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2006年7月 9日 (日)

7/9ファイナルを前に

ビルド紙では今日のベルリンは最高気温28℃、天気は「晴れのち曇りところにより雨」のようだ。賭けのオッズは「イタリア勝ち:引き分け(90分か120分かは不明):フランス勝ち=2.5:2.8:3.0」とかなり接近している。この数字が示すまでもなくリッピにとっては、アルジェリア移民の子供であるジズー率いるフランスはかなりの難敵だ。98年フランス大会準々決勝、2000年ユーロ決勝、いずれもイタリアは彼の前に苦渋を飲まされている。イタリアにとってジズーはカルタゴ(現在、チュニジアあたりの国、アルジェリアとは隣国)の大将軍ハンニバルの再来なのかもしれない。巧みな用兵と奇抜な戦術で、何人もの皇帝が彼の前に敗れ去った。ハンニバルはローマ帝国が完全に衰退期に入る前では、歴史上最もローマを苦しめた将軍だ。あと一歩で首都ローマにまで攻め込まれるところまで追い込まれている。現代のイタリア代表もトラッパットーニ、ゾフがジズーの足技と戦術眼の前に敗れ去った。そして今回も、同じようにジズーはアフリカに祖を持つ優秀な黒人兵たちを従えて、イタリアの前に立ちふさがっている。そのハンニバルを破り、ローマを救ったのが若きスキピオだ。「ザマの決戦」でハンニバルを破ったスキピオは「スキピオ・アフリカヌス」(アフリカを制した者)と呼ばれてローマに凱旋した。リッピがスキピオの偉業を再現できるかどうかは、全く分からない。勝負は間違いなくディテールで決まるはずだ。守備的な試合になるだろうが、一瞬も緊張をとぎらすことのできない戦いになるだろう。この試合、リッピが勝てば、ゲルマンとガリア(現在のフランス)とアフリカを制したことになるはずだ。リッピはユリウス・カエサル以来の大皇帝としてローマへ凱旋できるはずだ。リッピがドイツ戦で見せたような積極的な采配を最後まで崩さなければ、それは十分に可能だと思っている。だが、少しでも弱気なところを見せれば、フットボールの神様からそっぽを向かれてしまうだろう。「鍵はリッピ自身が握っている」ファイナルを前にして、そんな気がしてならないのだ。

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