして激闘を闘い抜いた初代チャンピオンのミルコ・クロコップ選手、そして紛れもなく昨日のMVPだったジョシュ・バーネット選手。ファンの皆さん、我々スタッフを代表してまずはお疲れ様、そして我々に生きるエネルギーと感動をありがとうと心から言いたい。昨日の大会を振り返ると、セミファイナルの2試合、そしてファイナル。これに尽きると思います。それと同時に、昨日は最低とは言いませんが、非常にレベルの低い試合を見せられるハメにもなってしまいました。あえて名前を出しますが、西島、中尾、中村選手たちはいいものを持っているのですから、彼らに負けない生き様を見せてもらいたかった。そういう意味では、良かったというだけではなく、課題を残してラスベガス大会、年末の男祭りに続いていきます。彼らには軌道修正してもらいたいという気持ちが、イベンターとしてありました。ファイターの熱に負けないようにやっていかないといけない。と言いながらも、昨日はPRIDEらしいPRIDEをファンに見せていただけたと思います。

榊原代表:ミルコもジョシュもあれだけの試合をして、今日はゆっくり眠りたいところで体に鞭打って出てきてくれたことに感謝したい。個人的には全試合・イベントを通して感動した、心を打たれたのはミルコがベルトを腰に巻いた時、溢れる涙を見て、ここまでの人生が垣間見えたような気がしました。目標を諦めず、何度転んでも起き上がるミルコに、僕自身も教えられた、勇気をもらいました。PRIDEが世の中に伝えたいもの、闘いを通してその選手の生き様を見せる、それがPRIDEのファンのハートを鷲づかみにする。それを体現できたのがこの二人だと思います。ジョシュも悔しさをバネにして、トップになることを諦めずに走り続けてくれると思います

ミルコ アスリートとしてのやっと自分の夢が一つかないました。届きそうで届かなかった夢。ずっとトレーニングを続けながら追いかけてきた目標。何度も挫折を経験しましたが、今日、この場でチャンピオンとしてあいさつをできることをうれしく思っています。僕はシウバと、ジョシュはノゲイラと準決勝で戦いました。地獄のようなトレーニングを積んできて、さらに一晩でこのクラスの相手を準決勝で退けて、決勝でジョシュと相まみえると……。この地獄のような挑戦に勝利の味があると思う。いままでサポートしてくれた日本のファンの皆さん、クロアチアのファンのみなさん。今日は自分の口からありがとうと言いたいです。

ジョシュ ファイターであれば、誰でも負けることはいやです。負けてしまえば非常に悔しいと思いますし、トップの座をつかめなかったことは残念だと思っています。ファイターとして誰でも挫折ということは経験します。ゴールが目の前にあるのに、なぜか届かないということもあります。昨日のミルコ選手は最高のコンディションで、負かすことは不可能だったと思います。それだけ最高のミルコと戦えて本当によかったです。試合後、多くの人から非常にいい試合だった。感動的だったと言われました。無差別級GPは優勝できなかったが、見ている人に感動してもらってよかった。2人とも、準決勝では非常に激しい試合をしました。ミルコはシウバ選手、自分はノゲイラを負かしての決勝戦ということが、またチャンピオンシップに新たな意味を加えています。つまり昨日は2回、チャンピオンシップを戦ったようなものです。ミルコには本当におめでとうと言いたい。昨日は本当に鋭く、動きがよかった。私は落ち込んでいるわけではありません。またトレーニングを続けて、強いファイターとなり、チャンスが与えられればいつでもタイトルを狙いにいきたいです。

――ミルコ選手がリング上で涙を流している時、どんなことを思い出していましたか?
ミルコ「涙を流した時は、ただ涙が溢れてきただけ。特に何かが頭に過ぎったとか、そういうことはない。純粋に涙が出ただけです。なぜ涙のことばかりみんな聞くんだ?」

――試合後は何をされていましたか? また、クロアチアの家族は何と言っていましたか?
ミルコ「試合の後はチームメイトと食事をして、少しだけお酒を飲みました。それから激闘の後で疲れていたので、自分だけ先にホテルへ帰ったんですが、ほとんど眠れていません。考えてみれば、試合前から二日間、ほとんど眠ってない気がします。家族とは母、そして妻と電話で話をしました。クロアチアで昨日の試合を生放送で見ていたので、彼女たちも電話の向こうで泣いていました。家族の中で私が夢を成し遂げたことに関する彼女たちからの言葉がありましたが、それはここではお話出来ません。私の優勝はクロアチアでも大騒ぎになっているようです」

――チャンピオンとして凱旋し、クロアチアでPRIDEの大会を開催してみたいという気持ちはありますか?
ミルコ「将来的に開催してみたいという気持ちはあります。それだけではなく、総合格闘技というスポーツをクロアチアにもっと広めたいと思っています。クロアチアの地上波のTV局が毎回、僕の試合を生放送で流していることもありますし、健全な心と体を宿す若者たちに育ってもらうために、このスポーツを発展させる原動力になっていきたいと思います」

――榊原代表、シウバはどうしていますか?
榊原「シウバは今、もう飛行機の中です。空港に彼がいる時に電話で話を聞いたんですが、体の怪我はたいしたことがなく、3週間おけば回復できると言っていました。気持ちも折れていません。自分が最高のパフォーマンスをやったことと、イベント全体が盛り上がったことを喜んでいました」

――ジョシュ選手のダメージはどうですか?
ジョシュ「試合後だからダメージあるし、痛いのは嫌なものですよ。でも、大丈夫。来月のアメリカ・ラスベガス大会には必ず出たい。そして、昨日みたいな最高の試合をアメリカのファンにも見せて、世界最高峰の試合を生で感じるというのは、どういうものなのかを感じさせたいと思っているよ」

――ミルコ選手のダメージは?
ミルコ「ダメージはあまりありません。眉の上を二針縫っただけです。言われればどこへでも行くつもりです」

――以前のシウバ戦では外敵として見られてブーイングを浴び、今回は大歓声の中に置かれたという違いをどう思いますか?
ミルコ「今の僕は、PRIDEファイターです」

――ひとつの目標を達成し、次の目標は何になりますか?
ミルコ「この先のことよりも、とにかく今は休みたい。休んで頭が切り替えられた時、次の試合をどこで誰とやるかが自然と頭に浮かんでくるでしょう」

――試合後、ミルコ選手の方からジョシュ選手に「一緒に練習しよう」との申し出がありましたが、練習するとしたらどんなことを教えたいですか?
ジョシュ「それは難しい質問だ。ミルコが何を学びたいかによるからね。自分のスキル・セットに何を加えたいのか、お互い分かり合ってないことがあるので。我々はバックグラウンドが違うけど、総合格闘技という同じ目標に向かって走っているので一緒に練習する可能性はあると思うよ。クロアチアはビーチがキレイなので、ぜひ行ってみたい」
ミルコ「私から補足したい。ジョシュから学ぶこと、ジョシュが僕から学ぶことは、お互いにテクニックの面、総合格闘家として様々な面で二人が一緒に練習したらお互いにとって大きなメリットを生むと思います。私は3度もジョシュと試合をやりました。もう試合するのはいいんじゃないかと僕は思っています。クロアチアに来てもらえるなら、ドアはいつでも開けておきます」

――ジョシュ選手、ミルコのようなストライカーとやるのは、グラップラーとしてどれだけ大変なことなんですか?
ジョシュ「試合はグラップラーVSストライカーと分けて考えられるほど簡単なものではないよ。ボクは今までストライカーともグラップラーとも闘って簡単に勝った試合もあった。試合を決めるのは相手によるんだ。シウバ、ノゲイラ、ミルコのレベルと闘うのは簡単ではありえないし、その選手のタイプや強みがどうかは簡単には語れない」
ミルコ「僕の口から補足したい。昨日のジョシュはVSストライカーという総合格闘技の闘い方の中で、打撃でも非凡な試合を見せてくれたと私はローキックをもらって肌で感じている。皆さんは私はグラウンドに行かないと思っていたと思うが、私もグラウンドに行ってグラウンドで闘えることをお見せした。シウバ、ヒョードル、ノゲイラ、ジョシュ…みんなそうだが、今の総合格闘技で、特にPRIDEという世界最強を決める舞台でストライカーとグラップラーというカテゴリーに選手を押し込めるのは無理です。オールラウンダーにならなければ、このリングでは勝ち残っていけないことも、この何年間かの苦しみの中で実感しています」

――ミルコ選手は「もういいんじゃないか」と言っていますが、ジョシュ選手は再戦についてどう思っていますか?
ジョシュ「今の時点で思うのは、誰を倒すかではなく自分のゴールを達成できるかに尽きる。自分のゴールは最高のファイターになるということ。ミルコは非常にいい選手だし、感情のもつれは全くない。でも、ファイターだから拳で殴り合わなければならない時もある。ミルコにリベンジという気持ちはなく、最高の選手になるという夢を実現させたい。PRIDEからリマッチの要請があれば、それを自分がコントロールすることは出来ない。一生懸命に練習して、最高のものを達成したい。それが私たちの夢だよ。総合格闘技で最高のアスリートになりたいという夢を、追い続けられたらいいと思う」


●ファン代表からの質問

――優勝したら等身大のケンシロウのフィギュアを買うと言ってましたが、どうしますか?
ジョシュ「ボクが狙っていたのは優勝で、自分へのご褒美で買おうと思っていたんだ。だから今回はやめて、次に買うよ」

――帰国したら子供たちとどうしますか、普段はどうされていますか?
ミルコ「もちろん、息子にはすぐに電話で話しました。彼は2歳半だが、彼の父がどこに行って何をやったか、成し遂げたかは理解しているようです。電話の向こうで興奮している様子が感じられました。普段の私にとって、最も大切な時間の過ごし方は息子と過ごす時間です。犬の散歩へ一緒に行ったり、森の中を歩いたり…。そういう息子との時間を過ごしてあげる中で、彼にも何かを学んでいって欲しいと思っています」

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2006年9月10日 (日)

PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦

PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦

さいたまスーパーアリーナ、現地観戦

第1試合、ワンマッチ、西島洋介●-○エヴァンゲリスタ・サイボーグ(1R、3分24秒、裸絞め)、スタンドでの打撃で打ち負けた西島、テイクダウンされてパウンドからバックマウントの状態になったところを絞め落とされて終了。PRIDEに上がり続けるために最低限必要な技術(ムエタイの技術、テイクダウンされないための技術、グランドでのディフェンス技術)を全く覚えようとしていないかのような試合ぶり。ボクシングにこだわるのはいいが、あくまで違う競技であるということを理解できてないような悪寒がしている。

第2試合、無差別級GP準決勝 、ミルコ・クロコップ○-●ヴァンダレイ・シウバ(1R、5分22秒、KO)「グッドシェイプ!」というだけあって、ミルコの打撃が近年で一番鋭い状態だ。シウバの打撃をすべて見切っていた。ミルコは、スタンドでパンチ、グランドでパウンドをシウバに加え続ける。そしてシウバが右目を負傷、ドクターチェックの後、再開されたが、そこでミルコの宝刀左ハイキックが炸裂。ミルコの底力を思い知らせる試合となった。しかし、これでシウバのUFCでの対チャック・リデル戦はなくなったんじゃないだろうか。(もし強行したとしても、この後遺症の影響でシウバはリデルに完敗するような気がする)

第3試合、無差別級GP準決勝 、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ●-○ジョシュ・バーネット(2R判定、1-2)。ジョシュの左フックからノゲイラがダウンしたところで、試合は動き始める。それにしても素晴らしい攻防だった。特にノゲイラは1R終了間際の腕ひしぎが惜しかった。あまりに高度すぎて、素人の目からでは、ビデオでじっくり分析したいところだが、残念ながら、スカパー!を見ることができない。確かにかなり微妙だったが、試合終了後は「ノゲイラの勝ち」かなと思っていたが、判定はジョシュだった。内容は今年のベストマッチだが、この点は、全く納得がいかない。(個人的にノゲイラの方を応援していたということもある。しかし、試合終了後5時間後でも、わずかだがノゲイラの方が上回っていたという印象は変わらない)

第4試合、無差別級GPリザーブマッチ、セルゲイ・ハリt-ノフ●-○エメリヤーエンコ・アレキサンダー(1R、6分45秒、KO)。スタンド中心の展開で、押していたのは間違いなくハリトーノフの方だった。だが、右ストレート2発でアレキが逆転、ダウンしたハリトーノフにパウンド、ひざを入れまくったところで、レフリーがとめる。しかし、これでロシアントップチームのヒョードルへのリベンジはかなり遠くなった。ハリも3試合連続ふがいない試合をしたことで、かなり崖っぷちになってしまったようだ。ハリは、今の技術のすべての面で上乗せしない限りトップ戦線に返りざくことは難しいかもしれない。

第5試合、ワンマッチ、イ・テヒョン●-○ヒカルド・モラエス(1R,8分8秒、TKO、セコンドタオル投入)PRIDE進出発表から、わずか1ヶ月で総合に臨んだシルム(韓国相撲)の横綱イ・テヒョン。スタンドから相撲で投げ飛ばしテイクダウン取るまではいいが、その先は勝つための技術がまだなかった。そのうち、両者のスタミナが切れて、パンチも動きもスローモーションを見るような試合に(苦笑)。DSEとしては、かなり楽な相手を用意したのだが、どうやら彼も、総合のリングに相撲をしやってきたようだ。まあ、初戦だから、これで総合格闘技に目覚めるのかもしれないが..。とにかく、初戦だけみれば、二匹目のチェ・ホンマンを狙ったDSEの戦略は失敗だったようだ。(逆にいえば、いかにK-1が、そういうプロテクトしたカードを組んでるのかといこと実証されるのだが)

第6試合、ワンマッチ、中村和裕○-●中尾“KISS”芳広(3R判定、3-0)、とにかく眠かった(苦笑)。

第7試合、ワンマッチ、マウリシオ・ショーグン○-●ザ・スネーク(1R、5分29秒、KO)198cmと長身なスネークのスタンドを警戒したショーグンは、組み付きからグランドでの展開を選択。復帰戦のため、去年のGPの時ほどの出来ではなかったが、ショーグンが完勝した。ランデルマン戦では、もっと復調するはずだ。

第8試合、ワンマッチ、ヒカルド・アローナ○-●アリスター・オーフレイム(1R、4分28秒、タップアウト)、テイクダウンとった後、アローナがガード上やサイドポジションから、アリスターに細かい打撃を当てまくる。アリスターは、バックからたこ殴り状態になった時にあきらめてタップ。試合後の様子だと、足を試合中に痛めていたことで、心が折れてしまったようだ。

第9試合、無差別GP決勝、ミルコ・クロコップ○-●ジョシュ・バーネット(1R、7分32秒、KO)。ここでもミルコのスタンドの鋭さを感じさせた。ジョシュもかなりミルコのパウンドに耐えて、ガード下から関節を極めようと試みたが、最後は、ミルコの鬼パウンドにジョシュの心が折れた。ミルコの初戴冠だ。スタンド席から見るとミルコは少し男泣きしていたように見えた。「ハッピー・バースディ!」との声がミルコにかかる。個人的には、ノゲイラ対ジョシュの勝った方が、このGPの覇者と思っていただけに、この結末は意外だったが、今までのミルコの軌跡が思い浮かんで、なかなか感動的であった。ジョシュもノゲイラとフルラウンド戦ったことの影響もあったはずだし、次は結果がひっくり返っているかもしれないが、とにかく今日は「ミルコ、おめでとう!」という感情しか思い浮かばない。

核となるGP3試合がすべていい試合だったので、かなりいい興行だったように思う。2時すぎに開始して表彰式まで終わったのが6時半すぎ。やはり9試合は多かったようだ。第5試合と第6試合はなかった方が良かったが、まあ、抱えてる選手の量からいけば、1試合でも多く組みたいというのが本音だろう。これで、ミルコとヒョードルの男祭りでのタイトルマッチはほぼ決定だろう。前回の対戦では、ヒョードルは完璧なミルコ対策を見せた。だが、2回目は、同じ作戦は通用しないはずだ。またヒョードルは、今度はスタンドを磨く物理的な時間が少ない。それでもヒョードル有利だが、この日のミルコのスタンドなら、ヒョードルに勝つことも可能だろう。

他の点に関しては、シウバ対リデル戦とジョシュのPRIDEラスベガス大会への参戦が難しくなったことが悪影響だろうか..。(ともかく、このGPは、1日のうちにハイレベルの試合2試合をこなすのは、選手をかなりの程度で消耗させる。K-1が、GP決勝大会で1日3試合やってるのが、いかに選手に負担を強いているのかが実感できる。その点でミルコはトーナメントでは運に恵まれていなかった)ともかく、アビスパや馬鹿会長のことを忘れられた幸せな時間だったように思う。

試合後のコメント:

■ミルコ「人生最高の日です」

――今どんな気分ですか?


 人生最高の日です。人生最高のバースデープレゼントをもらった気分です。

――クロアチア出身のスポーツ選手として、テニスのイバノセビッチ選手らとともに世界のトップアスリートとして肩を並べたんじゃないですか?

 そうなってくれればうれしいです。

――今日は過酷な2試合でしたね

 1日に複数試合するトーナメント、足や脛(すね)にアイシングをして、マッサージを受けて、ストレッチをして次の試合に整えるという基本的にはいつものルーティンワークでした。

――今までのベルト挑戦と今日は何が違いましたか?

 2003年11月に東京ドームでノゲイラと対戦した時は、1ラウンドは僕が圧倒しましたが、2ラウンドで、まだあの頃はグラウンドに慣れていなくてノゲイラに決められたので、ノゲイラの技術に敬意を表したい。次の挑戦が去年のヒョードルとのタイトルマッチで、あの時は試合前のコンディションニングでとても大きな間違いを犯し、ああいう結果になってしまいました。でも今日は“僕の日”だったんでしょう。自分が世界最強であることが間違いない事実であることを世界中の皆さんに証明したかった。もちろんヒョードルがこのGPに参戦していなかったので、必ず彼とはまた試合をして決着を付けることになるでしょう。でも、もし今日、彼が4強にいたとしても僕が勝ったのではないでしょうか。今日はとにかく神様から与えられた“僕の日”でした。

――表彰式で流した涙の意味は?

 僕だって人間だから涙だって流すさ(笑)。

――決勝戦の相手がジョシュ選手になったのは予想通りでしたか? またどんな対策を練っていたんですか?

 どちらも世界最強の1人、どちらが上がってきても自分の戦いをするだけでした。

――ジョシュ選手の粘りを感じましたか?

 彼も勝利に執着していたのをひしひしと感じました。彼のファイトスタイルは好きです。リングを降りればいい友だちです。彼とは人間的にウマが合います。でも「もう3回も試合をしたから、もう試合をするのはやめよう」と試合後に話をしました。今日は勝てたけれど、彼がベストシェイプだったら、彼に勝てる選手はいないんじゃないかという気がします。彼とはもう試合をする必要がないかもしれないから「クロアチアに来て一緒にトレーニングをしないか、僕のジムの扉はいつでも開けておくよ」と誘いました。

■ジョシュ「体が動かなかった」

――今日の結果を振り返っていかがですか?

 残念でした。本当にキツい夜でした。自分の思う流れになりませんでした。

――まずノゲイラ戦を振り返っていかがでしたか?

 どうしても体にギアが入らない感じで、今日のトーナメントを通して体が動かなかった。もっとアグレッシブにいきたかったのに、いけなかったです。あの男に大して関節技を試みたのは自分だけです。次回は必ず決めてみせます。

――ミルコ選手が「ジョシュ選手とクロアチアで一緒に練習をしたい」と言っていましたがどうですか?

 興味深い話です。彼との対戦は3回目なんですけど、2回目にやって敗れた時に「何としても倒したい」と思いました。相互に尊敬しあってることを思えば変なことかもしれませんが、ファイターとして最高になるためには敗戦した彼を負かさないといけなかった、それだけのことです。これからも自分がタイトルホルダーになるにはおそらく彼を倒さなければならないでしょう。でも今夜は彼のための夜でした。あの調子の彼でしたら、誰でも彼を倒せなかったでしょう。あの調子を維持してほしいと思います。そうすれば、このジョシュ・バーネットがなぜ敗れたのか理解してもらえると思います。
「クロアチアに来ないか」という誘いは光栄です。ぜひとも受けてみたいと思います。そのことで私が彼に対して持っている友情と敬意を表したいと思います。

――最後にタップアウトした瞬間はどういう状況だったんですか?

 あれはアクシデントでした。ミルコにレッグロックを掛けようとしたところ、ミルコがそれを止めようとして出した指が私の目の中に入ってしまったのです。それで何も見えなくなり、ミルコがどこにいるのか分からなくなってしまいました。そういう状況で頭をミルコに蹴られたくなかったのでタップアウトしてしまいました。でもあれは絶対に故意ではないことは分かっていたし、練習でも起こりうることなので仕方がなかったと思います。
 ノゲイラ戦のダメージは回復していましたが、今日は思うように体が動かなかったのは事実で、うまく反応しませんでした。それがどうしてなのか分かりませんが、また研究して次に向けてトレーニングで改善していきたいと思います。
 スイマセン オツカレサマデシタ。

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2006年9月 6日 (水)

イエメン戦後 オシム監督会見&選手コメント

AFCアジアカップ2007予選 第4戦 

最も大変な種類の試合だった。なぜなら日本のメディアもサポーターも「勝って当たり前」という雰囲気があったからだ。試合が始まれば勝つのはこっちだ、点が入るのは時間の問題だ、そういう雰囲気がある。選手たちも誤解して、相手がいることを忘れてしまう。それは大変に危険なことだ。相手は失うものは何もないので、落ち着いてプレーができる。そういう状況のゲームだった。対戦相手にも何人かの優れた選手がいた。われわれはそうした選手を警戒しなければならなかった。どちらが背が高いかということは、あまり問題ではなかった。このような(芝のはげたデコボコの)ピッチ状態だったので、何かのアクシデントでゴールが入ってもおかしくない状態だった。
――勝ち点3という結果には満足しているようだが、内容については満足していないのではないか?
勝ち点6取れればもっとよかったが、1試合では3しか取れない(笑)。内容については、引き分けで満足しなければならなかったかもしれない。すべてではないが、試合のある要素、ある時間帯を見ると、そういう覚悟もしなければならなかった。私が代表監督になって今日が4試合目だが、いずれの試合でもものすごく効果的なプレーはできていない。別に選手たちを批判するつもりはない。選手たちに「君たちはここがいけない、こういうところが欠点だ」などと言い立てると、逆にコンプレックスとなってサッカーが下手になってしまう危険性がある。これは日本サッカーの持病というか、あまりすぐに治りそうにない病気と考えるべきかもしれない。例えば以前の代表の試合、オマーン、バーレーン、シンガポール戦などでは、0-0、あるいは1-1のまま試合終了間際までいって、やっと1点差で勝つという試合があった。今日の試合については、それと違う面もあった。私たちのチームは、これまでよりもテンポの速い試合ができたし、チャンスの数も昔のチームよりも多くなったのではないか。ただ、そのチャンスを生かせないという点では同じだが。さまざまなサッカーの哲学者がこの中にはいらっしゃるだろう。ここで巻がミスしなかったらとか、俺がゴール前にいたら決めていたとかおっしゃるのかもしれない。しかし、大事なのは相手がいること、こういったピッチコンディションであること、それからシュートをする瞬間、その場所まで走らなければならないということ、これらを忘れてはならない。別に皆さんに「やってみろ」と言っているわけではない。紳士的にお話しようと思っている。イエメンに対して、まずは敬意を表したい。仮定の話だが、新潟の試合もかなり際どいものだったが、あの時ようやく(阿部の)1点が入る、さらには佐藤寿の追加点が入る、そういったことがなくて引き分けでこちらに乗り込んできた場合、あるいは今日の試合でイエメンが先制点を取った場合、どんな結果になっていただろうかと想像してみてほしい。相手がいるわけだから、簡単なものではない。イエメンがそうなっていたら、もっともっと攻めてきただろうし、試合内容もまったく違っていたものになっていたと思う。率直に申し上げるが、先ほどイエメンの記者から「どうして最強のチームを連れてこなかったのか」という質問があった。私は「今来ているのがベストチームだ」と答えたが、プレーヤーがベストだということではない。プレーヤー個人の力を比べれば、連れて来た選手よりも優れた選手はいるかもしれない。しかしサッカーは個人競技でなく、集団競技である。集団として、どういう力を発揮できるかというのが重要だ。だから集団プレーに向いている選手を今回連れてきた。
 まあ、どんな選手が素晴らしいかということについては好みもあるから、いろいろな意見もあるだろう。ラテン語でも「たで食う虫も好き好き」という意味の言葉があるのだが、趣味について議論するのは意味がないということだ。これまでの4試合、ゴールを挙げるまで、どれだけ私が心の中で苦しんだことか。こんな試合の監督をやるくらいなら、炭鉱労働者をやった方がいいのかもしれない(笑)。しかし、人生とはそういうものではない。生き残らなければならない。
ここだけの話だが、選手たちは大変疲れている。それなのに……。死にそうなくらい疲れているのに、走る気力、戦う気持ちというものを出してくれた。もう少し準備期間を取れるようになれば、コンビネーションプレーももっといい状況で、皆さんにお見せできると思う。
 DFは以前よりは比較的よくなった。遠藤は、人生で一番走ったと、この間の試合で言っていた。彼は非常に素晴らしい選手なので、走ることが加われば成功するのは間違いないだろう。だから、徐々にではあるが進歩していると考えていいと思う。

 それからもうひとつ、アジアサッカー連盟に対して言いたい。批判ではないが、どういうスタジアムで試合するかということを考慮してほしい。サヌアの2000メートルの標高で試合をするなと言うのではない。そうではなくて、今日のようなピッチ状態で試合をするのは(選手たちが)かわいそうだということだ。こういう試合では、偶然に負けてしまう可能性もある。

 このチームの選手選考は、いいものだと思っている。今後数年間、比較的年齢の上の選手が4年後もいるかどうかは分からないが、進歩、前進を始めたところだと思う。しかしコンビネーションプレーという意味ではまだまだだし、Jリーグでは重要なポジションは外国人がプレーしていて、本当に必要なポジションでのプレーヤーがうまく育たない環境がある。だから、発展し始めたといっても、その道は決して平坦ではない。代表監督だからといって、Jのクラブの監督に「こういうふうにしてくれ」などと命令するわけにはいかない。
――チーム立ち上げのこの時期に、こうしたハードな試合をこなしたことはよかったと思うか?
経験ということか。それは私個人の経験だけでなく、皆さんも含めて選手も経験を積んでいくものだと思う。一種の共同作業だからフェアにいかなければならない。
 田中達、佐藤寿、巻、我那覇らが代表に選ばれていない時期には「どうして彼らを選ばないんだ」という記事を皆さんは書いていたと思う。今、彼らが選ばれてプレーして、少しでもミスをすると「何であいつらを使っているんだ」という記事を書いていないだろうか? また全部のJのチームを見て回って、またFWを4人追加で選ばなければならないことになってしまう。先ほどの趣味の話に関連するが、今回連れてきた4人のFWよりも、いいFWがいるのなら誰か教えていただきたいものだ。
(会場、無言)
矢野とか、高松とか、大久保、大黒……名前を挙げればきりがないだろうが、それではいい選手は誰か? 誰かいるか? だからミスをしたとか、得点力不足だとか、そういう批判を簡単にしてもらっては困るのだ。しかし同時にFWの彼らが、集団の中で生きるようなトレーニングをしなければならない、ということも考えている。シュート練習、キック練習というものは、彼らもボールを買うくらいの余裕があるだろうから、買ってもらってクラブでやってもらいたい。まあ、買わなくてもクラブにあるだろうが(笑)。
(プレスオフィサー「大変すみませんが、そろそろバスが出発するので」)
いずれにしろ、「今日は勝ってよかった」と言えるに値する内容であったと思う。ただし、負けないときにも学ぶものがある。サッカーとはそういうものだ。これまでの4試合、日本と相手チームとのシュート数の合計を比べてみてはいかがだろうか。得点、失点の問題もあるだろうが、興味深いものがあると思う。そこからサッカー哲学が生まれるかもしれない。こうすれば必ずゴールが入る、または、こうしたら絶対に失点する、そういった法則が見つかるかもしれない。実際には、そういう哲学や法則はないのだが。
 今後は親善試合を含めて、なるべく若い世代のプレーヤーにチャンスを与える機会があると思う。予告しておこう。ただし「オシムのリストに新しい100人の未知のプレーヤーがいる」なんていう記事は書かないでもらいたいものだ(笑)。まあ、そのうち話をする機会もあるだろう。
(プレスオフィサー「すみません、飛行機の時間もありますので」)
よかったら帰りの飛行機の中で、一晩中話してもいい(笑)。

我那覇和樹(川崎フロンターレ)
ボールがよかったので合わせるだけでよかった。(交代で入ったときの指示は)特になかった。羽生さんと代わって入って、狙い通りの仕事ができたのでよかった。ポジションについては、流れの中で流動的にやろうと言っていた。得点のシーンは巻が競り勝つと信じていた。スタメンで出られないのは自分の力が足りないということ。それは分かっているので、これからももっと頑張りたい。
 
巻誠一郎(ジェフ千葉)
(ゴール前に入っていった選手が)我那覇というのは分からなかったが、あそこに誰かがいるのは見えていた。それまではずっと闘莉王が競っていたけれど、あそこは自分が頑張らないといけないところ。(グラウンドの状態は)見ていて分かったと思うが、影響はあった。
 
川口能活(ジュビロ磐田)こういうゲームではミスが命取りになる。日本のパスサッカーができないときこそ、辛抱強く戦うことが大事。今日勝ったことは大きい。チームとしてのプレーがうまくいかなくても、日本代表として戦う誇りをもっと見せなければいけない。みんなオシムさんの言うことを理解しようとしているのは分かるが、それプラス戦う気持ちがないと。今日はピッチ上で戦う気持ちが見えていなかったと思う。ただ、勝てたことは大きい。
 
鈴木啓太(浦和レッズ) 新潟でやったときよりも、厳しい試合だったことは間違いない。今日は前回の(イエメン戦の)反省を生かせるか、という部分が課題だと思っていたが、相手が前より攻撃的に来た分、リスクを冒すところは難しかった。(ハーフタイムのオシム監督の様子は)普通だった。焦らずに落ち着いてやろうと言われた。今日は相手にとって危険な位置まで入り込めなかった。そこをどう崩すか考えながらやっていたが、結果的に最後のパワープレーで点が取れた。勝ち点3を取れたが、満足はしていない。
 
梅崎司(大分トリニータ)残り時間も少なかったし、長谷部さんが入ると思っていたのでびっくりした。まさかと思った。でも今まで見てもらって、評価してくれたということだと思っている。使ってもらったことに意義があると思う。(交代出場で呼ばれたのは点が入る前か?)そうですね。それまでピッチの外で見ていて、オシムさんはパスを回せと言っているけど、自分はもっとアタッキングエリアで仕掛けていくことが必要だと思った。もっと個の力が必要。それがあればもっとパス回しも生きると思う。この遠征でオシムさんのサッカーも分かったし、A代表でもやれると思った。代表に残りたいという気持ちが強くなった。選ばれるチャンスは誰にでもあると思うが、メンバーに残るのが本物。

田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
まだ僕たちは新しいチーム。いいサッカーを求めるのは難しい。今日は早めに(前線に)上がりたかったけれど、なかなか行けなかった。残り10分で行かせてもらえるかなと思ったけど、5分だけだった。それでも点が入ったことはよかった。グラウンドは硬かった。ボールが跳ねてうまく回せなかった。今日はDFとしての仕事はあまりしていない。自分が上がることで、相手のマークを少しでもずらせば点が入ると思っていた。
 
三都主アレサンドロ(浦和レッズ(グラウンドが悪くて)普通のタイミングでプレーすることができなかった。トラップして早くセンタリングを上げたいという気持ちはあったが、そういうプレーはなかなかできなかった。勝てたことは大きいが、もっとチャンスを作らなければいけなかった。パスミスが多過ぎた。この間のサウジ戦では、グラウンドは悪くなかったけれどミスが多かった。ビデオで見て本当に恥ずかしいと思ったくらい。今日の試合前にもパスミスを少なくしようと言っていたが、それはうまくいかなかったと思う。無理やりパスをして相手にボールを奪われてしまう。今日は本当はもっと前でプレーしたかった。サイドにスペースもあった。でも最後にいいセンタリングで終われなかった。サイドからチャンスを作るのが自分の仕事だが、それができなかった。
 
阿部勇樹(ジェフ千葉)高地の影響はあまり感じなかったが、空気が乾燥していてそっちの方がきつかった。闘莉王が上がった後のカバーリングなどはこの間のサウジ戦よりも改善されたと思う。相手もある程度前線に人数を残してきたけれど、(前線に)上がれるタイミングはあった。(最終ラインへは)普通に考えて、入る展開だった。自分の判断だったが、特に何も言われなかったし、この間のサウジ戦も同じような展開だった。この2試合はいい経験になった。サウジ戦の負けはいい薬になったし、今日みたいな相手でもどんなことがあるか分からない。
 

羽生直剛(ジェフ千葉)こういう(でこぼこの)グラウンドで、厳しい試合になることは分かっていた。ただ、その中でも勝てたことはよかったと思う。今日はグラウンドコンディションが悪かったこともあるけれど、1回はたいて動き直すというプレーをやりたかったが、(疲れで)コンディションも悪く、連動していなかった。代表でプレーしている時間が短いので、まだ分からない部分は多いが、反省してしっかりと考えていきたい。
 
坪井慶介(浦和レッズ) 最後はただ放り込むだけではなくて、サイドに(ボールを)ずらして上げることを意識した。(得点シーンは)闘莉王がボールサイドにいたので巻に合わせようかなと。我那覇と巻が見えたが、(競り勝てる)確率の高い方を選んだ。(阿部を最終ラインに下げたのは)相手の14番(アルオムキ)と41番(アリシェリ)が動いていたので、はっきりと阿部に付いてもらった方がいいと思った。


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2006年9月 5日 (火)

イエメン戦前日 オシム監督会見&選手コメント

――明日は力関係から言って、日本が攻める時間帯が長くなると思われるが、点を取るためのディテールの修正はどれくらいできたのか?
イエメンが守備的に来るというのは、向こうの監督に取材したのか?
――していません
ではなぜ、守備的に来ると断言できるのか。
――守備的にではなくて、力関係から言えば攻める時間帯が長くなると言ったつもりだが
政治的な力関係か(笑)。政治と経済は難しい。サッカーでは、力の差はもっと接近していると思う。特に(イエメンは)ホームでやるわけだ。向こうが守備的に来るとは思わない。なぜなら、サウジアラビアと対戦したときのホームのイエメンは、大変オフェンシブだった。結果はサウジが勝ったが、イエメンがリスクを冒して攻めて、カウンターを食らって失点するというパターンだった。内容的にはずっとイエメンが攻めていた。だから、新潟での試合とは違って、ホームでは彼らは自分たちの力を発揮しようとしてくるはずだ。もちろん日本と試合をするわけだから、こちらの出方にもよるわけだが。だから、どういう戦いになるのか想定して、あらゆる状況に対処できるように準備することが大事だ。幸いに日本の選手はクレバーであるし、そういう選手を連れてきたので対応できるとは思っている。
それからご覧のように、ピッチ状態があまりよくないので、それによって利益を得るチーム、不利益を被るチームが出てくると思う。つまり、運に左右される確率が少し高くなるのではないか。現代のサッカーが早いプレー、ダイレクトプレーが主流になっているという話を繰り返してきたが、そういうサッカーがこのピッチでは通用しなくなる可能性があるということだ。少なくともピッチ状態に関しては、日本の方にハンディキャップがあり、向こうの方は慣れているということはあると思う。しかし、イエメンにも中盤にテクニックを持った選手が何人かいる。彼らにとっては、こういうピッチ状態は都合が悪いだろう。だから予想する事態が発生するということを想定しながら、試合に臨む必要がある。とりわけ、通常のコンディションでは考えられないようなミスが勝敗を左右しかねないだろう。しかし、イエメンのサヌアに来て試合をするというのは、大変よい機会だと思う。こうした事態に対しても、選手は適応しなければならないということを学ぶからだ。個人能力ではなくチームの力として適応できる。それを望んでいる。
今、長々とお話しているのは、質問に対する答えではなくて、ただ事実を淡々と述べているわけだが、ただそこに解決しなければならない問題が含まれている。相手はホームでアグレッシブに来るだろう。リスクを冒して来るかもしれない。向こうは0-0でいいと考えているとは思えないので、そういう(アグレッシブな)試合展開になることを想定して準備している。答えは明日の試合で出る、ということだ。

――ピッチコンディションが悪いと言われたが、悪いピッチ状態ではセットプレーが有効だと思うが、先日の試合ではあまりそのチャンスを生かせなかった。改善は期待できるか?
私は「ピッチコンディションが悪い」という言葉で表現したわけではない。「ピッチコンディションはこのような状態だ」と申し上げたのだ。私が例えば、どこかの国の王様か皇太子で、「ここはいいグラウンドである」と言えば、それはいいグラウンドになるのだから。だから、皆さんがグラウンドをご覧になって、これが良いとお感じになったのなら、そこから考えを始めるべきだ。(皆さんは)「監督はこうおっしゃった」というところから質問を始めるが、私はそういうことを聞いていないこともしばしばあるわけだ。セットプレーが大事であるというのは一般的に言えることだが、それは理論上のことであり、試合が始まってみないと分からない。日本の思うように相手がファウルをして、そこでFKが得られるというわけではないし、またFKを得られたとしても、それを十分に生かすプレーができるか、キックができるか、ということも分からない。だから、あらゆる可能性を考えて試合でチャレンジしていく、ということだけを申し上げておく。負ける可能性もある。ボールがイレギュラーバウンドして、試合に負けるかもしれない。
 ただ、記者の皆さんにご理解いただきたいのだが、大事なのはわれわれがどういう意図を持ってやったのか、うまくいったのかということだ。誰も負けるつもりで負けるわけではない。サウジに負けたのも、私個人としては残念だし、皆さんがどんな記事を書いたのかも、まだ読んでいないので分からない。もしかしたら読まない方がいいのかもしれないが。負けることを望んでいるわけではないけれど、(選手たちが)どういう目標で(試合に)臨んで、どういうプレーや努力をしたか、そういうところを見ていただきたいと思う。私はサウジとの試合をビデオで3回見返した。見ていてつくづく思ったのは、サウジのゴールに向かったシュートは1回しかなかったということ。ほかにも1回あったが、それはこちらのミスによるものだった。得点シーンは、チャンスらしいチャンスではないところから生まれた。それに対して、日本のチャンス、(ゴールが)入ってもおかしくないものは少なくとも7回はあった。ところが、残念ながら日本はそれを得点に結び付けることができなかった。だから試合の内容については、チャンスでは日本が勝っていた、けれども負けた。そういうことも実際に起きているわけで、明日のイエメン戦で起きないとも限らない。

――高地での影響が心配されていたが、実際にはどうか?
到着して変わったことは何も感じていない。それは私だけではく、選手たちも相手側も同じ条件だ。やってみれば分かると思う。ボリビアやペルーやエクアドルは3000メートルのところで(試合を)やっている。メキシコも2000メートル以上だ。もしイエメンがそうした地の利を生かして勝とうと考えているのであれば、ここサヌアで試合をするのが最も自然な選択だろう。欧州でも同様だ。スカンジナビアの国がスペインに勝ちたいと考えるなら、例えばノルウェーのフィヨルドのところまで連れていって、過酷な環境で試合をさせる。それはサッカーでは当たり前のことだ。ここで試合をすることは変えられないし、ここの標高の高さや空気の薄さを変えることもできない。もし(こうした環境に)対応することを第一に考えるのなら、日本サッカー協会が日程を調整して、1カ月前からここで合宿して、高地トレーニングをするというのが理論的には可能だ。それがベターだったかもしれないが、(与えられた)条件でやっていくしかない。ここの人にとっては、ここの空気や環境が当たり前のものだから、そこで当たり前に試合をやって、当たり前に勝つと。幸いにここの酸素は、生きていくのに十分なくらいはある。
――日本のクレバーな選手を連れてきたということだが、今日の練習を見ていて、監督の意図を選手はよく理解していたと思ったか?
それは「日本に残っている選手はクレバーではない」ということですね? 日本代表に選ばれた選手が、何か特別に優れているということではない。サッカーというのは大学などの学校とは違う。もっとクレバーな選手は、大学に行って医者か政治家になればいい。
――ほかの国の選手と比べるとどうか?
選手たちのトレーニングでのプレーには満足していない。だが、クレバーでないとはいえない。というのは、毎日新しい要素を入れたり、こちらが試すようなトレーニングを取り入れているので、選手にとってはついていくのは容易ではない。もちろん代表選手というのは、代表だけではなく各クラブでもプレーするわけで、人生を2倍生きているようなものだ。Jという人生、代表という人生を2つ生きているわけだ。
 日本は欧州の強国と比べて、代表チームと各リーグのクラブチームのシステムや戦い方に共通性があるというところまではいっていないし、あるいは代表チームが1つの強いチームを軸にして作られているわけでもない。だから各クラブと代表のやり方、トレーニングや試合の仕方も異なってくる。それは悪いことではない。各クラブでは頭を使って、それがいいと思ってやっているわけだから。それと同じくらい代表にきて頭を使えば、無理なく対応できるはずだ。もちろんすべて同じシステムでやっていれば、やりやすいのかもしれない。しかしそれでは、こうした(日本とは)違うコンディションに来たときにどうするか。適応力があるかというのは、また別の問題になる。
――練習の冒頭でフォーメーション練習をしていたが、ビブスをつけていた11人の選手のうち、サウジ戦でスタメンだった鈴木と駒野と加地がいなかった。彼らは先日の試合でミスがあった選手に該当するが、明日の試合には出場しないのか
がっかりしたのは確かだが、まだ(スタメンを)変えるかどうかは決めていない。彼らが普段の力を発揮していなかったというのは、ご指摘の通りだ。その中の何人かは、はるかによいプレーができたはずだ。駒野と加地はディフェンス面では問題なかった。だが私が望んでいたのは、もっと相手にとって危険な地帯に侵入していくプレーだった。彼らのメリットは足が速いこと、守備がしっかりしていること、それが基本になるクオリティーで、さらにスピードを生かして攻めたり戻ったり、それを繰り返すこと。その能力はあるのか。あるとしたら、ディフェンスだけでなく、オフェンスでもその速さを生かしたいと考えていた。鈴木については、大きな問題があったとは思わない。相手のいいところをつぶすというプレーを忠実にやっていた。彼は日本のマケレレだ。それは、マケレレをほめているという意味でだ(笑)。ただ鈴木は、ボールを持って攻めるときに、力をもっと発揮できる選手だと思う。それは私が発見したことではなく、すでに皆さんご存じのことだと思うが。
 サッカーは10人でやるものではない。もう1人いる。これまでの私の代表での試合は、闘莉王、坪井、阿部、加地、駒野らをディフェンスの基盤に置いているが、コンディションや対戦相手によって代える可能性は常にある。例えば、ピッチコンディションによって相手のケアをしなければならない場合、それからクリエーティブな選手を投入して攻撃をしなければならない場合、いろんなケースが考えられるが、常に柔軟に対応していかなければならない。サッカーのルールが変われば、また違う戦い方をしなければならない。たとえば鈴木が調子が悪いということであれば、中村や羽生や山瀬、長谷部といった選手を代わりに使うことは大いにあり得る。しかし今の日本には、守備もできて攻撃も素晴らしい、両方を備えたMFがいないというのが現状だ。
例えばブラジルを例に考えてみよう。3人のMFが非常に攻撃が優れている。カカ、ロナウジーニョ、ジュニーニョ。ただし(W杯での)フランス戦ではどうだったか。オフェンシブの選手のうち1人を引っ込めて、ディフェンシブな選手を1人増やしたほうがよかったかもしれない。前線にはロナウドとアドリアーノ、そして先ほどの3人を合わせて、世界的な大スターが5人そろっていた。スターだから派手に扱われていたが、では実際に試合が行われ、ディフェンスはどうだったか。特に守備がしっかりした相手では、ブラジルであっても勝つのは難しいということだ。
――昨日はシュート練習をしていたが、日本人はキックの種類が少ないと思うか
それはどういう意味か。
――例えば右側で巻くシュート、アウトで引っ掛けるシュート、その2つをテーマに練習していたようだが
あれはよくなかった。下手だった。ご指摘の通りだと思う。何か欠けているところはあると思う。それはシュートだけでなく、スキル全体に関していえることだ。手以外の体のあらゆる部分をコントロールできる、いろいろな種類のボールを止める、蹴る、切り返す。そうしたことができる能力があればいい。日本ではリフティングのように、レクリエーションの一部としての練習はされているけれど、実際のプレーでそうしたスキルは生かされていない。あとは落ち着くというメンタルな部分。つまり、楽しんでやっているときの集中力だ。ただ、GKがゴールを防いでしまったので、夕食時間が遅れた選手がいた(注:シュート練習は決め上がりで行われた)。

羽生直剛(ジェフ千葉)
(この日の練習では主力組のビブスだったが)監督が試合前日にやるのは、次の試合に向けてというわけではないときもある。前日の調子を見て決める人なので、今日の練習を見て、また何か思いついたかもしれない。自分は代表の経験も少ないし、監督としては使いにくいと思うが、自分のできることを精いっぱいやっていきたい。(二川と梅崎の加入で何か感じるところは?)まったく意識していない。僕にしかできないこともある。
(ピッチ状況は?)非常に悪いですね。監督のやろうとしているサッカーはやりにくい。(高地ということに関しては?)昨日はそうでもなかったけど、今日は少し苦しいかなと思った。試合に出るなら、チームがテンポよくやれるように動いてプレーしたい。

二川孝広(ガンバ大阪)
(今日のフォーメーション練習でのポジションは)ボランチ2枚の前です。(どっちかというと左より?)そうですね。右に羽生さんと坪井さんもいましたし。ポジションは具体的には言われていない。(主力組に混じったことで気持ちも盛り上がるか)特にそんなことはないが、チャンスがあれば頑張りたい。より多く攻撃に絡んでチャンスを生かしたい。


川口能活(ジュビロ磐田) (アジアでは勝たなくてはいけないというプレッシャーはあるのか)特にそういうものはない。試合をやれば勝つこともあるし負けることもある。今回もこのタイトなスケジュールの中で、しかも、(日本とは)6時間の時差がある。準備期間というのは必要。でもこの中でベストを尽くしてやっている。この前は負けてしまったが、それはもう過ぎたこと。ここからまた新しいものを築いていくだけ。

巻誠一郎(ジェフ千葉) 足は大丈夫。アイシングをしただけ。(痛みはあるか)それは当然ありますよ。でもプレーはできるから。(二川と同じチームは初めてだが)特に意識する部分はない。自分はいつも通りやるだけだし、Jリーグで対戦しているので特徴は分かっている。
(イエメンのビデオは?)まだ見ていない。これからだと思う。ミーティングは少しやった。監督が修正点について話した。この前の試合は攻撃面で簡単なミスが多かった。パスミスやフィードのミスといった部分を監督は話していた。今は結果が付いてきていないが、監督がやろうとしていることが見えてきたところだと思う。ジェフとは違う。その中で僕のやれるプレーは限られているが、やれることはやっていく。

田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)

(ピッチがでこぼこだが)それが一番の問題ですね。自分たちの目指すものがやりにくい。(今日は3バックのような形でやっていたが)どういうメンバーになるのかは分からない。この間は負けてしまったが、自分たちのサッカーをやり通すことが大切。難しい試合になると思うが、勝って帰りたい。
(今日はセットプレーの練習がなかったが)もちろんやる必要はあると思うが、時間がないのでしょうがない。(サウジアラビア戦でも合わなかったが)自分がニアに入ったときに、ボールがファーサイドに行ったりしていた。次の試合はセットプレーで点を取れれば楽になる。(ピッチが悪いから、明日は大きく蹴ることもあるか)こういう状況でもつなげられればいいけれど、開き直って蹴るところもあると思う。でも蹴っちゃうと監督に怒られるかな(笑)。

阿部勇樹(ジェフ千葉) (今日は3バックの中央だったが)明日のポジションはわからない。(練習後に大熊コーチと川口と話していたが)いろいろな話をした。サッカーのこと。それ以上は言えません。(中2日での試合だが?)Jリーグでも水曜と土曜に試合をやっている。移動も(日本で言えば)福岡に移動したくらいで、そんなに気にならない。(ピッチはでこぼこだが)ジェフの練習場よりはひどくないですよ(笑)。秋津(サッカー場)とかもこのくらいじゃないですかね。昨日練習したところよりはいいです。(明日6日は誕生日だが)こういうところで誕生日を過ごすことはもう二度とないかもしれませんね。(イエメン戦はいいイメージがあるか)(日本での)前の試合はもう終わったこと。ホームとアウエーでは違うチームになると思っている。(明日はこの前の試合とメンバーが変わりそうか)それは軽率には言えません。

加地亮(ガンバ大阪) (ピッチは?)でこぼこ。やりにくいですね。パスの受け手が困る。手前で跳ねるので注意しないといけない。明日の試合は今までやってきていることをしっかりとやれるか。相手の裏をかくということと、数的優位を作るということ。(昨日と今日の練習はサイドを重点的にやっていたようだが?)そうですね。サイドをうまく使うという部分。数的同数でもFWが絡んで3対2を作るとか、そういう部分は今日の練習でもやった。明日の試合でもどれだけうまくサイドを突けるか。焦らずにそういうサッカーをどれだけできるか。点が入らない展開になるかもしれないけど、焦らないでやっていきたい。

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2006年9月 4日 (月)

日本代表 vs サウジアラビア代表:試合後のオシム監督(日本代表)コメント 

日本代表 0-1 サウジアラビア代表
得点者:73' アルドサリ(サウジアラビア代表)

試合直後のコメント:チャンスの数は日本の方が圧倒的に多かった。しかし、相手にはチャンスらしいチャンスもなかったのに得点を許した。日本はチャンスを得点に結び付けられなかったことが、試合の結果に結びついた。
 残念ながら結果には結びつかなかったが、ガッカリなことばかりではない。選手たちは困難なコンディションの中で頑張り、クオリティーを発揮してくれた。それを調整して美しいハーモニーにするところまで行っていない段階で試合をしなければならなかった。
 特に最初の15分間は、日本の若さが出た。プレッシャーを受けているわけでもないのにミスをして、パスを相手にプレゼントしてしまう。試合の中盤以降は頑張ったが、残念ながらFWの選手たちは仕事ができなかった。FWだけが悪いわけではないし、彼らは頑張ったが、結果にはつながらなかった。
 コンディションがもう少し良ければ、もっと走れただろうとは思う。日本のホームでやれば走れたとは思うが、深刻なのはそういうコンディションの問題ではなく、選手たちが考えないでプレーしたことだ。チャンスを作れる機会があるのに、前へボールを蹴った。それが何度も繰り返された。まるで子どものようなプレーをしたことを恥ずかしく思っている。
 私自身は満足していないが、サポーター、マスコミの皆さんには長く温かい目で見てもらいたい気持ちがある。編成されて新しいチームであり、大半の選手は若くワールドカップにも出場していない。サウジアラビアの半数の選手はワールドカップに出場、あるいはベンチ入りしている。われわれがブラジルのように最初から主導権を取るのは無理な話だ。問題はたくさんあるが日本の今後に期待してほしい。
(6日のイエメン戦に向けては)今日の試合を受けて選手のフィジカルコンディション、負傷者をチェックし、その上で微調整する。今日の試合から大きく変わることはないが、対策を考えていきたい。

●オシム監督(日本代表)試合後記者会見
Q:中盤でボールを取るのに苦労したようだが?
「チャンスの数はどっちが多かったかを考えてほしい。日本か? サウジアラビアか?
(質問者が「日本」と答えると)それが試合の内容を表していると思う。全体として悪い内容の試合ではなかった。中盤のボールについてはそういう試合もある。サウジアラビアは中盤に人数を多くかけ、いい選手もたくさんいた。日本は左サイドに問題を抱えていた。しかし、問題はそこにあったわけではない。最大の問題は15分くらいまでの間で、相手にボールをプレゼントし続けてしまったこと。経験がないのかもしれない。相手がタックルに来たわけでもないのに、10回ボールを奪って10回相手に渡してしまった。それは今日だけではなく日本が抱える問題だ。
しかし、いい部分も悪い部分も両方あった。今回の我々は準備に時間をかけられなかった。サッカーはオートマティズムが必要なもの。特にオフェンスの選手に問題が集中していたかもしれない。これは一朝一夕で直る問題ではないかもしれない。教育を受けていないからだ。選手たちは学ばなくてはいけない。悪い癖がついているのかもしれない。つまり、サイドでボールをもらったらすぐにクロスを上げてしまうというようなことだ。考えていないプレーが多かった。それを除けばアグレッシブに戦うことなどもよかったとは思う。日本の方が内容的にはよかった。結果として負けたわけなので、ジャーナリストのみなさんはもっと厳しい質問をしていい。サポーターのみなさんも怒っていい。もしブラジルだったら延々と負けた理由を話し続けているだろう。でも目指す方向は間違っていない。今日は結果が逆になってしまった。選手たちに言いたいことはたくさんあるけど、冷静に考えることができるまで待つことにする。試合のあった翌日に日本を出て、飛行機に乗って時差ぼけもあります。選手たちにとっては大変気の毒な状況だったと思う」

Q:今日の負けは若い選手にどういう影響を与えると思うか?
「負ける場合もあるんだということを最初に学ばなければならない。しかし、内容はよかったと思う。もしこの内容で勝ってしまっていたら、分からなかったこともある。失礼な言い方だが、サウジアラビアは内容うんぬんではなく1-0で勝ったわけですから、内容を忘れてしまってもいいと思う」

Q:最初の15分間パスがつながらなかったのは、受け手と出し手のどちらの問題か?
「多分、白(サウジアラビアのユニフォーム)と青(日本のユニフォーム)の区別がつかなかったのだろう(笑)。よくあることだ。これまで対戦したことのない相手と戦う場合、特にブラジルスタイルの相手と戦うときに多い。ブラジルスタイルというのは、動きながらそこに来るのを予測するようなスタイルのこと。慣れていない選手は相手にパスを出してしまう。相手側もそういう狙いで動くので、注意深く動かなくてはならない。改善する方法としては、もっとアグレッシブに動くことです。スキル向上も悪くはないが、それは一朝一夕ではできないものだ」

Q:巻には何か問題があったのか?
「巻だけが問題だったら少しはマシだった(笑)。巻は他の選手の足りなかった部分を補っていた。そういう選手が疲労してゴール前でチャンスを失うことはよくある。彼はゴール前で待っているタイプではない。今日の試合は中盤全体に問題があった。つまり、前線で巻と田中達が頑張っても遠藤、アレックス(三都主)、阿部、鈴木啓太が連動しなくては攻撃ができない。冷静に確実にやれば1点、2点、3点取れたと思う。
最初の話に戻るが、負ける方がいい場合もあります。主導権を握って、チャンスを作って、点も取れていれば、何も気づかないだろう。今日の試合は今後研究する材料がたくさんあるように思う」

Q:イエメン戦に向けてメンバーを替えるのか?
「24人連れてきたのはそういう意味だ。巻も問題があるらしいし(笑)。他の選手も問題があると言ってくるかもしれないし(笑)」

Q:中盤で押し上げができなかったのは、どこに原因があると考えているのか?
「一口では言えない。中盤にはさまざまな要素がある。まず、対戦相手はどんなチームか、自分たちがどういうプレーをしたのか、リスクを冒したのか冒していないのか、サイドは機能したのか、片方ができて片方ができていないのはなぜなのか…といろんな角度から考えられる。機能しなかったのが経験のある選手の方(左サイド)だっただけに、非常に残念ではある。
まだ理想のチームが出来上がっているわけではない。不完全なままリスクを冒すことも時には必要だ。あらゆることが手に入るわけでもない。ハッキリしているのは優れたストッパータイプの選手が不足していること。背が高くてしっかりボールさばきのできるDFだ。すぐにはプレーしなくてもベンチで控えていて動ける選手もそうだ。そんな選手がいるだろうか。みなさんの方がだくさん試合を見ているだろうし、逆に聞いてみたい。誰かご存じではないか?
ストッパーというのは時にミスを冒すものだ。MFを含めて、闘莉王、坪井、阿部、鈴木のように攻撃に参加してリスクを冒せる選手がいない。大事なのは味方のことよりも、対戦相手のことを考えることだ。今日のサウジアラビアは優れた選手がたくさんいた。その点でサウジアラビアの方が優れていた部分があったのかもしれない。
選手たちに、負けた原因は君たちが走らなかったからだと言うつもりはない。それは不公平というもの。サッカーは学ぶことが多いです。選手を代えれば点が取れるのであれば代える。しかし、例えば、サイドラインで交代選手が待ち構えているだけで、誰が交代するのかと試合に集中できなくなる選手もいる。後から投入した選手の方が酷いプレーをする場合もある。
今日の試合では、第4の審判が選手交代に時間がかかりすぎたという問題もあった。こちらの交代選手が待っている間に失点してしまったのだ。Jリーグの試合でも5試合くらい見たことがある。千葉が負けた試合とか。連鎖反応なのだろうか(苦笑)。だから負けたことを正当化するつもりはないが、私はそういうディテールを分析しているということだ。
今日の試合でもう1つ言うと、私のチームは残り数分の時間帯で、闘莉王が前線で競り合う準備をしているのに、DFラインで4回も5回もDF同士でパス交換をしていた。それはまさに自己破壊。これもマイナーなディテールの問題だ。彼らは20歳を過ぎた大人なのに…。
話を戻すと、今日は負けて本当によかったのかもしれない。負けて痛みがないいわけでないし、私の胸も痛いけど、選手たちはどうなのか…。
これから帰りのバスに選手たちと一緒に乗りたくはない。歩いて帰ります(苦笑)」

●田中マルクス闘莉王選手(浦和)
「オシム監督にはもっと自分たちが練習していたことをやれと言われた。暑さの影響は全然ない。自分は大丈夫だったけど…。失点のシーン? 行かなきゃいけなかったですね。飛び込みすぎるとスルーパスで抜かれてしまう。我慢していたら、足に当たって、うまい具合に足に転がってしまった。ミスもあるし、もうちょっと自分たちのやることをやらないとこうやって負けてしまう。先日のイエメン戦よりはビルドアップがやりにくかったかもしれないけど、みんなやろうとはしていた。でもなかなかリズムができなかった。
阿部を下げたのは? 2トップで来たら下げようとは話していたから。
立ち上がりから厳しかったけど、チャンスはウチの方が多かった。これがサッカーです。決めないとやられてしまう。1点先に取れたら勝てた試合。アンラッキーでやられてしまった。もっと上を目指すように個人個人が努力していかないといけない」

●田中達也選手(浦和)
「2度3度決定機があった? それよりも僕らがしっかり守備をすべきだった。相手に自由を与えすぎた。僕らFWも決め切れなかった。切り替えて次に臨むしかない。サウジアラビアとホームでも試合はあるし。
FWが孤立した? そういう場面もあったと思うけど、相手に押し込まれていたし、しょうがない。守備陣は頑張ったし、後半もチャンスがあった。入れるところで入れないとダメ。もっとチャンス自体もたくさん作らないといけない。勝てる試合だった。切り替えていくしかない」

●巻誠一郎選手(千葉)
「もうちょっとサイドで起点ができればよかった。前線もタイトにマークされていたし。2トップのうち僕は比較的クサビを受けやすかったけど、達也(田中)の方がボールが入ると囲まれてきつそうだった。でもクサビが入るとチャンスはできていた。もう少しそれを多くしたかった。レベルが高くなると崩すのは難しい。真ん中から突破するのは特に難しい。サイドから起点を作って攻められればよかったけど、慌ててボールを失いすぎていた。もっと落ち着いてボールをつなぐことが大事。かみ合わない部分が多くて大変。時間が足りない? そんなこともないけど、まだまだですよね。チャンスはしっかりあったし、でもどうなんですかね…(苦笑)。決め切れないのは一瞬の技術とかそういうところかな。連係の問題もある。タイミングをしっかりしないと。課題が残った。交代は右足に違和感があったから。詳しくは分からない」

●佐藤寿人選手(広島)
「前半から、ビルドアップの時は人数をかけられるけど、相手に追い込まれた後、FWしかいないという状況が多かった。FWが孤立しているというか、日本がボールを奪っても巻さんしかいない。ビルドアップに時間をかけてもFWが1人でキープするんじゃ厳しい。試合後にはみんなで話をした。特に前半の問題について。相手はつねに前線に3~4枚は残っているのに、こっちはFWの枚数が少なすぎたということ。後半はスペースができた。相手の守備も間延びしてきて、中盤のスペースが空いた。そこでFWがもう少し前に出たり工夫をして動けばチャンスができそうだった。いい形が作れたときはテンポよくパスを回していた時だった。こういう試合はどっちが先に点を取るか。先に取られた時間帯も悪くて、こちらが難しくなった」

●遠藤保仁選手(G大阪)
「ビッグチャンスも1~2回はあったし、そこで決めていれば楽に行けたのに。もう少し形も作らないとダメ。まだまだ周りとのコンビも改善しないといけない。前半から阿部ちゃんがディフェンスラインに入ったんで、啓太(鈴木)1人じゃ広いエリアをカバーしきれないところがあった。でもボール回し自体はこの前よりできたかな。次はもっとよくしたい。
右で加地と絡んでいた? でもまだまだ詰まるところが多い。FWももっと絡んでいくとチャンスが増えると思う。今日出た改善点? 暑いし、後半足が止まる。ボールを動かして敵も動かして自分たちがリズムを作るのが理想。日本の陣地でしっかりとミスをしないこと。そして決めるべき部分で決めないと今日みたいなことになる。決定力を上げないといけない。失点のきっかけは僕のミスだった。簡単なミスをしないように集中していかないと」

●加地亮選手(G大阪)
「ヤット(遠藤)との絡み? ヤットが走ってきて何度か形はあったけど、そこで読まれていた。もう1人絡めれば突破できるかなという部分はあった。話し合っていきたい。運動量が多くなるのは当たり前のこと。終盤は1点負けていたし、上がっていくように言われていた。
ハーフタイムの監督はミスが多いといっていた。話したのは3分くらいかな。最初は何も喋らなくて、みんなでいろいろ話して、最後に監督から話があった」

●鈴木啓太選手(浦和)
「もっとボールを前に入れられれば、いい形を作れたと思う。そこまでは出せなかった。ミスとか相手のプレスもあって五分五分のボールになってしまった。阿部が最終ラインに下がって? 中盤が広くなりすぎたというのがある。コンパクトにできず、セカンドボールも拾えない時間帯があった。アレックス(三都主)やヤットさん(遠藤)とコンパクトなブロックを作りたかった。最初の15分間はサッカーができていなかった。相手どうのこうのじゃなく、自分たちの問題だと思う」

●三都主アレサンドロ選手(浦和)
「気持ちを切りかえて次は勝点3を取りたい。
ハーフタイムのオシム監督? そこまで怒っていなかった。信じられないミスパスが多いとは言っていたけど。ムリにパスを出さずにキープすることも大事。コンディションは自分だけでなくみんなもきつい。今日の試合も動けなかったわけじゃない。ちょっとしたミスで失点してしまい、チャンスに点を取れなかった。コンディションの問題はそこまで響いてはいない」

●阿部勇樹選手(千葉)
「3バックになったのは、単純に相手が2トップだったんで、それでいち早く判断した。終盤、闘莉王が前に上がったのはベンチから指示があったから。誰かが上がったら誰かがカバーしてとか、もっと流動的にできればいい」

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2006年9月 3日 (日)

サウジアラビア戦前日 オシム監督会見

――ハードなスケジュールだが、コンディションについてどう考えるか?

 質問の意味は年間の日程についてか。それとも秋はいつごろ始まるかということか。間もなく秋になるが。決まったことを今さらあれこれ言っても仕方がないので、ポジティブな面を考えるようにしている。

――とはいえこの暑さ、そしてこの次の試合は高地ということで、選手がなかなか走れないのは仕方のないこととして、試合のやり方、もしくは練習のやり方を変える考えはあるのか?

 サウジアラビアの標高は高くないと思う。気温は日本よりも高いが、Jリーグでは最も暑い8月に試合をこなしてきている選手たちだ。暑さには適応できると考えている。こういう条件だからできる、できないということは言いたくない。

――アウエーの戦い方になるのか?

 特にアウエーということは意識していない。ただ、初招集や経験の浅い選手が多いので、国際試合の経験が足りない部分で心配はある。だが、これをチャンスととらえて、出場して経験を積んでもらいたい。これは一般論でサウジのことを言っているのではないが、ホームのほうがプレッシャーを感じ、逆にアウエーのほうが楽に戦えることもある。サウジを含めた中東のチームは、ホームが有利ということは私も知っている。しかしサッカーの試合は戦わなければ分からない。(試合が)始まれば分かるだろう。

――就任したころと比べて、ここでの練習は1つ1つの時間が短く感じられる。それは選手が理解するようになったからか、それともハードスケジュールゆえに時間を短くしているのか?

 今日は短かったとは思わないが、そう感じたのであれば、理由は明日が試合だからだろう。短い割にはインテンシブ(集中的)にできたと思う。だから最初のころと何かが変わったというわけではない。まだ選手は、お互いを理解し合おうとしている状況だ。

――サウジも日本もアジアカップで3度優勝している強豪同士だが、この試合の重要性をどう感じているか?

 人生もそうだが、サッカーというのはどれだけその試合に勝ちたいか、どれだけ良い成績を残したいか、それを感じる度合いによって、重要かそうでないかが決まってくると思う。私に関して言えば、あらゆる国際試合が大切だ。プロフェッショナルとしてそういう態度なので、サウジとはブラジルと対戦するような気持ちで戦うつもりだ。

――明日の試合では、選手のどんなところに注目してさい配を行うのか?

 どちらのチームについてか?

――日本のチームです

 基準なり物差しということか? それなら、はかりに掛ければすむ話だと思うが。もう一度質問の主旨を説明してほしい。

――当然、結果は大事だとは思うが、これから長く戦うにあたって、監督の戦術を表現できる選手を見極めるのか、それとも若い選手の成長を見極めるのか、監督の基準があるのであれば教えてほしい

 私自身に戦術というものはない。ただサッカーをするだけだ。つまり相手によって変わるもので、相手へのリスペクトを忘れずに臨むことが大切だ。理想は結果が伴い、内容も良いことだ。どちらか1つを選ぶということなら、われわれのチームが今、どれくらいの水準にあるのか考えるべきだと思う。

 残念ながらジャーナリストの皆さんは、最終的には勝ったか負けたかということを基準に考える。ここで「結果も内容も」という話をすると、将来内容の話は忘れられて「結果を追求した」、あるいは「しなかった」ということだけが記事として残る。結果は報道されるが、内容についてはどんなに良い内容であっても明後日には忘れられてしまう。もっともジャーナリストの中には、試合が終わった瞬間に内容を忘れる能力を持った方もいるようだが。

――明日の試合に向けて、サウジ代表にどんな印象を持っているか?(サウジアラビア人記者)

 サウジがアジアでどういう水準にあるのか、私がお話するのは失礼にあたる。はっきり言えることは、サウジは日本と同様、ワールドカップ(W杯)に何度も参加したチームであるという事実だけだ。

――サウジは長らく日本に勝っていない。なぜだと思うか?(サウジアラビア人記者)

 これまでの日本とサウジとの対戦成績について詳しくは知らない。なぜなら私は、それらの試合の当事者ではなかったからだ。過去は過去として、今後の両国の対戦が新しい歴史を刻むことを期待したいと思う。

 明日の試合について言えば、サウジが日本に勝てない理由はないと思う。それは日本についても同様だ。あらゆる国際試合での代表同士の試合は真剣勝負だし、ここ数年では各国の力の差は小さくなっている。私自身としては、サッカーは人生のようなものだと思っているが、勝敗や成功・失敗の差を分けるのは、ほんの小さなニュアンスである。小さな部分で成功したり失敗したりする。そして監督としては、対戦相手はどこであれ「ブラジルとやるんだ」と考えて全力で戦う。それが私のポリシーだ。

――監督ほど経験があるのなら、選手の様子を見ていい試合ができるかどうか分かると思う。明日はいい試合ができそうか?

 それはやってみないと分からない。選手たちは一生懸命にトレーニングしている。もしかしたら通常の能力以上にやってくれているのかもしれない。というのも、私も監督になって日が浅いし、新たに呼ばれた選手も多いので、お互いに相手が何を要求しているのか、どういう能力を持っているのか、もしかしたら見極め切れていないのかもしれない。

 試合についていえば、お互いアジアの中では強国であり、お互いに細かいところまで情報を持っていると思う。日本もサウジを研究しているし、向こうもおそらく研究しているだろう。そういうところをいかに使うことができるか、選手が役立てられるかというところで、試合は進んでいくのだと思う。

――今回の代表にはW杯出場選手が4人しかいないが(実際には5人)なぜか。それは彼らのレベルが気に入らないのか、それともけがをしているのか。それと、サウジの気温は日本の選手にどんな影響を与えると思うか?(サウジアラビア人記者)

 W杯に出場した選手の一部は引退を表明したり、もう代表ではプレーしないと宣言している。彼らは失望したのかもしれない。同時に日本は、4年後の南アフリカW杯の予選を突破して、本大会に出場しようとしている。だから4年後というスパンを考えて、選手の能力や年齢を加味して選考を行っている。

 私は代表監督だが、代表チームを私物化しているわけでは決してない。私の一存だけで、選手選考をしているのではないことを申し上げておきたい。私の考えは、世界のサッカーの進歩に追いついていくことが基本だ。日本代表には、走る能力があって、もっとアグレッシブな選手が必要だと考える。世界のサッカーは、そういう方向に進化しようとしている。美しさのために死んでもいいと考える人々が存在する余地は、現代のサッカーではますます小さくなっている。個人的には実に残念なことではあるが、今のサッカーはそういう方向になっている。人生もそうではないか。昔の旅行は歩いたり、汽車に乗ったり、実にのんびりしたものだった。今はみんな飛行機に乗る。うまく答えられたかな?

 気温については、言葉にするよりも、ここにいる皆さんが汗だくになっていることでご理解いただけるだろう。座っているだけでも大変なのだから、走る選手のことも考えていただきたい。

――今日はDFを固定していたが、もともと招集メンバーにDFが足りない中、もしアクシデントが起こったらどう対処しようと考えているのか?

 どうしたらいいでしょう? 解決策があったら教えてほしい。

――例えば阿部や伊野波を使うという手も考えられるが、その伊野波は昨日けがをしてしまって心配しているのだが

 これまで何度か話していることだが、複数のポジションができる選手を使っていきたいという話と関連して、DFのことも考えていただきたい。もしそういう選手を使わないで試合に負けてしまうのであれば、それは進歩ではなく後退ということになる。私の考えでは、ディフェンスの選手、攻撃の選手という区別はない。その時の局面においてチーム全体の目標があって、それに向かって全員が力を合わせる。そういうことができるようなチームを作ろうと考えている。だから必要とあれば、巻をストッパーに、闘莉王をトップに置くこともありえる。やってみたら面白いかもしれない。本当に、そういう場面が出てくるかもしれない。

感想:おそらく、多くの人が疑問に思っているCBの選手が少ない問題に関して、はじめてまともな質問が出た会見となった。その二人がケガやカードなどで使えなくなった場合、バックアップメンバーにはJリーグでCBでやっている選手がいないという問題に直面する。今回の代表メンバーでそのポジションができそうなのは、阿部、伊野波、そして駒野ぐらいだろう。だが、いずれにせよ、Jリーグではいつもやっているポジションではないので、不安が残る。会見ではオシム翁に、うまくはぐらかされてしまったが、初戦がサウジで、2戦目がイエメンの順番なので、CBのうち、1人欠けても、阿部あたりで代役が務まるという考えなのだろうか?この質問は、オシムではなく、阿部あたりに聞いた方が、翁の考え方が理解できそうな気がする。あとは、アジアカップ本大会という長丁場で、何人、CBを招集するかに注目だろう。しかし、この2連戦でも、CBの人数の少なさだけは、リスクマネジメントの点でも納得がいかないものである。

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