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2006年8月 5日 (土)

HERO'S20060805の感想

HERO’S 2006~ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝~(ミドル級:70kg以下、5分2R,延長1R。ライトヘビー級:85kg以下、1R10分、2R5分、延長1R5分)
仕事のため地上派(TBS)録画にて観戦

*●所英男vsアイヴァン・メンジバー○(ミドル級準々決勝、2R判定0-2)
1回戦にてブラック・マンバに完璧にKOされた所がファン投票で復活して登場(苦笑)。最初に片足タックルからのテークダウンに成功したのは所。グランドではおもしろい動きを見せる所だが、メンジバーを極めることはできない。1Rは所の攻勢が目立つが決定的なダメージを与えるには至らず。2Rはバスターから動きが落ち、メンジバーのパウンドをかなり浴びてしまう。最後に腕ひしぎ十字固めをかけるが、極められず。所は2-0で判定負け。所にはスタンドとグランドでの対打撃対策の課題を改めて突き詰められる試合だった。
*●高谷裕之vsJ.Z.カルバン○(ミドル級準々決勝、1R0分30秒、KO)
右跳びひざ蹴りが高谷のあごに直撃、その後のパウンドで試合はストップ。カルバン圧勝。
*○宇野薫vsブラック・マンバ●(ミドル級準々決勝、2R3分30秒、チョークスリーパー)
1R、開始早々、カウンターでひざ蹴りを食らい大ピンチの宇野。マンバはパウンドを宇野にたたき込み、試合を終えようとする。しかし、宇野はダメージの回復を待ちながら、猛攻をしのぐ。残り90秒でチョークを極めかけた宇野だが、仕留めることはできない。2R、タックルを切られて下になり相変わらず苦しい展開の宇野。グランドから逃れても、スタンドの打撃の攻防では劣勢の宇野。しかし3分すぎ、ガードポジションからスィープし、バックを取りチョークを極め逆転勝ちした宇野。総合での経験とグランドでのテクニックの差を生かして、なんとか逆転した宇野。しかし、この出来では決勝ではかなり苦戦するだろう。
*●安廣 一哉vsハニ・ヤヒーラ○(ミドル級準々決勝、1R1分08秒、チョークスリーパー)
片足タックルから完璧にテイクダウンされる安廣。空手家と柔術家の対戦で、この展開になれば空手家には勝ち目はない。対応から見て、安廣もグランドの練習はかなり積んでるようだが、キャリアの差は歴然だった。
*○秋山成勲vs金泰泳●(ライトヘビー級準々決勝、1R2分01秒、判定)
テークダウンから腕ひしぎを極めかける秋山。しかし、金も角度を変えながら、抜けかけようとした時に、レフリーが「極まった」と判断するミスジャッジを犯す。後で審判団もミスジャッジと認定。試合はノーコンテスト扱いとなるが、トーナメントのため、そこまでの判定で秋山勝ちとなるなんとも不可解な裁定。{Jリーグでいえば、家本審判以上のレフリングだった(苦笑)}
*○セーム・シュルトvsキム・ミンス●(ワンマッチ、1R 4分46秒三角絞め)K-1のチャンピオンだが、間違いなく総合の世界でもトップクラスのシュルト(日本人で勝てる選手はいないだろう。だがヒョードル、ノゲイラ、ハリトーノフ、ジョシュ・バーネットというPRIDEの真のトップクラスには完敗しているレベル)。シュルトは打撃で圧倒、しかし、大外刈りでテイクダウンを許すが、そこからの対応力は総合でのキャリアの圧倒的な差としかいいようがなかった。それにしても柔道家が空手家に関節技を極められて負けるというのは最悪だろう。全てはキャリアの差というしかない展開だった。
*○ドン・フライvs山本宣久●(ワンマッチ、1R 4分52秒チョークスリーパー)
PRIDEで通用しなくなってHERO’Sへ移籍した二人の対戦。フライの右フックが山本のあごをとらえる。そこからフライはパウンドをたたき込み、最後はチョークを極めて完勝。
*●クラウスレイ・グレイシーvsメルヴィン・マヌーフ○(ライトヘビー級準々決勝、1R9分12秒、TKOレフリーストップ、ダイジェスト放送)
カルロス・ニュートンのケガにより2日前にオファーをもらったクラウスレイの準備不足が目立った試合だった。
*○大山峻護vsホドリゴ・グレイシー●(ライトヘビー級準々決勝、2R判定、2-0、ダイジェスト放送)
かなりはしょったダイジェスト放送のためコメント不能
*○桜庭和志vsケスタティス・スミルノヴァス●(ライトヘビー級準々決勝、1R6分41秒、腕ひしぎ十字固め)
桜庭にとっては85kg以下はベスト体重である。さらに1R10分、2R5分という戦いなれたラウンド時間に変更し、さらに格下と思われる選手をあてがわれてのHERO’S移籍初戦。主催者、TBSともに桜庭に華々しく一本勝ちで景気をつけるつもりの試合は、予想外の展開を見せる。スタンドの打撃戦で始まった攻防は開始40秒でスミルノヴァスの左フックをあごに直撃されて、ほぼ戦闘不能状態に陥る桜庭。パウンドを何発も食らう。しかし、ロープ際の攻防でスミルノヴァスがパウンドを何発も入れて試合が動いている状態にもかかわらず、時間をとりドントムーブをかけるレフリー。しかし、桜庭の意識は戻らない。足を取って必死の逃れようとするが、スミルノヴァスのパウンドは止まらない。(ネットの記事を見ると、おそらくこの辺で前田日明は「試合を止めろ!」と叫んでいたようだ。逆の展開(桜庭が攻勢の)であれば、おそらくあのロープ際のパウンドの時点で試合は止まっていたはず。いかに主催者(FEG)、TBSが桜庭に勝たせたかったというのが現れている。だが、一歩間違えれば、桜庭はリング上で死んでいたかもしれない。あの亀田戦といい、どうやらTBSは試合の結果に介入するのが好きらしい。)スミルノヴァスの攻勢は続くが3分すぎぐらいからスタミナが切れていく(試合後のスミルノヴァスのコメントによれば、試合前日のルールミーティングではじめて1R10分と聞いたとのこと。1R5分と10分では全くペース配分が違う。好意的に見れば、そのせいでスタミナ切れを起こしたことがサクの大逆転につながっていった)逆に桜庭は4分頃から意識がやっと戻り始め、シュートボクセで修行した打撃を繰り出せるようになる。スタミナ切れしたスミルノヴァスにサクは打撃を浴びせ続け、最後は腕ひしぎで大逆転勝ち。しかし、見方によってはスミルノヴァスの片八百長とも見ることができる内容(あそこまで意識のない選手にトドメを刺しに行かなかったことや、5分すぎからは、ほとんど攻撃していない点について)で、あまりにも後味の悪い試合になってしまった。

K-1(今年の韓国でのシュルト対ホンマンでの判定やMAXでの魔娑斗がらみの判定など)でもそうだが、HERO’Sでも、主催者がどうしても勝たせたい選手に関してレフリングやストップのタイミングの対応が違いすぎるという点がある。一時的には日本人のスターが勝って盛り上がるのだろうが、こういうインチキをやり続けると、いつか格闘技は衰退していくだろう。さらにHERO’SはPRIDEと比べると全体的なレベルでは、開始直後のJリーグとチェンピオンズリーグ決勝Tぐらいのレベルの差がある。PRIDEでもレフリングに問題が起こることはあるが、あくまで意図的なものはほぼ入らない。あくまで一視聴者の意見だが、せっかく世界トップレベルの格闘技の試合が日本で行われているのに、レベルの低いものしか地上波では見られないことは格闘技の普及という面では、かなり残念なことだと思う。それにしても、亀田の件といいTBSは格闘技の試合を放送するに値しない放送局としか言えないだろう。

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