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2006年8月

2006年8月30日 (水)

大宮対アビスパの感想

さいたま市で仕事があったこともあり、終了後、そのまま駒場へ向かう。駒場のアウェイ自由席(出島)は非常に見にくいため、メインスタンドのカテ2アウェイ席に入る。入ってみてびっくり!。客がいない!レッズの試合で駒場は10回ほど来たことがあるが、あまりに違いに愕然とした。特にカテ2、アウェイ側には、客は16人しかいなかった。警備員やボランティアスタッフなどを入れても30人いない状況だ(苦笑)。約5000人、1/4しか入ってない閑散としたスタジアム。平日とはいいながら、まだ夏休みのこの時期にこの入りは、まるでJ2の試合を見に来たような感じにおそわれる。あくまで他人事ながら、大宮の将来がかなり心配になってしまう客入りだった。

前半は、大宮が寝ていたかのような出来でアビスパがリードして折り返す。川勝は試行錯誤の結果、結局、松田時代と同じバランスに戻したようだ。そのことが前半、無失点で折り返せた最大の要因だ。しかし、このことは松田から川勝への監督交代が、全くの無駄だったことを重ねて証明したに過ぎないようだ。城後は開始早々、見事なミドルシュートを決めたが、あとはポストとしてはまったく役に立っていなかった。ヘッドでは競り負け、足下ではキープできない状態だ。もともと、ボランチの選手で、ほとんど前を向いてボールをもらっていた選手に、いきなりFWでポスト役をやれと言われても、すぐに結果を出すことは難しい。ポスト役としてだけならば、やはりバロンの方が、まだなんとか役に立っていた。久藤、布部、藪田のJ1残留のために呼ばれたベテラン組は、揃って存在感を示すことができなかった。佐伯は走り回っていたが、やはりあのポジションはホベルトと城後を使う方が機能するような気がする。田中は、スピードで大宮DFを攪乱してはいたが、攪乱しただけで決定的な仕事はできなかった。相棒がもっときっちりポストのできるFWであれば、もっと決定的な仕事ができるのだろうが、城後かピークの過ぎたバロンでは厳しいだろう。

アビスパの試合運びぶりからは、全体的に経験が不足しているように感じる。DFラインの中心である千代反田は、やはりまだJ1での経験が不足している。またキャプテンのホベルトは、ボール奪取能力は素晴らしいが、展開力や、ゲームを読む能力、ここぞという場面でのリーダーシップは不足しているという感じがした。J1でキャプテンやるにはホベルトでも経験が不足しているのだろう。さらにホベルトには勝者のメンタリティーがない。歴代のJリーグの中で、これを持っていたのは、間違いなくドゥンガと(鹿島の)ジョルジーニョの二人だろう。だが、かつてアビスパにいたフェルナンドも持っていた。今シーズンのアビスパは取られてはいけない時間に点を取られ、そして僅差の試合を落とすことが多かった。それは経験不足ということが大きいが、そういう経験を補えるような「勝者のメンタリティー」を持った経験のある選手がいないことが、最大の原因だろう。そういう意味で、今シーズンの補強は、ポスト役のFWと共に、全く機能しなかったと思う。

最後、大宮のチーム状態もあり、なんとか同点に追いつくことはできたが、今の状況では、勝点1は、負けに等しいだろう。夏休みの終わりの試合、駒場には秋風が吹いていた。中村はサポに挨拶した後、頭をかきむしりながら、ピッチを後にした。このままでは間違いなく、J1で最も早く博多の森は厳しい冬になってしまうだろう。だが、アビスパには無能は統括と無能な監督しかいないのだ。

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J1第21節、大宮 2-2 アビスパ

さいたま市浦和駒場スタジアム、入場者4873人、曇り、ピッチ:不良、乾燥、主審:穴沢。得点:3分、城後3号(右足)0-1。57分、小林慶2号(CKよりヘッド)1-1。89分、森田2号(右足)2-1。89分、中村3号(右足)2-2。シュート数:大宮8(3)、アビスパ7(2)。支配率:大宮52%、アビスパ48%。

(大宮)先発:GK20荒谷、DF4トニーニョ、5冨田、18西村、22波戸、MF8小林大、16久永、19片岡、32小林慶、FW9吉原、14森田。交代:46分(ハーフタイム):DF3三上←波戸、64分:MF15斉藤←片岡、83分:MF24橋本←久永。警告:久永(3)、斉藤(1)。ベンチ控え:GK21江角、DF13平岡、MF6デビッドソン、FW27若林。監督:三浦俊也。

(アビスパ)先発GK1水谷、DF15吉村、5千代反田、2宮本、3アレックス、MF22中村、8ホベルト、13佐伯、10久藤、FW26城後、27田中。交代:60分MF6布部←久藤、64分MF9薮田←田中、85分FW19バロン←城後。警告イエロー:佐伯(3)、千代反田(4、次節欠場)。ベンチ控え:GK16神山、DF4金古、21山形辰、FW18有光。監督:川勝良一

三浦俊也監督(大宮):
前線でもっとボールをキープすること。
相手よりハードワークして流れをかえよう。

川勝良一監督(福岡):
カウンターを狙っていくように。
ディフェンダーは集中して声をかけ危なくなったら立て直していけ。
今から45分、きついけど頑張って集中していけ。

試合終了後

三浦俊也監督(大宮):
「まず、前半立ち上がり失点、課題はそこにあるにも関わらずあまりにも簡単に失点したという印象です。相手のシュートが良かったのもありますが。そこで一時ガクっとなりがちだが、時間帯が早いこともあってそこは普通に進めたと思います。ですが、なんと言っても前半の内容が悪かったと思います。ゲームで、守備は大きく破綻はしなかったんですが、攻撃はどこも収まりどころがないんでどうやって点を取ったら(いいのかと)?一人一人ががんばっているけど、バラバラという印象を受けました。
後半になって、波戸がダメだということで、三上を入れて少し様子を見ようと。で、そしたらまあ、負けてるからなのか、三上が供給源となっていいところにフォワードを走らせて少し流れが出てきて、その中で同点に出来ました。まあ、後は負けるリスクを出来るだけ抑えながら2点目が入る交代をしましたけど、実際には決定機の数などからいって、失点したのが必然の部分があったと思います。ただ、最終的にあそこで逃げ切れないところに自分も含め、まだまだ甘さがあると感じました」

川勝良一監督(福岡):
「城後の早い(時間帯の)シュートで、少し全体の統一感が逆に無くなった。攻撃を続けようとするグループと慎重に経過したいグループと。その慎重さが相手のラインを上げさせて、逆に中盤をうまく使えなくなった。勝ってないということで選手から感じることは、早い得点で消極的になったかなと。特に後半に関して相手は当然出てくるので、中盤でスピードのある二人で勝負しながら、逆にプレスをかけて全体のビルドアップを助けたいとそのへんの話をしたんですけど、出来てるときとうまくできてないときがあった。
課題の失点に関しては修正できてない。チームとして考えると。最後の最後で追いついたのは、選手の戦う意志は感じるので修正したいです」

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アウトゥオリの話

鹿島vs名古屋戦後、審判・家本に対しての鹿島・アウトゥオリ監督の記者会見での言葉

http://www.jsgoal.jp/news/00037000/00037464.html

★★★サッカーは5つの要素から成り立っている。1つが選手、2つ目が現場スタッフ(筆者注:おそらく監督やコーチのこと)、3つ目がフロント、4つ目がレフリー、5つ目がメディアだ。この5つの要素からサッカーというスポーツが構成されている。1つ目の選手と連動してかかわり、醍醐味を増すのがサポーターだ。それが6つ目になる。この中で、周囲から分析され評価されるのは選手とスタッフで、それ以外が評価されないのはおかしい。日本サッカー向上のためには全てが評価されなければいけない。

単純に金言だと思う。現在の日本サッカー界の中で最も分析され評価されていないのは、フロントとレフリーの2つだろう。その結果、日本サッカー協会では川淵キャプテン、(最下位の)アビスパ福岡では長谷川統括長という無能な人々が権力を持ち、それぞれの代表、クラブをダメにしている。審判では、家本と上川(W杯とJで笛の基準が違う)だ。しかし、それを分析・評価すべきメディアは成熟せずに、現在のスターシステムの標的・オシムだけを追い続けている。

日本サッカーが向上するために、批判するべきものは、きっちり分析した上で批判していきたいと思う。単なる一個人のブログの及ぼす影響は、おそらく巨大な岩に一滴の水滴が落ちるようなものかもしれない。だが水滴も数多く長期間落ちることで、いつの日にか巨岩をも砕くことができるはずだ。そう信じて書き続けていきたいと思う。(あくまで仕事の合間をぬってですけどね..)
全文引用
2006年8月30日、J1:第21節】鹿島 vs 名古屋:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント

●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:メンバーを大幅に入れ替えて、実質的に今までと違うチームで戦い、苦戦したわけだが、今日の評価は?
「深井はずっとハーフでやっているから違和感はない。野沢はそれだけの戦術眼と知識を持っているから、ハーフでもボランチでも使えると考えている。その他のいくつかの選手を変えたのは土曜日の試合(ナビスコカップ準決勝)も考えたメンバー変更だった。
全体的に若いチームになり、フレッシュさがあったと思う。最後まで諦めずに戦い、グランパスのような最近勢いのあるチームにあれだけの試合ができたことを評価しなければいけない。
 
***試合についてだが、サッカーは5つの要素から成り立っている。1つが選手、2つ目が現場スタッフ、3つ目がフロント、4つ目がレフリー、5つ目がメディアだ。この5つの要素からサッカーというスポーツが構成されている。1つ目の選手と連動してかかわり、醍醐味を増すのがサポーターだ。それが6つ目になる。この中で、周囲から分析され評価されるのは選手とスタッフで、それ以外が評価されないのはおかしい。日本サッカー向上のためには全てが評価されなければいけない」

Q:小笠原がチームを去ったが、今後の戦い方は見えたのか?
「どんな監督でも小笠原のような能力を持つ選手を失うのは痛手だ。特にナビスコカップ準決勝の近い日程で失ったことは痛い。ただ小笠原は海外移籍を志願したと聞いているし、チャンスがあれば送り出すべきだと思う。他の選手に彼と同じことをやってほしいとは考えていない。野沢を小笠原のところで使うとすでに私は選手全員の前の発言している。試合をこなすごとに彼はよくなっていくと思う」

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2006年8月27日 (日)

PRIDE武士道-其の十二、観戦記録

PRIDE武士道-其の十二-ウェルター級グランプリ2006 2ndROUND

愛知・名古屋市総合体育館レインボーホール

*武士道挑戦試合1、池本誠知●-○中村大介(1R、3分12秒、腕ひしぎ十字固め)*武士道挑戦試合2,阿部祐幸△-△松下直揮(2R終了、引き分け)

第1試合、ライト級ワンマッチ、日沖発○-●ジェフ・カラン(2R判定、3-0)、スタンドの能力で上回った日沖が柔術ベースのカランの持ち味を出させずに完勝

第2試合、ライト級ワンマッチ、青木真也○-●ジェイソン・ブラック(1R、1分58秒、三角絞め)、現・修斗ミドル級(76kg以下)世界チャンピオン青木が武士道初参戦。現役修斗王者の力を見せつけた一戦。破壊力のある関節は見事。現ライト級チャンピオンの五味にとっては嫌な相手だろう。

第3試合、ライト級ワンマッチ、帯谷信弘●-ギルバート・メレンデス(2R判定、0-3)、五味の弟分・帯谷が武士道初参戦。メレンデスの驚異のスタミナに帯谷が力負けした試合。元が柔術ベースとは思えないメレンデスのすさまじいまでの打撃の嵐でした。1年後には、この大会は青木とメレンデス、ライト級の主役となる二人が登場した大会として記憶されているかもしれない。

第4試合、ライト級ワンマッチ、川尻達也○-●クリス・ブレナン(1R、0分29秒、KO)、「川尻完全復活!」と思わせる完勝劇

第5試合、ライト級万マッチ、石田光洋○-●クリスチャーノ・マルセロ(2R判定、3-0)、シュートボクセの柔術師範代を務めるマルセロ。途中、石田を腕十字に極めかける。石田はスタミナとテイクダウンで上回る。インパクトは残せなかったが、相手も強い選手だったので、しょうがないだろう。個人的にはメレンデスとどちらがスタミナあるのかが見たい。

第6試合、ライト級ワンマッチ、桜井・マッハ・速人○-●ルシアノ・アゼベド(1R、6分35秒、TKO)、マッハは夏バテなのか、グランドの展開に持っていこうとするアゼベドに苦戦。最後は、マッハのひざ蹴りでカットしてTKOだが、チーム茨城の総大将としては、すっきりしない勝ちだった。

しかし、12試合は長い(苦笑)、眠いので後日更新します。

第7試合、ワンマッチ、美濃輪育久○-●バター・ビーン(1R、4分25秒、腕ひしぎ十字固め)、「新型ヘブン」に進化した(?)美濃輪が80kgほど重いバター・ビーンを一蹴した試合。勝負論が優先されるPRIDEという舞台で1人だけ治外法権状態の美濃輪。しかし、最初のドロップキック2連発には驚きました。ウェルター級という階級で勝負論中心のカードを組むには美濃輪の実力では厳しいので、彼はこの路線でいいのかもしれないですねえ。バター・ビーンはアメリカでの知名度はおそらく現ヘビー級チャンプのヒョードルより上の有名なボクサーだ。おそらくラスベガスではカードが組まれるだろうなあ..。

第8試合、ウエルター級GP2回戦、デニス・カーン○-●アマール・スロエフ(1R、4分10秒、チョークスリーパー)、前回GP準優勝のブスタマンチに勝ったスロエフをスタンド、グランド共に圧倒したカーン。前回のニンジャ戦が秒殺KOで、あまりに試合が早く決まりすぎて実力がつかめなかったが、強いですね、この選手は。

第9試合、ウエルター級GP2回戦、長南亮●-○パウロ・フィリョ(1R、2分30秒、腕ひしぎ十字固め)、フィリョ相手に何もできずに負けた長南。しかし、フィリョも強いですねえ。GPは日本人同士を準決勝で当てない限り、間違いなくカーンとフィリョの決勝になります。この二人を見ると、総合という競技で日本人で勝てる可能性のある階級は、76kgまでのような気がします

第10試合、ウエルター級GP2回戦、郷野聡寛○-●ゲガール・ムサシ(2R、4分17秒、腕ひしぎ十字固め)、入場で沸かせた郷野。2回戦に残った中では、最もやりやすい相手に完勝した試合だった。しかし、2年後に対戦した時の勝敗は分からない。ムサシにはまだ総合の経験値が不足している。試合終了後のマイクパフォーマンスでは、前半、かなり滑ったが(苦笑)、後半はやや持ち直す。

第11試合、ウエルター級GP2回戦、三崎和雄○-●ダン・ヘンダーソン(2R判定、3-0)、TVで見る限り名古屋には「ダンダンダン、ダダンダダン!」のコールをする男(さいたまなどでは必ず出現する)は遠征していなかったようだ。わずか4ヶ月での再戦となったが、結果はひっくり返ってしまった。三崎は前回の反省(特にスタンドでの)を生かしたが、ダンは前回よりも明らかにコンディションが落ちていた。(特に後半はスタミナ切れしていた)それがひっくり返った最大の要因のように思える。試合後、三崎は「日本人は強いんです」とマイクしたが、三崎と郷野の両人とも、次は間違いなく苦しい試合になるだろう。この段階では、カーンとフィリョの二人の実力は抜けている。焦点は、両外国人が準決勝を、どれだけダメージを負わずに通過できるかだろう。ただし、本人達が準決勝を戦う時に、決勝戦を念頭に置きすぎた場合にだけ両日本人には数少ない勝機が訪れるかもしれない。

第12試合、ライト級ワンマッチ、五味隆典○-●デビット・バロン(1R、7分10秒、チョークスリーパー)、アウレリオ戦での敗戦から4ヶ月、やっとモチベーションを取り戻した五味が修斗ミドル級欧州王座を持つバロン相手に完勝した試合。完勝は完勝だが、さすがに10連勝していた時の神がかったような強さには戻っていなかったように思う。相手が寝技が強いタイプなので、慎重な戦いぶりだったのかもしれないが。五味は自分のジムを開いて4週間後の試合なので、調整も難しかったのだろうが..。11/5の横浜での武士道ではライト級の初防衛戦が行われる予定だ。今のところ、相手はアウレリオが有力らしいが、次の試合で、木口道場を離れて独立したことが五味にとってどうだったのかという真価が問われるだろう。さらにアウレリオにリベンジしても、メレンデス、青木、石田、さらには川尻やマッハなど、対戦相手にはことかなない。どこまで五味のモチベーションが維持できるのか、それが一番心配なのだが...。

今回の武士道では、去年の「五味対川尻」のような、もの凄く良かったカードこそはなかったが、全体的にはいい興行だったと思う。しかし、カード数が多くて、終了まで5時間かかる興行では、客も疲れただろう。

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2006年8月26日 (土)

PRIDE武士道観戦

本日は、アビスパの惨状から逃れて(苦戦)、PRIDE武士道を観戦しました。場所は新宿のスポーツバー、生中継ではなく(仕事が開始までに終了しなかったため)録画再放映分を観戦しました。しかし、16:00~21:00まで5時間の長時間興行になるとは...。(録画放映分では21:00すぎから24:40まででなんとか収めてくれました)やはり、12試合に挑戦試合2試合の合計14試合は多すぎです。内容と質は、8月頭のHERO’Sを圧倒してますが、さすがに疲れました。簡単な感想は、明日、UP予定です。

それでは。

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2006年8月23日 (水)

国立に行けなくて良かった..。

仕事が早く終わったら、今日の東京対アビスパは国立で観戦する予定でしたが、自宅に帰宅できたのが、18:57頃。結局、Show TimeでのネットPPV観戦に切り替えましたが、いやあ、国立に行けなくて良かったです。もし行っていたら、国立の椅子が2個ほど壊れていたような気がします(苦笑)。

今のアビスパは、パンチ力のないアウトボクシングタイプのボクサーが、馬鹿なトレーナー(川勝)の指示でノーガードで打ち合いに出ているようなものです。それでも、相手のディフェンスが弱い場合(京都やセレッソなど、ほんの一部)は、ある程度、有効打は入れることができるでしょう。しかし、相手がまともなディフェンス力を備えたチーム相手では、今日のように、ぼこぼこに打たれまくって終わってしまうでしょう。川勝のコメントでは、「11人の時点での守備は機能していた」ということですが、藪田が退場する前でも、両サイドを再三突破されて決定的なシーンをいくつも作られていました。ちなみに(退場まででシュート5本、うち枠内3本も打たれています)。川勝は現場から離れていた時に、イタリアに行っていろんなクラブの練習や試合を見てきたようですが、どうやら、それは無駄だったのかもしれません。この状態では、このシーズン、アビスパは他のJ1チームの単なる噛ませ犬で終わってしまうでしょう。最終節を迎える頃にはもうズタボロで、1年でJ1に復帰できないほどのダメージを受けているかもしれません。ここで京都や名古屋のように金持ちのクラブであれば、2度目の監督交代に踏み切るはずですが、アビスパにはもう資金がないでしょう。しかし、長谷川統括と川勝がいる限り、アビスパは、悪い方向に行くしかありません。現実的には、この二人を切って、中村氏を臨時監督にして立て直すのが、金銭的にもいいかもしれません。(個人的には監督には原博実氏(第一希望)か小林伸二氏を希望ですが、火中の栗を拾いに行くようなもんですからねえ、ほとんどの有能な監督候補は、オファーしても受けないでしょう)

まだシーズンは終わった訳ではありません。あと10試合以上も残っているのです。あきらめるわけにはいきませんが、今の体制では無理です。光が全く見えません...。

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J1第19節、東京 5-1 アビスパ記録とコメント

国立競技場、19:04キックオフ、主審:吉田寿光、天候:曇、気温28.6℃、湿度%、入場者18533人。得点:35分、藤山1号(東京、左足)1-0。52分、OG徳永(東京)1-1。64分、赤嶺3号(東京、右足)2-1。66分、石川3号((東京、右足)3-1。76分、伊野波1号(東京、CKよりヘッド)4-1。89分、阿部2号(東京、CKよりヘッド)5-1。シュート数:東京23(16)、アビスパ9(1)。CK:東京10,アビスパ2。支配率:東京56%、アビスパ44%。

(東京)先発GK1土肥、DF25徳永、3ジャーン、2茂庭、8藤山、MF7浅利、23梶山、18石川、20川口、FW24赤嶺、9ルーカス。交代:66分、MF19伊野波←川口。79分、FW11阿部←梶山。86分、MF14馬場←赤嶺。警告:川口(3)。ベンチ控え:GK22塩田、DF5増嶋、MF16宮沢、27栗澤。監督:倉又寿雄

(アビスパ)先発先発GK1水谷、DF15吉村、5千代反田、2宮本、3アレックス、MF22中村、8ホベルト、13佐伯、9藪田、FW19バロン、27田中。交代:43分MF26城後←バロン、66分MF6布部←田中、75分FW18有光←佐伯。警告イエロー:佐伯(2)、アレックス(1)、ホベルト(2)。イエロー2枚(レッド)、藪田(22分退場)。ベンチ控え:GK16神山、DF17川島、23柳楽、MF11山形恭平。監督:川勝良一

ハーフタイムコメント

倉又寿雄監督(F東京)・DFラインでボールを持っているとき、リズムを遅らせない。・FWの動き出しを速く。
・うまくいかなくても焦らない。
川勝良一監督(福岡):後半システムを変更していくので対応していくように。・相手もひとり少ない方が攻めづらい。・チャンスは必ず来る。点を取りにいけ。

試合終了後:倉又寿雄監督(F東京):
「すいません、声が出なくなってしまって。(今日の試合は)全体的にはよくできたと思う。ただ、前半もう少し前からプレスをかけたかったが、中二日というスケジュールの中で、疲れもあって、なかなかプレスがかけられない状態で前半を終えたというような状況だった。ただ、そのなかでも藤山がああいう形でロングシュートを決めてくれたので、1対0で折り返すことができた。
後半に向けて相手が10人になったが、後半の立ち上がりからもう少しアグレッシブにいきたかったが、なかなかうまくいかなかった。ただ、最後に福岡が少し体力的に落ちてきてくれたので、サイドから攻撃することができた。そういうなかで、ゴールという結果が得られたと思う」
Q:前節に続いていい試合ができたことの意義は?
「今まで、いつもいいゲームをやった後、中だるみじゃないが、意識の問題というところで少し欠けているような状況の試合があった。だから、その辺のところは試合前にまず気を引き締めてやらせた。そういう意味でも、千葉戦でできたようなことをもう一度この試合でもやろうと選手に伝えて、試合に入った」

Q:相手がひとり減ってから攻めあぐねたようにも見えたが?
「そうですね。相手の4バックのサイドに対して、両サイドがもう少しプレスをかけたかったのだが、なかなかかけ切れずに押し込まれて、最後は徳永のオウンゴールという形になってしまった。もう少しプレスをかけたかった」

Q:プレスをかけられなかったということだが、純粋に体力的にということなのか、あるいは監督が就任する前の状態が尾を引いている状態なのか?
「体力的な問題だと思う。もう少しいけるかと思ったが、なかなかいけ切れなかったというのが現状で、やっぱりそこは体力的な問題だと思う」

Q:過密日程が続くが、このあとの2試合に関しては?
「まだ何も考えていない。清水のゲームを今年まだ1回も見ていないので、これから見て検討したい。ただ、また中二日でやっていかなければならないので、コンディションは維持できるように調整していきたいと思う」

●川勝良一監督(福岡):

「最近、失点が前半の早い時間帯に多かったので、DFの方を少し修正して、前半(得点が)ゼロでもゲームを早く崩さないようにした。ただ、25分に退場者が出たということで、今のチームの状態でひとり退場者を出したことは選手に相当負担になった。
後半追い付いたところまでは、選手もよくがんばった。後半3-4-2に変えて、中盤の外を(中村)北斗とアレックスで、中盤のマークと、サイドの裏のケア、両方を指示した。外はある程度取られるので、中の放り込みに対して、中央のマーキングで対応するようにした。カウンターに対して狙えるチャンスがあったら、それを狙っていこうということで、田中、特に城後辺りには指示をした。今は厳しい状態だが、ケガ人等、チームに出れない選手がいるが、サポーターにはいつも応援してもらっているので、それに応えられるように修正していきたいと思う」

Q:今日は10人になったこともあったが、11人で戦っているときも中盤の守備が機能していなかったように思うが、その辺の修正は?
「いや、11人のときは別に悪くないと思う」

Q:ケガ人が多いが、帰ってくる目処は?
「今のところまだ無理だ。報告では、近い試合はちょっと無理と聞いている」

Q:ケガ人が多いなかで退場者が出たが、その辺りは?
「久藤が今日は累積で出ていないので、単純に薮田の分は久藤でまかなえる。ただ、後ろの控えの層もどんどん薄くなっている。選手が一番集中してゲームをできる状態というのは、(失点が)ゼロの時間帯。チームには積極的に攻撃面で意識付けしてきたが、今の置かれている状況を考えると、早い時間帯での失点、特に前半の早い時間帯での失点というのは、相当全体の水準を下げる原因になってしまう。その辺を修正して、少ないメンバーでも、プランを早めに崩して集中を切らすような展開にならないように。その辺を考えていきたい」

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2006年8月20日 (日)

PRIDEのタイソン招聘とアビスパ

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1156068800

榊原代表はタイソンが会見に出席した理由を、次のように語っている。
「PRIDEとタイソンがアライアンスを組んで、世界の格闘技界に向けて、格闘技の魅力が詰まったプロジェクトを作り出します。タイソンは単なるゲストではなく、我々とともに格闘技界に革命を起こすパートナーです」と、タイソンがPRIDEのスーパーバイザー的なパートナーになったことを明かした。またカード2試合が決定した。

エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル)VSマーク・コールマン(アメリカ/ハンマーハウス

マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)VSケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)

DSE(PRIDEを主催する会社)はアメリカ初進出となるラスベガス大会を成功させるために、タイソンの知名度を利用することにしたようだ。タイソンの方も、ボクサーとしてはほとんど引退状態ではあるが、かなりの借金が残っており、少しでも金が欲しい状態だ。両者の利害が一致したのだろう。また発表したカードも、アメリカで知名度のあるアメリカ人を起用している。さらにJ・バーネット、フィル・バローニのアメリカ人もラスベガス大会のカードに名を連ねるはずだ。DSEは何年も前からアメリカ現地事務所を置き、マーケティングを行ってきた。榊原DSE代表は、「紙プロ」インタビューでは「PRIDEの世界観を、そのままアメリカに持ち込む」と答えていたが、この2つのカードからは、アメリカ向け仕様に変えていることは間違いないだろう。PRIDEは、現在、ヘビー級(93kg以上)とミドル級(93kg以下)では世界最高レベルの選手たちを抱えている。ただし、地上波という資金がなくなった現状では、その陣容をキープするのは容易ではない。アメリカ進出はDSEにとっては、成功しなければいけない事業なのだ。タイソン招聘にはかなりの大金が投入されたことだろう。DSEにとっては、ある意味、ギャンブルと言っていい。

前日のエントリーでは、アビスパのギャンブルの仕方と、それが間違いなく失敗しそうな悪寒について書いた。アビスパの最大の弱点は、フロントが関連企業と役所からの出向でしめられており、唯一、サッカー界に詳しいはずのGMが全くの無能であるということだ。現在、日本サッカーで最も有能なGMは、ジェフの祖母井氏と横浜FCの奥寺氏だろう。(アビスパはJ2に落ちて、その無能GMを追い出すことによって、はじめて再出発できるのかもしれない)個人的にはDSEの榊原代表は、この二人に遜色ない優秀な代表だと思っている。(現在の世界最高峰の格闘技イベントに成長させたのは彼の手腕によるところが非常に大きいのだ)だが、彼をもってしても異国アメリカでPRIDEが成功するかどうかは分からない。だが、今回、失敗したとしても、2回目のチャンスには成功させるだろう。賢者は失敗から学ぶのだ。しかし、アビスパの無能GMは、これまでに2つのチームをぼろぼろにした後、アビスパにとりついたという。そして3度目のこの事態。彼には失敗から学ぶという能力はないのだろう。だがフロントが親会社からの出向者で占められるJクラブがなくならない限り、この無能GMは、どこかのクラブに取り付き、生き延びていくだろう。

しかし、アビスパのことを考えると元気がなくなるなあ...。この無能GMがいなくなるまで、サガン鳥栖のことだけ考えようかと思う、今日この頃だ。

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2006年8月19日 (土)

バランスが崩壊したアビスパ

アビスパ対京都、Show  TimeのPPVをPC画面にて観戦(通信速度約790K、525円)

前節の3バックから4バックに戻して臨んだ降格候補同士の非常に重要な試合。(どうやら前回の3バックは単なる川勝氏の苦し紛れの思いつきでしかなかったようだ)。川勝体制に変わって、点を取るために全体的に前がかりになることを意図したバランスを取ることを模索していたが、それが実現した試合となった。その結果、バイタルエリア付近のスペースが空きまくり、失点に失点を重ねた。松田体制で築き上げた強固なディフェンスのディシプリンは、完璧に崩壊した。

Jリーグ中断前に、思うように得点を上げられず、組織的なディフェンスにも多少緩みがでて、何かを変える必要に迫られていたアビスパは、松田監督を解任し川勝体制に変え、そしてJ2でレギュラーでもない選手3人を獲得し、代わりにJ1昇格に貢献したグラウシオ等を放出した。結果、川勝氏はチームバランスを崩壊させ、獲得した選手は、バロン、佐伯と全く役に立っていない。(飯尾は、まあまあだと思うが、あのレベルなら経験は少ないが今の田中でも十分可能だろう。むしろアビスパの将来のためには田中を使うべきだ)アビスパフロントはJ1残留のため賭けに出たが、それはことごとく裏目に出たようだ。川勝氏には、もう残留のための手段は残っていないだろう。そしてフロントにも、救世主となるようなFWを獲得するような資金も残っていないはずだ。結局、小金を小刻みに使って、フロントはチームを崩壊させた。このままいけば、これからのシーズンで、アビスパは松田監督時代の約2倍以上の失点率のチームに変貌し、入れ替え戦にも残れずにJ2に降格するだろう。その後には、アビスパは、J1(と資金力に恵まれたJ2)チームによる若手有力選手の草刈り場化と化すはずだ。(柏との入れ替え戦に負けた後、増川と米田が引き抜かれていった。今回は、中村北斗、田中、城後あたりだろうか)

確かにあと16試合あるのは事実だ。攻守のバランスを取り戻し、FWの誰かが爆発すれば、可能性は残ってはいる。だが川勝体制で狂ったバランスは、彼を解任しない限り戻ってはこないだろう。すべてはフロントの無能さが招いた悲劇に違いない。フロントが無能な限り、アビスパは地方のエレベーターチームから抜け出すことはできないだろう。

熱帯夜なのに、もうすでに冬を迎えたように悪寒で寒い夜になった。そんな試合だった。

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J1第18節、アビスパ 4-5 京都、結果とコメント

博多の森球技場、19:00キックオフ、主審:岡田正義。天候曇、気温24.0℃、湿度85%。入場者10387人。得点:7分、アンドレ3号(京都、ヘッド)0-1。29分:飯尾2号(アビスパ、右足)1-1。41分:久藤1号(アビスパ、左足)2-1、44分:パウリーニョ8号(京都、FK直接)、2-2。46分:藪田、3号(アビスパ、右足)3-2。47分:パウリーニョ9号(京都、左足)3-3。58分:中払3号(京都、左足)3-4。79分:城後2号(アビスパ、右足)4-4。83分:加藤1号(京都、左足)4-5:シュート数:アビスパ10(6)、京都10(5)。CK:アビスパ6、京都8。支配率アビスパ47%、京都53%。

(アビスパ)先発GK1水谷、DF22中村、5千代反田、17川島、3アレックス、MF10久藤、8ホベルト、13佐伯、9藪田、FW19バロン、34飯尾。交代:57分FW27田中←飯尾、69分MF26城後←久藤、76分FW18有光←バロン。警告イエロー:ホベルト(1)、久藤(4、次節出場停止)、千代反田(3)。ベンチ控え:GK16神山、DF15吉村、MF6布部、14古賀誠史。監督:川勝良一

(京都)先発GK1平井、DF33角田、19登尾、7児玉、6三上、MF18米田、16斉藤、27加藤、14中払、FW10パウリーニョ、9アンドレ。交代:65分FW20林←パウリーニョ、67分FW30松田←アンドレ、86分MF17石井←米田。警告:中払(3)、アンドレ(3)。ベンチ控え:GK26西村、DF23大久保、MF15中山、11星、監督:柱谷幸一。

ハーフタイムコメント:川勝:相手の最初の起点をはずすように。後半、焦らずに攻撃を仕掛けていけ。柱谷:攻めているときの残っている選手のマークをしっかりすること。バックラインのラインコントロールは最後までしっかりしよう。カウンターが決まったとき、必ずゴールを決めよう。

試合終了後コメント
川勝、「この間のダービーに続いて、今日は同じ勝ち点の京都ということで大事な試合に選手たちは気持ちを入れてくれてスタートはできたんですけれど、早い失点で、また少し落ち着きがなくなってしまいました。
前半でうまく逆転はできたんですけれど、ロスタイムで追いつかれ、後半の頭でまた引き離して追いつかれた。その感の時間の短さというか、全体で落ち着く時間帯が取れないときに同点ゴールを決められ、中が混乱している時間が続いたりとか、得点でいい効果が生まれる前に先に失点をしてしまうと。DFラインのところでの混乱はあったかなと思います。相手は3-5-2に近く、ボールを受けるときに変則的に動くということも前半の途中から伝えて、ハーフタイムにも、両サイドが引っ張られたときの対応を指示したことで落ち着きが出て、攻撃にも出られるうになり、同点の後も前に出られる時間もあったんですけれど、ただ、DFとして踏ん張る時間帯をうまく作れませんでした。でも選手たちは最後まであきらめずに戦ってくれているんで、次にもう一度修正して望みたいと思います

Q:残り試合半分あるとはいえ、同じような状態にあるチームに、こういう負け方をした。それに関して、率直にどのように感じられていらっしゃいますか
「当然責任は感じますけれど、ただまだ終わっていないし、いま言われたように半分あるということで、チームとしてどこが悪いかということを、次の試合も近いので、悩むのではなくて全体で修正して、うちのスタイルではないところでの失点が多かったというところを少し整理して、次のゲームに向かいたいと思います」

Q:ここ2試合、前からの守備というものが機能していないように思うのですが
「若干、やっぱり勝ち星が欲しいからか、全体が慎重になるというか、速く相手から離れてしまうと。後ろのスペースに重心が行きやすいので、前が追ってプレスで限定したとしても、後ろが少し離していたり、DFラインが離していたり、ボールが奪うDFができていないというのは、ハーフタイムにも何人かの選手には、はずさないようにと言うことは話しました」

柱谷コメント
Q:試合を振り返って
「残りゲームが半分あるとはいえ、同じ勝ち点にあるチームとやるゲームというのは非常に大事だということで、私のほうから言わなくても、選手は非常にモチベーション高くプレーしてくれたんじゃないかなと思います。全体的な守備と攻撃という点では、今週トレーニングをやってきた形というのはみんなしっかりやってくれたんじゃないかなと思います。ただ、一瞬の隙というか、アラートじゃない部分で失点した部分は多かったんじゃないかなと思います。ただ、今日は選手たちが本当にあきらめないで最後までボールに向かってプレーしてくれたことが、この結果につながったんじゃないかなと思っています。素直に選手たちをほめてあげたいなと今日は思います。ただ、これで終わったわけじゃなくて、中3日でセレッソと試合があるわけですから、しっかりと気を引き締めて3日間でいい準備をして次の試合に臨みたいと思います」

Q:5-4という点の取り合いになりましたけれども、その点については、どうお考えでしょうか
「まず、このゲームは結果というのが非常に大事で、そういう意味で、勝ち点3を取れたというのは非常に意味のあることだと思うんですね。サッカーというのは相手より1点多く取れれば勝てるスポーツなので、4点取られましたけれども、5点取ったということのほうを評価すべきではないかと思います。失点の方は、先ほど言ったとおり、一瞬の隙を突かれた形になりました」

Q:こんなすごいゲームというのは、監督自信、経験がありますか
「僕も10何年サッカーをやっていますから、こういう点の取り合いというゲームは何度か経験していますけれども、最後まであきらめないということが大事だと思います。ただ、アビスパも非常に攻撃的にあきらめないで点を取りに来ている、そういう形があるからこそ、こういう点の取り合いになるんだと思うんですね。どっちかが完全に引き込んでしまうと、こういうゲームというのは絶対にないと思うんですね。アビスパもサンガも点を取りに行くという部分で、非常に高い意識でやったということが、この5-4というスコアに表れたんじゃないかなと思います」

Q:去年もアビスパとは4試合戦ったわけですけれども、そのときは、こういう5-4というスコアは想像しづらかったと思います。去年のアビスパと今年のアビスパの違いはどんなところに感じられますか
「前に非常に積極的に人数をかけて攻撃してくるというイメージがありますね。前任の松田監督とはかなり長くJ2時代から対戦してきましたけれど、松田監督は非常に組織、バランスというものを重視されて、その中でいろんなコンビネーションを使って攻撃していくという、組織的な整理されたチームだったと思います。川勝監督になってからは、もっと攻撃的に、アグレッシブに、多少のリスクがあっても点を取りに行こうという、そういう違いはあると思います。どっちがいいとか、悪いとかじゃなくて、サッカーの違いはそこにあるんじゃないかと思います」

Q:加藤大志が久しぶりに90分戦ったわけですけれど、最後まで使おうと思われた理由を教えてください
「まず、アンドレとパウリーニョが十分なコンディションではないので、彼らのために2枚を使わざるを得なかった。それで、大志を使わざるを得なかったというところですね。それと、今日は選手たちに自分たちのスタイルで戦おうということで、非常に前半のポゼッションが良かったですね。特に斉藤が良かったですね。何度もサイドチェンジのパスが大志の足元に入って、大志が仕掛けられるようなプレーが出てきて、チームもリズムに乗ってプレーできていました。アレックスを引っ張るというか、大志がいることで引っ張り込んで相手の攻撃力を逆にマイナスさせたという部分もありますし、今日は斉藤と大志は相手に脅威を与えるプレーができていたんじゃないかなと思いますね。最後の1枚のカードは、中盤がかなり苦しんでいたんで、斉藤をサポートする意味で俊也(石井)を入れて、大志にはアレックスを見ろということでした。大志はもともとフィジカル的にも強い選手ですし、これまで故障がちだったですから長い時間、引っ張ることは少なかったですけれど、今日はいいコンディションで、一番最後までアグレッシブにやってくれたんじゃないかなと思います」

Q:次の試合に向けて修正する点はどんなところでしょうか
「ゲームの内容自体は非常にいいと思うんですね。失点した部分は、もちろん問題ありますけれども、大きくトレーニングの中で何かをやらなければいけないというものはないですし、逆に言えば3日間でそれをやるというのは難しいと思うんですね。意識さえ持てばやれると思うので、ビデオを編集して、分析して、そのビデオを見ることで十分に修正できるという部分が今日のゲームにはあると思います」

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2006年8月16日 (水)

イエメン戦後、選手コメント

阿部勇樹(ジェフ千葉) :相手は引いてカウンター狙いだった。もっと早くボールを動かさないと。両サイドの高い位置を取れれば、チャンスは作れると思った。前半はリスクを冒してプレーすることが少なかった。後ろ(ディフェンスライン)に人数が多過ぎて、相手が戻ってきてしまっていたので、あまり意味がなかった。(羽生や佐藤勇が入ってきて)相手の裏やサイドに抜けて、その分、中央にスペースが生まれてボールが入れられるようになった。ゴールできたことは良かった。自分はファーでは(ヘッドで)勝てないから、タイミングを見てニアで狙った方がチャンスはあると思った。久しぶりの代表なのでちょっと緊張した。後半は相手が前に人数を残してきたので、ディフェンス3枚で守るようにしていた。その方がボールは回りやすかったと思う。

遠藤保仁(ガンバ大阪) :前半はチャンスがありながら、何度も決められなかった。2試合目ということで、まだうまくいかないところがある。ディフェンスラインで1対1の場面を作られてしまった。そこは気をつけないと。後ろから飛び出していけばチャンスは作れる。カバーリングはしっかりしたい。(今日は走れたか?)暑さはあまり言い訳にはしたくはないけれど、日程的にきつかった部分はある。気持ちは入っていたけれども、動けなかった。もうちょっとボールに絡めないと。自分では満足していない。セットプレーであと2点くらいは取れていたと思う。ハーフタイムで、オシム監督は多少イラついていたようだ。もっと速いパス回しをするように言われた。

駒野友一(サンフレッチェ広島) :交代したのは、この前のJの試合で左のももを痛めていたから。少し痛みが残っていた。前半、1対1で抜いてクロスを上げたときに、ピリッと来た。(試合前の指示は)相手が引いてくるのでサイドで数的優位を作って、高い位置を保つように意識した。(次はアウエー2連戦だが)難しい試合になるが、オシムさんのサッカーをチームとして理解し、やっていきたい。自分ではコンディションが悪いとは思っていなかったけれど、相手が引いた守りをしていたので難しかった。もっとボールを動かすサッカーをしないといけない。

佐藤勇人(ジェフ千葉) :3年間ずっとオシムに教わってきたので、どのタイミングで飛び出すか、そういったことは分かっている。ただ今日は相手にとって危険な存在にはなっていなかった。オシムもベンチでイライラしていた。(途中出場について)僕にしろ羽生にしろ多少なりとも信頼されていたからだと思う。もっとそれに応えなければならない。(オシム監督の目指すサッカーは)すぐには難しいけれども、素晴らしい選手がそろっているし、吸収力もあると思う。後ろ(ディフェンス)が気になるところがあるかもしれないが、自分が走ってチャンスが作れるなら、どんどんリスクを冒してもいいと思う。ただしリスクの掛け方は考えなければいけない。

佐藤寿人(サンフレッチェ広島) :(途中出場で)自分に求められていたのは、ゲームを落ち着かせて、1-0で終わらせること。でも、やっぱりもっと長く使ってもらえる選手にならなければいけない。(ベンチからの指示は)本来FWというものは点を取ってこいと言われるものだけれど、そういう指示ではなかった。縦に行くのではなく、(ボールを)横にはたいて、リズムを作るように言われた。(ゴールは)直接決められなかったのは、力のなさだと思う。しっくりいかない部分もある。あれだけいいボールは直接決めないと。今日のGKははじいてくれたけれど、もっと質の高いGKだったら、ゴールにはならなかったと思う。でも、こぼれ球を決められたのはインザーギっぽくて良かった。

田中マルクス闘莉王(浦和レッズ) :(惜しいシュートがあったが)遠藤のボールは良かった。こすれば入ると思った。GKがどこにいるか分からず、正面に(シュートが)行ってしまった。やっぱりなかなか入らないね。ゴールの難しさを感じた。大事に行き過ぎた部分もあった。前の人を追い抜く動きができなかったし、リズムも作れなかった。

鈴木啓太選手(浦和):「難しい試合になることはわかっていた。前半は少し足元で動くタイプが多かったけど、自分はもう少し速いタイミングでボールを回したかった。前半はうまいタイプが多いし、相手がゴール前を固めて来るとなかなかスペースが空いてこない。多少、サイドに開いて逆を狙っていくとか工夫が必要だった。僕と阿部のところで三都主とやっとさん(遠藤)を追い越してFWと前の間でボールを受ける必要もあったのかな。そういう場面をもっと増やさなければいけなかった。ハーフタイムの監督は自分たちのやるべきことをやっていないといっていた。自由を与えてもらっているけど、その中にも大きな枠組みはある。それを無視して自分たちのプレーに走っていた面はある。じれずにボールを早くを回すといったことがもっと必要だった。じれているとこういうゲーム展開になってしまう。後半修正できたように思うが、もっとボールを早く動かせばよかった。前半、1本入り込んでシュートまで持ち込んだ場面があったが、ああいうシーンをもっと増やしていきたい。ボールを動かすにしても、頭を使った回し方や強弱をつけたパスができればと思う。羽生さんが流れを変えてくれたのは大きかった。前半もいろんなタイプの選手がいて、そういう特徴を生かしながら戦えばよかったけど。さすが羽生さんは『知った選手だな』と思った。闘莉王の攻め上がりに関しては、前へいきたそうにしていたから、その瞬間は自分が下がったりしていた。前に上がるふりをしてポジションを替えたり。彼はあまりマークされることがないんで、浦和の中でもやっているし。とにかくもっとリスクを冒さないと勝てないと思った」

羽生直剛選手(千葉):「前半、ベンチから観ていて、動きが少ない印象があった。後半入るとき、監督からの指示は特になかったが、後半のアタマから入るということは、動きが少なく、チームのリズムが悪いから入れてくれたのだと思う。後半からいける準備をしろと前半のうちから言われていた。ハーフタイムは監督もイラだっていた。プラン通り行っていなかったから。本来ならもっと速いパス回しから何点か入っているはずだった。監督は「もっとリスクを負って前にでよう」と言った。そこで僕は左に入って、右の遠藤君(遠藤保仁選手:G大阪)とポジションチェンジしながら動いた。途中からは左の前に入って、点が入った後はバランスも大事なんで、啓太(鈴木啓太選手:浦和)と勇人(佐藤勇人選手:千葉)との関係を考えながらあまりポジションを崩さないようにした。チームを活性化するために、無駄走りでもいいから、スペースをあける、誰かが仕事をするスペースを作る動きを意識しながらプレーした。とにかく、足を引っ張らないように、ピッチの中に居る選手が気持ち良くプレー出来るように、(自分が入ることで)チームとしてメリットとなるように…と思いながらプレーした。無駄走りでも、長い距離を走ったことで、少しリズムは生まれたのではないかなと思う。1点目につながるコーナーを取ったシーン? 自分がつっかけてシュートまで行きたかったところで闘莉王(田中マルクス闘莉王選手:浦和)が見えて、ワンツーから勝負に行こうとした。そこでシュートに行ったらブロックされてCKになった。チームとしてはまだまだま足りない部分が多い。まだ2試合で完璧にできるはずがないし、悪いなりに勝てたことは収穫。前半からボールと人の動きサッカーをしたかったボールを持ったときのプレーはミスも多かったし、まだまだだなと思った。出来るだけ長く代表に呼んでもらえるように、Jリーグに戻ってもしっかりプレーしたい」

巻誠一郎選手(千葉):「なかなかうまくいかなかったというのが正直なところ。うまくボールを回せなかったし。相手の中の方が少し詰まっていたけど、サイドは2対1を作ることができた。だからもっと崩せたと思う。それに最後に僕が決めていたら楽になった試合。あれも自分の実力です。ヘッドの時、しっかりとボールは飛ばせていたし、ゴールを決める意識をもっと持たないといけなかった。ハーフタイムに監督が怒った? オシム監督がいつも通りといえばいつも通り。もっとボールを回してほしいと言っていた。シュートに関しては、狙ったところには行っていたから、後は決めるか決めないか。厳しい状況だった。でも日本代表の先発としてはやっていかないといけない。達也(田中達也選手:浦和)とのコンビ? なかなかスペースがなかったけど、アレ(三都主アレサンドロ選手:浦和)と遠藤君(遠藤保仁選手:G大阪)が開いて真ん中のスペースを使ってほしいと言っていたから、その意識は持っていた。でも結果がでなかった。オシムさんのサッカーはすぐに浸透できるものでもない。後半から羽生さんが入って流れが変わった、相手DFをサイドに揺さぶるようになって、達也のドリブルを出せたり、ワンツーがでたりして、スペースも空いた。非常にやりやすくなった。千葉のサッカーだともう2~3人は飛び出してくるけど、代表は違うチーム。今は初めの一歩だし、今日はまず勝ち点を取ることが一番重要だった。これからはもっと動きのある危険なサッカーをしたい。今日はみんなが自分のスペースを守っていて、リスクを冒す回数が少なかった。引いて守る相手にはリスクを冒さないと」

三都主アレサンドロ選手(浦和):「もう少し自分から勝負すべきだった。もっと高いところでプレーしないといけなかった。やっと(遠藤保仁選手:G大阪)とポジションチェンジをしたけど、引いた相手を崩せなかった。サイドでもプレーできなかった。引いた相手とやるのはこのチームでは初めてでやりづらさがあった。でもFIFAランクが下の相手をやったのはいい経験だと思う」

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イエメン戦後、記者会見

――後半に羽生を投入した意図と彼への指示は?
そんなに面白い問題だろうか?
 交代した羽生のプレーは、そんなに素晴らしいものでも最悪なものでもなく、極めて平凡だった。彼に指示したのはひとつだけ、サイドに開け、動けということ。詳しく本人には言わなかったが、彼が左右に動くことで、相手の中盤がサイドに開く。相手には小さくて速い選手がいたから、羽生が入ることによって、相手がマークにつく、そして真ん中や逆サイドにスペースが生まれる。そういう狙いで羽生にはそのような指示を出した。

――公式戦初勝利おめでとうございます

選手におめでとうと言ってくれ。

――2ゴールともセットプレーだったが、そこに至るまでの過程が大事と言っていた。今日の試合では満足できるものだったか?

 つまりFKまでにどういうプレーがあったか、ということか。それは、審判がプレゼントしてくれたFKだったのか、それともわれわれがいいプレーをして相手がやむを得ずファウルしてFKを得たのか――後者のようなプレーをすることが大事だ。そこに至るまでのプレーはまずまずだと思うが、FKについては満足していない。キッカーが事前と違う蹴り方をしてしまったからだ。もっと力のある相手だったら、そのミスで取り返しのつかないことになっていた。FK、CK合わせて20回以上のチャンスがあったが、日本のように高い技術を持つチームであれば、最低5本に1本は決めていなければならない。つまり阿部や遠藤やアレックス(三都主)、闘莉王といった素晴らしいフリーキッカーがいるわけだから、もっと確実に決めてほしかった。代表ではセットプレーの練習をする時間が取れないので、彼らにはクラブに戻って十分に練習してほしいと思う。

――最初の試合と比べて進歩があったか?

 それは私のことか、チームのことか?
 守備面については、いくつか改善が見られた。規律、組織、忍耐といった部分で前進があった。ただし攻撃面では、もっと改善の余地があると思う。もっとも、現在の強いチームというものは、守備がしっかりしている傾向があるから、ディフェンスをしっかりすることを基礎としている。だからその点では進歩がなかったわけではない。

 率直に申し上げて、今日の試合はスポーツジャーナリストである皆さんには不満の残る試合ではなかったかと心配していた。ところが、そういう内容の質問が出てこないことが不思議で仕方がない。私は決して逃げることはしない。(会社などから)聞けと言われた質問ではなく、皆さんが聞きたい質問をしてほしい。堂々巡りではなく、率直な質問をぶつけてほしい。日本のサッカーの何が一番面白いのか、それを書くことを皆さんは仕事にしているのではないのか?

――この合宿ではスピードの緩急をつける練習をしていたと思うが、前半はスピードが上がりきらないうちにクロスを入れてしまうようなケースが見られた。どう思ったか?

(質問には答えず)それでは皆さんに代わって、私が(今日の試合の)不満な点を申し上げる。私は不満だ。それはディフェンスでのボール回しが非常に遅かったことだ。しかも各駅停車並みだった。だから相手の陣形を崩すことはできなかったし、相手のディフェンスラインを左右に動かすこともできなかったし、スペースができない。ボールが相手陣内に到達すると、もう相手は戻ってきている。味方はそのときにフリーであっても、数的優位を作ることができない。それというのも、ディフェンスラインのボール回しが遅かったからだ。だから中盤で不利な状況が生まれた。それが一番の不満だ。

 以上が私の考えだが、皆さんの考えはどうか? まあ、目指すところはもっと高いわけだが、(イエメンより)もっと強いチームがもっと守備的な戦いを仕掛けてきたらどう対処すべきか。そのときに、もっと早いサイドチェンジやもっと早いリズムを作ることができなければ……まあ、言葉にするのは簡単だが、そこは技術やテクニックの問題であり、一晩で解決できるものではない。
――日本サッカーの長期間の強化について質問したい。日本は地理的に孤立しているし、選手は厳しい環境でプレーしていない。そうした中でどういう強化を考えているのか。もっと海外遠征をすべきだと思うか?

 最初の質問だが、地理的ではなくサッカー的に孤立しているのだと思う。これまでも何度も触れてきたが、地理的に遠いのはもちろんだが、強いチームとコンタクトするのが難しい。この夏、欧州の強豪チームがいくつか来日したが、彼らのプレーは疲れていたり、バケーション気分だったりして、欧州サッカーの現在を伝えるというには程遠いものだった。あまり言いたくないが、お金を払って見に来たファンには申し訳ないチームがあったことは事実だ。

 日本は豊かな国だから、ハングリー精神は育ちにくいのかもしれない。しかしそれなら、ヨーロッパで経済的に成功している国、例えば英国やドイツのサッカーが弱くないのはなぜか、ということも考えないといけない。つまり経済的ではない動機、サッカーを強くしたい、サッカーを普及させたいというモチベーションを作ることは可能だと思う。それは誇りであったり、名誉であったり、楽しみであったり、お金では計れないもの、そこに自身のエネルギーを投入したくなるような環境を作ることが大事だ。私自身はそれほど経済的に豊かでない国の出身だが、サッカー選手というのは非常にリッチな存在だった。そういう意味では、日本のサッカー選手に「もっとハングリー精神を持て」と批判することはできないのではないか?

――国内で意味のない親善試合をするよりも、もっと海外で試合をすべきだと思わないか、という質問のつもりだったのだが

 一般論としては、選手や単独クラブが海外に行って、強い相手と試合するのは強化につながると思う。しかし代表チームの場合、相手はそれなりのメンバーがそろったチームであるべきだ。一番手っ取り早いのは欧州に遠征することだろうが、向こうも欧州選手権やワールドカップ(W杯)予選などで過密日程だ。その中で日本国内でも日程のやりくりをして代表を集めるのも難しいのに、欧州のどこかのチームの日程が空いているところを探すのは、もっともっと難しいことだ。これは日本だけの問題でないが、代表にはそうした日程面の問題がある。それに加えて、コストの問題もある。各クラブとの折り合いをつけなければならないので、手間とお金がかかる。そういう問題をはらんでいることを理解してほしい。

 地理的に遠いことは、それほどの問題ではない。飛行機がもっと早く飛ぶようになれば解決できる話だ(笑)。例えば日本やオランダの大企業が、早い飛行機を作ってほしいということではなくて、W杯やアジアカップのような公式戦ではないかもしれないけれど、何カ国かが集まって試合ができるような大会のスポンサーになって、欧州やアジアで開催されるようになるというのも、アイデアとしてはあるだろう。親善試合はあくまで親善試合であり、何らかのタイトルが掛かった試合であれば、例えばトヨタやフィリップスのような大企業に賞金を出してもらって、そうしたタイトルを懸けた大会を主催できれば、モチベーションも上がっていくことだろう。地理的には遠いかもしれないが、お金の行き来は可能だと思う。
――今日もスタメンは浦和の選手が半分くらいで、後半は千葉の選手を多く起用している。同じクラブの選手を起用するのは、コンビネーションでのメリットがあるかもしれないが、今後もその方針で行くのか?

 それは選手のプレーによる。今日のようなプレーが続くのであれば、ひとつのチームから選手を選ぶという方針を捨てなければならない。同じクラブでプレーしているから、コンビネーションが優れているという保証はないのだが。皆さんに見てほしい。私が少し前まで指導していたジェフの選手たちを。皆、素晴らしいプレーをしただろうか? もしそれでうまくいくのであれば、私は代表選手全員をジェフの選手にする。だが、浦和と千葉の選手には、正直なところを申し上げた方がいいだろう。それは、たまたま同じクラブにいたからではなく、代表にふさわしい力を持っていたからだ。だから代表の一員であるということを強調しておきたい。

 皆さんとは事前に「こういう記事を書いてください」とお願いすることはできないが、日本のサッカーをもっと強くするためには、もっと走る、もっとアグレッシブなチームをもっと(Jリーグで)増やさなければならない。そのためには、ある部分を犠牲にする必要がある。例えばそれは、プレーのエレガントを犠牲にしなければならない。エレガントであることと、効果的であることは両立しないことが多い。それが両立しているのは、多分バルセロナだけだろう。

(プレスオフィサーが「次で最後の質問に」と言って)以前にも申し上げたが、それを決めるのは私だ。

――あれだけエリア内でチャンスを得ながらシュートを決めきれない。これを是正するには、どのようにすればよいと思うか

 話が長くなるが、よろしいか?
 昨日の会見でも申し上げたが、ディフェンスラインを固めて、そこからスタートするのはたやすいことだが、得点を挙げるためのアイデアを作るのは難しいことだ。そういう話はしたと思う。それを実現させるために練習をしているが、トレーニングと試合とでは違う。プレッシャーも違うし、満員のお客さんも見ている。ここで自分がゴールを決めたら全員総立ちでスタンディングオベーションが起こるのではないかと想像する選手もいるかもしれない。そういうことを考えると、たいていは失敗するものだが。だからトレーニングの場でこういう状況を作れたら――マスコミもたくさんいて、テレビカメラもたくさん入って、きちんとした審判がいて、しかも対戦するイエメン代表と練習で試合して、それからまた同じイエメン代表と本番の際ができればいいのだが、もちろんそんなことは不可能だ。そんな答えでいいだろうか?

 こちらからひとつ、申し上げておきたい。今の話とはぜんぜん違う話だ。来月またイエメンと対戦するが、まったく違うチームになっている可能性がある。ギリシャ神話にも似た話があるが、自分の土地に再び踏み出したときに、エネルギーが大地から湧き上がって兵士の体を満たすということが、もしかしたらホームのイエメンに起こるかもしれない。だから今日の試合で勝っても、また次の試合で楽に勝てるとはまったく考えていない。今、こういう話を申し上げた方が、皆さんはがっかりしないだろう(笑)。

――エレガントと効率性は両立しないということだが、エレガントなプレーをする日本の選手についてはどう考えるか?

 意味は分かる。あまりにもエレガントなプレーヤーは難しいかもしれない。普通に美しいプレーヤーはどうか? 格好いいかもしれない。美しいプレーをして、その結果はどうなるか? その結果を考慮したい。美のために死を選ぶという選択はある。だが、死んだ者はサッカーができない。美しさを追求して死ぬのは自由だが、そうなるともうサッカーではない。現代サッカーのトレンドはそうではない。今はどんなに美しいプレーをしたかではなく、何勝したか、それが求められる。残念ながら。

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2007年以降のJリーグ放映権について(2)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20060815044.html

スポニチの記事を読む限り、個人的には、そこまでひどい事態にならなそうでちょっと安心している。(自分は環境として、BSとWOWOWを視聴できる環境です。何年か前に、WOWOWがブンデスリーガとセリエAを放送してた時に、スカパー!が放映権を取っていたセリエAの方は、全く「人気クラブや優勝争いの試合など」を放送しなかった記憶があります。Jで、それをやられたらまずいなと思ったので書いたのです)

BS-1は減るみたい(自分の現在の環境では痛いのですが)だが、「地上波ローカルで放送する試合数が増えること」と「注目カードは地上波でより多くの人に見てもらった方が、長期的にはスカパーの利益になる」という点で、Jリーグ事業部は、スカパー!との交渉で頑張ったなという感想だ。(最初の報知の報道では地上波ローカルがどうなのか、もしこれまで優先権の影響を受けるようだと、やばいよなと思ったので..)

2004年の統計(ネットで「CSメディアパワーの検証2004」から参照)では、契約世帯数はCATV:490万、スカパー!:368万、BS(NHK):1184万(受信料を払ってない世帯もいるはずなので、実数はもっと多いでしょう)、地上波:4706万

この数字だけを見ると、来年からJの試合を見ることのできる視聴可能世帯が減ることだけは間違いない。今年の春頃からNHKと交渉していたのは、JリーグとしてはBSで放送してもらった方が、より多くの人に見てもらえる可能性が高いからだろう。しかし、放送権料が減るということは各Jクラブに分配できる金も減り、一部のクラブには、それが原因で経営危機にも直面しかねない。そういう意味で苦渋の選択だったことは間違いない。

自分が心配していたのは、コアファン、コアサポ(有料放送に加入しても試合を見たい人)だけでは長期的には先細りしてしまうということだった。そんなに視聴率はなくても地上波(特にローカル)やBS1は、将来のサポを確保するためには重要な要素だと思っている。(自分の中で、サッカーというスポーツが特別な地位をしめるきっかけになったのは、たまたま見た、1986年メキシコW杯のブラジル対フランス戦だった。あの試合を見てなければ、ここまではまること「W杯に2度も現地観戦すること」はなかったような気が今でもしている)。ちょっとだけサッカーに興味を持った人でも、いきなり「スタジアムに金を払って見に来る」とか「スカパー!に加入する人」は少ないだろう。クラブが、いろいろ集客努力(もしくはクラブがリーグ戦で快進撃をした場合など)をしても、いきなりスタジアムに来る人は少ないに違いない。TV観戦というワンクッションを置いて、おもしろかったら「じゃあ、スタジアムに行こうかな」と思う人が多いような気がしている。そこでスカパー!の優先権に邪魔されてBSや地上波ローカルの放送がない場合は、「集客努力や快進撃」の効果が少なくなってしまい、将来のサポーターを失ってしまう可能性は、やはり高いに違いない。

ジーコジャパンの4年間でメンバーを固定してしまったため、次の南ア大会で主力になるべき選手はほとんど経験をつめずにアジア予選とW杯を迎えることになってしまいました。2006年の主力の何人かは、2010年の段階では、代表レベルの力を維持できないでしょう。世代交代、入れ替えは不可欠なのです。同じように、今のサポの中でも、生きている間ずっとサポでありつづける人は必ずしも全員ではないはずです。新しいサポを取り込まなければ必ず先細りします。報知の記事を読んだ時点では「スカパー!による優先権」は、サポの固定化と新規参入への障壁になる可能性を秘めているような気がしました。(今でもスカパー!の優先権の運用次第では、その影響は大きくなりそうな気もしてますが..)

あとはJリーグ事業部が将来を見据えて舵取りをうまくやってくれること祈るばかりです。

PS.なお、スカパー!に対しては悪い印象は持っていません。某九州のクラブの試合や、PRIDE(格闘技)の試合をスポーツバーで見ることができるのは、スカパー!のおかげですから。

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2006年8月15日 (火)

イエメン戦前日記者会見

イエメン戦AFCアジアカップ2007予選 第2戦前日 オシム監督会見

こちらから特にコメントはない。皆さんの方からサッカーに対する意見がきちんと出たらコメントするようにしたい。スポーツジャーナリストとしてのレベルに達するまで、私は辛抱強く待つことにしたい。

――今日、新潟スタジアムからこの陸上競技場に練習会場の予定を変更したのはなぜか?

 昨日もここでやっている。変える必要性を感じなかったからだ。

――試合会場のピッチ状態の確認は?

 選手たちは、Jリーグでいつもプレーしているから問題ないだろう。ジェフの選手たちも3日前に(新潟スタジアムで)やったばかりだ。それに(あえて練習することで)ピッチの状態を崩したくない。

――イエメンとの対戦で注意すべきことは?

 対戦相手の情報を多く集めておくことは重要だ。日本サッカー協会のルートで集めた情報以外に、私個人のルートで集めた情報もある。イエメンはしっかりとしたチームで、アグレッシブでテクニックもある。点差が開いても決して試合をあきらめることなく、走るチームであるともいえる。現代サッカーではボール扱いがうまいことは当たり前の話だが、その中でもイエメンは優れたチームだ。こちらが不注意なプレーをすれば、取り返しのつかない結果を招きかねない、リスペクトに値するチームである。カリスマ性のある選手はいないが、警戒するに越したことはない。日本はバーレーンやオマーンと対戦して、結果は接戦だったわけだが、イエメンはそれらと(実力的には)変わらないと考える。

――初の公式戦だが、プレッシャーは感じているか? また大勝しなければならないというプレッシャーは?

 プレーするのは選手たちだ。私は特にプレッシャーは感じていない。選手、もしくはジャーナリストの皆さんは感じているかもしれないが。
 試合結果を予想するのは、相手に対して失礼なので、ここでは何も答えるつもりはない。もし質問された方が、日本の勝利は当然で何点差で勝つのか? という考えから言っているのであれば、それは相手に対して大変失礼というものである。向こうにも勝つ可能性はある。いずれにせよ明日、ピッチの上ですべて決まる。

――宮本を招集しないのはなぜか? 彼は過去2回のワールドカップで主将を務めていたのだが

 宮本が日本サッカー界で最も優れたプレーヤーの1人であることは私も十分に認識している。ただしこれは、私と宮本との関係ではなく、宮本とガンバ大阪、さらにいえば西野監督との関係が重要である。宮本はJリーグの試合では、常に試合には出ていない。

――今後、招集する予定は?

 分からない。選手としては高く評価している。ただし考えなければならないのは、彼の年齢だ。今は優れているかもしれないが、2年後、4年後はどうなっているのか、考える必要がある。もちろん(宮本にも)チャンスはあると思う。

――イエメンはあまり大きな選手がいないが、アドバンテージととらえるべきか?

 そうだろうか。日本も向こうの平均身長より低い選手が6人くらいいたと思う。圧倒的な身長差があればセットプレーで有利だが、果たして明日はそのようになるだろうか。サッカーはセットプレーだけではない。セットプレーに至るまでの流れがむしろ重要だ。むしろ、そこまでのプレーをしっかりやる必要がある。いい場所でセットプレーのチャンスを得るためには、そこまでのプレーが重要だ。だから私は、むしろ流れの中のプレーを重視する。

――今日の紅白戦で田中隼が攻め上がったとき、6人くらいの選手がゴール前に攻めていった。これはポジションに関係なくチームが連動する練習だったのか?

 最後の紅白戦は実戦的なものではなくレクリエーションである。それから、これはもう何度も話していることなので正直うんざりしているのだが、私はどこにどう動けとか動くなとか指示するかわりに、選手たちに自由を与えている。もちろんその中には、ゲームの流れの中で守るべき原則というものがある。プレーのタイミングや、何をすべきかということは考えなければならない。

――今日は練習前と練習中にアレックス(三都主)と遠藤を呼んで長い話をしていたが?

 もっと走れ、という話をした。


――今日は数的優位を作る練習を多くやっていたが、日本の選手が数的優位を作る瞬間の判断力というものは低いと思うか?

 質問の翻訳が正しくないようだ。問題は、日本人が早く判断する能力を持っているかどうかではなくて、早く自分で考えることが一般社会で許されているのかどうか、だ。そういう習慣があるのだろうか。どうなのだろう、逆に聞いてみたいのだが?

――一般的には教えられて育つことが多いので、自分で判断して行動を起こすことに慣れていないと思う

 残念ながらサッカーとはそういうものではない。ピッチで指示を待ち続けていたら、試合には負けてしまう。私が何を言うか待っているような選手はいらない。サッカーは自分でプレーするスポーツである。対戦相手に「待ってくれ」と言ってタイムアウトを取って、監督の指示を仰いだり、ピンチヒッターやピンチランナーを投入して局面を変えるようなことはできないスポーツだ。だからサッカーは自分で判断しなければならない。私からはなるべく多くの情報を選手たちに与えている。選手たちはその情報を元に、プレーしながら考える。サッカーは非常にクリエーティブなスポーツである。だから、アイデアのない選手は、サッカーには向いていないのだと申し上げておきたい。

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イエメン戦メンバー(背番号つき)

GK 23川口能活(磐田)43山岸範宏(浦和)▽DF 14三都主アレサンドロ、20坪井慶介、45田中マルクス闘莉王(以上浦和)21加地亮(G大阪)31駒野友一(広島)▽MF 50中村直志(名古屋)51羽生直剛、30阿部勇樹、57佐藤勇人(以上千葉)4遠藤保仁(G大阪)55鈴木啓太、35長谷部誠(以上浦和)56山瀬功治、58田中隼磨(以上横浜M)59小林大悟(大宮)▽FW 36巻誠一郎(千葉)65我那覇和樹(川崎)37佐藤寿人(広島)38田中達也(浦和)67坂田大輔(横浜M)。合計22人

ちなみに背番号43以降がオシムになってからリスト入りした選手だそうです。背番号順でいくと、43GK山岸、45闘莉王、50中村直志、51羽生、55鈴木啓太、56山瀬、57佐藤勇人、58田中隼磨、59小林大悟、65我那覇、67坂田大輔。いかにジーコがある時期からJでの活躍を考慮せず、メンバーを固定していたかが分かりますね。ちなみに、43番~67番までの25人中、選ばれてるのは11人。空白の番号が14あります。このうち栗原、青山以外では12人、オシムが候補に考えている選手がいることになります。(今野はジーコのリストに入っているでしょうから、除外)

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2006年8月14日 (月)

2007年以降のJリーグ放映権について

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060814-00000056-kyodo_sp-spo.html

これはサウジ戦よりも10倍以上、重大な問題である。2007年~2011年までの5年間、地上波とBSでは、Jの重要な試合(優勝のかかった試合や残留をかけた試合。あとはおそらく浦和レッズの試合)は見ることができないと思っていた方がいいだろう。問題はNHKが放映権料の減額要求を受けたことから始まった。(おそらく受信料不払い問題の影響が大きいのだろうが)今年の春先から、NHKとJリーグでずっと交渉してきた模様だが、どうやら最悪の結論になりそうだ。有料放送だけになれば、まだそこまでサッカー好きではない人々や今は興味がない人々への波及効果は全く期待できなくなるだろう。既存のJクラブに対して、放映権料という安定収入の維持を優先させた判断なのだろうが、この5年間はファンの数が先細りになるはずだ。既に地元に浸透したクラブには、そう影響はないかもしれない。だが、そこまで浸透していないクラブにとっては、未来のファン、サポーターを失うという結果になりそうな気がしている。もし、スカパー!に全試合の放送権と指定試合の優先権を与えるにしても、ローカル局の地上波に対しては優先権を放棄させるような策略をJリーグには期待したいところだ。

資料:CSメディアパワーの検証2004
BSデジタル 564万世帯(2004年4月)
CATV 490万世帯(2004年1月)
スカパー! 368万世帯(2004年6月)
BS1、BS2 1184万世帯(2003年10月)
地上波 4706万世帯(2000年の国勢調査)

2011年7月 アナログ放送を停止

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9/3サウジ戦の放映問題

http://sports.livedoor.com/article/detail-3646853.html

元ネタがスポーツ報知(呆痴)なので、信憑性は低いのですが、どうやらサウジのサッカーの協会が、9/3アウェイでのアジアカップ予選で通常相場の倍の放映権料をふっかけてきているようです。

こういう交渉事では、一回、舐められると、後に悪影響を及ぼします。個人的には、なんとかぎりぎりまで交渉して、相場通りで放映してもらいたいものですが、代表関係で儲けているテレ朝あたりが、ポンと払ってしまいそうでもあり怖いところです。とは言っても、おそらくオシムジャパンにとって、今年で最も難しい試合になることは間違いなく、試合を見れないというのは避けたいところです。いざとなれば、録画放送でもいいから見たいものです。しかし、9/3の後に11/15にホームでのサウジ戦があるので、これとセットにして、なんとか交渉できないのもなんでしょうかねえ..。

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2006年8月13日 (日)

川淵インタビューへの突っ込み!

スポーツうるぐす(日テレ)川淵三郎インタビュー  、8月13日放送:収録日「トリニダード・トバコ戦翌日」()内は個人的な突っ込みです。

--ジーコ監督の後に、なぜオシムを選んだのか?
K トルシエジャパンというのは、狭い制約の中で自由に自分のサッカーをやりなさいという制約される範囲がすごく狭かった。ところが、ジーコの時は、こんな制約は一切設けない。ともかく部屋いっぱい、どうでも自由にプレーをやりなさいと。それだけの能力が君たちにはあるんだと。しかし、結果的にはうまく行った場面(アジアカップ優勝とW杯予選突破のことでしょう。しかし、内容を見てみれば、アジアカップはトルシエの時と比べて間違いなくレベルダウンして苦戦していました。さらに選手のコンディションを無視した選手起用でシンガポール相手に勝ち点を落として一次リーグ敗退する危険性もありました。結果的にうまくいっただけで、その内容を会長は見ていなかったようですね)もあれば、そうでない場合(これはもちろんW杯での惨敗です)もある。評価としては、あまりにもトルシエから部屋いっぱい広げすぎた事が、かえって選手に混乱を与えて、チームとして最後は一つの方向になかなか進まなかった(最終的にジーコは中田英寿と、その他の選手の溝を埋めてチームを一つにすることができませんでした。ジーコのやり方は自由ではなく結果として放任にしかならなかったのです)なかったんじゃないかと。オシム監督の場合には、ジーコの自由度をちょっと狭めて、その中で自由に自分で考えるサッカーをするということの方が、今の日本の、いいサッカーをやるためにはフィットするんじゃないか(だったら、W杯予選突破してからでも韓国みたいに監督を代えることはできたんだよ)ということが、今度の推薦された理由なんですよね。
--ドイツW杯での1分2敗という惨敗を日本サッカー協会はどうみたのか?
K 今回の3試合とも、なんか力を出し切っていない。中途半端な、見る側にとってもね、すごいストレスが残る3試合だったので、余計、日本代表チームに対する批判、それで今、直接、僕の方に、批判の矢面(正規の手続きを無視してジーコを監督に決めておいて、その責任を全く取ろうとせずに会長という地位にしがみつこうとすること。自分の判断ミスが発覚するのを嫌ってジーコジャパンの総括をしようともしなかったこと。さらにマスコミをコントロールして自分への批判を封じ込めようとしようとしたこと。W杯帰国後の会見で「オシム失言」をして自分への批判をそらそうとしていること。あまりに地位や金儲けに固執して地位を守ろうとする姿が火に油をそそいでいるんだよ)に立っているわけですけれども。それはファンのみなさんの立場からすれば、当然だろうと思いますね。(そう思っているなら、いますぐにでも会長をやめなさい)
--オシムが候補にあがった時期
K オシム監督は去年の11月から候補に挙がっていた(その時点で、ジーコではダメだと思っていたなら、なぜ変えない)んですね。例えばベンゲル監督が日本に来て欲しいとか、例えば、ファーガソン監督が日本に来て欲しいとか言っても、条件だとか相手の環境だとか、相手の事情がある。日本が欲しい監督は言えばすぐ来てくれるというわけではない。だから、第1候補のオシム監督と話を進めなさいと命令したのは、4月後半ぐらいです。ジーコとオシムの違いというのは、ジーコの場合は練習のためだけに合宿をしない。選手を集める時には必ず試合というものがあって選手を集める。ただ、オシムの場合には試合は、どうでもいいとは言いませんが、練習中心である。ここが根本的に変わっていくでしょうねえ。(協会としては、金の入る親善試合ができなくて残念なんでしょ?オシムのコメントは商業主義に犯され続けた4年間にNOと言ってるだけなんだよ)
--なぜドイツW杯組をあまり呼ばないのか?
K 「古い井戸の水(ドイツW杯組)」を、まだいっぱいあるんだから、それを使ってと言ったんですけれど、あまり「古い井戸の水」を使わなかった、呼ばなかったですよね。若い選手は代表に選ばれて、ここで動き回らないと、代表からまた再度、招集がかからない。ここで頑張るのが、自分の将来にも大きく影響するということで、新しく呼ばれた選手であればあるほど、頑張りますよね。ここであまり動かなかったベテラン選手、オシムの目指す「動き回るサッカー」をやらない限り選ばないとなると、そういうことを試合の中でやり始めるわけでしょ。そういう意味では、オシム監督イズムを植え付けるためには、新しい選手に意識を植え付けておいて、そこにドイツW杯に出た選手を入れ込むと。これはスムーズに全体が機能していく。「オシムはそう考えているのかな?」と思いますけどね。
--ずばり日本はオシム監督で強くなるんでしょか?
K 強くなりますよ。若い選手がいっぱいいて、伸び盛りの選手が山ほどいますから(ジーコはそういう選手を無視して、経験を積ませる場を奪ってしまった)そういった中で、オシム監督のやり方は強化のやり方(前任者が全く若い世代を育てることをしなかったため、オシムは今、その尻ぬぐいを必死にやろうとしているんですよ。2002年当時よりもマイナスの位置から、今回の代表はスタートしてるんだ)としては優れているように思いますね。

**久しぶりに川淵のそこそこ長いインタビューを見ての感想:Jリーグが始まった時より川淵は年老いて、しゃべり方も呂律が回らなくなっている。ボケの症状が、まもなく彼を襲うことになるだろう。喋っている内容は、おそらく強化委員会の誰かが書いた文章を、壊れたテープのように、あちこちのメディアで喋っているにすぎない。引退間際の大臣が、官僚の作った答弁書を、そのままオウムのように話してることに似ていると思う。古河でサラリーマンとして出世できなかったことが、彼を、今の地位に固執させているのだろう。権力と金を持つことによって彼は消耗し変わってしまった。その青雲の志は、単なる拝金主義に変わってしまったのだろう。「老害」、現在、日本人の中で最もこの言葉が似合うのは川淵三郎ではないかと思う。

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2006年8月12日 (土)

J1第17節、アビスパ 0-2 トリニータ

博多の森球技場、19:04キックオフ、主審:砂川恵一。天候晴れ、気温28.7℃、入場者18205人。得点:11分(FKより)、ラファエル1号ヘッド(大分)0-1。66分:松橋6号右足(大分)0-2。シュート数:アビスパ9(3)、トリニータ8(3)。CK:アビスパ0、トリニータ3。支配率アビスパ51%、トリニータ49%。

(アビスパ)先発GK1水谷、DF22中村、5千代反田、13佐伯、17川島、MF10久藤、8ホベルト、26城後、6布部、FW19バロン、34飯尾。交代:56分FW9藪田←久藤、64分MF27田中←布部、71分FW有光←バロン。警告イエロー:城後(1)。ベンチ控え:GK16神山、DF2宮本、23柳楽、15吉村。監督:川勝良一

(トリニータ)先発GK1西川、DF2三木、15森重、31福元、MF5エジミウソン、11トゥーリオ、17根本、20高橋、21梅崎、FW8松橋、9ラファエル。交代:77分FW30山崎←松橋、80分MF7西山←梅崎、88分MF6梅田←根本。警告:なし。ベンチ控え:GK16下川、DF3柴小屋、FW高松、26内村。監督:シャムスカ。

金古、アレックス、古賀誠史を欠くアビスパは、4バックから3バックにシステムを変更して大分との対戦臨んだが、シャムスカ「4バックできた方が難しくなると考えマークの受け渡しなどを入念にチェックした。3バックでくるなら、ウチも3-5-2なのでピッタリとはまると思った」のコメントにあるように、結果・内容ともにトリニータの完勝に終わった。特に前半は4バック時よりも広がる両サイド裏のスペースを再三突かれるなど、3バックに適応できていなかった。攻撃も大分エジミウソン、トゥーリオのボランチコンビのプレスにチャンスをなかなか創り出せない。しかし、プレスが緩み始めた20分過ぎに、いくつかのチャンスは創り出せた。バロンが2度の決定機のどちらかを決めていれば、結果はもう少し違ったかもしれない。後半は積極的に攻撃を仕掛けたが、カウンターから松橋に2点目を決められる。さらに3人交代後、飯尾がケガで全く動けなくなるなど、川勝采配が裏目裏目に出た試合だった。大分が主力3人(深谷、上本、高松)を欠くだけに、ここは最低勝ち点1を取りたいところだったが、最悪の結果に終わることとなった。

折り返し時点で、アビスパは1勝8分8敗。勝点11得失点差-9{得点13(J1最下位)、失点22(J1、上から4位)}で16位という、まさに降格争いのど真ん中で後半戦を迎えることになる。恐らく、セレッソ、京都、広島、甲府、FC東京(ガーロが更迭されれば降格争いから抜け出すとは思うが..)との激烈な争いになるだろう。今日の試合内容自体は、3バック変更初戦にしては、まともな方だったように思う。ただシーズン初めから内容はそんなに悪くなかったのだ。J1昇格の最大の功労者であったFWグラウシオが復調していけば、なんとかぎりぎりで残留できるのではないかと思っていた。しかし、クラブは監督を松田氏から川勝氏に交代し、川勝氏はバロンを獲得、さらに読売ユース時代の教え子の飯尾と佐伯をレンタルで獲得する。さらにグラウシオ(契約解除)、松下(レンタル移籍)を放出した。クラブも、この悪い流れをなんとか変えようとしているようだが、依然として変わらない。その最大の問題は決定力不足だろう。個人的にはグラウシオとバロンの内、調子の良くなった方を使いたかったところだが、金銭的余裕がなかったのだろう。しかし、残ったバロンも全盛期の力はなく、今期はJ2の10試合で点を取っていない。このまま調子が戻らなければ、「安物買いの銭失い(J2降格)」になってしまうような予感がしてならない。そもそもシーズン始めに藪田、久藤、布部という、ピークを過ぎた選手をJ1用に獲得したところから「安物買い」は始まっているのだ。そして、ここまでは、いずれもJ1という舞台では「違い」を作り出せていない。金がなく、さらにスカウトの眼力もない状態では、これからの選手獲得でのテコ入れも厳しいものになるに違いない。あとは川勝氏の力量にかかっているが、いずれにせよ、アビスパがぎりぎりまでJ1残留戦線の主役になるのは間違いないはずだ。

★川勝監督ハーフタイムコメント:セットプレーで1点取られたがあとは悪くない。 もっとボールを奪い、あらためて戦っていくように。ここからが勝負★★終了後コメント: システムを4バックから3バックに変えたが、それ自体は問題なかった。しかし、立ち上がりの失点が選手にプレッシャーとなった。前半に関しては相手の外国人選手(ラファエル、トゥーリオ)に対応ができなかった。後半は相手にある程度カウンターを仕掛けられるリスクを負いながら、積極的に攻撃を行ったが、シュートに行く姿勢が選手の中でもバラつきがあった。全体に今日は選手が感じる部分で統一がなかった。しかし、局面の強さも徐々に出てきたので細かいところを修正しながら次の試合に臨みたい。

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2006年8月11日 (金)

やっと敷金が戻ってきました

フランクフルトで借りたアパートの敷金(デポジット)がやっと返金された。ドイツでは、通常、契約終了から4週間後に返金されるという。法律上は6ヶ月以内に返金すればいいらしいから、返金は早かった方なのかもしれない。1200ユーロの敷金から、部屋のクリーニング代金80ユーロと送金手数料が引かれた額に、(1ユーロ=146.03円)で変換されて日本円で金額が戻ってきた。あとは病気治療分の保険金とi-pass利用分の請求がくれば、ドイツW杯の面倒な手続きは終了となる。しかし、結構、長くかかるものだ。

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「川淵やめろ!」デモ写真の件について

「2チャンネル」にて、デモの写真が悪用されているようですので、参加者の方の顔が、はっきり写っているものを削除しました。この運動を妨害してる人々に悪用されてしまって非常に残念です。

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2006年8月 9日 (水)

「川淵やめろ!」デモに参加

19:00前には国立に入る予定だったが、用事があったため、結局、19:15頃、席についた。国歌斉唱の直前だった。ハーフタイムはプラカード作りに専念する。(国立でコールができなくてすみません)

試合終了後、すぐ移動開始し、すんなり日本青年館前の集合場所の公園(?)に到着したが、その時、既に21:20過ぎだった。どうやら出発時間(21:25)の設定は少し早すぎたようだ。10分ほど待ってスタートする。人がどんどん集まってくる。(新聞報道の150人というのは、明らかに少なすぎるだろう。どう見ても300人以上はいたに違いない。元は共同通信の記事みたいだが、共同も日本サッカー協会のメディアコントロールを受けているのだろうか?)デモが始まり、「川淵やめろ!」コールがこだまする。自分は「川淵会長は責任をとって辞任しろ!」というプラカードを自作持参したが、他に「サヨナラ キャプテン」「この男、暴君につき」「老害」「川淵さん、あなたの虹は腐ってる」「代えて!あの会長」など、さまざまなプラカードが並んでいて壮観な光景だった。デモの時間は22:00までだったようで、国立競技場駅近くの公園で主催者の挨拶の後、最後は「ニッポン」コールで終了した。デモの動画を発見したので、

http://www.youtube.com/watch?v=guuK_hLz2pg

見てみるが、かなりの声が響いていたようだ。(しかし、これを見ると、150人というのはかなり少ない人数ということが分かるだろう)デモというものに初めて参加したのだが、組織的な縛りが何もない運動が、HPで告知しただけでこれだけの人数が集まり盛り上がった。この点だけでも、このデモは成功したような気がする。(ただし、主催者の方が「次はデモの許可がおりない」と言っていたのが、大変気になるが..。何が問題だったのだろうか?)

川淵は、ネット世界の中だけの動きだから、今まで「批判」を無視してこれた。だがこのデモの成功で、この運動は初めて世間一般に認知されたように思う。会長も無視する訳にはいかないだろう。これで協会内にいる「反川淵」勢力も勢いづくことができるはずだ。だが、戦いは始まったばかりなのだ。少なくとも川淵以前のレベルのまともな協会にもどすためには、まだかなりの運動が必要だろう。

ともかく、主催者のみなさま、今回はご苦労様でした。都合がつけば、またデモに参加したいと思います。

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「川淵やめろ!」デモ、写真をUP

「川淵会長にレッドカードを」デモに参加した時の写真をUPしました。持参のプラカードを持って声出ししながらなので、あまりいい写真は撮れてないのですが、とりあえずなるべく多くの写真をUPします。右側の「マイフォト」の{「川淵やめろ!」デモ写真}をクリックして、ご覧ください。

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20060809オシム記者会見

トリニダード・トバゴ戦後 オシム監督会見
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ 2006

――3日間で作ったチームへの満足感、また不満点は?

 6日間のトレーニング期間があったなら6-0で勝てたと思うか? それはやはり難しいだろう。そんなに簡単なことではない。ただし、うれしい誤算があった。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだなということを、スタジアムが満員になったのを見て実感した。今日の試合は私にとって大変重要だった。しかし同時に、協会に対しても選手に対してもJリーグに対しても、非常に責任は大きいと思っている。そうした責任の大きさは感じてはいたが、今日の満員のスタンドを見て、この人たちを失望させてはいけないとあらためて感じた。

 試合内容は、最初にしては全体的によいテンポで進んだが、よくない点もあった。選手たちが十分に走る力を持っている間は十分な試合ができた。トレーニング期間が限られていたにもかかわらず、3日間ではできるとは思えないようなコンビネーションもとれた。それでも私にとって気掛かりなことはあった。それは、サッカーは90分の試合だということだ。今日出場した選手の中には90分間、走ることができない選手がいた。それは代表選手だけではなく、Jリーグ全体に言えることだと感じている。ある意味、この問題の解決は簡単かも知れないが、きちんと考えなければいけない。特に日本人のサッカーというものを考えた場合、筋肉隆々ではないし長身でもない。それゆえに非常に大事だと思う。1対1の勝負では不利が出てくる。相手より、どれだけ多く走れるかで勝負しなければならない。残念ながらJリーグはそういう習慣ではない。今日の試合の教訓は、走ることだ。

――ピッチコンディションがよくなかったが、試合のプランに狂いはあったか

 大変いい質問だが、最初の質問と関連していると思う。この試合には条件上の制約があった。私は魔法使いではないので、これほど短い時間でチームのコンビネーションを練り上げることはできない。そのほかにも、グラウンドのコンディションが悪いとか、選ぶ選手が限られていたこと、ほかにも大会が平行して行われていたわけだが、そういった条件があって、グラウンドコンディションもそのうちのひとつだった。コンビネーションの問題で言えば、短期間でそれを解消する最も簡単な方法ということで、同じJリーグのチームからグループで選手を選んだということだ。


■英雄とは、すでに墓の中にいる偉大な人物のことを指す


――今日2ゴールした三都主はMFに適正があると思うか?

 今日は彼だけがヒーローではない。英雄とは、すでに墓の中にいる偉大な人物のことを指す。三都主はまだ生きているではないか。この英雄の定義というのは私なりのものだが、ある試合で得点を挙げてヒーローになり、ある試合で失敗をしてけなされるのは、選手にとって気持ちのいいものではないだろう。私にとって重要なのは、代表に選ばれていることを(選手に)自覚してほしいということ。その一員であることに誇りを持つことが大事だ。

――自分に与えられた日本代表のミッションに希望は持てたか。難しいと感じたか

 私の未来にどれだけ時間が残されているかによる。つまり、いつまで代表監督を任せてもらえるのか、あるいは誰がそれを決めるのかが大事だということ。まあ、今日明日に代表監督でなくなることはないと思うが。

――親善試合でこれだけ多くのファンが来たということに責任を感じたといったが、あなたの責任は心地よいものか、重荷なのか。また、うれしい誤算とは具体的に何か?

 今日の試合に限らず、すべての試合は私にとって重みがある。来日したときから私は監督として責任を自覚していた。ほかの日本人監督も責任感が強い方ばかりだ。責任感がなければ日本社会ではやっていけないことを私は知っている。
 うれしい誤算とは、さっきも言ったとおりスタジアムが満員だったこと。満員だったということの重要性をご理解いただけない方が、もしこの中にいらっしゃるなら(この仕事を)お辞めになった方がいいと思う。

2006年08月09日

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2006年8月 8日 (火)

デモ参加と「川淵やめろ!」コール

川淵会長にレッドカードを! いよいよ明日になりましたが、試合観戦後、デモに参加します。 また国立競技場(スタジアム)内では、「川淵会長は責任を取れ!」と書いたプラカード(荷物チェックが厳しくなることが予想されるため、競技場内にて作成予定)を持った上で、19:00頃とハーフタイムに「川淵、やめろ!」コールをしたいと思っています。(試合中でなければ、他にそのコールが起これば参加する予定です)シミスポと協会とつながりの深いサポ軍団は、この動きを阻止しようとするでしょう。明日は、厳戒体制が引かれるはずです。それでも、川淵の暴走を止めるためには、、多くの人間が声を上げることが必要です。「川淵会長にレッドカードを」運動に賛同される方は、スタジアム内でも、声を出すことに協力ください。よろしくお願いいたします。 ★★★「デモ」実行のお知らせ川淵会長への意思表明として、日本代表戦試合後、 千駄ヶ谷駅方面行きのデモを企画しました。 所要時間は10分程度を予定していますのでお気軽にご参加ください。 日時 : 8月9日(水) トリニダード・トバゴ戦終了後 時間 : 21時25分(試合終了時間によって前後する可能性あり) 場所 : 日本青年館玄関前 (競技場より徒歩5分) 経路 : 日本青年館前→千駄ヶ谷駅手前にて解散 (所用時間10分) 申請 : 7月28日付けで四谷警察署に申請済み http://kawabuchi.tv/ なお、当日はチケットの無い方のために、 集合場所にて代表戦テレビ観戦も予定しているそうです。

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オシム記者会見20060808

トリニダード・トバゴ戦前日 オシム監督会見(1/2)
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ 2006

――質疑応答から始めますか?(日本サッカー協会広報)

 今日はコメントがあるので、この場にやって来た。明日の試合のこと以外に、何を話せと言うのだろうか。サッカーが話題だと聞いて、ここに来たのだ。(広報の)彼はマスコミ関係者のようだ(笑)。では、まだ私の考えを知らないマスコミ関係者の質問を受けましょう。

――青山(直晃)の追加招集で総勢19人となりました。新しいメンバーが中心となったわけですが、試合にあたっての準備と手ごたえは?

 私のイメージでは19人ではなかったと思うが、19人だっただろうか?(「けが人を入れて19人です」という記者の答えに)彼らはプレーできますか? けがをしている人はプレーできない。フィールドプレーヤーは15人、GKは2人。今野は負傷していながらもチームには帯同しているが、それは彼のチーム(FC東京)が(韓国遠征で)日本にいなかったからだ。青山については、飛行機が無事に日本に到着することを祈っている。彼を入れても18人だ。青山は昨日の試合(U-21代表の対中国戦)に出ているし、すぐに使うわけにはいかない。
 トレーニング期間が3日しかないことについては、特に申し上げることはない。「3日しかないですが」という質問をされれば、「そうなんです」と答えるしかない。質問の中に、すでに答えが含まれている状況だ。

――就任会見の時、「古い井戸に水は残っている」と言っていましたが、結果的には新しい井戸を数多く掘っています。その理由は?

 考えは変わっていないし、新しい井戸を掘ったつもりもない。今回の選手はリーグ戦やほかの大会で試された人ばかりだ。招集できないのはA3に出ている選手、ヨーロッパにいる選手。松井(大輔)はヨーロッパにいる選手の中で唯一のレギュラーだが、(今回の)ワールドカップ(W杯)には呼ばれていなかった。彼を含めてチームを考えている。質問は何でしたっけ?(笑)

――就任会見のコメントでは、メンバーが(ジーコ監督のときと)大幅に変化しないというように理解していましたが

 私が就任する前に日本代表が最後に行った試合、つまりW杯のブラジル戦と同じメンバーで戦えば、大きな変化ではないということだろうか? そうであれば私も楽だ。誤解されているようだが、私は井戸を掘らないとは言っていない。古い井戸ではない選手も試してみたいと、同じ日の会見で言ったことをお忘れではないか? 自分自身の発言に縛られるのは嫌いだ。だから、このようなメンバーになっているのだ。こうした話を通して、私は記者の皆さんといい関係を築いていると思っている。スタートとしてはまずまずではないだろうか?


――(トリニダード・トバゴ戦の)スタメンは考えていないと昨日話されていましたが、基本のシステムはどうなるのでしょうか

 どういうシステムでプレーするかは、誰が出るかで決まる。なぜ、スタメンが誰かを聞かないのですか? それでは話が堂々巡りになってしまう。(「ではスタメンを教えてください」との問いに)まだ、私も分からない。一番大事なことだが、相手がどのような作戦で来るかによる。それに、あらかじめスタメンを発表するのは、相手に失礼に当たる。大体は決まっているが、相手へのリスペクトを示すためにも、(ここで)スタメンは発表しない。彼ら(トリニダード・トバゴ)は攻撃力に優れているから、こちらの守備をどうするかをまず考えている。あとは攻撃の選手に誰を選んで、いかに相手を困らせてやろうかということ。これで答えになっていますか?

――今後も、相手によってシステムが変わることが考えられますか?

 システムそのものが変わるのかどうかより、チームとしてのインテリジェンス、賢い考えを築いていけるかどうかが問題だ。これができれば、相手に脅威を抱かせることができる。そういうことができるチームのインテリジェンスを作りたい。
 付け加えになるが、日本がものすごく強いチームなら、ブラジル戦と同じメンバーとシステムで、トリニダード・トバゴ相手に横綱相撲ができるはずだ。しかし、(実際は)そうではない。それができれば世界チャンピオンになれる。真の世界チャンピオンならシステムなど変更せずに、自分たちのやりたいことをやればいい。

――チームのスタートとして、選手にまず何を教えたいですか?

 私から日本に何かを与えようという気持ちはない。日本の方が、私より進歩しているのだから。

――昨日の試合(U-21中国対U-21日本)に出ていて、即座に使うつもりのない青山を招集した意味と、彼への期待は?

「どうして今野を呼んだのか?」という質問はしないのだろうか? 今野も同じだ。けがでプレーできなくとも、(彼も)最後まで一緒にいる。青山は中国からの飛行機に乗るか、乗っている間に招集された。答えになっているかどうか分からないが、五輪世代の中から選手を呼べば、残りの選手たちに対しても「自分たちにもチャンスがある」とメッセージを伝えることになる。そういう意味も含まれている。

――明日の試合では何ができたら成功で、何ができなかったら失敗なのでしょうか。また、その価値基準は?

 勝つことはサッカーの目的で、それを目指すのは当然のこと。だが同時に、内容の分析も大切だ。しばしば勝つことと成功が同じように扱われるが、その結果として違った方向に進んでしまうこともある。勝つと、チームの中で直すべき点が見えなくなってしまう。逆に内容がよくて負けた場合などは、負けた方が修正点を見つけやすいこともある。日本の皆さんに説明するのは簡単ではないが、敗北から最も学んでいるのは日本だと世界の人たちは考えている。ちょっと精神論に入ってしまったが(笑)、これは日本の経済などについての話だ。サッカーはもっと難しい。今、話したのは経済や社会の復興の話であり、サッカーについて言うならば、日本はそこから学ぶべきことがたくさんある。歴史、戦争、原爆……。その上で、日本は先進国の仲間入りをした。サッカーでもなぜ、強国と肩を並べることができないのか。それを実現させることが私の願いだ。その考えが気に入らなければ、ごめんなさい(と言うしかない)。


――インテリジェンスのあるチームを作りたいと話されましたが、選手の意識付けには時間がかかりますか?

 短い時間では難しい。個人の知識とは違う。基礎は個人個人のインテリジェンスだが、サッカーは11対11のスポーツだ。個人だけではなく、集団的なインテリジェンスが必要になる。もし、1人だけインテリジェンスのない選手が混じっていたら、チーム全員が被害を被ることになる。

――明日のゲームは試合内容にこだわるということですか? それとA3組(G大阪、ジェフ千葉)から明日になって追加招集する気持ちはありますか?

 サッカーは哲学の授業とは違う。今はサッカーについて話しているのだ。インテリジェンスとはサッカーについてのもの。哲学の授業をこれからやろうとしているわけではない。サッカーは単純なものだが、サッカーの試合は難しいものになりつつある。選手に対してはプレーだけでなく、知性、立ち居振る舞いといったことにまで、要求レベルが高くなっている。勝つことには、さまざまなことが含まれている。ただ(結果だけで)勝ってしまえば、そういうことが見えない。敗北は最良の教師である。だが、「だから負けたい」とは私は言えない。サッカーではすべてが可能だ。明日になれば、何を学べたか、学べなかったかというひとつの結論が出る。それは私が考え出したことではなく、一般的なこと。皆さんもそう考えていると理解している。この前のW杯は終わったが、そこから何を学んだかが大事なことだ。
 A3については、その質問は挑発だ(笑)。

――キャプテンは誰か、国民の関心が集まっています

 どうして気になるのだろうか? 私もキャプテンは大事だと思っている。だが、スポンサーの力やマスコミによってキャプテンが選ばれるわけではない。スポンサーやマスコミに都合のいい人がキャプテンになることを希望していることは多いが、時にその見栄えのいいキャプテンは役に立たないこともある。
 今は、この人がキャプテンだろう、という雰囲気が出てくることを期待している。キャプテンとは育てられるものではなく、持って生まれた特徴のある人。キャプテンとして生まれる、そういう人がキャプテンだ。指導者に関してもそうで、指導者になるための学校はない。指導者に生まれつくこと、それが指導者だ。生まれついた才能があるかどうか。もちろん、民主主義も尊重しようと思っているが。

 もう十分話はしたが、私はメディアの皆さんと意見のキャッチボールのできる雰囲気を作ろうと思っている。
 このチームは若いし、(今回の)対戦相手はうまい。しかもグラウンド状態は、お客さんにお金を払わせるのに値しない状態だ。明日はエレガントな試合にはならないだろう。

■インテリジェンスを築いていけるかどうかが問題

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2006年8月 5日 (土)

8/5追加招集、日刊スポーツの記事

日本サッカー協会が5日、オシムジャパン初戦となるトリニダード・トバゴ戦(9日、東京・国立)に臨む追加メンバー5人を発表した。DF栗原勇蔵(22)MF山瀬功治(24=以上横浜)中村直志(27=名古屋)鈴木啓太(25=浦和)FW坂田大輔(23=横浜)で全員が初代表。日本代表オシム監督はA3チャンピオンズ杯に出場しているG大阪と千葉からの選出にギリギリまでこだわったが、早期招集は不可能となった。今日6日の始動を前に、ドタバタの招集になった。

 日本代表選手の集合予定時刻まで、約14時間に迫っていた。5日午後10時、田嶋専務理事がA3チャンピオンズ杯の試合を終えたばかりの国立競技場で、追加選手を読み上げた。

 栗原、山瀬、中村、鈴木、坂田。5人とも、A3杯には無関係。前日4日に発表することも可能だったが「追加メンバー」として選ばれた。同専務理事は「変わったんです。いろんな事情がありました。昨日の時点で発表できなかったので、発表しなかった」と歯切れ悪く説明した。

 前日の4日にオシム監督は、13人の代表選手を発表した。8日までA3杯が続くため、この大会に参加しているG大阪と千葉の選手は選べない。それが、協会の示した選考基準だったが、納得しなかった。そのため13人の選出にとどまり、日本協会を驚かせた。2クラブの選手を含めたベストメンバーの招集にこだわった。

 オシム監督は、G大阪戦と千葉戦を会場で視察。協会関係者を通じて、G大阪に対し「6日から選手を呼びたい。西野監督と話をさせてもらえないか」と現場で打診。直談判した可能性もある。しかし、G大阪側が突っぱね、代表選出をあきらめざるを得なかった。千葉も事情は同じだった。

 だが、9日からの合流には了解を取り付けた。G大阪の佐野社長は「A3は8日で終わるから、9日に呼ばれたら断れない。選手は行きたいと言うだろう」とした。MF遠藤は「行けと言われたら行くしかない。まだ何も聞いていません。代表は誰もが行きたいところですから…」と言った。また、千葉の淀川社長は「A3期間中はタイトルマッチなので選手は出せない」と話したが、9日以降に関しては「それは呼ばれてからじゃないと」と含みを持たせた。

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HERO'S20060805の感想

HERO’S 2006~ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝~(ミドル級:70kg以下、5分2R,延長1R。ライトヘビー級:85kg以下、1R10分、2R5分、延長1R5分)
仕事のため地上派(TBS)録画にて観戦

*●所英男vsアイヴァン・メンジバー○(ミドル級準々決勝、2R判定0-2)
1回戦にてブラック・マンバに完璧にKOされた所がファン投票で復活して登場(苦笑)。最初に片足タックルからのテークダウンに成功したのは所。グランドではおもしろい動きを見せる所だが、メンジバーを極めることはできない。1Rは所の攻勢が目立つが決定的なダメージを与えるには至らず。2Rはバスターから動きが落ち、メンジバーのパウンドをかなり浴びてしまう。最後に腕ひしぎ十字固めをかけるが、極められず。所は2-0で判定負け。所にはスタンドとグランドでの対打撃対策の課題を改めて突き詰められる試合だった。
*●高谷裕之vsJ.Z.カルバン○(ミドル級準々決勝、1R0分30秒、KO)
右跳びひざ蹴りが高谷のあごに直撃、その後のパウンドで試合はストップ。カルバン圧勝。
*○宇野薫vsブラック・マンバ●(ミドル級準々決勝、2R3分30秒、チョークスリーパー)
1R、開始早々、カウンターでひざ蹴りを食らい大ピンチの宇野。マンバはパウンドを宇野にたたき込み、試合を終えようとする。しかし、宇野はダメージの回復を待ちながら、猛攻をしのぐ。残り90秒でチョークを極めかけた宇野だが、仕留めることはできない。2R、タックルを切られて下になり相変わらず苦しい展開の宇野。グランドから逃れても、スタンドの打撃の攻防では劣勢の宇野。しかし3分すぎ、ガードポジションからスィープし、バックを取りチョークを極め逆転勝ちした宇野。総合での経験とグランドでのテクニックの差を生かして、なんとか逆転した宇野。しかし、この出来では決勝ではかなり苦戦するだろう。
*●安廣 一哉vsハニ・ヤヒーラ○(ミドル級準々決勝、1R1分08秒、チョークスリーパー)
片足タックルから完璧にテイクダウンされる安廣。空手家と柔術家の対戦で、この展開になれば空手家には勝ち目はない。対応から見て、安廣もグランドの練習はかなり積んでるようだが、キャリアの差は歴然だった。
*○秋山成勲vs金泰泳●(ライトヘビー級準々決勝、1R2分01秒、判定)
テークダウンから腕ひしぎを極めかける秋山。しかし、金も角度を変えながら、抜けかけようとした時に、レフリーが「極まった」と判断するミスジャッジを犯す。後で審判団もミスジャッジと認定。試合はノーコンテスト扱いとなるが、トーナメントのため、そこまでの判定で秋山勝ちとなるなんとも不可解な裁定。{Jリーグでいえば、家本審判以上のレフリングだった(苦笑)}
*○セーム・シュルトvsキム・ミンス●(ワンマッチ、1R 4分46秒三角絞め)K-1のチャンピオンだが、間違いなく総合の世界でもトップクラスのシュルト(日本人で勝てる選手はいないだろう。だがヒョードル、ノゲイラ、ハリトーノフ、ジョシュ・バーネットというPRIDEの真のトップクラスには完敗しているレベル)。シュルトは打撃で圧倒、しかし、大外刈りでテイクダウンを許すが、そこからの対応力は総合でのキャリアの圧倒的な差としかいいようがなかった。それにしても柔道家が空手家に関節技を極められて負けるというのは最悪だろう。全てはキャリアの差というしかない展開だった。
*○ドン・フライvs山本宣久●(ワンマッチ、1R 4分52秒チョークスリーパー)
PRIDEで通用しなくなってHERO’Sへ移籍した二人の対戦。フライの右フックが山本のあごをとらえる。そこからフライはパウンドをたたき込み、最後はチョークを極めて完勝。
*●クラウスレイ・グレイシーvsメルヴィン・マヌーフ○(ライトヘビー級準々決勝、1R9分12秒、TKOレフリーストップ、ダイジェスト放送)
カルロス・ニュートンのケガにより2日前にオファーをもらったクラウスレイの準備不足が目立った試合だった。
*○大山峻護vsホドリゴ・グレイシー●(ライトヘビー級準々決勝、2R判定、2-0、ダイジェスト放送)
かなりはしょったダイジェスト放送のためコメント不能
*○桜庭和志vsケスタティス・スミルノヴァス●(ライトヘビー級準々決勝、1R6分41秒、腕ひしぎ十字固め)
桜庭にとっては85kg以下はベスト体重である。さらに1R10分、2R5分という戦いなれたラウンド時間に変更し、さらに格下と思われる選手をあてがわれてのHERO’S移籍初戦。主催者、TBSともに桜庭に華々しく一本勝ちで景気をつけるつもりの試合は、予想外の展開を見せる。スタンドの打撃戦で始まった攻防は開始40秒でスミルノヴァスの左フックをあごに直撃されて、ほぼ戦闘不能状態に陥る桜庭。パウンドを何発も食らう。しかし、ロープ際の攻防でスミルノヴァスがパウンドを何発も入れて試合が動いている状態にもかかわらず、時間をとりドントムーブをかけるレフリー。しかし、桜庭の意識は戻らない。足を取って必死の逃れようとするが、スミルノヴァスのパウンドは止まらない。(ネットの記事を見ると、おそらくこの辺で前田日明は「試合を止めろ!」と叫んでいたようだ。逆の展開(桜庭が攻勢の)であれば、おそらくあのロープ際のパウンドの時点で試合は止まっていたはず。いかに主催者(FEG)、TBSが桜庭に勝たせたかったというのが現れている。だが、一歩間違えれば、桜庭はリング上で死んでいたかもしれない。あの亀田戦といい、どうやらTBSは試合の結果に介入するのが好きらしい。)スミルノヴァスの攻勢は続くが3分すぎぐらいからスタミナが切れていく(試合後のスミルノヴァスのコメントによれば、試合前日のルールミーティングではじめて1R10分と聞いたとのこと。1R5分と10分では全くペース配分が違う。好意的に見れば、そのせいでスタミナ切れを起こしたことがサクの大逆転につながっていった)逆に桜庭は4分頃から意識がやっと戻り始め、シュートボクセで修行した打撃を繰り出せるようになる。スタミナ切れしたスミルノヴァスにサクは打撃を浴びせ続け、最後は腕ひしぎで大逆転勝ち。しかし、見方によってはスミルノヴァスの片八百長とも見ることができる内容(あそこまで意識のない選手にトドメを刺しに行かなかったことや、5分すぎからは、ほとんど攻撃していない点について)で、あまりにも後味の悪い試合になってしまった。

K-1(今年の韓国でのシュルト対ホンマンでの判定やMAXでの魔娑斗がらみの判定など)でもそうだが、HERO’Sでも、主催者がどうしても勝たせたい選手に関してレフリングやストップのタイミングの対応が違いすぎるという点がある。一時的には日本人のスターが勝って盛り上がるのだろうが、こういうインチキをやり続けると、いつか格闘技は衰退していくだろう。さらにHERO’SはPRIDEと比べると全体的なレベルでは、開始直後のJリーグとチェンピオンズリーグ決勝Tぐらいのレベルの差がある。PRIDEでもレフリングに問題が起こることはあるが、あくまで意図的なものはほぼ入らない。あくまで一視聴者の意見だが、せっかく世界トップレベルの格闘技の試合が日本で行われているのに、レベルの低いものしか地上波では見られないことは格闘技の普及という面では、かなり残念なことだと思う。それにしても、亀田の件といいTBSは格闘技の試合を放送するに値しない放送局としか言えないだろう。

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オシム記者会見20060804

登壇者

イビチャ・オシム(日本代表チーム 監督)
田嶋幸三(日本サッカー協会専務理事)

田嶋 オシム監督になって初めての試合、キリンチャレンジカップ2006、対トリニダード・トバゴ戦の記者会見に、多くの方々にお集まりいただきましてありがとうございます。われわれは本当に強化ということを考えて試合を組んでおります。ただ、オシムさんの最初の試合で、A3とスケジュールが一緒になってしまって、協会としてはサッカー界に対して本当に申し訳なく思っています。この試合は、16日に行われるイエメンとのアジアカップ予選に向けての強化試合でもあります。そこでトリニダード・トバゴという、今回のワールドカップ(W杯)でもスウェーデンやイングランドといった強豪相手に、非常にいい試合をしたチームを迎えることは、本当にうれしいことです。ぜひ、いい試合ができるように、そして最初のスタートとして、ファンの皆さんにいい試合をお見せしたいと思います。

オシム まずは皆さんに申し上げたいことがある。最初の(就任)会見のときに、私の発言が違うように解釈されたと聞いている。私は(今の日本代表を)車に例えて全員で押さなければならないと強調したわけだが、さまざまな方向で押すのではなくて、ひとつの方向にみんなの力で押すのだと、そういう例え話をしたつもりだった。

田嶋 (メンバー発表の)コピーがまだ間に合いませんで、私に読んでほしいということですので、発表させていただきます。
 GK:川口能活(磐田)、山岸範宏(浦和)。DF:三都主アレサンドロ、坪井慶介、田中マルクス闘莉王(いずれも浦和)、駒野友一(広島)。MF:田中隼磨(横浜FM)、今野泰幸(FC東京)、小林大悟(大宮)、長谷部誠(浦和)。FW:我那覇和樹(川崎)、佐藤寿人(広島)、田中達也(浦和)。 以上13名です。

オシム こちらから説明することはない。質問があれば、どうぞ。

――13名という人数の少なさの理由、それから代表選考で重視した点について教えてください

オシム 13人でも試合はできる。なぜ、この13人を信用できないのか。13人とも90分間走れる選手だと思う。というのは冗談だ(会場、笑)。
 初めて日本の代表監督をするにあたり、代表の強化日程に影響を与えることはできない。また、各クラブの活動についても、A3のように平行して行われている大会についても同様だ。しかしながら各クラブの日程(鹿島の上海遠征など)、そして代表とA3の日程が重なってしまうという事態になってしまった。大会、代表、遠征と、多くのチームの事情が複雑に絡み合ってしまっている。
 そうした試合に関係しているチームほど、代表に選ばれる可能性のある選手を多く抱えているというのが実情だ。だから、このリストはまだ完全に閉じられたものではない。現在、大会や遠征などで代表に招集できない選手の中から、代表に新たに呼ばれる可能性もある。ジャーナリストの皆さんは、どのチームが今、大会に参加しているのか、遠征しているのか、ご存じだろう。どの選手が追加招集されるかについて、具体的な名前は差し控えさせていただく。現在彼らは、別の試合を戦っているわけだから。
 代表チームと(他の日程が)バッティングしてしまったので、こういうことになってしまった。今後は、こういうことがないように願いたいものだ。もっとも、ジャーナリストの皆さん、ファンの皆さんは、誰が追加招集されるかという楽しみを、代表監督になったつもりで、その気分を味わってもらいたい。

――キャプテンは誰ですか

オシム 全員がそろった段階で決める。あまり大事なことだとは思っていない。 
――田嶋さんに質問です。13人と聞いたときにどう考えたかということ。それから監督から「今後はこういうことはないように」とありましたが、これは協会に向けられた言葉だと思います。これは(メンバー発表が)3日延びて、なおかつ選手を絞り切れなかったと思うのですが、それに対して協会としてどう対処するのでしょうか

田嶋 まずスケジュールについてですが、これについてはシーズンの初めに、どちらを優先させるかということで、協会、Jリーグ、各クラブと話を進めてきました。シーズンの途中で、オシムさんに(代表監督を)代わっていただいたことで、非常にご迷惑をおかけしたと思っていますし、来年オシムさんとスケジュールを考えるときには、こういうことをしないようにしたいと考えています。
また、メンバーの発表が遅れてしまったことについては、さまざまなスタッフと長時間かけてオシムさんと話をしてきたわけです。そういった意味で、今オシムさんからお話があったように、(今後、選手を)プラスするということを含めての13名ですから、これからのけがなども含めて(追加招集も考慮して)選んでいるととらえています。
 会見の日程が延びたことについては申し訳なかったと思っていますが、われわれとしては選手を決めるのは監督であって、なるべく監督が十分に自信を持って(選手選考が)できるように、時間を取りました。

――オシム監督がやりたいように、協会としてやったということでしょうか

田嶋 日程については、オシム監督のやりたいようにはできないわけですから、それについては前もってわれわれで決めて、申し訳なかったと思っています。

――オシム監督に質問ですが、今回はフレッシュなメンバーが多いですが、オシムさんが最初の会見でおっしゃった「日本らしいサッカー」「日本の良さを生かしたサッカー」というのは、具体的にどういうサッカーをやりたいとお考えなのでしょうか

オシム 質問の意味がよく分からない。何を聞きたいのですか?
 私が、前回の会見で話したことを実現するために必要な選手を選んだ。何を具体的に知りたいのか教えてくれませんか? どういう選手を選ぶか、どういう試合をするか、というところで答えを出すつもりだ。ただ前回の会見で述べた方針に対する、自分なりの回答というのが、このメンバーだ。
 ジーコさんの時代に呼ばれたかどうかということは、それほど重視していない。さまざまな試合の中で、私自身が観察して、よい選手だと確認できた選手を選んでいる。ジーコさんは、W杯の時点での最高のメンバーを選んで、ドイツに連れて行ったのだと思う。それをまったく無視することはできないが、それ以外の選手を試してみるということはできる。

――追加メンバーは何人を考えていますか? トレーニングはどういう形で考えていますか

オシム
 本来ならばもっと早い時期にメンバーを発表して、もっと早くトレーニングを開始したいと思っていた。最初は6日の夜に発表する予定だったが、それは遅いと思った。新しいメンバーを含むチームになるわけだから、本格的な試合に臨む前に、丸一日の練習と、力の劣る相手との練習試合など、時間をかけて(チームを)組み立てる必要がある。だから、今回も練習試合を予定している。
 この13人は、一緒にディナーをするために呼んだのではなく、試合をするために呼んだ。練習試合は非常に大きな意味がある。サッカーはお互いに知り合いになることも大変大事なことだ。サッカーは11個のピースを組み立てて、出来上がりというものではない。
 だから、13人という最低限、練習試合ができるメンバーを発表した。
 この後、追加の発表をするが、おそらく現在別の大会や遠征があって、代表の活動ができないクラブの選手たちのコンディションやけがをしていないかを考慮して、選ぶことになる。全部のクラブから選ぶことができなくて残念だ。

 一般論だが、7日間の間隔を空けてイエメンと試合をすることはかなり無理がある。つまり、トリニダード・トバゴ戦とイエメン戦の間にJリーグの公式戦の日程が入っている。
 私の考えでは、代表チームというのは、試合ごとにころころメンバーを変えるものではない。だから、トリニダード・トバゴ戦のメンバーもイエメン戦で戦うメンバーも基本的に同じにしたい。もちろん、失病やコンディションの悪化などが起こった場合は別だが。

 だから、呼ばれた選手もある程度安心してプレーができる。13人の中に入ったのは偶然ではないと思ってもらっていい。次もまた呼ばれるだろう。
(追加人数に関しては)全体で20人くらいになるだろう。2試合をそのメンバーで戦う。
 さらに負傷者が出た場合は、追加の追加もあり得る。大事なのは、一緒に集まることだ。

――選んだ選手の具体的にどこをいいと思ったのでしょうか

オシム ここで選手の分析をしろとおっしゃるんですか?

――冒頭で、90分間走れる選手たちだとおっしゃった後に、「それは冗談だ」とおっしゃったので、どこに基準を置いて選ばれたのかをお聞きしたいのです

オシム 話をすることはできるが、非常に長くなる。第一の基準は全員が日本人であることだ(笑)。これはもう、絶対的な条件だ。それだけだ。


――全体的に経験のない選手が多いですが、そういう選手を集めたのでしょうか

オシム 若い選手だけでもないし、そんなに若過ぎる選手はいない。サッカー選手として普通の年齢だ。
 経験で言えば、誰でも最初は経験がない。経験がないからといって招集しないのであれば、いつまでたっても経験は得られない。経験というのは、試合をする中で得られるもの。試合に出なければ、経験は得られない。

――監督はトリニダード・トバゴ戦を望んでいないように感じるのですが、その中でこの試合の位置づけは

オシム 日程は私が監督になる前に決まっていたわけだが、トリニダード・トバゴがどういう選手で、どういう試合をするかという、相手の監督の権限に私が干渉することはできない。
 相手は強敵で、生易しい試合ではない。多くの日本人はトリニダード・トバゴがどこにあるか知らないだろう。国がどこにあるかは別にして、選手の多数はイングランドでプレーしている。W杯にも出場している。だから、トリニダード・トバゴは観光に日本に来るわけではないし、あらかじめ予想をたてて簡単に対応できる相手でもない。

 トリニダード・トバゴは(W杯で)イングランド、スウェーデン、パラグアイの3カ国を相手に非常に良い試合をした。ひょっとすると、日本が入っていたグループよりも、強いグループだったと思う。それを戦った選手が来るわけだから、簡単な内容、簡単に勝てる試合になるとは思っていない。
 もしトリニダード・トバゴを相手に、日本が簡単に勝てるという雰囲気ができているなら、それは取り消していただきたい。この場に座って皆さんと話しているわけだが、トリニダード・トバゴに勝った後に皆さんがどう思うかを聞いてみたい。

 客観的にどういう相手かを考えることが大事だ。日本が勝つのは確実で、どう勝つのが問題だと考えている方がいるなら、それは違う。接戦になると思うが、もし日本が1-0なり最小得点差で勝った場合、それは偶然だったということになるが、勝つのが当然という雰囲気があったならば、誰も満足しないだろう。2-0で勝って当然という雰囲気があるならそれは違う。
 では、もし負けた場合はどうなるか? 「あの監督はダメだ」という意見がすぐに出る。トリニダード・トバゴに限らず、W杯に出るようなチームの中には楽に勝てる相手は1カ国もない。
 もし、私に(マッチメークの)権限が与えられていたならば、トリニダード・トバゴを相手には選ばなかった。強い相手とやるということであれば、もう1回ブラジルとやる。
 皆さん、本気にしました?(笑)

<了>

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2006年8月 4日 (金)

8/9国立で「川淵やめろ!」コールを(2)

日本代表対トリニダード・トバゴ代表、8/9(水)国立競技場、19:20キックオフ予定。TV放映:テレビ朝日。解説:セルジオ越後、松木安太郎ほか、実況:角澤照治。

個人的にデモに参加することは決定しましたが、当然、スタジアムでも「川淵やめろ!」コールをしたいと思っています。デモも効果はあると思うのですが、やはり最も効果的なのはスタジアムでのコールだと個人的には思うからです。厚顔無恥な川淵会長は、このコールが起きたとしても、無視を決め込むでしょう。しかし、多くの人間がこの件に関して怒りを持っているということをはっきりと示さない限り状況は少しも変わりません。彼が個人的に無視しようとしても、このコールで協会内の反川淵勢力が勇気ある行動を取りやすくなるはずです。それは当然、協会にコントロールされている多くのマスコミにも影響を与えるでしょう。またネットをほとんど見ないスポンサー筋のお偉方なども、「川淵氏は多くのサポーターに信頼されていない」ということを、はじめて実感するはずです。ともかく動かないことには、「多くの人間が川淵独裁体制」をに失望し、これ以上の続投を望んでいない」ということを示さないことには、現状は何も変わりません。いや、ますます状況は悪化するでしょう。ガン細胞は早めに除去しなければ、手遅れになるかもしれません。そうなってからでは遅いのです。

とはいえ、三顧の礼を持ってしても迎えるべきオシムジャパンの初陣であることは間違いありません。オシムや選手にに対して失礼にならないように、試合中もコールをすることは避けたいものです。さらに、個々バラバラにコールしても、あまり効果がないでしょう。ある程度、コールするタイミングを決めておいて、多くの人間が一斉にやるという方法が効果があるような気がします。タイミング的には、19:20キックオフなので、19:00頃に「川淵やめろ」コールを5分ぐらい。ハーフタイム(トイレに行く時間も確保したいので)では、両チームの選手が全てピッチ上からいなくなった瞬間(控え選手には、このコールを聞いてもらうしかありませんが)からコールを5分ほどやるというのはどうでしょうか?(もし、もっといいタイミングがあれば、提案いただければ考えます)これを「川淵会長レッドカード」デモに参加を表明されている方のHP上で時間なども含めて告知してもらうという方法を考えています。

あとはコールのやり方ですが「川淵やめろ!(ダダンダダンダン、まあ太鼓はないかもしれませんが)川淵やめろ!(ダダンダダンダン)」{(ヤナギサーワ)コールの間です}の繰り返しが分かりやすいかと思います。あとは個人的に、「川淵会長は責任を取れ!」と書いたA3ぐらいの画用紙を持ってコールしたいと思っています。

一応、これはまだ構想段階です。コールする時間などは、また変わるかもしれません。前日か当日午前中には詳細な時間などを決めたいと思っています。

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2006年8月 3日 (木)

川淵会長にレッドカードを

川淵会長にレッドカードを!

当日は、スタジアムにて観戦後、このデモに参加します。

署名も始まってます。早速、してきました。

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2006年8月 2日 (水)

亀田興毅世界タイトル戦

WBA世界ライトフライ級王座決定戦、2006年8月2日、横浜アリーナ
亀田興毅(世界ライトフライ級2位)VSファン・ランダエタ(世界ライトフライ級1位、ベネズエラ)

判定は、今の判定システムとは違うようですが、あくまで個人的な印象です。

1R: ガードを固めながら強烈なパンチを繰り出す亀田。それに対しランダエタは上体をうまく使いながら的確にジャブを当てていく。 ラウンド終盤、亀田はランダエタの右フックをあごにもらい、ダウン。8-10
2R:亀田はダウンの回復を図りながらも攻めの姿勢は見せる。ランダエタは、一気に仕留めるほども追っていかないが、ガードの上からでもこつこつ当ててくるジャブがやっかいだ。個人的には10-10
3R:亀田はボディから顔への連打で突破口を見いだそうとするが、1発はいる度に
ランダエタは、その都度、パンチを返す。パワーでは圧倒的に亀田だが、この辺のテクニックと経験ではランダエタのうまさがひかる。10-10
4R:序盤にフックをもらったことから亀田の動きが少し落ちる。そこを連打で打ち込みポイントを稼ぐランダエタ。9-10
5R: 右ボディで糸口を見いだそうとする亀田。だがランダエタも、的確にパンチを返し、亀田のラウンドになることを許さない。このラウンドは互角。10-10
6R:このラウンドは亀田のパンチの回転が良くなってきた。右の細かいパンチが的確に捉える。2分ごろまでは完璧に亀田ペース。しかし、ランダエタも終盤反撃を見せる。この辺が老かいさだろう。しかし、このラウンドは亀田10-9。
7R:亀田の左ボディがランダエタの動きを止める。一気にパンチをたたき込もうとする亀田。しかし、ランダエタも終盤は回復し打ち返す。10-9
8R:接近戦から中間距離へと戦い方を変えたランダエタ。手数は多いが、亀田のパンチ力が勝る。何度かランダエタを追いつめかけるが、うまくいなされる。だがこのラウンドも亀田10-9
9R:亀田のボディ攻撃がランダエタに確実にダメージを与えていく。だが決定的なパンチはもらわないランダエタ。終盤は打ち返し手数で上回る。この辺はキャリアの差だろう。しかし、このRも亀田10-9
10R:亀田の追い込む力も、このラウンドは若干落ちてきた。中間距離での打ち合いは手数でランダエタ、破壊力で亀田。互角の展開。10-10
11R:2分までは両者互角。だが打ち合いの中でランダエタの右ストレートが亀田の顔面をとらえてからは、完璧なランダエタペース。必死にクリンチで逃れようとする亀田。どうにか3分持ったが、このラウンドは9-10。(ジャッジによっては8-10でもおかしくはない)
12R: 亀田は攻め疲れでパンチ力と追う力がなくなっていく。一方、ランダエタはベテランの見事なペース配分を見せ、手数で亀田を圧倒。亀田も時折、鋭いパンチを放つが、単発だ。9-10
12R合計115-116。僅差ながらランダエタの勝ち。
生中継を見た限りでは「3-0で亀田負け」と思ったが、詳細に見返すと、結構、ぎりぎりだったことを発見する。それでも亀田の僅差の負けだが、ボクシングの世界でも、「挑戦者の場合、アウェイではKOしない限りタイトルは移動しない」ということもあるので、十分にひっくり返るスコアだったようだ。日本では2-1の判定だが、ベネズエラでこの試合なら3-0でランダエタだったはずだ。戦前には個人的には「亀田5RでKO負け」と思っていたので、亀田の強さが意外だった。だが、世間で持ち上げるほど圧倒的な力を彼が持ってる訳ではないことが証明された試合だった。逆に言うと、これまでいかに噛ませ犬を当てていたのかが分かるのだが..。亀田にとってはボクシングの奥深さを思い知った試合になっただろう。一番、ほっとしてるのはレコ大を30日にずらしたTBSディレクターに違いない。亀田親父も、豪快そうに見えて、一階級落としたことが、ぎりぎりだが、うまく行ったのだろう。何回かの防衛戦は、おそらく勝てる相手としか組まないはずだが、指名試合で最強の挑戦者と組まれた時、今の亀田では攻略されるだろう。いかに天狗にならずに、技術を上げていくのか、亀田の挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。

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